希望を失った提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

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第12話 母?と子

赤城達と食事を終え、話したいこともあるだろうということで、先に部屋に帰した。

 

提督は少し、体調が優れず机に伏せていた。

 

そんな時、1人の艦娘が声をかけてきた。

 

鳳翔「あの」

 

提督「あ…鳳翔さん…うっ…!」

 

急に胸が締め付けられる。

 

鳳翔「提督?だ、大丈夫ですか?」

 

提督「え、ええ。それでどうしたんですか?」

 

鳳翔「提督のお姿を陰ながらに見せていただきました。他の艦娘を代表して、心からお礼を申し上げます」ニコッ

 

提督「そ、そんな大したことでは!」

 

いきなり大きな声を出したせいか、頭痛が起こった。

 

提督「いっ…!うぐっ…!」

 

地面にのたれこみ、頭を抱えて、もがく。

 

鳳翔「やはり、ガタがきてるのですね…!こういう時は私の役目です!」

 

グッと拳を握ると、そっと提督を持ち上げ、膝に乗せ、後ろから抱きつく形で抱きしめる。

 

提督「ふぇ!?あ、あの、鳳翔さん?」

 

鳳翔「よく頑張りましたね?カッコ良かったですよ♪」ナデナデ

 

提督「あうっ…」くすぐったいな…

 

しかし、その感覚はまさに母のぬくもり。抱きしめられ、提督の心も身も全てが安心しきって、押さえ込み、固めていた強い自分が溶けていき、子どもらしい一面が現れだした。

 

提督「うぇぐ…!よがった…!みんな!みんな…!笑ってくれた…!うわぁぁん!もう、ダメがとおもっだ!もう、誰も救えないかって怖かった…!ううっ!」

 

今までの押し殺した、弱音、不安、が一気に爆発し、声と涙となって溢れ出した。

 

鳳翔「よし、よし。もう、大丈夫。みんなあなたのおかげで救われたのですから、あなたの努力の賜物、誇ってくださいな」ニコッ

 

優しく、なで、提督を自分の方に向けて、額を合わせて、そっと癒していく。

 

提督「ううっ!」ムギュッ!

 

鳳翔「ふふっ♪甘えん坊さんですね?」ニコッ

 

廊下ーーー

 

赤城「あれは…」

 

加賀「提督…」

 

龍驤「うっ…グスッ。うちらのために、あこまでボロボロになってくれとったんやな…!」

 

瑞鳳「なにか…なにかお礼ができないでしょうか!」

 

暁「司令官にお礼…」

 

響「なにか、プレゼントはどうかな」

 

雷「んー、お礼パーティーなんていうのは!」

 

電「名案なのです!」

 

金剛「みんな良い意見デース!ですがこんなのはどうデスカ?」

 

ーーーーーーーーーー

 

「「「えー!?」」」

 

内容は至ってシンプル。

なにかお礼にと、一人一人、料理を作り、日を決めて各々別に持って行き、言いたいこと、伝えたいことがあればその時に一緒に述べるというものだった。

 

食堂ーーー

 

鳳翔「ふふっ♪提督は泣いてきこえていませんが、確かに名案、私も参加しましょうか」クスッ

 

提督「えぐっ…!ひぐっ!うわぁぁん!」ギュ!

 

鳳翔「ほらほら、大丈夫ですから、ね?ね?」困りましたね…

 

 

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