ある日提督の机に置手紙があった。
内容
金山少将宛
呉鎮守府への異動を命ずる
提督「異動…」
ガタッドタッ!
物音が扉の向こうでするなり艦娘達が大慌てで入ってくる。
金剛「テートクいなくなるのデスカ!?」
加賀「取り消してください」ギロッ
提督「そんなむちゃな…」
比叡「ひえぇぇ!」
榛名「どうにかならないのですか!?」
霧島「寂しいですよ!」
提督「ま、まぁ、仕方ありませんよ」
赤城「寂しくなりますね」
提督「赤城さん、色々とありがとうございました」ぺこり
吹雪「う、うぅ!えぐっ」
睦月「吹雪ちゃん」ナデナデ
夕立「間違いないっぽい?」
提督「残念ながら」
長門「翔、大丈夫か?」
提督「まぁ、寂しくはなりますがここの後任の方も僕の後輩で中の良かった子ですから、きっとうまくやっていけますよ」ニコッ
長門「お前…」
陸奥「あらあら♪」
鳳翔「提督、楽しい時間をありがとうございました!またいつか来てくださいね!」
提督「ありがとうございます」
そんな中、冷静な意見が飛んできた。
響「移動は寂しいけど雪菜はどうするんだい?」
電「その通りなのです!」
提督「そればかりは雪菜がきめることですから…」
ふと一同の目が雪菜に飛ぶ。
雪菜「え!?わ、私は…」
チラリと兄の方を見る。
提督「雪菜の好きな方を選ぶと良いよ」ニコッ
雪菜「雪菜は…。まだここにいたい、でもお兄ちゃんとも離れたくないよ…グスッ」
雷「ねえ、本部に申請してどうにかならないの?」
提督「残念ですが、それはできないのです。やはり後がつかえてますから」
暁「悲しいわね…」
珍しく暁が暗い顔をする。
雪菜もまた俯いたまま話そうとしない。
提督「雪菜、お前はここにいると良いよ」
雪菜「で、でも…」
提督「…!」兄として…やるべきことをやる!
大きく息を吸い込み、声を少し、怒鳴り声に変える。
提督「おま…え。お前がいると!つかれるんだよ!じっとしないで甘えてばかり!ここで少しは寂しさを我慢することを覚えろ!」
雪菜「お、おにい…ちゃん?」
涙ながらに訳がわからないという顔をして、見つめてくるが無視する。
瑞鶴「ちょっと!その言い方はないじゃ」
翔鶴「瑞鶴!」
瑞鶴「!?」
そっと翔鶴が止める。
雪菜は涙ながらにこう言い放った。
雪菜「お兄ちゃんのばか!大っ嫌い!」
バタンッ!
静かな時間が流れる。
提督は皆に背中を向けたままのこった艦娘達に言葉を発した。
提督「行きましたか?」
長門「ああ」
提督「後のことはお願いします」
陸奥「あれで良かったの?」
提督「はい、あれが1番雪菜のためになると思いますから」
吹雪「司令官、あの…」
提督「何も言わず、今は1人にしてください…」
一人一人言いたいことがあるようだったがこれ以上は自分の目がもたない。
荷物をまとめ終わり、その日の明け方、鎮守府を後にした。
机には手紙を置いておいた。
「吹雪さん、睦月さん。あなた方2人は僕に最初から優しくしてくれた、ありがとうございました。
長門さんに陸奥さん、お二人はお姉さんのようにふるまってくれて僕のことを時に厳しく、時に優しく接してくれました、ありがとうございました。
夕立さん、あなたは普段からのほほんとしていていつも場の空気を柔らかくしてくれました。楽しい時間をありがとうございました。
そして、加賀さんあなたとの思い出は1番深く残りそうです。ですが、皆さんを思うその気持ちは大事にしてくださいね?
赤城さん、あなたのお陰で色々なことを解決できた。あなたのそのお腹と同じくらい大きな器のお陰です。
駆逐隊の皆さん、皆さんは雪菜と仲良くしてくれましたね?勝手ではありますが、これからもあいつを頼みます。
金剛さん、比叡さん、榛名さん、霧島さん、皆さんのおかげで楽しい、賑やかな生活ができました。向こうの皆さんに会うのも楽しみです。ありがとうございました。
最後になりましたが鳳翔さん、あなたの母性溢れる性格のおかげで僕は過去のトラウマから救われました。ありがとう」
門を出て、振り返り頭を下げた。
こうして提督の新たな人生がまた幕を開けた。