気晴らしにと、本を読み始めて約2時間後。
コンコンッ
吹雪「失礼します」
提督「?おや、吹雪さん」
吹雪「あの!司令官!」
突然大きな声を出され、少し体がびくつく。
提督「な、なんでしょうか」
吹雪「金剛さんと榛名さんに告白されたというのは事実でしょうか!」
なんで知ってるんだ?と考えたが、今は聞くべきではないと判断した。
提督「はい、先ほど…と言っても2時間ほど前の話ですが」
吹雪「あの!私も横須賀でお伝えできなかったことがあります!」
提督「?」まさか…
吹雪は顔を真っ赤にしながらも、顔を上げ、目をつむり、両拳を握りしめ、叫ぶように言い放った。
吹雪「わ、わ、私も!司令官とお付き合いしたいです!」
提督「……」やっぱり…
しばらく沈黙した。
また言わなければならないのか…
提督「金剛さん、榛名さんにも言いましたが今は決めかねます。よって後日ご返答いたします」
吹雪「ふぇ!?そ、そんなぁ…」
ヘナヘナとその場に座り込み、泣き出してしまった。
提督「え!?」
吹雪「わたしでは…ご不満だからお答え、できないんですか?」
ポロポロと涙ながらに訴えてくる。
提督「なんでそうなるんですか…。良いですか?僕はこのかた告白なんてされたこともありませんし、どうやって決めて良いのかもわからないから時間が欲しいんです」
吹雪「ほんとですか?」
提督「はい」ニコッ
それだけ言うとなぜか元気になり、そのまま執務室を後にしていった。
執務室には提督の大きなため息だけが響いた。
そして…
霧島「失礼しま、って何やってるんですか!?」
そう、提督はあまりのストレスと悩み事のせいで脳がオーバーヒートを起こし、机に頭を打ち付けまくっていた。
机が少しずつ赤くなっていく。
霧島が慌てて止めに入る。
霧島「司令!落ち着いてください!」
提督「ううっ…!だって!だって!」
ジタバタと暴れ、子供のようになっていた。
霧島「なにがあったんですか?」
提督「金剛さん、榛名さん、吹雪さんから告白されて、誰を選べば良いのかわからないんですよ!」
霧島「えぇ…」
さすがは霧島。こんなことを聞いても動揺せず、いかにすれば提督の納得のいく答えが出るのか冷静に考えていた。
霧島「提督としてはもし、付き合ったり、結婚するなら誰が良いんですか?」
提督「わからないです」
霧島「それを抜きにしてです!」
慌てて考え直す。
提督「んー…。」
霧島「もしかして恋の経験が…?」
提督「ありません!」
霧島「んー…困りましたね。では全員と付き合って、デートや共に過ごす時間を作って、それで決めてみては?」
提督「それは…三叉になりませんか?」
霧島「悪魔で決めるためですから!」
提督「…わかりました!やってみます!」