希望を失った提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

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第20話 笑顔と笑顔

昼食時

 

加賀「…」このままでは…!

 

提督「なに食べますか?」

 

加賀「あ、では私はパスタで」

 

提督「では僕もパスタにしましょうか」

 

注文済ませて、数分後

 

店員「お待たせしました。カルボナーラと、ペペロンチーノになります」

 

加賀「ペペロンチーノ…辛くないのですか?」

 

提督「まぁ、僕自身辛いもの好きですからね。加賀さんこそ意外ですね。カルボナーラとは」

 

加賀「そうですか?かなり好物なのですがあまり行く機会がないもので」

 

提督「なるほど」

 

食事をしている時だった。

 

提督「ん?」クスッ

 

加賀「え?あ、あの」

 

提督「あ、いや、加賀さん頬にクリーム飛んでます」

 

加賀「!?」

 

慌てて拭く加賀をみて思わず笑がこみ上げてくる。

 

提督「加賀さんでもそう言うところあったんですね」

 

加賀「な、内緒にお願いします…それに、やっと笑っていただけました」

 

珍しく加賀が笑顔を見せながら見ていた。

 

提督「そんなにわらってませんでしたか?」

 

加賀「ええ、それはもう怖いくらいに」

 

提督「なかなかに照れ臭いですね」

 

加賀「可愛らしいところもまた素敵です」クスッ

 

普段笑わない2人が見せた笑顔は心なしかその場の空気さえも変えたかのように暖かいものになっていった。

午後からのデートはお互いにわらって過ごすことができた。

 

密かに加賀はこんな自分に笑顔を見せてくれた提督に対し、少なからず恋心のようなものを抱いていた。

 

夜の帰り道

 

海岸沿いにある砂浜に提督と加賀は立ち寄っていた。

月明かりの照らす加賀は普段よりも美しく見えた。

 

提督「楽しかったですね♪」

 

加賀「はい、まさかあそこまで提督が動物に好かれるとは思っていませんでした」

 

提督「加賀さんの猫好きも見えましたしね」

 

加賀「あの、提督」

 

提督「なんですか?」

 

加賀「あの、お名前で読んでもよろしいですか?」

 

提督「そんなことでしたら何なりと」

 

加賀「では、翔くん…でよろしいですか?」カァァっ

 

提督「はい、どうぞ」ニコッ

 

美しく海に移る月はまるで仲の深まった2人を祝福するかのように静かに揺れて、輝いていた。

 

提督「ですが、明日は赤城さんですか…なんというか勿体無いですね」

 

加賀「というと?」

 

少し不安になり聞いてみる。

 

提督「せっかく仲良くなって、楽しんだ日の加賀さんともの思い出に少し、浸っていたいものです」

 

加賀「そこまで言われると気分が高揚してしまいます」

 

提督「?」

 

加賀「失礼します」

 

そう言うとそっと加賀は提督の背中に手を回し、抱きしめる。

 

提督「あ、あの、加賀さん?」

 

加賀「今はこうしていたいんです」

 

提督「わかりました」

 

提督もまたぎゅっと抱きしめた。

 

数分後

 

加賀「ありがとうございます」

 

提督「いえ、すこし驚きましたが」

 

2人で鎮守府に向けて足を進める。

 

2人の後ろ姿は最初に比べて近くなっているようにも思えた。

 

帰宅後…

 

加賀と赤城の部屋

 

赤城「どうでした?」

 

加賀「笑顔をきっちり見せてくれました」

 

赤城「成功だったんですね!」

 

加賀「はい、今日は疲れたのでお先に失礼します」

 

執務室

 

提督「ふぅ…」

 

1人今日の思い出に浸っていた

 

 

 

 

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