赤城との一件を済ませ、食堂に向かうと、改装された綺麗な食堂が広がり、そこには女子会のすがたはもうなく、加賀の姿があった。
提督「加賀さん!」
加賀「?なにかしら?」
急いで赤城を引っ張ってくる。
提督「赤城さんはもう、大丈夫です!久しぶりのお二人でのお食事を楽しんでください!」
赤城「え!?で、でも提督は?」
加賀がいきなり立ち上がり、赤城に抱きつく。
赤城「か、加賀さん!?」
加賀「良かった…!赤城さん…グスッ!」
赤城「加賀さん…」
加賀「なにもされませんでしか?脅されたりは!?」
泣きながら赤城を気遣う姿を見みると、かなり心配していたのだろう。
赤城「ええ、大丈夫よ?むしろ、かなり癒してくださいました」ニコッ
加賀「ほんと、ですか?」こんな子供が?
赤城「ええ」ニコッ
提督「頑張りましたよ」ニコッ
加賀「提督、ほんとに、ありがとうござ、いまし、た!?」
慌てて提督の首に目をやる。
そこには赤城の手形の痣ができていた。
提督「はっ!こ、これは!えと!その!」
加賀「あなた…やはり、拒む赤城さんに…!」
目つきが急に鋭くなり、殺意が伝わってくる。
提督「違います!ほんとですから!」
加賀「じゃあそれはなんですか?」
ギラリと目が光る。
赤城「やめなさい!」
ビクッと加賀が震える。
振り返ると、凄まじい怒りを浮かべた赤城の姿があった。
赤城「提督はほんとになにもしていません、私が…前の提督のとのフラッシュバックで恐怖におちいり、危うく殺すところだったんです!でも、提督は反撃もせず受けて止めてくださいました!それはその名誉の、勇気の傷跡です!」
加賀「!?そ、そこまで…!?」
加賀自身信じられなかった。
たかだか艦娘という兵器のために我が身を捨て、生命を捨ててまで向き合う人間がいるのかと、こんな子供にこんなことができるのかと。
提督「当然のことですから」
加賀「痛みは、ありませんか?」
加賀の目が元に戻り、逆に心配する顔になり、気遣う。
提督「大丈夫です。こんなの皆さんが受けてこられた痛みに比べればへっちゃらですから」ニコッ
赤城「提督も良ければお食事御一緒にどうですか?」
提督「え…でも…」
加賀に目をやるのだが…
加賀「私も、お礼をしたいの。そんなので良いのなら構わないわ」
と、言われてしまったので、一緒に食べることにした。
相も変わらず、火山並みの食欲だった。
提督「良かった」ニコッ
しかし、こうして強くいる提督だったが、まだ年齢12歳後期、まだ、甘えたい年頃、それを無意識に抑えることは、確実に提督の体を蝕んでいった。