どうしてこうなった? 異伝編   作:とんぱ
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NARUTO 第三十七話

 ナルトが尾獣達を解放してすぐ、尾獣は全て外道魔像の元へと再び封印された。それをナルトはじっと見つめ、そして必ず尾獣達を解放すると決意する。

 

「おいナルト! すごいじゃないか!」

「九尾の完全なるコントロール……これ程とは」

 

 そんなナルトの元に仲間達が駆けつける。オビトもイタチも、尾獣化を成功させて敵に操られる尾獣を解放した手腕を掛け根無しに褒めていた。

 

「ちっ……まだ負けたわけじゃねぇ」

 

 若干一人ほどナルトの急成長に苛立ちを示していたが。どれだけ成長しても、ナルトに関してはまだまだ子どもなのだと、アカネもため息を吐く。

 

「オビトのおっちゃんもイタチ兄ちゃんもありがとな。でもこのモードは、ってもう駄目か!」

 

 突如として声を荒げるナルト。それと同時にナルトの尾獣化が解除され、その上九尾チャクラモードも切れて通常のナルトへと戻ってしまった。

 

――しばらくは無理だな。ワシのチャクラをコントロールする事はともかく、尾獣化は少し間を置いてからだ――

 

「分かったってばよ九喇嘛」

「九喇嘛……九尾と本当に和解したんですね。……良くやりましたねナルト」

「アカネ……」

 

 あの憎しみばかりを籠めたチャクラを放っていた九尾を、友として受け入れる。それがどれほど困難で、どれほど偉業か。

 本当に成長した。ナルトならばいずれは、と思っていたアカネだが、いざそれを見ると感嘆の想いしか浮かばなかった。

 そんな優しく自分を褒めてくれるアカネを見てナルトも感動する。修行中は厳しくも、上手く出来れば褒めてくれたアカネだが、これほど真に想いを籠めて褒められた事は初めてだったのだ。

 

「と言っても、まだ九尾のコントロールは完全ではないようですね。持続時間も短いです。戦争中ですので修行は出来ませんから、実戦にて磨くようにしなさい。最重要課題ですよ」

「あ、はい」

 

 感動は一瞬で終わった。褒めた後に新たな課題を出す所は修行も実戦も変わらない様だ。

 

――けっ! 生まれ変わっても変わってねーなこいつはよ――

――あん? 生まれ変わったってどういうことだってばよ?――

 

 心の中で九喇嘛と会話をするナルト。どうやら九喇嘛の呟いた言葉が気になる様だ。

 そこで九喇嘛は隠す事もなく、自分の知るアカネの正体をナルトに教え込んだ。

 

「はあああ!? アカネがヒヨリって人の生まれ変わりぃぃぃ!?」

「おや、九尾……九喇嘛と言いましょうか。九喇嘛が教えましたね?」

 

 ナルトのいきなりの発言を聞き、アカネは即座にその答えに行き付いた。

 九喇嘛は先々代の人柱力であるミトの中に封印されていた時に、日向ヒヨリの事を知った。

 いざ九尾が復活した時の抑止力であったヒヨリが九喇嘛を警戒していたのは言うまでもなく、九喇嘛は己の対抗手段であるヒヨリを警戒していたのだ。

 そのヒヨリが亡くなった時は内心笑みを浮かべたものだが、転生しアカネとなり、そのチャクラを九喇嘛が感じ取った時には歯軋りしてたりする。 

 しかも新たな宿主であるナルトを鍛え出したのだ。その時の九喇嘛の心境や如何に、であった。まあ今は九喇嘛もナルトの事を信頼し、人間と事を構えるつもりはないから問題ないのだが。

 

「まじかよ……」

「ふん、今更気付いたのか」

「サスケは知ってたのかよ! もしかしてサクラちゃんも!?」

「サクラはどうだか知らんが、オレはとっくに気付いていた」

 

 等とサスケは偉そうに言っているが、サスケ自身も大蛇丸から教えられていなければ今も気付いていなかった可能性は十分にあったりする。

 まあ、サスケもアカネの異常性には勘付いていたので、自力でアカネの正体に辿り着いた可能性はナルトよりは遥かに高いのだが。

 

「死んで生まれ変わる、これって一大事。でも巨乳に罪はない、乳って超大事」

「……いえまあ、疎まれるよりはいいですけどね」

 

 素直にアカネの巨乳を見て興奮している事を隠さず、転生という大事よりも乳を優先するビーにアカネも少々たじろいだ。

 だがビーの人間性はそれで理解出来た。ビーを簡潔に評すると、器が大きい、この一言に限るだろう。その言動は破天荒だが、人としては非常に信頼出来るタイプだとアカネは感じ取る。

 

「さて、長話をしたいのは山々ですが、今は戦争中――」

 

 言葉を最後まで言い切らず、アカネは突如としてあらぬ方角を見やる。

 

「アカネ?」

「……? どうしたアカネ」

 

 ナルトもサスケもアカネの反応を怪訝に思う。そして、アカネの次の一言に二人は、いや全員が衝撃を受けた。

 

「これは……まさか十尾か?」

『!?』

 

 アカネの言葉を聞いた者達はまず己の耳を疑った。十尾。それは尾獣全ての融合体。この世を生み出したとされる神にも等しい存在だ。

 だが、十尾復活のキーである八尾と九尾はこの場にいる。ならばアカネは何を感じ取ったというのか。

 

「巨大なチャクラの塊が出現した。場所はここから遥か遠く。恐らく敵のアジトですね。チャクラの位置と地図の場所が敵のアジトとほぼ一致しています」

「待ってくれよアカネちゃん! 十尾の復活には八尾と九尾が必要なはずだ! だが、ビーさんもナルトもここにいる。それは本当に十尾なのか!?」

 

 淡々と感じ取ったチャクラの情報を話すアカネに対し、オビトが疑問を叩きつける。

 それに対して答えたのはアカネではなく、ナルトの身体を借りた九喇嘛だった。

 

――少し代われナルト。ワシが説明する――

 

「恐らくだが、それは十尾の抜け殻だ。そこにワシら以外の尾獣を封印し、不完全なままに動かしたんだろうよ」

「お前は九尾か。……なるほど、先程ナルトが解放した尾獣達を再び封印したのか。ならばその抜け殻を戦力として使う気か?」

 

 九喇嘛の説明を聞いてイタチは敵の策を想像する。だが、八尾と九喇嘛、そしてアカネが十尾の不自然な点に気付いた。

 

「これは……!」

「馬鹿な……」

 

――おいおい、どういうことだこりゃ?――

 

 アカネも、九喇嘛も、八尾も、それぞれに驚愕する。なぜなら――外道魔像(十尾の抜け殻)から、八尾と九尾のチャクラを僅かだが感じ取れたからだ。

 

「どういうこった……! ……いや、あの時感じたワシのチャクラ!」

 

――あ……! オレのタコ足……――

 

 疑問に思った二体の尾獣だが、そこでそれぞれのチャクラの正体に気が付いた。

 

「ワシのチャクラに関してだが……覚えがある」

 

 そう言って九喇嘛は皆に説明する。かつて、九尾に戦いを挑み、返り討ちにあって食われ、それでもなお生き続けて九尾の肉を喰らい、そして九尾のチャクラを得た兄弟の話を。

 

「馬鹿な! 金銀兄弟は死んだはずだ!」

「いや、穢土転生がある」

「あ……いや、でも八尾はどう説明するんだ!?」

 

 オビトの反論に対しイタチが穢土転生の存在を指摘し、この場の誰もが金銀兄弟に関しては納得するが、八尾に関してはどうなっているのか。

 その答えは、当の八尾の人柱力であるビーが説明をしてくれた。

 

「前にタコ足分身のチャクラを少々回収されてるゥ。こう見えても少し慌ててるゥ」

 

 相変わらず良く分からない韻を踏んだ言葉だが、それとは裏腹にビーも本当に焦っていた。

 

「だが完全には復活してねー。十尾は自然エネルギーそのものだ。仙人モードでもなけりゃ感知は出来ないからな。感知出来る今はまだ不完全ってわけだ。ワシらのチャクラを完全に取り込んでないから、復活にも多少は時間が掛かるようだな」

「なるほど。なら、完全復活する前に止めるのが吉ですね。……っ! 札の切り方が分かっているなイズナ!」

 

 九喇嘛の説明を聞いたアカネは、十尾が完全に復活する前に叩くという定石とも言える戦術を行おうとして、そして再びあらぬ方角を見やって苦虫を噛んだ様な表情をした。

 

「今度はどうした!?」

 

 次から次へと面倒事が起こっている様子にサスケも苛立ちを見せ、アカネに説明を要求する。そしてアカネはまたも衝撃発言をした。

 

「マダラが現れた……! 近くには五影と、そして忍連合軍が無数! このままじゃ全滅必至だ!」

『!?』

 

 うちはマダラ出現。それも忍連合軍の総大将の元に、だ。

 いくら五影であろうとも、マダラを相手にして長くは持たないとアカネは判断している。このまま十尾の元に向かえば忍連合軍は壊滅状態に陥るだろう。

 だが、十尾を放置すれば十尾は完全に復活してしまう。八尾と九喇嘛のチャクラは完全ではないが、それでも七体の尾獣の集合体だ。その力は推し量る事すら出来ないだろう。下手すればそれで世界は終わりを告げるかもしれなかった。

 

「ちぃっ……!」

 

 どうするべきか。アカネは僅かしかない時間の中で、一瞬にして思考を繰り広げる。

 マダラの力、五影の力、マダラに対する策、十尾、無限月読、イズナの思考……。それらを頭の中で組み立て、そして答えをはじき出す。

 

「今すぐマダラの元に向かう! オビト! 皆を神威空間へ! あなたも神威空間で移動しなさい! 問答の時間も惜しい、先に行くぞ!」

 

 答えは、マダラを止めに行く、であった。十尾を放置してマダラを止める。その理由はイズナの性格にあった。

 これまでのイズナの言動から、アカネはイズナが全力でアカネを叩き潰すつもりだと感じ取った。そんなイズナが、十尾を復活させてすぐに無限月読を仕掛けるとは思えなかったのだ。

 必ずイズナは十尾の力を振るう。それがアカネには確信出来ていた。ならば、十尾にはまだ猶予がある。今はマダラを止めるべきだ。そうしなければ五影も、忍連合軍も無事ではすまないだろう。

 

「わ、分かっ――って、はや!?」

 

 アカネはオビトに指示を出し、そしてオビトの返事を確認した瞬間に、全力で駆け出した。

 

――マダラ! これ以上、お前の手を汚させはしない!――

 

 アカネは最速にて戦場を駆ける。友の誇りを守る為に。

 

「くそ、オレも早く行かなきゃ! 皆! オレを信じてくれ!」

「ど、どういう事だってばよ!?」

 

 展開の早さにナルトの思考速度が付いて行けなくなり、混乱している様だ。だがアカネが言ったように、問答をする時間はないに等しい。

 それをこの場で最も理解していたのはオビトと、そしてイタチであった。

 

「ナルト、サスケ、そしてビーさん。オビトさんを信じろ」

『……おう!』

 

 イタチの言葉をナルトもサスケも信用する。二人ともイタチが無駄な事をしないという事を良く理解しているのだ。

 そしてビーもここに来て仲間を疑う様な懐の小さい人物ではなかった。

 全員の意思を確認したオビトは、自身の万華鏡写輪眼である神威を使用する。

 

 オビトの神威により、全員が神威空間と呼ばれる特殊な時空間へと移動する。そしてオビト自身もまた、己を神威空間へと移動させるのであった。

 そうして一瞬にして、先程まで尾獣と尾獣がぶつかり合っていた戦場から、全ての存在がいなくなった。

 

 

 

 

 

 

 忍連合軍と暁の穢土転生。その戦いは最終局面へと突入していた。

 多くの穢土転生を打ち破り、封印してきた忍連合軍。だが、敵が新たに繰り出した穢土転生によって、再び危機に陥っていた。

 その穢土転生はかつての五影達。つまりは今の五影の先任や先々任達である。

 

 二代目水影、二代目土影、四代目風影、三代目雷影。かつて里の為に心力を注ぎ、多くの忍から尊敬されていた影達。それが忍達に牙を剥いたのだ。

 いや、牙を剥けさせられた、というべきか。死者の意思など関係ない。それが穢土転生なのだから。

 

 これに対抗すべくオオノキが前線に立つ。師である二代目土影を止める事が出来るのは自身のみだと理解していたのだ。

 いや、オオノキだけではなかった。なんと、連合軍の総大将であるエーと綱手、メイまでもがここに参戦したのだ。

 エーの先代である三代目雷影は恐るべき実力を持つ。それを止められるのは自身のみと、エーもまたオオノキと同じ事を考えていたのだ。

 綱手はエーを守る為にも追従し、そして敵の戦力がこの場に集中している事を考慮し、メイもまたここでの勝利が戦争の勝利に近付くと判断し、この戦場に参戦する。

 ここに、過去の影達を止めるべく、現代の影達が集った。

 

 影と影の戦い。その決着に要する時間は長くはなかった。

 それも当然だ。影と影の戦いとは言うものの、実際には忍連合軍と暁の戦いだ。つまり、現代の五影には多くの味方が付いているのだ。

 一対一という展開を望む者は五影の中にはいなかった。唯一エーのみは尊敬する親である先代と一人で戦いたいという想いがあったが、総大将として勝利を得る事を優先する強かさは持ち合わせていた。

 いくら前影達が強く、不死身の肉体を持っていたとしても、流石に戦力が違いすぎた。こちらには、五影と同等の実力を持つ忍が幾人もいたからだ。

 

「はぁ!」

「……」

 

 八門遁甲・第七門を開いたガイと三代目雷影がぶつかり合う。雷遁の鎧と頑強な肉体を誇る三代目雷影の強さは、下手すればエー以上かもしれない。

 だが、ガイはそれと真っ向から渡り合っていた。八門遁甲によって強大なパワーアップを果たしたガイは、その強さを五影並かそれ以上に伸ばしているのだ。

 雷遁により一撃の鋭さは三代目雷影が上だが、ガイは巧みな体術によって三代目雷影の攻撃を捌き、的確に自身の攻撃を当てていく。

 

「極・木ノ葉金剛力旋風!」

 

 ガイは地獄突きと呼ばれる三代目雷影の貫手を躱し、反撃として強力な回し蹴りを放つ。その一撃により、三代目雷影は吹き飛んでいく。

 

「むん!」

 

 そしてエーが吹き飛んだ三代目雷影を掴み、そのまま全力で対象を大地に叩きつける忍体術、雷我爆弾(ライガーボム)を放つ。

 

「まだだ!」

 

 更にエーはそのまま跳躍し、三代目雷影の首元へと蹴りを叩き付ける。これも雷遁忍体術の一つ、儀雷沈怒雷斧(ギロチンドロップ)である。

 この二つの忍体術の恐るべき威力により、大地は大きく陥没した。並の忍ならば幾度となく死んでいる威力だろう。

 だが、三代目雷影は無傷であった。それは穢土転生の力で再生したのではなく、その強靭な肉体によりガイとエーの攻撃を防ぎ切ったからである。

 まさに雷影の名に相応しい実力。だが、それで恐れを抱く二人ならば、既にこの場から逃げ出しているだろう。

 

「効いていないか! ならば効くまで攻撃するのみ!」

「その通りだ! 良くぞ言った! 賢しい者が多いと思っていたが、オビトといいお前といい、木ノ葉にも中々の奴がいる!」

 

 ガイの言葉にエーも力強く同意し、そしてガイと共感する。思考回路が似ているのだろうか。ともかく、二人は更なる攻撃を三代目雷影に加えていく。

 第七門を長時間開放し続ける事を可能としたガイと、三代目雷影と同等の実力を持つエー。この二人がタッグを組んで戦う限り、不死身の肉体とはいえ、流石に三代目雷影にも勝機はなかった。

 やがて、ガイの連撃によって大きな隙が生まれた三代目雷影に、エーの貫手が突き刺さる。突き刺さった箇所は右胸。そこは三代目雷影が古傷を負った箇所であり、最も強度の少なかった箇所であった。

 それにより大ダメージを負った三代目雷影は、忍連合軍の封印術によって封印されていく。

 

「……さらばだ、オヤジ」

 

 封印されゆく父に、エーは別れの言葉を告げる。かつて三代目雷影が亡くなった時、エーは誰も知らない場所で号泣したものだ。

 だが、今は一人の忍ではない。雷影の称号と、忍連合軍の総大将の座を得ている。ならば、感傷に浸るなど許されない。

 

「雷影様……」

「わかっとる! 残る敵は……二代目土影のみか! 良し、さっさと潰して終わらせるぞ!」

 

 エーは即座に気を入れ替え、残る敵を確認する。

 四代目風影は我愛羅によって、二代目水影はメイと自来也によって既に封印されていた。

 二代目水影は蜃気楼や幻術の使い手であったが、仙人モードの自来也の感知力の前では形無しだったようだ。本人は眉無しだが。

 

 残るは二代目土影のみ。だが、それが最も面倒な敵であった。

 純粋な肉体面での強さならば三代目雷影が圧倒しているだろう。だが、二代目土影には恐るべき術があった。

 それが塵遁。血継限界の更に上、風遁・土遁・火遁の三つの性質変化を組み合わせるという、血継淘汰である。

 その術の能力は――触れた物質を分子レベルまで分解して消滅させるという、完全なる一撃必殺の術だ。更に術の範囲も中距離までカバーしている上、敵の忍術を消す事も可能。まさに攻防ともに優れた術と言える。

 

 当たれば確実に死ぬ。どんな屈強な肉体の持ち主でも、どんな強力な術の持ち主でも関係ない。故に塵遁使いに戦えるのは塵遁使いのみ――という訳でもなかった。

 

――神威!――

 

 二代目土影が放った塵遁・原界剥離の術をカカシが神威にて消し飛ばす。正確には神威空間へ移動させたのだが、現実世界で見ると消し飛ばしたという表現になる。

 素早い原界剥離の術に対し、即座に神威を合わせられるその精度。カカシも戦争までの期間で神威に関してかなり研究した様である。もっとも、その代償として視力がかなり低下しているのだが。

 

「土影様!」

「分かっておる!」

 

 カカシが作り出した隙を狙って、オオノキが原界剥離の術を二代目土影に放つ。

 だがそれは避けられてしまった。いや、正確には分裂(・・)して片方だけ避けられたのだ。

 分裂。それが二代目土影のみに許された秘術。分身と違って完全な実体を持ち、影分身と違って攻撃を受けても消えないという秘術である。

 二代目土影はオオノキの塵遁が命中する直前に、分裂によって片方の自分を術の範囲外へと逃したのだ。

 

 本来ならばこれで終わりだ。分裂体はその力も半減し、塵遁も使用不可能になる。だが敵は穢土転生体、不死身の肉体を持っているのだ。

 消滅した片方の二代目土影は直に再生を始め、そして再び元の一つになる。それを防ぐ為に再生する片方を封印しようとしても、分身体がそれを阻止する。

 

「またか……!」

 

 これで二度目だ。上手く追い詰めても、ギリギリで封印を回避する。穢土転生でなければ既に終わっているが、それは穢土転生を相手に言っても仕方のない事だ。

 だが、二度目は確実に一度目よりも上手く追い詰める事が出来た。次は必ず封印まで持っていく。そんな風に考えるオオノキとカカシに、それを後押しする者達が現れた。

 

「オオノキ! 一気に終わらせるぞ!」

 

 そう、他の前影達を封印した者が援軍として駆けつけて来たのである。

 五影全員と、自来也とカカシとガイ。いくら塵遁が強かろうとも、それを無効化出来るオオノキとカカシがいてこの人数だ。勝利は確実と言えた。

 だが、それは敵も理解していたのだろう。なので二代目土影は、塵遁ではなく口寄せの術を使用した。

 

「させんぜ!」

 

 当然それを黙って見ている五影達ではない。オオノキは瞬時に二代目土影に原界剥離の術を放つ。口寄せの術を使用していた二代目土影にそれを防ぐ術はない。

 原界剥離の術が届くよりも僅かに早く口寄せの術が発動し、新たな穢土転生が戦場に口寄せされる。だが、原界剥離の術は二代目土影ごと、後方に現れた穢土転生を消滅させようとそのまま直進し、そして二体の穢土転生を飲み込んで行った。

 

「やった! 早く封印の準備をするんじゃぜ!」

『はっ!』

 

 全身が消滅しようとも、封印しない限り穢土転生は復活する。オオノキの指示に従い、封印術を会得している忍が再生する二体の穢土転生を封印しようと準備に掛かる。

 だが、原界剥離の術の範囲内にあって、動き出す人影があった。分子レベルまで分解させる術をまともに受けて存在するモノなどある訳がない。だというのにこれは一体どういう事なのか。

 その答えは、オオノキが驚愕の声を上げる事で判明した。

 

「う、うちはマダラ!」

「ば、馬鹿な!?」

 

 オオノキの声に反応したのはエーだ。それはマダラがここにいる事に対して、ではなく、塵遁が当たったのに全く無傷で存在する事に対しての驚きだった。

 

「いや、輪廻眼の力か!」

 

 塵遁を防いだ理由、それを真っ先に思いついたのは綱手だ。かつてのペインとの戦いで綱手は輪廻眼の力を嫌という程に理解している。

 その輪廻眼の力の一つ、餓鬼道にて忍術を吸収したのだろうと推測したのだ。例え塵遁と言えども忍術は忍術。故に、忍術そのものを吸収する餓鬼道には通用しなかったようだ。

 

「くっ! せめて(ムウ)様だけでも!」

 

 マダラは仕方ないとして、せめて二代目土影だけでも封印をとオオノキは叫ぶ。当然それはマダラによって阻まれるだろうが、五影や自来也達が協力すればマダラを抑えるくらいは出来るだろうという判断だ。

 だが、オオノキの予想に反し、マダラは何もせずに二代目土影の封印を黙って見ていた。

 

「……どういう事だ!? 何故何もせん!」

 

 何もしないマダラに不審を抱いたエーは感情のままに叫ぶ。

 当然残る者達もマダラの意図に疑問を抱き、より一層マダラの警戒を強めた。

 そして二代目土影が封印され、ようやくマダラがその口を開いた。

 

「ふ、影程度、兄さんが出るまでの繋ぎに過ぎん。こうして兄さんが出た以上、お前達程度どうとでもなる」

 

 二代目土影を助けなかったのは助ける必要がないから。それがマダラの、いやイズナの答えだった。

 

「どうやらイズナがマダラを操っている様だな」

「舐めおって! いくら貴様が強かろうと、これだけの数を相手に勝てると思っておるのか!」

 

 マダラの裏にいるイズナを感じ取る綱手。そしてエーはイズナの増上慢に怒りを顕わにする。

 だがイズナはそんなエーに対し嘲笑する事で返した。

 

「はっ。数、だと? 愚かな。真の強者の前に、数などいくら集めても無意味だと分からんのか? お前達にもそれくらいの経験はあると思っていたのだがな」

 

 イズナの言葉は間違いではない。五影達に対し、そこらの忍が数百、いや数千集まっても蹴散らされて終わりだろう。

 だが、イズナの言葉はそこらの雑魚にではなく、五影に対して向けられているのだ。それはつまり、五影がそこらの雑魚という意味を持っている事になる。

 

「私達が束になってもあなたに勝てないと?」

「なんだ。オレの言葉が理解出来なかった訳じゃなかったようだな。安心したぞ。だが言葉は理解出来ても、どうにも意味は理解出来ていないようだな」

 

 メイの言葉に対してそう返し、イズナは嘲笑から蔑む様な笑みへと表情を変化させる。

 

「仕方ない! ならば先達として少し教授してやろう! 真の強者というものをな!」

 

 イズナの叫びと同時にこの場の全員が戦闘態勢に移行する。だがそんな行動など無意味だとイズナは内心で五影達を見下し、そして印を組み上げた。

 

――木遁・樹海降誕!――

 

 木遁にて樹木が生成され、人の身体よりも太い蔓が無数に生えてくる。

 その無数の蔓が一気に忍連合軍へと襲い掛かる。その範囲はあまりに広大だった。大軍用の忍術でも、ここまでの規模を持つ術はどれほどあるか。

 蔓の勢いは凄まじく、五影や自来也達でも己の身や近しい者達を守るのが精一杯だった。残る大勢の忍はこの秘術に対抗する術を持たず、このままでは多くの忍が命を落としてしまうだろう。

 だが、そうはならなかった。

 

――風遁・八卦風刃掌!――

 

 八卦空壁掌に風遁を合わせた忍体術。線状に広がって行く風の刃は、忍連合軍に襲い掛かろうとしていた蔓の全てを切り裂いた。

 

「やはりこちらに来たか……日向ヒヨリ!」

「マダラ……いやイズナか」

 

 どうやら間に合ったようだとアカネは安堵する。マダラが出現して、まだ誰も傷ついてはいなかった。

 それを安心しつつも、アカネはマダラの意思が完全にイズナに操られている事を危惧する。

 以前は意思と肉体のどちらかならばマダラもイズナに抵抗する事が出来ていた。だが、今はそれがないように見られる。

 

 新たに穢土転生の術式を上書きしたか、それともマダラですら抵抗出来ない程にイズナが力を高めたか。

 恐らく後者だろうとアカネは考える。いや、単純に前者であると思い、敵を過小評価したくなかったのだが。

 

 相見(あいまみ)える両者。伝説に謳われた初代三忍の内の二人、日向ヒヨリとうちはマダラが正面からぶつかろうとしていた。

 

 

 

 相対した瞬間に訪れた静寂の間。それは一瞬で終わりを告げた。

 先手を取ったのはアカネであった。マダラは印を結ぼうとするが、アカネはその印が結び終わるよりも先に八卦空掌を放っていたのだ。

 まさに神速の一撃。これを可能としたのがアカネの長年の経験から来る、未来予知にも匹敵する先読みである。

 敵の動きの先が読める故に、その動きに対して常に先手を取り最適な行動を選ぶ事が出来る。アカネの強さを支える重要な技術の一つである。

 

「ちぃっ!」

 

 マダラはその八卦空掌を須佐能乎の限定発動によってどうにか防ぐ。それでもあまりの威力に吹き飛ばされ、印は崩れてしまった。

 

「はああっ!」

 

 そこに更にアカネが追撃する。八卦空掌の乱れ撃ちである。一息で数十もの八卦空掌が放たれマダラを狙い撃つ。

 それをマダラは須佐能乎にて防ぐが、やはり威力は殺しきれずに後退し続ける。

 これがアカネの狙いだ。忍連合軍から離れなければ、イズナの操るマダラの力とアカネの力。二つがぶつかり合う余波だけでどれだけの被害が出る事か。

 そうさせる訳には行かない。なので、まずはマダラを遠ざける事が先決であった。

 

「やはり強いな……! だが、兄さんの力を舐めてもらっては困る!」

 

 マダラを遠ざける事には成功した。だが、距離が開けば開くほど、アカネの攻撃が届く時間も僅かだが延びる事となる。

 その隙を突けないマダラではない。僅かな間を見切り攻撃を躱し、そして限定発動ではなく完成体の須佐能乎を発動させた。

 日向ヒヨリを相手に、第一段階や第二段階などの須佐能乎で様子を見るという判断は愚の骨頂。故に初手から最大最強の須佐能乎にて相手にする。それが唯一の対抗手段だ。

 逆に言えば、完成体須佐能乎でもなければ対抗する事すら出来ないという事である。

 

 完成体須佐能乎。その具現化した破壊の権化を見て、忍連合軍の大半が無意識に後ずさりする。

 離れていても一目見ただけで理解出来たのだ。あれには絶対に勝てっこない、と。そして、同時に思った。

 ならば、その破壊の権化と互角以上に戦っているあの忍は何なんだ、と。

 

 完成体須佐能乎が刃を振るう。一振りで離れた山すら斬り裂く神話の一撃だ。

 それをアカネは真っ向から受け止め、そして捻じ伏せた。チャクラの刃を白羽取りの要領で掴み、そのままへし折ったのだ。

 それをマダラへと投げつける――のではなく、マダラの立つ大地に投げつける。マダラの力でマダラを倒す事など出来ないのはヒヨリの時代から百も承知だ。それよりも足場を崩した方がマシだと判断したのだ。

 

 当然マダラは崩れ行く足場から別の足場へと跳び移る。そこをアカネが襲撃した。

 一気に距離を詰め、完成体須佐能乎を砕く勢いで殴りつける。事実、完成体須佐能乎はその一撃で皹が入っていた。

 輪廻眼を持つマダラ相手にチャクラの技は通用しない。チャクラを流し込む柔拳もまた、吸収されて意味を成さないだろう。

 故に剛拳。チャクラを攻撃する箇所一点のみに集中させ、その上で高速連撃を放つ。

 

 拳の弾幕とも言うべきか。速度と威力を両立させたアカネの攻撃の前に、完成体須佐能乎はその鎧を剥がされていく。

 

「くっ!」

 

 たまらずマダラは神羅天征を放つ。斥力の力にてアカネを吹き飛ばそうとしているのだ。

 だが、その程度の斥力は最早アカネには通用しなかった。斥力に耐えるアカネにより、その反動でマダラの身体が吹き飛ばされていく。アカネと距離を取るという意味では成功だったと言えよう。

 

 アカネとマダラの戦いにより、二人の周囲の地形は瞬きする間に変化していく。それを遠目で見ていた忍達の誰かが呟いた。

 

「な、なんという戦いだ……」

「うちはマダラを圧倒している……誰なんだあの忍は……」

 

 ここに至って、流石にアカネの正体を隠し通すのは無理かと、アカネの正体を知る者達は思う。

 忍達の中にはヒヨリのチャクラを覚えている古兵もおり、その者達から日向ヒヨリという声も上がってきたのだ。

 そこで綱手は近場にいた山中一族の者に頼み、本部へと伝達をする。そして本部から全忍に伝達が走った。

 

 あれこそが、現代に蘇った日向ヒヨリ。日向ヒヨリの転生体である日向アカネだ、と。

 

『おお……!』

 

 死者が転生して新たな生を得る。平時に聞けば眉唾物だ。真実ならば脅威だろう。

 だが今は戦争という異常事態だ。死者が蘇るなどいくらでも見てきたものだ。例え日向アカネが転生者であろうと、彼女が味方で、そして強敵を相手に戦ってくれるならば心強いとしか言えなかった。

 

「初代三忍の一人が味方なのか!」

「勝てるぞ! これなら暁にも勝てる!」

 

 うちはマダラという圧倒的な強者を前に心が折れかけていた者達も、希望の光が見え始めた事で気を取り直す。現金なものだが、往々にしてそういう者が多いのが人の世なのだ。

 だが、その希望を打ち砕いてやろうと企む者がいた。そう、うちはイズナである。

 

 マダラを操るイズナは、やはり兄の力では日向ヒヨリに勝てないと判断する。

 兄を何よりも尊敬するイズナにとって、その判断は非常に歯痒いものだ。だが、それも折り込み済みではある。それに兄は穢土転生によって生前の力を発揮出来てはいない。その事実を慰めとし、イズナは次の一手を取る。

 そう、絶望の一手を。

 

――口寄せ・外道魔像!――

 

 十尾の口寄せ。そして十尾という圧倒的な力によって全てを蹂躙する。

 戦局を容易く覆す最大の一手だ。そしてマダラが口寄せの術を発動した瞬間――マダラの近くの空間が歪み、突如として一人の忍が現れた。

 

「なに!?」

「己を取り戻せ! うちはマダラよ!」

 

――別天神!――

 

 現れたのはうちはシスイだった。シスイはこの瞬間の為に、ただひらすらに神威空間の中で待ち続けていたのだ。

 これがアカネの、正確には別天神の力を知った奈良シカクが発案した策。イズナに操られているマダラを更に操り返すという作戦であった。

 別天神の力を考えれば可能性はあった。そして、確実に別天神をマダラに使用する為に、神威を利用した奇襲作戦を取ったのだ。

 

 シスイは戦争には参加せず、オビトの神威空間にて身を隠し、そしてマダラが現れた時にオビトによって神威空間から現実空間に移動させてもらい、別天神の奇襲を敢行する。これが作戦の全てだ。

 この作戦の肝は神威の能力の利便性である。オビトの神威は自身を神威空間に送る事であらゆる攻撃を防ぐだけでなく、人間や物質を神威空間に送る事も出来るのだ。

 そして神威空間からは神威でなければ脱出は不可能だ。口寄せの術や飛雷神の術などの時空間忍術でも脱出は叶わない。それは逆に言えば、外から神威空間の中に干渉する事も出来ないという事だ。

 つまりマダラやイズナでも、神威空間に身を隠すシスイに気付く事は出来ないのだ。

 

 それだけではない。神威空間から現実空間へと移動する時、神威空間に入った場所ではなく別の場所に出現する事も可能なのだ。

 飛雷神などの術と比べればタイムラグは大きい。だが、飛雷神と違いマーキングを必要とせず、敵に干渉されずに別の場所へ自由に移動出来るのは大きな利点だろう。

 

 これによって別天神の奇襲は成功した。後は別天神がイズナの穢土転生の縛りを上書き出来るかどうか、であった。

 果たしてその結果は――マダラがある印を組んだ事で判明された。

 

――解!――

 

 口寄せ解除の印。それによって口寄せされかけていた外道魔像は元の空間へと戻って行った。

 敵の不利となる行動を取る。それはすなわち――

 

「マダラ……!」

「……すまんなヒヨリ。手間を掛けさせた」

 

 初代三忍うちはマダラ。半世紀を超える縛りより、ようやく解放された瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

「馬鹿な! 別天神だと!!」

 

 戦場から遠く離れたアジトにてイズナは叫ぶ。これはイズナも完全に予想外の出来事であった。

 そもそも万華鏡写輪眼の使い手は歴史上でも数えられる程。そして万華鏡という名に相応しく、使い手によって能力は千差万別なのだ。

 自分と同じ別天神の使い手が都合よく現れる等と、イズナには考えられなかったのだ。

 

 いや、イズナも自分が持つ万華鏡が自分独自の物とは思ってはいない。いつかは誰かが別天神を開眼する可能性がある事も考えてはいた。

 だが、今の木ノ葉を見てその可能性はないと判断してしまったのだ。別天神に開眼したならば、必ずやうちは至上の里へと変化しているはず。イズナはそう考えていた。

 それ程の力が別天神にはあり、傲慢な者が多いうちは一族ならばそうするだろうと考えていたのだ。

 

 だが、今の木ノ葉はかつてと同じく生温い里のままだ。ならば別天神に開眼した同胞はいない、そうイズナは判断した。

 仕方ない事かもしれない。イズナにとってうちは一族は誇り高く最も素晴らしい忍の一族だ。里を支配出来る力を得ればそうするだろうという考えが、イズナの思考の隅にこびりついていたのだ。

 だからうちはシスイという人間を見誤った。一族ではなく、里全てに愛を注ぎ、里の為に生きてきた最高峰の忍を見誤ったのだ。

 

 別天神の力はイズナが良く理解している。あの偉大な兄でさえ、別天神には逆らえなかった。そこに力の強弱は関係ない、別天神を受ければ必ずその幻術に支配されてしまうのだ。

 つまり、例え穢土転生の縛りがあろうとも、別天神はそれを上書きしてしまう。マダラはイズナの手を離れてしまったのだ。

 

「ならば穢土転生を解除して――いや、駄目か」

 

 穢土転生を解除してマダラを解放し、再び穢土転生にてマダラを蘇らせる。そう考えたイズナだが、すぐにこの案を却下した。

 何故ならば、マダラも穢土転生の仕組みを完全に理解しているからだ。穢土転生にはあるデメリットが存在していた。それは穢土転生の印さえ知っていれば、死人側から穢土転生の口寄せ契約を解除する事が出来る、というデメリットであった。

 これだけならばマダラが再び穢土へと戻るのではと取れるかもしれない。だが、実際には術者の縛りから解き放たれ、死なぬ身体、尽きぬチャクラにて自由に動ける様になるのだ。

 

 つまり穢土転生を解除しても何の意味もないという事だ。それどころかデメリットにしかならない。

 未だに穢土転生で蘇った古兵達は忍連合軍と戦っているのだ。穢土転生を解除すれば、他の穢土転生全てが解除される。それは敵にメリットしか与えない愚策だろう。

 別段全ての忍が集まっても物の数ではないが、だからといって敵のメリットを増やすつもりもイズナにはなかった。

 

「おのれ日向ヒヨリィィ!! そして惰弱した同胞どもめ! そんなに里の飼い犬でいたいか!」

 

 イズナはアカネと現代のうちは一族に対して怨嗟の声を上げる。

 かつては忍の世で最強と恐れられ、千手一族と覇権を争っていたうちは一族。そのなれの果てにイズナは怒りしか覚えなかった。

 今の惰弱しきったうちは一族など最早同胞にあらず。イズナは過去の思い出にある自分にとって都合のいいうちは一族だけを同胞とし、他の全てを切り捨てた。

 なお、ヒヨリが一緒になって怒りの対象となっているのは条件反射である。それほどイズナはヒヨリを憎み恨んでいるのだ。

 

「………………まあ、いい」

 

 しばしの時を費やし、イズナは己の中から怒りを排出する。

 兄が奪われたのは憤慨すべき事であり、惰弱な同胞は唾棄すべき存在である。だが、それだけだ。過程がどれ程変わろうとも結果は変わらない。

 

「そう、オレが直接出ればいいだけだ。予定が繰り上げされた。それだけの事だ」

 

 そうだ。兄がいなくとも、初代三忍が敵に回ろうとも、忍全てを相手にしようとも、結果は変わらない。ならば問題などどこにもない。

 

「この怒りは奴らの絶望にて収めるとしよう。ふ、ふふふ、はぁーはっはっは!」

 

 狂った様に笑い、イズナが戦場へと出陣する。最強の尾獣である十尾を携えて。

 

 




 復ッ活ッ! うちはマダラ復活ッ! うちはマダラ復活ッ!
 多くの読者様にばれていたかもしれませんが、別天神によるマダラ説得イベントです。シスイをマダラに隣接させ、別天神のコマンドを選択すれば成功です。このマップではシスイを参加させ、説得前にシスイが撃墜されない様に気を付けましょう。

 前五影達が現れたのは原作とは違うタイミングです。
 ガイの使用している極・木ノ葉金剛力旋風はオリジナルです。といっても、原作でガイが使用している激・木ノ葉金剛力旋風をちょっとだけパワーアップさせただけですが。







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