希望を失った提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

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第3話 会話

ぶかぶかの制服を着てとりあえず鎮守府の中庭を歩いていた。

可愛い花や虫がいっぱいいてつい目入ってしまった。

 

提督「これは…カナヘビ!よっ!つかまえた!」ナデナデ

撫でてやるとカナヘビは最初は怒っていたが心地良かったのか眠ってしまった。

仕方ないので肩に乗せて散策を続けた。

 

花壇を眺めていると好きな花があった。

 

提督「マリーゴールド!初めて生で見た!綺麗…誰が作ってるんだろ」

そっと花びらに触れて撫でる。

 

昔から誰にも甘えることもしていなかったから、こうして植物や動物と触れ合うのは得意だった。

 

そのまま進むと木の下にベンチがあったので座ることにした。

 

そっと目を閉じて新しい土地の空気を肺いっぱいに吸い込む。

故郷とはまた違う、不思議な心地いい空気だった。

 

チュンチュン!

 

提督「?スズメさんだ♪おいで?」

そっと手を差し伸べると最初は首を傾げて警戒していたがそっと指に乗った。

 

チュンチュン♪

 

提督「えへへ♪優しいね」

不思議と動物と触れ合っている時は笑えた。

 

その時足音がした。

カナヘビも飛び起きて何処かに消え、スズメもまた何処かに飛んで行った。

 

提督「あ」ショボン

 

睦月「あ、え、えと!すみません!」

 

声の方を見ると茶色いショートカットの女の子がいた。

 

提督「え、いや気にしなくていいです」

また無表情にもどる

 

睦月「あ、あの怒ってますか?」

 

提督「よく言われますが、笑えないんです。昔から。動物や植物のように、自然といるとわらえるのですが」

 

睦月「そうなんですか…って!自己紹介もぜずに失礼しました!睦月です!」

 

提督「僕は金山 翔、階級は中尉。今日からここの鎮守府の提督です」

 

睦月「新しい司令官さんなんですね」ニコッ

 

提督「それでどうしてここに?」

 

睦月「えと散歩していたら偶然見かけたので、動物さんがいっぱいいたので不思議に思って。話してみようと思ったんです」

申し訳なさそうにして話している。

 

提督「不思議ですかね…?ここの花壇はどなたが管理されてるんですか?」

 

睦月「ここの鎮守府のみんなでお世話をしてるんです」ニコッ

 

提督「みんな…ですか」

 

チチッ

 

提督「ん?」

 

睦月「あ!り…」

 

提督「しーっ。りすさんは敏感なんです。お静かに」

 

睦月「あ、すみません」

 

提督「どうしたの?」

 

チチッ♪

 

提督「ビスケットしかないんだ」ニコッ

 

チチチッ♪

 

提督「はい♪」ニコッ

 

睦月「…」司令官さん本当にわらってる

 

ビスケットをあげると美味しそうに食べて、頬にすり寄ってきた。

 

提督「やってみる?」

 

睦月「良いんですか?」

 

提督「うん」ニコッ

 

睦月「じゃ、じゃあ」

同じようにしてみる

 

チチチッ♪

スリスリ♪

 

睦月「わぁ♪初めてリスと触れ合いました」

 

提督「少しなら触れても大丈夫だよ♪」

 

睦月「わぁ、もふもふ…♪」

 

チチッ?チチチチッ♪

 

提督「ご機嫌だね♪」ニコッ

 

満足したのかリスはどこかへいった。

 

提督「ここは自然豊かですね」

 

睦月「へ!?あ、は、はい!前の司令官さんがこうやって敢えて自然を残したんです。でも前の司令官さんは動物に嫌われてましたから」本当に真顔になった…

 

提督「あー…それで…」

 

睦月「?」

 

提督「りすさんが前の人はデリカシーが無かったって怒ってましたから」

 

睦月「あ、あの!もう少しご一緒しても良いですか?」

 

驚いた。こんな変な子供についてくるなんて、と。

 

提督「は、はい。どうぞ?」

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