ISー無限の軌跡ー(スランプ中につき更新速度低下中) 作:ハマトラ
騎士は舞う、友の期待に応える為に
アリーナに飛び出した一夏を迎えたのは、ギャラリーからの歓声と青いIS、ブルーティアーズを纏うセシリアだった。
セシリア「お待ちしていましたわ、一夏さん。それが貴方の専用機ですか?」
一夏「ああ、名は灰騎士」
セシリア「騎士、一夏さんにお似合いですわね。いっそのことイギリスで英国騎士になるのはいかがでしょう?」
一夏「勘弁してくれ・・・・・」
セシリア「こうして対峙していると、一夏さんがいらした時を思い出しますわ」
一夏「そうだな、あの時はアリオスさんの計らいだったな。懐かしい」
セシリア「さて、語らいはここまで。後は・・・・・・・」
カウントダウンが始まり、セシリアは手に持つライフルの標準を合わせる。一夏は拡張領域に格納していた一振りの刀を取り出して構える。
.........3
一夏「互いの全力を見せるだけだ」
..........2
セシリア「ええ、イギリス国家代表候補生、セシリア・オルコット」
............1
一夏「八葉一刀流初伝、織斑一夏」
............start!!
一夏・セシリア「参る(行きますわ)!!!!」
開始のブザーが鳴り響き、灰色の騎士と青い雫が激突した。
最初に動いたのはセシリアだった。構えるライフル『スターライト』で近づく前に一夏を狙撃する。一夏は一発一発の弾道を見切り最小限の動きで避けていく。
セシリア(やはり当たってはくれませんわね、なら!!)
狙撃だけでは接近を許してしまうと判断したセシリアから6基のビットが飛び出した。ビットからレーザーが一夏を襲う。
セシリア「さあ、踊りましょう一夏さん!このブルーティアーズの奏でる華麗なるワルツで!!」
一夏「生憎とダンスは心得が無くてね!」
6基のビットのレーザー射撃が四方八方から襲い掛かり、一夏はハイパーセンサーを利用してなんとか避ける。しかし、それはセシリアの思惑の内だった。
ビット射撃を避けたところを狙撃、肩を掠めてシールドエネルギーが少し削られた。
一夏「ビットを囮に誘い込むか、これは厄介な!!」
一夏はビットだけでは無く、セシリアも警戒しなければならなくなった。一夏は回避に専念し、猛攻が止むコンマ1秒の隙を見切って太刀を構えた。
一夏「八葉一刀流弐の型、"疾風"!!」
スラスターによる加速が乗って一夏は一陣の風となってセシリアに一撃を与えた。まともに受けてしまった為シールドエネルギーが一気に減り、1/5が削られた。
セシリア(今のはアリオスさんの!?まだ精度が粗いとはいえ、彼の剣の才には感服しますわ・・・・・・・ですが、勝つのは私ですわ!!)
スラスターの加速で一夏は再びセシリアに接近する。
レーザーを回避しつつセシリアに接近する、自分の間合いに入った時違和感を感じた。先程までは間合いを詰めることすら困難だったはずが突然接近しやすくなった。
誘い込まれたことに気付いた一夏がセシリアの目の前で急停止して背後を確認する、しかし背後にビットは一つも見当たらなかった。
セシリア「流石ですわ、私の誘導にお気づきになりましたか。でも・・・・・・・」
次の瞬間、セシリアの後方からレーザーが飛び出してセシリアを避ける様に曲がって一夏に命中した。
蒼也「今のは・・・・・・偏向射撃《フレキシブル》か?」
マドカ「うん、それもかなり精度が高いよ・・・・・・・・相手が気付き難い絶妙なタイミング、自分を目隠しにして射角を隠してでの的確な奇襲、多分偏向射撃の精度は私以上かも」
千冬「オータムから聞いたが、お前も偏向射撃は使えるのだろう?」
マドカ「出来ます、けどあんな芸当をすぐやれと言われたら無理がありますよ。私は偏向射撃の精度がそれ程高くは無いからそれをビットの数を倍にして操作することで補ってるんです。」
蒼也「偏向射撃ってそんな難しいのか?」
千冬「烏丸、お前は右手と左手でそれぞれ違う文章を同時に書けるか?」
蒼也「んな無茶な、二つ同時なんて頭ごちゃごちゃしちまう」
千冬「偏向射撃はそれ程高度な技術ということだ。オルコットは恐らく、あれ程の偏向射撃を会得するのに相当鍛練を重ねてきたことだろう。」
四方八方からレーザーが飛び出し曲がり一夏に襲い掛かる。さらに隙が生じればそこには狙撃もが来る。
一夏「凄いなセシリア、本当に強くなったな」
セシリア「一夏さんこそ、私の猛攻を紙一重で避けてられますね。少しでも隙を見せればこちらが斬られそうですわ」
一夏「けど、それで満足はして無いだろ?」
セシリア「もちろんですわ。そしてそれは一夏さんも同じでしょう?」
一夏「当然!さて、名残惜しいけどそろそろ決着付けるか?」
セシリア「ええ、勝ちを譲るつもりはありませんが!」
セシリアのビットが再び襲い掛かる。四方八方からの偏向射撃に対し、一夏は居合いの構えを取った。
一夏「八葉一刀流四の型、"紅葉切り"!!」
ビットの動きを見切った一夏はスラスターで加速してビットの脇を駆け抜ける。直後、三つのビットが一斉に真っ二つになった。
射撃密度が低くなったところを一夏は瞬間加速《イグニッションブースト》で一気に間合いを詰める。
一夏が太刀を振り下ろすがセシリアはそれを予期していたようにショートブレードで受け止めた。
セシリア「"インターセプター"、ブルーティアーズ唯一の近接武装ですわ。一夏さんなら、そろそろ対応して来ると思いました!」
セシリアは側面からミサイルビットを腕に打ち込み、衝撃で太刀は下へ落ちていく。そして残ったビットが一夏に標準を合わせた。
セシリア「私の勝ちですわ!!」
一夏「まだだ!!」
一夏は後退せず、構えを変えた。
セシリア(!!しまっ・・・・・・)
一夏「八葉一刀流無手の型・・・・・・・」
一夏は迫るレーザーを避けながら間合いを詰める。
一夏「伍の型、"残月"!!」
一夏の拳がセシリアの腹部を捉え、絶対防御が発動して怯むとその隙を狙って腕を掴み一本背負いの要領で下に投げ飛ばす。
一夏「はぁああああああああああ!!」
そしてすかさず拳に力を込めて瞬間加速で間合いを詰めてトドメの一撃を打ち込んだ。
一夏「"破甲拳"!!!!」
一夏の拳は的確にセシリアを捉え、衝撃で地面に勢いよく落ちて行った。そして試合終了のブザーが鳴り響く。
『勝者、織斑一夏』
勝敗が決し、ギャラリーからは歓声と拍手が響き、一夏はセシリアの身を案じて降り立つ。
セシリア「八葉一刀流無手の型、ユン老師から徹底的に叩き込まれたとおっしゃっていましたわね。失念しておりました。」
一夏「それでもぎりぎりだったよ。剣を落とされた時は本当に危なかった」
セシリア「私もまだまだですわね、さらに研鑽を積んでリベンジしますわ」
一夏「ああ、俺だって負けないぜ!」
一夏が差し出した手をセシリアは取り立ち上がる。そして、歓声鳴り止まぬ中友人対決は一夏の勝利で幕を下ろした。
クラス代表決定戦はこの1話で片付けてみました
ちなみに一夏が最後に使った破甲拳は閃の軌跡Ⅱ序盤の騎神戦でのみ使えた技です
次回は終了後の一悶着とセカンド幼なじみ出そうかなと思います