希望を失った提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

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第33話 横須賀鎮守府崩壊

吹雪との朝食を済ませ、執務に取り掛かろうとした時だった。

 

ドタドタという凄まじい足音と地響きと共にドアが勢いよく開けられる。

 

金剛「テートク!」

 

提督「金剛さん…だからい」

 

金剛「今はそれどころじゃないネ!新聞見ましたカ!?」

 

提督「新聞?」

 

ふと疑問に思い、吹雪にアイコンタクトして、とってもらう。

 

吹雪「どうぞ!」

 

提督「ありがとうございます。んー…っと……!?」

 

そこには大きな見出しで書かれていた。

 

横須賀鎮守府全壊!

死者多数!生存者ゼロか!?

 

先日○月×日ヒトマルヒトサン

突如現れた謎の集団が爆発物を投げ込み、ついで、噴進弾らしきものを撃ち込み全壊したとのこと。

現在生存者、死者については調査中。

 

提督「雪菜…!」

 

勢いよく立ち上がる。

 

金剛「テートク!」

 

提督「これより艦隊を編成!直ちに横須賀鎮守府に向かう!」

 

提督の指示により、護衛艦、金剛、比叡、榛名、霧島、第六駆逐隊、瑞鶴、翔鶴が任命された。

 

直ちに飛行機を手配、横須賀へと急いだ。

 

約2時間後…

 

横須賀鎮守府ーーー

 

提督「これは…」

 

そこにはかつての美しい風景はなく、瓦礫と死体の山があった…。

 

響「う…」

 

提督「!?響さん!どこですか!?」

 

響「ん…?しれい…かん?」

 

その弱々しい声をたどり、瓦礫に埋もれた響をみつける。

 

提督「響さん!」

 

響「夢を…見てるのかな…」

 

提督「しっかりしてください!」

 

響「本当に…司令官…なんだね?グスッ…!司令官…ごめんよ?私が居ながら…守れ…なかった…っ!」

 

傷だらけの響を抱き上げ涙を拭き取る。

そっと抱き寄せ、響を包み込む。

 

提督「構いません…ありがとうございます。こんなになるまで…たたかってくれたんですから…!ほかの皆さんは?」

 

響「暁と、雷、電は3人とも行方不明なんだ…」

 

提督「そんな…!とにかく!手当を!大淀さん!明石さん!早く!」

 

大淀「これは…ひどいですね…」

 

明石「あとはお任せください!」

 

金剛「テートク!いたネ!暁と雷ネ!」

 

提督「ほんとうですか!?」

 

大急ぎで走って金剛の元へ向かう。

 

暁「司令官だ…きてくれたのね」

 

雷「司令官…ごめんね…私達…!」

 

瓦礫に埋もれ、頭から血を流している二人が一生懸命声を絞り出して謝ってくる。

 

提督「そんなの気にしなくてかまいません!無事で良かった!金剛さん!比叡さん!瓦礫を上げて下さい!」

 

金剛「任せるネ!比叡!」

 

比叡「はい!お姉様!」

 

二人の戦艦が力一杯瓦礫を持ち上げる。

 

金剛「ンググッ!これが精一杯ネ…っ!」

 

比叡「ひえぇ!申し訳ありません!」

 

提督「いえ!これなら僕が通れます!二人を引き上げますから榛名さんと霧島さんで上げて下さい!」

 

まず暁をそっと体を使って上に押し上げ、榛名に渡す。

 

榛名「よいっしょ!もう少しです!」

 

ググッと手を伸ばし、ついに手が届き、暁を救出した。

 

暁「エホッ!エホッ!雷は…?」

 

提督「せーのっ!」

 

霧島「取りました!」

 

同じように雷を引き上げ救出を終え、提督も自力で上がる。

 

提督「よし!四姉妹方全員でこの瓦礫を投げ捨てて下さい!」

 

金剛四姉妹全力で瓦礫を投げ飛ばし、排除した。

 

提督「瑞鶴さん!翔鶴さん!佐世保に連絡を!直ちに救援艦隊を送るように連絡してください!」

 

翔鶴「わかりました!」

 

瑞鶴「翔鶴姉だけで大丈夫とおもうから私は捜索を続けるわ!」

 

 

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