あれから山本提督は横須賀へ戻り潜入捜査に向かった。
捜査から帰投後、直ちに連絡を取り、政府に踏み込む事を約束した。
中庭ーーー
さすがに真面目な話や、色々な情報、それも辛気臭いものばかりで提督も疲労し、久しく来ていない中庭へと足を運んだ。
提督「ふぅ…」
そっとベンチに腰掛け、大きく深呼吸する。様々な動物たちの鳴き声が心地よい。
長門「ん?提督、なにをしているんだ?」
提督のことを提督と呼ぶのは呉の長門だ。
提督「ああ、長門さん」
長門「随分疲れたようだな」
提督「まったくです、ここまで政府が絡んでいたとは…」
長門「ああ。それについては私も驚いている。しかし、証拠がなくてはな。まぁ、今は休むのが大事だ!隣、良いか?」
提督「どうぞ」ニコッ
そっと提督の横に腰掛けるが、ゆらゆらと風に揺れる綺麗な黒髪は、ついつい見入ってしまう。
長門「そ、そんなに見つめられは…は、恥ずかしいぞ」
頬を桜色にし、ポリポリと掻く姿はまさしくツンデレ、ますます可愛く思えてくる。
提督「あ、ああ。すみません」
長門「し、仕方ないな…ほら」
長門が膝をポフッポフッと叩き、寝転べばちょうど膝枕になるように距離を取ってくれた。
提督「こ、こんなところで恥ずかしい…です」カァァッ
長門「最早私とお前は恋人同士、良いではないか」
とは言うものの一番恥ずかしそうにしているのは長門だった。
提督「じゃ、じゃあ」
ポスッと長門の膝に頭を乗せる。
普段はガタイが良く、凛々しい肉体の長門だが、膝はそうでもなく、女性らしい、ふわふわとした、頭を優しく包み込み、体温が伝わり非常に寝心地が良かった。
長門「ど、どうだ?寝にくくないか?」
提督「は、はい…むしろ…きもち…スゥ〜、スゥ〜」
長門「提督?」
ふと顔を覗いてみると気持ちよさそうな顔をして、全身の力を抜いて、安心しきって眠っていた。
さすがの長門も母性というものがくすぐられ、優しく頭を毛並みにそって撫で、時折、トンッ、トンッ、トンッ、とリズム良く優しく叩いて、さらにリラックスさせていた。
長門「初めて見るな、提督のこんな姿は」
たしかに思い返せば横須賀を後にして以降、ブラック鎮守府ばかりにうつり、そこでは数々の苦難を乗り越え、たくましい姿しか見せていなかった。
長門「ありがとう…提督」
そっと体勢を崩し、提督の顔を覗き込む…が
提督「スゥ〜、スゥ〜、ンムッ…」
長門の豊満な胸が提督の顔に重なり、ちょうど鼻にあたり息を止めてしまう。
長門「おっと!いかんいかん」
提督「にゅぅ…スヤスヤ」