希望を失った提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

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第43話 奪還

昼に鎮守府を出発、船を乗り継ぎ本土に到着する頃には夜になっていた。

大本営の鎮守府門前立つ。

 

門番「あなたは?」

 

門番2「あの、おな」

 

提督「失礼」

 

すかさず帯刀している日本刀を喉元に突きつけ、口止めをしておく。

 

提督「いいですね?だまっておくように…もし、騒いだら…」

 

ギラリと首に刃を押し当てる。

 

門番「ヒィッ!」

 

門番2「わ、わかった!命だけは…!」

 

ガタガタと震える2人に刃を返し、峰打ちで頸椎を打撃、失神させる。

 

そのまま門をこじ開け、中に入る。

 

深夜ということもあり皆寝静まっているようだった。

しかし一部屋灯りがついている。

そっと覗いてみる。

 

大将「今夜は祝杯だ!飲むぞ!」

 

大将2「飲み過ぎるなよ?」

 

一目でわかった。

こいつらが加賀を脅したと。

 

勢いよくドアを蹴り飛ばし、中に入る。

 

提督「失礼します」

 

大将「!?」

 

大将2「金山!?」

 

提督「お二人ともやったことは分かっておられますよね?」

 

大将が何か言いかけていたが、体が真っ先に動き1人目を勢いよく首に刃を向け、跳ねる。

 

大将「か、金山!貴様なんてことを!」

 

提督「それはこっちのセリフです。はやく加賀さんのところに案内してください」

 

大将「はっ!いやだと言ったら?」

 

提督「さらに痛い目に合わせます」

 

大将「できるも」

 

銃を抜こうとした手を腕ごと切り落とす。

 

大将「うぁぁ!」

 

提督「次はありませんよ?」

 

泣きそうな顔をして、痛みをこらえながら必死で道を教えてくれた。

お礼にと、首をはねて楽にしてやった。

 

言われた通りに進むと階段があり、地下へと続いていた。

奥に進むと…

 

加賀「っ!触らないで!」

 

海兵「いいじゃんかぁ…明日からどのみち犯されんだからな!」

 

ぎゃははは!という笑い声が聞こえた。

我を失い男たちのところに殴り込む。

 

「!?誰だおま、ウァァァ!」

 

「や、やめろ!捕らえろ!」

 

地下に悲鳴が響きわたり、血しぶきが舞い上がり部屋の壁、床に血や内臓が飛ぶ。

 

提督「死ね!死ね!死ね!!あははは!そうだ!もっと悲鳴をあげろ!」

 

もはや殺人鬼に近かった。

我を忘れ、ただその場の武器を持たない男たちを片っ端から切り裂き、怒りで我を忘れた提督はからだのリミットも外れ、子供とは思えない腕力を発揮、切り掛かってくる日本刀や槍を片っ端からへし折り、切り掛かっていた。

 

数分後

部屋には地獄絵図が広がっていた。

 

加賀「提督?なのですか?」

 

提督「…」

 

提督からの返事はない、ただおぞましい笑みを浮かべて地面を見ている。

もはや、誰の声も届かない。

 

ふと足元に刃物が見え、足で蹴飛ばし器用に縄を切る。

そして提督のもに駆け寄る。

 

加賀「起きてください、提督」

 

提督「ふっ…えへへへ…殺してやった…あはは!」

 

加賀「…」

 

パッチーン!

 

高い音が地下に響く。

 

痛みでさすがに理性を取り戻す。

 

提督「へ?あ…えっと…?」

 

加賀「気がつきましたか?」

 

提督「か、加賀さん!」ギュッ!

 

加賀「提督?」

 

提督「良かった!無事で!良かった…!」

 

加賀「な、なぜ泣いておられるのですか?」

 

提督「加賀さんが僕に矢を放った理由、そして全ての真相を調べました…ほんとに…!良かった…!」ギュ!

 

加賀「提督…申し訳ありません…。私のせいで、こんな事を」

 

提督「いいんです。ぼくが望んでやったんですから。さぁ、帰りましょう、じきに見回りがくる頃です」

 

加賀「…よろしいのですか?」

 

あえて無視して強引に引っ張って地下を後にし、門を抜けて船に乗り込み鎮守府に戻った。

 

 

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