昼頃。
コンコンッ
提督「はい」
吹雪「吹雪です」
提督「どうぞ」
ガチャ
吹雪「失礼します!」
提督「どうかされましたか?今日は休暇のはずですが」
吹雪「えっと…その、昼食をお持ちしました」
なぜか頬が赤い。
メニューは普段通りなのだが…
提督「ありがとうございます。じゃあ、早速いただきます♪」
吹雪「どうぞ!」
なぜかとてつもなく嬉しそうな顔をしている。
とりあえず食べることにしてみた。
提督「ハムッ……。ん?」
鳳翔の味ではない、かと言って不味いわけではなくむしろかなり美味しい…。
吹雪「し、司令官?」
あまりに無言で不安げな顔をして問いかけてくる。
提督「はっ!失礼しました。いや、いつもとなにか味付けが違うなと思いまして…。しかもかなり美味しいです!」
吹雪「本当ですか!?」
提督「え、あ、はい…!?まさか吹雪さんが!?」
吹雪「そ、その…鳳翔さんほど…上手ではないんですけど、作ってみま、した…」カァァッ
提督「ありがとうございます!…?吹雪さん、手…」
ふと吹雪の手を見ると沢山の包帯や、絆創膏があった。
とはいえ、いかにも自分でやったな思えるくらい粗かった。
吹雪「普段から料理はあまり、しなくて…。すいません、おっちょこちょいですね」
あはは…と元気のない、苦笑い?に近いもので、悲しげな笑いをしている。
提督「失礼します」
そっと吹雪の手を掴み、処置を全て解く。
吹雪「え!?き、きたないですよ!司令官!」
提督「静かに!」
感情のこもった一言に吹雪とて逆らえなかった。
救急箱に手を伸ばし、吹雪が痛がるのを無視し、アルコール消毒を施し、きっちりガーゼ、包帯、絆創膏と処置をしていった。
吹雪「あ、ありがとうございます。あの…どうして急に?」
提督「きっちり治療しておかないと、治るものも治りませんよ?」クスッ
吹雪「ううっ…!れ、練習しておきます…」シュン
提督「にしても!この煮付けや、焼き魚は最高です!」
また吹雪の顔がパアッと明るくなり、ニコニコとしながらこちらを眺めていた。
少し遊んでみることにした。
提督「はい、吹雪さん、あーん?」
吹雪「ふぇ!?ん…あ、あーん」
そーっと口に近づけ嚙みつく寸前で手前にひく。
吹雪「はえ!?」
提督「やっぱりあげません♪ハムッ」
吹雪「もうっ!司令官!意地悪ですよ!」
吹雪にしては珍しく、ムスッと頬を膨れさせている。
やはり普段大人しい子でも好きな人の前では変わるのだなと実感した。
提督「ははっ♪はい、どうぞ?あーん?」
すこし、疑いの眼差しを向けていたがまるっきりそんなつもりはない。
吹雪「あーん…ハムッ!」
提督「美味しいですか?」ニコッ
吹雪「はい!」わ、私!し、司令官とか、間接キスしちゃった!
その後二人でバカップルのような形で昼食を楽しんだ。