案外早くに見つけることができた。
提督「あの、榛名さん」
榛名「っ!?て、提督!」
提督「あの…えと、こ、この後、お時間は…?」
真っ赤な顔をして、大慌てで敬礼をしながらこう言った。
榛名「はい!空いています!」
提督「す、少し、で、で…!デートしませんか!」
恥ずかしい…
榛名「…!?喜んで!」ニコッ
提督「で、では行きましょうか」
そう言って榛名は提督より役10センチ後ろを歩いていた。
正直手を繋いで歩いていいものなのか…
わからない。
榛名「…」き、きまずい!なにか話題を振るべきでしょうか…!
提督「えっと…いい天気ですね」
突然榛名に話しかける。
榛名「ふぇ!?あ、はい!そうですね!」
提督「こういう天気のいい日は普段は何をなさってるんですか?」
榛名「出撃がない日は金剛お姉様達とお茶をしたり、こうして、一人で海を眺めていることが多いです」
提督「海は見てると落ち着きますよね。僕も海は好きです」ニコッ
ついさっきまでガチガチだった提督が必死で頭を使い、気を遣い、なにか話題をと、榛名のことを知ろうと一生懸命になって、顔を真っ赤にしている提督に惹かれていった。
榛名「ふふっ♪提督はやはり素敵ですね」ニコッ
提督「はにゃ!?きゅ、きゅうにゃにを!」
カミカミで猫語になってしまう。
榛名「いえ、本当になんとなく思ったんです♪」
提督「ううっ…」カァァッ
こうして会話をしながら歩き続け、堤防まで来ていた。
そして、本題に入った。
提督「榛名さん」
榛名「は、はい」
きょとんとこちらを見てくる。
提督「僕は榛名さんからの告白件お受けしようと思います」
榛名「本当ですか!?じゃあ!」
提督「ですが!」
榛名「?」
提督「お話があります」
そう言って話を始めた。
ケッコンカッコカリという名の結婚をする時、本命を決めるために複数人と付き合うことになること。
前の一件のトラウマのことを。
榛名は終始、黙って聞いていてくれた。
そして…
榛名「わかりました。榛名は提督がお望みならそれでも構いません。提督に選んで頂けるように、提督がトラウマのことを忘れることができるくらい、榛名は頑張ります!」
提督「ありがとう、榛名」ニコッ
自然だった。
この時だけは敬語ではなく、さん付けではなく、榛名と。
そう呼んだ。
榛名「はわっ!」ボンッ!
提督「榛名さん!?」
榛名「突然呼び捨ては…反則です」カァァッ
提督「あ!す、すいません!ぼ、ぼくもな、なんでかわかんなくて!ほんとにごめんなさい!」
榛名「あ!いえ、お気になさらず!」
こうして初々しく、甘い恋が一つ実った。