とりあえず港湾棲姫を僕の隣に座らせ、向かいに長門を座らせ、お互いに安心できる距離をとった。
そっと提督との距離を詰める。
なにか柔らかいものが当たるが堪える。
長門「なっ!近すぎないか!?」
港湾「ソンナコトハナイ」
提督「は、はい…」カァァっ
少し怒り気味だが堪えながら長門が続けた。
長門「それで、なぜお前が提督に懐いているんだ?」
港湾「ニンゲン、ミンナワタシコワガル、デモ、ショウハチガッタ」
長門「それで提督に懐いたのか…しかしこうして提督と仲良くできてるのなら人類との和解はできないのか?」
提督「それは僕も薄々思っていました」
2人の視線が港湾棲姫に向けられる。
港湾「ソレハ…デキナイ」
提督「なぜ?」
港湾「リユウナイ、ニンゲントオナジ、ウマレタクテ、ウマレテクルワケジャナイ。ワタシタチモ、オナジ…タタカイタクテシテナイ、タタカウタメニ、ホロボスタメニウマレテキタ、ソレダケ」
長門「それでお前に不満はないのか?」
港湾「ニンゲンハフマンニオモウノカ?」
長門「思うときだってある、どうして生まれてこなければならかったのかと、悔やむときもある」
港湾「ソコハニンゲントチガウ、ワタシタチ、ソレハナイ…」
提督にはこの時の港湾棲姫の顔が少し悲しんでいるようにも見えた。
提督「…」
提督の頭には疑問が生まれていた。
それは…
提督「あなたは少し違っているのかもしれない。だって滅ぼすためにいるのなら僕との和平も交渉の余地もなく出会った時点で殺しているはず…あなたはそれをしなかった」
港湾「ソレハ…」
なぜか港湾棲姫の頬が赤くなる。
長門「なっ!?」深海棲艦も恋をするのか!?
提督「だ、大丈夫ですか!?暑いですか!?」
港湾「イヤ、スマナイ。ダイジョウブダ」
その後3人で語っていたが、長門が用事があると言って2人だけになった。
港湾「ナァ、イキルイミ、トハナンダ?」
提督「生きる意味…ですか」
港湾「ヨクイッテイタ、ヒトトハナニカイミガアルカラ、イキテイル…ト」
提督「誰から聞いたのかは知りませんが、少なくとも、子供である僕には答えかねますね」
港湾「オマエモワカラナイノカ?」
提督「お前も、ということはあなたも?」
港湾「アア、オマエヨリナガクイキテイルガ、ワカラナイ」
提督「すみません、力になれなくて」
港湾「キニシナクテイイ」
その後小声でなにか聞こえたが、聞かれたくなさそうな顔をしたので、あえて聞かなかった。
その頃長門は
ジム
長門「ったくなんなんだあの港湾棲姫は…!提督にベタベタと!大体敵なんだから敵らしく…!イヤ、まてこれはヤキモチなのか?そんな!私はそんな!」
1人でブツブツ言いながらジムで筋トレをしながら気晴らしをしていた。