八咫烏は勘違う (新装版)   作:マスクドライダー

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第59話 服を買いに行こう!

 イッチーと釣りをした翌日、服を弁償するだとかで強引に押し切られ……今日は繁華街まで遊びに来ている。う~ん……俺のせいでもあるんだし、やっぱり申し訳ないなぁ。でも……イッチーがあれだけ言ってるのに断るのもそれはそれで……。まぁ……あまり高くない適当なTシャツでも買ってもらおう。

 

 さて……それは良いんですが、いろいろと突っ込みどころが多い。なんでイッチーはそんなに気合の入った格好をしてるんすかね?サマージャケットなんか着ていつもより大人っぽい。何よりも珍しいのは整髪剤で髪形を遊ばせてる事だろうか。そのおかげか数割増しイケメンですよ……。

 

 それに対して俺はどうだ。上からTシャツ、ジーパン、スニーカー……もうこれ以上はやりようのないほどラフ。イジメか……?新手のイジメでしょうか?並んで歩いてるだけでめっさ浮いてんよ。つーかキミも恥ずかしくないのかねイッチー。なんか自分だけ気合入ってなーとか思われても困るぞ。

 

「…………。」

(な、何さ……ニヤニヤしちゃってさ。)

「あ、悪い。ただな、どうせこれからお洒落するんだから今はそんな恰好なんだろ?なんか、期待されてる気がして嬉しくってさ。」

 

 1人頭を悩ませていると、何やらイッチーの微笑みが気になった。自分でもだらしがない顔になっている自覚があるのか、じっと眺めていたらその要因は……なんか申し訳ねぇ気持ちでいっぱいになってしまう。別にただの買い物だって思ってるだけなんて言えねぇ……実際言えませんけども。

 

 いや、まぁ……昨日の言葉は嬉しかったけどさ。男の人に何かプレゼントしたいって言われたのは初めてかもな……。イッチー以外に言われてたら、俺はどんな反応をしたんだろう?……イッチーで良かった……かな、うん。あまりイッチー以外からそんな台詞言われたくないのかも……。

 

「……黒乃、何か言いたい事でもあるのか?」

(へ……?い、いや!そういうわけじゃ……ないから!)

 

 いつの間にやら、俺はイッチーの顔をジーっと見つめてしまっていたらしい。それが俺からの合図と思ったのか、こっちを向いたイッチーとバッチリ目が合う。凄まじい気恥ずかしさを感じた俺は、慌ててイッチーから視線を反らす。うぅ……何やってんだよ俺。なんかもう、やっぱり最近イッチーと一緒に居ると調子が狂う。

 

「あっ、もしかして……何処行くかが気になるとかだろ?」

(そ、そうそう……。イッチーってば妙に足取りが良いもんね。ハハ……ハァ……。)

「ま、そりゃぁ着いてからのお楽しみってことでここは1つ。」

 

 外に漏れても居ないと言うのに、落ち着きたい意味を込めてイッチーに感じた照れを誤魔化した。というか、良い具合にイッチーがそう解釈してくれたからだけど……。とはいえ、それが気になってたのも確かかな。行先を言ったわけでもないのに、イッチーの歩きには迷いがない。

 

 しかし、聞いたはいいが適当にはぐらかされてしまった。お楽しみって、やっすい古着屋とかで良いんだけどな……俺。さっきから周囲を見渡しても、普段の俺では足を踏み入れないであろう店舗ばかりだ。何と言うか、ショーウィンドウに陳列されている商品に高級感がある。

 

「事前にリサーチしといたんだけど……おっ、見えて来たぞ。ほら、そこそこ。」

(そこって……いやいやいやいや、落ち着こうかイッチー。おかしい。だって破けた服ってホントに1000円ちょっとの奴だからぁ!こんなブランド専門店とか連れてくるなんておかしいって!)

「……昨日言ったろ。黒乃に服、プレゼントしたいんだって。せっかくだからこういう店のが良いだろ。ほら、入った入った。」

 

 イッチーが指差した店は、有名ブランドの専門店だった。俺はすぐさまイッチーを回れ右させようとするが、意味不明な事を言われて押し切られる。もう……なんだろうかこの押しの強いイッチーは。非常に扱いづらくて困る。でも、いくらイッチーだってこれは強引過ぎやしないだろうか?

 

 な、何……俺ってもしかして口説かれてる……?…………な、なわけないよね!だってラノベ史に残る難聴系鈍感主人公だ。イッチーが女の子を口説きにいったら物語が破綻してしまうじゃない。そ、そうだよ……そうに決まってる……。じゃっ、じゃあ……せっかくだしお言葉に甘えようかな。

 

 店内に入って服を物色してみるが、どれも着た事のないようなデザインのものばかりだ。しかも値札を確認すると……7000円とかがザラなんですけど……。こんなもんにお金かけるくらいなら、洗剤とかキッチンペーパーとかの消耗品の方に回したいけどな。

 

「なぁ黒乃、これとか似合うんじゃねぇの?」

(これ、ワンピース?わぁ……綺麗だなぁ。)

 

 イッチーが俺を手招きするので近づいてみると、そこにはマキシ丈で純白のワンピースが陳列していた。似合うかどうかは別として、こう……THE・女の子みたいな種類の服はなるべく着ないようにしているんだよね。なんというか、やっぱり精神的に受け付けない部分がある。

 

「……たまには女の子らしい格好しても、バチは当たんねぇと思うけどな。」

(はい……?)

「なんつーか、黒乃ってこう……挑発的?な服装な事が多いだろ。だからほら、こういうの着てるのを単純に見てみたい。」

(そ、そんな事を言われても……。わ、解ったよ……試着するだけだからね?)

 

 遠慮しがちな声色ではあったが、イッチーは再度ワンピースを勧めてきた。別に普段は俺の意向でセクシーな服装をしているわけではないのだけど……。それよりも、なんだかイッチーの期待するような視線がいたたまれない。それに負けた俺は、あえなく試着をする事に。

 

 はぁ……相変わらず自分が無いなぁ俺って。試着室に入るなり、そんな自己嫌悪が襲いかかってくる。……まぁ良いや、イッチーを待たせるのも悪いし急いで着替えよう。俺は簡素なTシャツとジーパンを脱ぎ捨てると、純白のワンピースに袖を通した。うむ、こんなもんかな?

 

(着たよー。……これで満足?)

「…………。」

(えぇ……?な、なんかリアクションしてよ。着させたのはイッチーであって……。)

「綺麗だ。」

(ほぇ……?)

「凄く……綺麗だ。……やっぱ良く似合ってる。」

(き、綺麗っ……!?)

 

 試着室から出ると、イッチーは完全な無反応だった。少し不満気にイッチーの様子を伺っていると、時間差で感想が飛び出る。凄まじく真剣な顔つきで、まるで溜息を吐くかのように、イッチーは俺を綺麗だと評した。その瞬間、羞恥からか燃え上がるような感覚をおぼえる。

 

「で、あとコレとコレな。」

(わっ!?白の唾広帽子……とウェッジソールのサンダルか?これがどうしたってのよ。)

「3種の神器って奴だな。ちなみにだけど、そっち2つはもう会計済ませてっから。」

(ダ、ダニィ!?)

 

 イッチーが俺の頭を押さえるようにして被せたのは、これまた純白で大きめの円形をした帽子だった。何事かと困惑していると、スニーカーが消失しているのに気がつく。代わりにウェッジソールのサンダルが置いてある……。そしてイッチーは、それら2つは会計を済ませたと言う。

 

 お、俺が着替えている間に買っちゃったな!?確かに、ワンピースに白帽子……そしてサンダルは最強の組み合わせだと思うよ。けど何さ、その外堀から埋めるような所業は!これじゃあこのワンピースも買ってもらうしかないじゃない!なんて思っていると、イッチーは既に店員さんを呼び寄せていた。

 

「すみませーん、これも買うんで値札外しといてください。」

「はい、お買い上げありがとうございます。お客様、失礼致します。」

 

 あれよあれよという間に事が進んでいく……。店員さんはいそいそとワンピースについている値札を外した。それを持って会計へと向かうので、慌ててサンダルを履いて追いかける。ってかスニーカー……は、イッチーがもってる袋に入ってるみたいだな。

 

「お会計―――」

(わーっ!?聞きたくない聞きたくない!)

 

 ワンピースの値段は確認していないけど、これ多分高いやつ!イッチーへの申し訳なさがあってか、俺は目を閉じ耳をふさぐ。はぁ……なんでこうなるんかな。アレだよイッチー……俺だから良いけど、あんまりこういう事してると勘違いさせちゃうよ?……俺も実際勘違いしてるし。

 

 まぁ……そんなこんなで会計は終わり、俺とイッチーは店から出た。とりあえず深々と頭を下げると、気にするなとまかり通される。とはいえ……何か礼をしないと気が済まない。けど、高価なプレゼントなんかするとイタチごっこになっちゃうんだろうしなぁ……。

 

 ……俺に出来る事って、なんなんだろ。こうして真剣に考えてみると、家事くらいしか思いつかないな。あ〜ダメダメ!こういうネガティヴな事を考えてると、またせっちゃんに怒られる。出来る事から出来る事を見出せば良いじゃない。そうだねぇ〜……どうしようかな……。

 

「飯には少し早いし、なんかどっかで暇潰そうぜ。」

(おっ、良いね!じゃあ……アレとか。)

「映画のポスター?ああ、見たい映画でもあるんだな。解った、黒乃に合わせる。」

 

 今は良い考えが思いつかないし、ゆっくりしながらだと映画は最適だ。ちょうど観たいのもあったしね……。アメコミヒーローの実写映画化したやつ、好きなんだよなぁ。やっぱド派手な作品は劇場で見ないとねぇ。臨場感が違うわけよ、臨場感。そんなわけで、映画館へゴーだ!

 

 

 

 

 

 

 映画も見終わり昼食も済ませば、時刻は3時を回るか回らないか程だ。上映中になんとかいい考えが浮かんだ俺は、手芸用品専門店へと足を運んでいた。高価な物に対抗するには、真心だと思い立ったわけよ。そこで俺は、イッチーに手作りのエプロンでもプレゼントしようかなと思っている。

 

 イッチーはどういう理由でここに立ち寄ったのか解らないみたいで、不思議そうに店内を見回している。フフッ……そのくらいがちょうど良いよ。せっかくだから驚かせたいし、ばれちゃうと面白くなくなってしまう。デザインはもう決めてあるし、後は必要な色の糸を揃えるだけだな〜っと……。

 

(白、青に……うーん黄色……もあった方が良さそうか。)

「随分沢山買うんだな。」

(そりゃね。これでも少ないと思うけど……。)

「黒乃ってさ、やっぱり家庭的だよな。まぁ……俺達の場合は嫌でもそうなっちゃった感はあるけど。なんて言うかさ、いつでも嫁に行けそうだよな。」

 

 俺の気持ちにもよるが、それはマジでイエスかも知れない。なかなかねぇ……イッチーのいう通り勝手にスキルが身に着いちゃうんですよ、親がいないとさ。……この話題はここまでだ!とにかく、いつでも嫁に出られるだけのスキルはあるんすわ。今は誰にも貰われる気はないけどね。やっぱりいつまでも自分の気持ちに整理が着かなさそうだ。

 

「……その、さ!もし黒乃が良ければ俺が―――」

(ん?イッチー今なんて―――)

「あら……もしかして黒乃ちゃん?」

(その声……わっ、鶫さん!?)

 

 イッチーが俺に何か言いかけたその時、他に話しかけてくる人物が。誰かと思って目を向けてみると、そこに居たのはなんと鶫さんだった。いつも藤堂様って呼ばれていたし、何か気の張った声色だからな……一瞬誰か解からなかったぞ。しかし、鶫さんはこんなところでどうしたんだろうね?

 

「そっちの子は……フフフ、もしかして彼氏さん?」

「い、いや……俺と黒乃はそんなんじゃ……。というかすみません、どちら様で?」

「ああ、これは失礼。私、近江重工の社長秘書を務めております。常盤 鶫と申しますので、以後お見知りおきを。」

「ど、ども……。えっと、黒乃の兄?いや、弟?あ~……とにかく家族で……織斑 一夏です。こちらこそよろしくどうぞ……。」

 

 鶫さん、プライベートなら冗談とか言うんだな……。今のは明らかに俺とイッチーがそういう関係じゃないと解ったうえでの質問だったに違いない。それでお互い自己紹介に入ったのだが、そうそう……俺の知ってる鶫さんは今のだよ。キリッとして、何処かとっつきづらい感じでさ……。

 

「……何というか、いつも黒乃が世話になってます。」

「いえいえ、黒乃ちゃんには大した事はしてあげられてないわ。現にこうやって砕けた口調で話すのも初めてだし。いつもゴメンなさいね、黒乃ちゃん。私、少し高圧的でしょう?」

(何言ってんすか、それが良いんですよ!)

「そう……なら良いのだけれど。ところで、2人はどうしたの?」

「さっきまで遊んでたんすけど、黒乃が此処に寄りたいとかで。」

「へぇ……そうなの。なるほどなるほど……。」

 

 いや~……鶫さんはそう言っているが、結構身の回りの世話もしてもらったりしてる。それよりも、鶫さんの質問に答えなくては。鶫さんが高圧的なのは、秘書とは言え舐められたらダメってのがあるだろうし……仕方ない事だ。それに俺としては高圧的な鶫さんは大好物ですんで。

 

 ちなみにだが鶫さん、俺がイッチーに何か手作りのモノをプレゼントしようってのを察したね?鷹兄とはまた違った……大人の女性らしい悪戯っぽい笑みを向けられた。べ、別にお礼ですから……特別な意味とかないですから。そんな顔されたって困ると言いますか……。

 

「そういう……常盤さん?は……。」

「フフッ、別に鶫で構わないわよ。私はこう見えても手芸が趣味なの。だからこういうお店にはよく顔をだすから……。今日は子供たちに何か作ってあげようかと思って。」

「えっ……!?お子さんいらっしゃ……ああ、いや!失礼ですよね……すみません。」

「そうねぇ……あまり子持ちって思われた事はないわね。でも、こう見えても2児の母なのよ?」

 

 イッチーが驚くのも無理はない。だって俺も知らなかったんだもの。……まぁ既婚者なのは流石に知ってるし、違和感ないのも解る。鶫さんはこれが証拠よとでも言いたげに、携帯のディスプレイに1枚の写真を表示させた。そこには、大人しそうな女の子と、腕白そうな男の子が……。

 

「お~……なんか良いすね、お子さんの写真とかって。」

「フフッ……一夏くんは頑張らないとね。ボーッとしてたら取られちゃうでしょうし。」

「な、何言ってんすか!いや、確かにそうですけど……。」

(……?チラッチラと俺見て、イッチーってばどうし―――って、けっこうレジ込んでるな……。イッチー、俺ってば会計してくるね。)

「お、おお……おう。行ってこいよ、俺はここで待ってるから。」

 

 なんだか2人のやり取りに置いて行かれている感があるが、そんな事をしてる間にレジが混雑し始める。話を遮るようで申し訳なかったが、イッチーの肩を叩いてからレジを指差す。すると俺が何を言いたいのか察してくれたのを確認し、俺は早歩きでレジを目指した。

 

 

 

 

 

 

「ねぇ一夏くん、少し聞かせて欲しいのだけれど……。」

「はぁ……?答えられる範囲なら全然構わないっすよ。」

「貴方、本当に黒乃ちゃんと付き合ってないの?」

「ぶふぉ!?い、いや……付き合ってはない……ですけど。」

 

 黒乃の姿が見えなくなったのを確認すると、鶫さんは唐突に話を切り替えてきた。お題は、俺と黒乃の関係性について……らしい。だけれど、鶫さんの質問の意図が解からない。……そもそもどうなんだ、周りから見た俺と黒乃って。彼氏彼女に思われたら嬉しいんだが。

 

「そう……。ごめんなさいね、何かタイミングの悪い時に話しかけちゃったみたいで。貴方、割と重要な台詞を言おうとしてたでしょ?」

「いや、良いんですよ。どのみち不発に終わる気しかしませんし……。」

「そう言ってくれるのは嬉しいけれど、やっぱり私が邪魔って事は変わらなさそうね……。貴方、よほど黒乃ちゃんを大切に想っているみたいだから。」

「っ……。……ええ、大好きです。」

 

 お邪魔……って事は、それっぽく見えてたって事になるな。鶫さんの返答に対して、俺は内心で盛大にガッツポーズをとって見せる。本当に……今の俺にとっては、それ以上に言われて嬉しい事はない。2人ってお似合いだよねとか言われて……最高じゃないか。

 

「あの子、優しいものね。……此処のところの世間じゃ考えられないくらい。ウチの人にもファンが多くて。」

「近江重工の職員さん?そう……ですか。」

「心配しなくても平気よ、ファンに該当する人には確実に貴方は勝ってるはずだもの。ただ、ねぇ……1人だけ強敵がいるわ。別に恋愛対象とは違う意味で厄介と言うか……。」

「もしかして、近江先生ですか?」

「やっぱり解るかしら?こちらこそ、鷹丸が迷惑かけて……本当にごめんなさい。」

 

 鶫さんの眉間に皺が寄り、頭が痛そうな仕草を見せた。この仕草は、千冬姉がある人物と相対している時とそっくりだった。そう……近江先生の対応をしている時の千冬姉に。本当に……あの人は黒乃をどうしたいんだろうか。単に気に入ってるとかなら万々歳だが……。けれど―――

 

「まぁ……関係ないですけどね。」

「え?」

「あの人が何しようたって関係ないですよ。……俺が隣に居ますから。」

「…………。フフッ、黒乃ちゃんは素敵な男性に想われているわね。」

 

 本当に関係ない事だ。黒乃を守る……とはやっぱり言えないが、一緒に隣を歩いていくくらいなら絶対に出来る。いや、できなくてもして見せる。例えこの両足が吹き飛ぼうとも、這いずってでも前へ進む。それくらいしないと、おんぶにだっこになってしまうからな。

 

「とにかく、頑張ってね。貴方の事を応援してるわ。」

「は、はい。ありがとうございます。」

「その意気よ。想い、通じると良いわね。」

「…………。」

「おっ、黒乃……もう用事は済んだのか?」

「それなら、オバさんは退散しようかしら。黒乃ちゃん、一夏くん、またね。」

「はい、また。んじゃ行くか、黒乃。」

「…………。」

 

 会話が終わるちょうど良いタイミングで、黒乃は俺達の元へと戻ってきた。その様子は何の話だとでも言いたそうだが、こんなの聴かせられるはずもない……。鶫さんもアッサリ退いてくれて、これ以上の追求はないだろう。俺は黒乃の手を引いて、足早に店を出た。

 

 こうして、俺と黒乃の買い物は幕を閉じた。どうなんだろうな……黒乃は喜んでくれたろうか?次は絶対にデートと言って遊びに誘わなくては。黒乃が少しでも俺の事を意識してくれたら嬉しいもんだ。この夏休みっつー期間内に、なんとか気持ちを伝えようとは思う。……今後も根気よく、粘り強く……だな。

 

 

 




黒乃→勘違いだろうけど、口説かれてる気さえするな……。
一夏→黒乃を落とす第一歩だ!

一夏が本格的に黒乃を落としにかかります。
夏休み編は乙女化していく黒乃を前面に推していきたいですが……。

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