ISー無限の軌跡ー(スランプ中につき更新速度低下中) 作:ハマトラ
最近趣味になったガンプラ作り、PSO2のメイン進行(現在EP3最後の外伝)、FGOの亜種特異点全力疾走(アガルタ攻略中)、しかも福袋イシュタル被り・・・・・・・エレちゃんきてくれただけいいし後は北斎かな・・・・・・・・・
第50話 絆の力
亡国機業本社地下、そこは技術顧問である篠ノ之束の牙城、ある意味でいえば世界一ISの設備が充実している場所である。
そこで一人整備用ハンガーのコンソールいじる何故か某魔法少女のコスプレをした女性が一人。彼女こそISの産みの親、某神父よりもある意味人類悪に近い存在、天災篠ノ之束である。
彼女が使っているハンガーでは、ボロボロの灰色の機体が整備されていた。
束がコンソールを操作すると機体の戦闘記録が映像付きで表示される。
束「すごいな~いっ君、ここ数ヶ月の戦闘データを見る限りでもかなり成長してる・・・・・・最新のなんて灰騎士の性能を十二分に発揮してる、反応速度とか結構高めに設定したんですけど・・・・・」
一夏の成長は目を見張るものがあった。心の内に抱えていたものが無くなって思考を妨げるものが消えたからだろう。
迷いは剣を鈍らせるとはよく言ったものだと弟分の成長を束は喜んでいた。
そんな中、戦闘履歴の中で気になる箇所を見つけた。あのクラス対抗戦の時の無人機との戦闘データの中に『core link system』と表示されていた。
その時、後方の扉が開き、太った男性と銀髪の少女が入って来た。男性はジョルジュ・ノーム、束の弟子で束に次いで腕利きの技術者。少女はクロエ・クロニクル、ある事情から束に命を救われて助手兼世話係として束の身の回りの世話をしている。
ジョルジュ「博士どうしました?言っておきますけどガンプラバトルシステムは作りませんからね」
束「ジョル君のケチ~。けど今回は違うよ、これ見て」
束の操作するコンソールを覗き込むとジョルジュも束が言いたいことが理解出来た。
ジョルジュ「まさかあのシステムが起動するとは・・・・・・各国にばれない様に全機体にハッキングしてまで流した甲斐がありましたね」
束「そだね~デュノア社の女帝には気付かれて見逃された気がするけど・・・・・・・」
束はあの大企業の社長婦人らしからぬフリーダムな女性を思い浮かべていた。
クロエ「私は詳しく聞いてませんでしたが、一体どのような?」
束「『core link system』、束さんは絆リンクとか呼ぶ時もあるけどね。コアネットワークを介して機体のコアを一時的に繋ぎ思考を無意識下で共有する。簡単に言うと、互いの動きが直感的に理解できるんだ。」
ジョルジュ「これにより合図無しで綿密な連携が可能になったんだ。」
クロエ「それは・・・・・・・もし悪用されれば・・・・・・・」
束「そんなことさせない為に発動条件を設定したんだよ、女尊男卑の低脳共には一生かかっても発動は無理だよ~」
ジョルジュ「条件は『機体とのシンクロ率が一定以上で尚且つ、互いに信頼しあっている事』、博士の理想から掛け離れた、しかも自己中心的な女尊男卑主義者じゃ機体は動かせてもこのシステムを発動させるのは絶対無理さ」
束「信頼しあえる誰かとの絆を形に出来たらって思って作ったけど、まさか最初に発動させたのがいっ君といっ君の親友とはね~」
かつて束は一夏と千冬、そして妹の箒以外誰も信じられなかった。自分の理想は理解されず、書き上げたISの論文も新たな才能という芽を摘んできた頭の硬い学会では机上の空論と目の前で破り捨てられた。
何故この狭い青空の下で満足しているのか、何故その先、どこまでも続く空の向こうに目を向けないのか、他人を理解する事を辞めた束は凶行に及んだ。
後に白騎士事件と呼ばれる大事件だ。
この行いが正しかったのかはわかっていない。それでも、自分の名誉と保身しか考えない学会にISを知らしめれば考えを改めるはず・・・・・・・
しかし、これが世界を狂わせた。女性にしか反応しないパワードスーツ、それを利用しない手は無いと思わぬ者がいるはずがなかった。
一人の女性がISを纏い、銃を男に突きつけて声高らかに叫んだ。
「ISは女性にのみ与えられた力!この力があれば汚らしい男など不要!世の女達!今この時、我等は生態系の頂点に立ったのだ!!」
女は喜々として男に銃を乱射する。悲鳴と同時に女の言葉によって、世界には女尊男卑が蔓延した。
そこからの世界はさらに醜くなった。女が男を迫害し、気に入らないという理由で冤罪にし、奴隷として使い捨てる。
ーーーーー違う、束さんはこんな世界望んでない!
束はまた、人類に裏切られた。
それからというもの、コアの作成を止めて誰にも気付かれないところに研究所を作って閉じこもった。
何をするでもなく、ただ生きてるだけの日々、なんで自分がこんな事になってるのかもわからなくなる程の時間が過ぎた頃、固く閉ざした研究所の扉が勢いよく開かれた。
そこには二人のアメリカ軍の女軍人がいた。すぐに排除しようとした時、女軍人の一人から思わぬ言葉が飛び出した。
「貴女が篠ノ之束?私はスコール、こっちはオータム、千冬の友達よ」
唯一の親友で共犯者の名前を告げられて束は呆然とした。聞けば二人は競技となったISの代表候補でそのツテで千冬と知り合い、束の事を聞いたらしい。
人の欲望で理想を踏みにじられた天才、まだ軍属の自分達なら探し出して匿えるのでは?そう思ったスコールは軍の権限を使って人の踏みいらない場所をくまなく探してついに見つけ出したのだ。
スコールは窶れた束の顔を見て、どれだけ辛い日々を送ったか理解して手を指し述べた。
「貴女は認めたくないでしょうけど、世界をこんなにしたのは貴女よ。けど、もし貴女がこんな世界を望んでないのなら・・・・・・・まだ、夢を諦めたくないのなら・・・・・・」
ーーーーーー私達にも、手伝わせてくれないかしら?
すぐに信じるのは無理だった。しかし、差し出された手はとても暖かく、その声からは優しさを感じられた。
気付けば束はスコールの手を取り、生まれて初めて涙を流していた。
ーーーーーーーふとあの日を思い出していた束は灰色の騎士に触れながら未来に想いを馳せていた。
束「未来は明るいのかな・・・・・・・・君はどう思う?灰騎士」
core link systemの説明回でした
スコールさんって結構母性溢れる役が合いそうですよね