翌朝
提督「ん、んん!」
ぐっと背伸びをし、目をこすって眠気を飛ばす。
ふと前を見ると、雪菜は可愛い寝息をたてて、眠っていた。
提督「良かった…」ニコッ
眠る雪菜に布団を被せ、寝かせておく。
洗面台に向かい、顔を洗って時計を見ると午前5時半。
ちょうど日が昇る頃、海岸へ向かうことにした。
佐世保鎮守府付近浜辺ーーー
提督「あれから考えたけど、やはり新兵器の実験としか考えられない…でもそんなテスト海ですれば良いものをなぜ横須賀で…」
考え込んだ瞬間、決して思いついてはならない、思いつきたくもないことが脳裏をよぎった。
提督「深海棲艦と、艦娘はある意味ではうりふたつ…。まさか!」
そう、深海棲艦へ使うにはなにかしらの手続きを済ませ、艦娘の兵器に搭載する必要がある。
だがもし仮に政府が秘密裏に開発したものとすれば公には出したくない。
そこで艦娘の居る鎮守府を狙った。
だがまだ提督の疑問は消えなかった。
提督「仮に僕の仮説が事実だとしよう…ならなぜ横須賀?ここでも良かったはず…なにか他に理由…が…。まさか雪菜…?まさか…そんな…いや待て、だとすると…政府は」
背筋が凍りついた。
提督自身理解した。
雪菜が邪魔な存在だということに。
政府は自分のリミットが外れた時、艦娘のパワーさえも上回ることを知っていて、それを止めて見せた雪菜が目障りだということに。
提督「くそ!だとすれば雪菜の無事は明確なことか…!もたもたしていられない!」
鎮守府へ大急ぎで戻り大淀を呼び寄せた。
大淀「ふぁ〜あ…おはようございます、提督」
提督「おはようございます。朝早くに申し訳ありません。少しお話が」
そう切り出し、提督の憶測の話を大淀に伝えた。
大淀「たしかに、それならつじつまが合いますね。あとはそれを証明できれば!」
提督「いえ!まだひとつ問題があります」
大淀「これ以上になにが?」
提督「妖精の技術や、我々人類の技術を遥かに凌駕してみせる、謎のなにか…」
大淀「し、しかしそんなのどうやって!」
提督「申し訳ありませんが…僕もそこまでは思いつきません」
二人の沈黙が続く。
そして、一言こう言った。
提督「誰かに協力を仰ぐしかありませんね」
大淀「あてがあるのですか?」
提督「…一か八かなんとか探し出してみせます」
大淀「わかりました。では提督の推測が事実であるかどうかの証拠を出すのも必要でしょうし、明石さんと破片の分析などを、徹底し、もし、向こうにブツがあればそれと照合できるようにしておきます」
提督「お願いします」
その後大淀は部屋を後にした。
提督「まさか、この歳で政府と喧嘩なんてな…」
そっと、窓の外を眺めながら独り言を呟いていた。