希望を失った提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

75 / 127
第19話 3人目と選択

気晴らしにと、本を読み始めて約2時間後。

 

コンコンッ

 

吹雪「失礼します」

 

提督「?おや、吹雪さん」

 

吹雪「あの!司令官!」

 

突然大きな声を出され、少し体がびくつく。

 

提督「な、なんでしょうか」

 

吹雪「金剛さんと榛名さんに告白されたというのは事実でしょうか!」

 

なんで知ってるんだ?と考えたが、今は聞くべきではないと判断した。

 

提督「はい、先ほど…と言っても2時間ほど前の話ですが」

 

吹雪「あの!私も横須賀でお伝えできなかったことがあります!」

 

提督「?」まさか…

 

吹雪は顔を真っ赤にしながらも、顔を上げ、目をつむり、両拳を握りしめ、叫ぶように言い放った。

 

吹雪「わ、わ、私も!司令官とお付き合いしたいです!」

 

提督「……」やっぱり…

 

しばらく沈黙した。

また言わなければならないのか…

 

提督「金剛さん、榛名さんにも言いましたが今は決めかねます。よって後日ご返答いたします」

 

吹雪「ふぇ!?そ、そんなぁ…」

 

ヘナヘナとその場に座り込み、泣き出してしまった。

 

提督「え!?」

 

吹雪「わたしでは…ご不満だからお答え、できないんですか?」

 

ポロポロと涙ながらに訴えてくる。

 

提督「なんでそうなるんですか…。良いですか?僕はこのかた告白なんてされたこともありませんし、どうやって決めて良いのかもわからないから時間が欲しいんです」

 

吹雪「ほんとですか?」

 

提督「はい」ニコッ

 

それだけ言うとなぜか元気になり、そのまま執務室を後にしていった。

執務室には提督の大きなため息だけが響いた。

 

そして…

 

霧島「失礼しま、って何やってるんですか!?」

 

そう、提督はあまりのストレスと悩み事のせいで脳がオーバーヒートを起こし、机に頭を打ち付けまくっていた。

机が少しずつ赤くなっていく。

 

霧島が慌てて止めに入る。

 

霧島「司令!落ち着いてください!」

 

提督「ううっ…!だって!だって!」

 

ジタバタと暴れ、子供のようになっていた。

 

霧島「なにがあったんですか?」

 

提督「金剛さん、榛名さん、吹雪さんから告白されて、誰を選べば良いのかわからないんですよ!」

 

霧島「えぇ…」

 

さすがは霧島。こんなことを聞いても動揺せず、いかにすれば提督の納得のいく答えが出るのか冷静に考えていた。

 

霧島「提督としてはもし、付き合ったり、結婚するなら誰が良いんですか?」

 

提督「わからないです」

 

霧島「それを抜きにしてです!」

 

慌てて考え直す。

 

提督「んー…。」

 

霧島「もしかして恋の経験が…?」

 

提督「ありません!」

 

霧島「んー…困りましたね。では全員と付き合って、デートや共に過ごす時間を作って、それで決めてみては?」

 

提督「それは…三叉になりませんか?」

 

霧島「悪魔で決めるためですから!」

 

提督「…わかりました!やってみます!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。