再び佐世保鎮守府に戻った提督は何事もなかったかのように艦娘達に振舞っていた。
雪菜は無事に心身共に回復、学校へは流石に行かせるのは危険と判断し、霧島に教育を頼んだ。
執務室ーーー
提督「うーん…紙に書いてみましょうか」
爆発物は手榴弾程度のもの数個
所持、及び投げ込んだのは、チンピラクラスのテロリスト
目的は無差別テロによる実験?
政府の関与可能性あり
妖精の加担も考えられる
妖精以上の知能をもったなにか
紙を見つめながら考える。
提督「んー…!?まてよ…」
そう言って整理しようとした時勢い良くドアが開く。
大淀「て、提督!これを!」
提督「これは…!」
そこには大淀が秘密裏に入手していた爆発物の破片を分析した結果だった。
だがそこには恐ろしい結果が載っていた。
水素の濃度が極めて高く、手榴弾のようなものの外装は最新鋭の鋼鉄でできており、圧力を加えれば水素を核融合させ、爆発させることができる、小型の水素爆弾の試作品だった。
提督「たしかに水爆は水素に圧力を加え、核融合を起こさせるだけという単純な構造ですが…かなりの圧がいるはず…そんな技術は我々には…」
大淀「もし、これが事実なら…」
沈黙が流れる。
提督は考えていた。
下手に動けばまた雪菜や他の皆を巻き込みかねない。
提督「すこし、ドッグに行ってきます」
大淀「あ、はい」
ドッグーーー
妖精「あ!提督さん!こんにちは!」
提督「こんにちは。少し質問があって参りました。兵器開発専門の方は?」
妖精「あ、僕ですがなんでしょうか?」
提督「水爆を手榴弾サイズに抑え込むことは可能ですか?」
妖精「んー…。できないことはありませんが、かなりの時間と費用がかかりますね。水爆は単純な構造でも、圧力はかなり、調整が必要ですから」
提督「ならやはり…ありがとうございました」
妖精「はい!また来てくださいね!」
再び執務室ーーー
提督「あ、大淀さん、待っていてくださったんですね」
大淀「私も気になりますから」
提督「妖精の技術でもかなり時間がかかるようですから、複数個の生産は至難の技…となると妖精の加担は消えますね。なら、残るは」
大淀「妖精をはるかに上回る知能をもつ何かですね」
大方提督の予測は当たっていた。
実は大本営は長年に渡り、巨額の費用を用いておぞましい生命体を作り上げ、未だ管理していた。
それが何かはまた追い追いわかること。
提督「少し、僕は探りを入れてみます。大淀さんは引き続き何かしらの残骸や痕跡から分析をお願いします」
大淀「はい!かしこまりました」