どうしてこうなった? 異伝編   作:とんぱ
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NARUTO 第四十一話

 イズナの額に輪廻眼と写輪眼の模様が重なった第三の瞳、輪廻写輪眼とも言うべき瞳が浮かび上がる。

 そして天に浮かぶ月に、イズナの輪廻写輪眼が映し出され、全てを照らす光を放ち出す。

 その光は太陽の如きであり、夜の闇を切り裂き昼の如き明るさとし、そして障害物を越えて全ての生物を照らしていく。

 無限月読の光に触れた存在は、老若男女どころか、人も動物も関係なくその幻術に飲み込まれ、そして意識を無限月読の中に飲まれていく。

 

――神・樹界降誕!――

 

 さらにイズナは世界中に神樹の根を張り巡らせ、神樹の生命エネルギーで人々を縛っていった。

 影すら貫く無限月読の光により、全ての人間は神樹に縛られ繭の様な物に包まれていく。その中で、誰もが己の望む幸せな世界を見ていた。

 それが無限月読による幻覚だと理解していても、それに抗う事は出来ず、やがて誰もがその幻術の世界を己のいるべき世界だと感じる様になる。

 

 無限月読に掛かっていない存在はこの世に数人のみだった。穢土転生体の存在達とアカネ。そして穢土転生の術者であるイズナとその直属の部下である白ゼツと黒ゼツの存在である。

 穢土転生達が無限月読に掛かっていない理由。それは彼らが穢土転生体だから、である。無限月読は生物のみに作用される術であり、穢土転生で蘇った彼らは意思はあれど生物としては見なされていない様だ。

 アカネが無限月読に掛かっていない理由は、言うまでもなくボス属性のおかげである。ここまでボス属性の存在に感謝した事はアカネの長い経験で初めての事かもしれない。

 白と黒のゼツに関しては、理由は定かではない。イズナが作り出した存在な為か、それとも別の理由があるのか……。少なくとも、イズナは己が生み出した存在である為と思っているだろう。

 

「無限月読が発動してしまったか……!」

「何故オレ達は無事なのだ?」

「オレ達が無事なのは恐らく穢土転生だからだ。ヒヨリが無事なのは……こいつが異常だからだ」

「なるほどな」

「納得するなよおい」

 

 軽口を叩くアカネ達だが、その内心はかなり焦燥している。この現状を覆すにはどうすればいいのか、甚だ見当が付かないのだ。

 

「兄者! マダラにヒヨリ!」

 

 アカネ達の元に扉間が合流する。彼もまた穢土転生体故に無限月読に掛かっておらず、現状打破の為にアカネ達に合流したのだ。

 

「どうする。これはイズナを倒せば収まるのか?」

 

 扉間の質問に、無限月読や輪廻眼に最も詳しいマダラが答える。

 

「いや、イズナを倒しても無限月読は収まらん」

「ならばどうすればいい?」

「輪廻眼による幻術だ。同じく輪廻眼によって解除は可能だが……」

 

 そこでマダラの歯切れが悪くなる。輪廻眼ならば無限月読を解除できる。ならば、マダラがいれば解除は可能だという事だ。

 だが、そこにマダラの歯切れが悪くなった理由があった。

 

「オレのまがい物の輪廻眼でどこまで解除可能か……。そもそも、イズナをどうにかしなくては解除など夢のまた夢だ」

 

 そう、マダラの輪廻眼は穢土転生によるまがい物。その力は凄まじくとも、真の輪廻眼には遠く及ばないのが現状だ。

 そして、例えマダラの輪廻眼で無限月読を解除出来たとしても、イズナを倒さなくては意味がない。確実にイズナはその邪魔をするだろう。

 

「なら、イズナを倒すのが先決か」

「……勝てるのか?」

 

 イズナを倒す。そう言うアカネに対し、マダラは確認をした。イズナを倒す事が出来るのか。

 イズナは強すぎると言ってもいい。その身体能力、チャクラ量、輪廻眼の瞳術。全てが規格外の存在だ。

 先の一戦ではアカネもまた規格外の能力にて対抗したが、それでもアカネがイズナに勝てるかと言えばマダラは否と答えるだろう。

 

 アカネが対抗出来たのは、イズナが一対一の戦いに拘ったからだ。初めから輪墓イズナと同時に戦っていればどうなっていたか。

 見えぬ攻撃にどれほど耐えられるだろうか。こちらの攻撃は全て無効化され、どうやって倒せというのか。対抗手段がないアカネに、イズナを倒す事は出来ない。それがマダラの考えだ。

 

「まあ、勝てるか勝てないかではなく、勝つしかない……ん? 光が収まって来ているな」

 

 アカネの言う通り、月から照らされる光は徐々に弱まりつつあった。

 

「その様だな。光が収まれば無限月読に掛かる心配もなくなるだろう。もっとも、端からその心配はないのだがな」

 

 マダラはアカネが無限月読を無効化しているからそう言うが、アカネとしては嬉しい誤算だった。

 アカネは無限月読を無効化している。だが、それは何のデメリットもなしにという訳ではない。便利な能力には相応のデメリットが存在する。それはボス属性も同じだ。

 ボス属性で何らかの能力を無効化した場合、その能力に籠められたチャクラと、効果に見合ったチャクラが代償として消費される。

 一度無効化すればチャクラの消費も一度だけで済むが、無効化し続けた場合チャクラも消費し続ける事になるのだ。このまま無限月読が効果を発揮し続けていれば、アカネのチャクラはいずれ尽きていただろう。

 そうなる前に勝負を急ごうかと思っていたアカネだが、これならばその心配もなさそうだった。多少はチャクラが消耗したが、自然エネルギーを取り込み、そして切り札を残しているアカネには問題ないレベルの消耗であった。

 

「光が収まったか」

 

 やがて、世界を照らす光は収まり、そして世界に闇が戻って来た。だが、無限月読に捕らわれた人々は元には戻らない。やはり輪廻眼による解術が必要なのだろう。

 そして天からイズナが降り立った。そこには完全に勝ち誇った笑みが浮かんでいた。

 

「全ては終わった。世界はオレという救世主によって救われた。最早貴様らがどう足掻こうが、無限月読の中で夢に浸る者達を解放する事は出来ん。それは兄さんの力であってもだ」

 

 まがい物の輪廻眼であるマダラでは、無限月読を解除出来ないとイズナは言う。その言葉が嘘ではない事がアカネには理解出来た。イズナは真にそう思っているからこそ、こうして勝ち誇っているのだ。

 

「お前がそう思っていても、もしかしたらマダラに解除出来るかもしれないぞ?」

 

 そう、イズナは嘘は言っていない。だが、それがイズナの思い込みであり、実はまがい物の輪廻眼でも解除出来るかもしれない。その可能性は本当に僅かだが存在する。

 

「愚かだな。ありもしない希望に縋るか……。まあ、いい。貴様だけは殺す。それは無限月読が実行された所で変わりはせん!!」

 

 そう叫ぶイズナに対し、アカネ達もまた諦めるつもりもなく、イズナを倒す為に戦おうとする。

 

「四対一か。まあ、問題はないが、日向ヒヨリを殺すのに邪魔をされるのも面倒だな」

 

 アカネ、柱間、マダラ、扉間。その四人の敵を相手にしても、全力を出して戦う自身に負けはないとイズナは思う。

 だが、アカネ以外の三人が、その身を盾にしてアカネを守れば少々面倒だとも思っていた。だから、イズナは先に周囲の三人を無力化する事にした。

 

 イズナは輪墓・辺獄を発動し、四人の分身を呼び出してアカネ達に差し向ける。

 

「分身が来るぞ!」

 

 当然それを視認出来るマダラが皆に警告するが、対応出来るのはやはり視認出来るマダラのみだろう。

 そうしてマダラが仲間達に輪墓イズナの動きを声にして警告している隙に、イズナ本人が大国主の力によってマダラの背後へと移動した。

 

「はっ!?」

「悪いな兄さん。少し大人しくしてもらうよ」

 

 輪墓イズナの警戒と、周囲への指示。二つを同時にこなしていたマダラに、大国主によって瞬間移動したイズナの動きを察知する事は流石に無理だった。

 イズナは陰陽遁によって生み出した複数の黒い棒をマダラの身体に突き刺す。背中の点穴を貫かれた事により、マダラはチャクラを練る事を制限され、その上大地に縫い付けられてしまう。

 

「マダラ! ぐおっ!?」

「くっ!」

 

 唯一輪墓イズナを視認し、仲間の目となっていたマダラが封じられた事で、柱間は輪墓イズナの攻撃を避ける事が出来なくなる。

 扉間は飛雷神を駆使する事でどうにか回避するが、それでも目に見えぬ攻撃を回避する事は運に頼るしかない。

 そうして飛雷神にて延命する扉間だったが、やはりそれは延命にしかならなかった。飛雷神で移動した瞬間に、その場にイズナもまた大国主によって現れたのだ。

 大地ある場所ならば大国主で移動できぬ地はない。これほどの短距離転移ならばインターバルも非常に少なくて済む。そうして隙を突かれた扉間もまた、マダラと同じく黒い棒により磔にされてしまう。

 

「う、動けん……」

「全力で下がれ柱間! ぐっ!」

 

 扉間が封じられた事により、次の狙いが柱間だと確実に理解出来たアカネがそう叫ぶが、輪墓イズナに動きを封じられた柱間にそれは不可能であった。

 アカネはイズナを止めようと動くも、アカネの周囲にも輪墓イズナが存在する。当然本体の邪魔をさせるわけもなく、アカネは輪墓イズナによって吹き飛ばされ、その間に柱間も黒い棒によって完全に身体を固定されてしまった。

 

「初代三忍も、火影も、今のオレにはこの程度の存在だ。例え穢土転生でなかろうと、結果は変わらなかっただろうな。それをお前で証明してやろう、日向ヒヨリよ」

 

 穢土転生で再現出来る強さには限界がある。柱間にマダラ、そして扉間はその限界を超えた強さを持っていた為に、穢土転生では生前以下の強さしか発揮できない。

 だが、例え生前の強さであったとしても結果は変わらない。それを損なっていない完全な力を有しているアカネを倒す事で証明する。イズナはそう言っているのだ。

 

「先程とは違うぞ。最早オレの力だけで勝とうなどとは思わん。兄さんの力である輪墓・辺獄。それを最大限に利用して、貴様を殺す!」

 

 アカネの周囲を四体の見えざる輪墓イズナが囲む。そしてイズナ本体もまた、アカネを攻撃する準備を整える。

 そんなイズナに対し、アカネは平然とある提案をする。

 

「場所を移そう。ここだとマダラ達に被害が出る」

「……いいだろう。死に場所くらいは選ばせてやる」

 

 穢土転生だろうと、イズナの力に掛かれば再生も叶わずダメージを受ける。この場で戦えば、下手すれば彼らが消滅する恐れもあった。それを回避するべくアカネは戦場を移す事を提案したのだが、イズナは拒否する事なくそれを受け入れた。

 柱間達はどうでもいいが、マダラが傷つく事はイズナも本意ではないのだ。例え、マダラが傷ついているのがイズナの仕業だとしてもだ。

 

「ヒヨリ……!」

「大丈夫。負けるつもりはないよマダラ」

 

 アカネを心配するマダラに、アカネは笑顔で応える。そしてアカネとイズナはその場から一瞬で移動し、マダラ達を巻き込まない場所にて再び対峙する。

 

 

 

 

 

 

 四体の見えざるイズナに、桁違いの力を持つ六道イズナ。その圧倒的に不利な状況にあって、アカネはゆっくりと風間流の基本とされる構えを取る。

 日向一族に伝わる柔拳とはまた違うその構えにイズナは僅かに疑問を覚えるが、構えが変わった所で何かが変わる訳ではない。イズナはそう判断した。

 

「来い」

 

 イズナはアカネの言葉に対し、何も言わずに分身を向かわせる。察知出来ない攻撃の前に、どれだけ警戒しようとも無意味だ。

 可能なのは耐える事のみ。そして、耐える内に出来るやもしれないイズナの隙を突く。それがアカネの狙いだとイズナは考える。

 だが、イズナのその予想は初手から覆された。輪墓イズナの攻撃がアカネに届いた、その瞬間――

 

「なんだと!?」

 

 アカネは輪墓イズナの攻撃を捌いたのだ。見えぬはずの、察知出来ぬはずの攻撃を捌く。それはどういう理屈なのか。

 いや、まぐれにすぎない。そうに決まっている。イズナはそう思う事で精神を安定させ、そして輪墓イズナに攻撃を仕掛けさせ続ける。

 だが、またも攻撃が当たる瞬間に、アカネはその身を捻り、輪墓イズナの攻撃を最低限のダメージで抑えた。一度ならばまぐれだ。二度までもそう言える。だが、三度目は? 四度目もそうならば?

 アカネは四体の輪墓イズナの攻撃の全てを捌き続ける。完全に避ける事は出来てはいない。僅かにだが、攻撃が加えられた箇所の服は裂け、肉もまたかすかに裂けて血が滲んでいる。もっとも、傷はすぐに回復しているようだが。

 

「ばかな……馬鹿な馬鹿な馬鹿な! なぜ輪墓にいるオレの攻撃を紙一重とはいえ防げるのだ!? ま、まさか……見えているというのか!?」

 

 イズナは信じられないものを見たかのように絶叫し、そしてアカネの顔を見て自分の発言を否定した。

 アカネは輪墓イズナを見る事は出来ていない。それは絶対だ。何故なら、アカネは自らの瞳を閉じているからだ。

 

「な、なぜ瞳を閉じている……!?」

「見えぬ攻撃だ。ならば、見る必要があるのか?」

 

 イズナの問いに、アカネは攻撃を防ぎつつも律儀に答える。

 

「な、ならばどうやって攻撃を防いでいる……! 見えぬはずだ!」

「見えなくとも、攻撃は来る。当たればダメージを受ける。ならば、攻撃が触れた瞬間に反応すれば致命傷は避けられる。当たり前だろう?」

「な、あ……」

 

 当然の事を述べたかの様なアカネの言葉に、イズナは開口したままにあった。

 なるほど。アカネの言葉は道理だろう。例え見えずとも、攻撃されてダメージを受けるならば、攻撃を受けた時の肉体の反応は見えずとも同じだ。ならばその瞬間、攻撃が肉体に触れた瞬間に、その攻撃に対して対応するように動けば、ダメージは最小限に抑えられるだろう。

 理屈の上ではイズナも理解出来る。いや、イズナもそれを行おうとすれば可能だろう。ただし、相手が圧倒的に格下だったならば、の話だ。

 輪墓イズナの攻撃はけして格下などという生易しいものではない。今の輪墓イズナは六道イズナの分身だ。六道の力は有してないが、その身体能力は桁違いだ。十尾の人柱力になっていないイズナの輪墓でさえ、尾獣達を叩きのめしている事からその凄まじさは理解出来るだろう。

 そんな輪墓イズナを四体同時に相手取り、その全ての攻撃において致命傷を避ける。それはどういう神技なのか。いや、まさに神技としか言い様がない技術であった。

 

 イズナが理解出来ないのも当然だ。イズナはこの世で最強の忍と呼んでも過言ではない存在に至っている。そのイズナが、自分では出来ない所業をアカネはこなしているのだ。

 だが、アカネはこの世の誰よりも経験を積んでいる存在だ。その研鑽はゆうに千年を超える。イズナが理解出来ない年月を掛けて練磨してきた存在がアカネなのだ。

 アカネにとって忍の生はせいぜい百年と少しだ。だが、武人として過ごした年月はその十倍以上。忍としてのアカネはイズナに劣る。だが、ここにいるのは忍ではない。武人に戻ったアカネなのだ。ならば、この程度の技が出来ない理屈がない。

 

 イズナは理解の及ばないナニカを見るような目でアカネを見る。その時だ。イズナの意識が完全にアカネに向いている瞬間、イズナの後ろの空間が突如として歪み、そこからクシナが現れた。

 

「なに!?」

「喰らいなさい!」

 

 クシナの身体から伸びたチャクラの鎖がイズナを捕らえ、そしてそこからイズナの中に眠る尾獣のチャクラを取り出そうとする。

 

「く、貴様! オレから尾獣を奪うつもりか! そうはさせ――ッ?!」

 

 イズナは求道玉を操り、クシナに向けて放とうとする。だがその行動は、突如としてイズナが吹き飛ばされた事により実行する事が出来なかった。

 

「こ、今度は何だというのだ!?」

 

 イズナが何らかの力によって吹き飛ばされた隙を狙い、クシナはオビトによって神威空間へと再び移動する。

 だが、イズナにとってクシナなど最早どうでもいい。奪われたのは一尾と八尾のチャクラが僅かにだ。戦闘力に何ら支障はない。

 それよりも問題なのは先程の攻撃だ。いや、攻撃だと思われる。イズナは自分でも理解出来ない何らかの攻撃を受け、吹き飛ばされたのだ。

 

「ま、まさか……先程のも貴様か日向ヒヨリ!?」

 

 イズナは見えない攻撃を放ったと思われるアカネを睨みつける。アカネが何かをした証拠はないが、ここに至ってアカネ以外を犯人だと思う事はイズナには出来なかった。

 

「そうだと言ったら?」

「何をした!? どんな術を使った!!」

 

 アカネは輪墓イズナの攻撃から致命傷を避けつつ、イズナの言葉を聞いてため息を吐く。

 

「自分だって見えない攻撃をしてるじゃないか。私も似たような事をやり返しただけだが?」

「り、輪廻眼を持たない貴様にそんな事が出来るはずが――」

 

 イズナはアカネの言葉を否定しようとするも、それはまたも不可視の一撃を喰らう事で遮られた。

 見えざる攻撃を二度も受けたイズナは驚愕する。見えないのだ。輪廻眼の力を以ってしても見えないのだ。

 如何なる理屈で成り立っている術なのか。イズナには見当もつかない。それもそのはず、アカネの能力はこの世界の理から逸脱したものなのだ。

 

 “天使のヴェール”。それがアカネの使用した、“ボス属性”同様にアカネ特有の能力である。

 天使のヴェールを発動させると、アカネのチャクラは隠蔽され、第三者がアカネを見ても何も変わらない通常時のチャクラが映る。例え何をしようとも、螺旋丸を作ろうが、チャクラを全力で解放しようが、それらは視認する事はおろか、感じ取る事も出来ない。輪墓・辺獄のチャクラのみと言えばいいだろうか。

 もっとも、アカネの肉体から離れたチャクラはその限りではない。螺旋丸も投擲すれば天使のヴェールの能力から外れ、普通に見えるようになるだろう。

 つまり、アカネは天使のヴェールを発動させ、肉体から仙術チャクラを切り離さずにそのまま伸ばし、イズナに一撃を加えた。それが見えざる攻撃の正体だ。

 

「馬鹿な……! 輪廻眼でも見切れない術だと!?」

「そう興奮するな。安心しろ、私がこの能力を使うのはいささか卑怯だからな。さっきの様に緊急を要さない限り、使わないでおいてやるさ」

 

 それは完全に挑発の意味を籠めたセリフだった。いや、アカネ自身天使のヴェールはあまり使わない様にしている事は確かではある。あまりにも強すぎる能力だからだ。

 だが、この言葉をイズナに対して言うのは嫌味すら籠もった挑発となっていた。イズナはアカネに見えぬ輪墓・辺獄を使用しているのだ。対してアカネは同じ様な力を持っているのに、それは卑怯になるから使わないという。これが挑発でなくてなんだというのか。

 

「ひゅ、日向ヒヨリィィィ!!」

 

 アカネの挑発に、イズナは完全に切れた。そうなればアカネとしてはよりやり易くなるだけだ。激情した相手の心理など読みやすいにも程があるからだ。

 イズナの怒りは輪墓にいる分身にも伝わった。だからだろう。アカネの中で想像する輪墓イズナの動きと、現実に動いている輪墓イズナの動きが一致し始めたのだ。

 そして、アカネの予測が現実に追い付いたその時、とうとうアカネは輪墓イズナの攻撃を防ぐ、ではなく躱しだした。

 

「や、やはり見えているのか!? 見えているのだろう!!」

 

 先程までの憤怒は恐怖へと変化した。変わらずに瞳を閉じているアカネに対して、イズナは見えているだろうと叫ぶ。見えていて欲しい。イズナはそう思っている。その方がまだ納得が行くからだ。

 見えているならば、避ける事が出来ても当然だ。それくらいは出来るとイズナはアカネの事を認めている。

 だが、見えずして避けているならば……それはもう、アカネという存在をどう受け取っていいのか、イズナには分からなかった。

 

「見えていないさ。だが、予測は、出来る!」

 

 どうやらアカネはイズナには理解の及ばない存在だったようだ。

 アカネは輪墓イズナの姿も攻撃も見えてはいない。それどころか気配や殺意なども察知出来ていない。だが、避ける事は出来る。

 その答えは、予測にあった。今までにアカネは輪墓イズナの攻撃を別の角度から観ていた。それは輪墓イズナを直接見ているのではなく、輪墓イズナと戦う柱間やマダラの動きやダメージを観て、感じ取っていたのだ。

 輪墓イズナの身体能力、技術、攻撃パターン。それら全てを、アカネはイズナ本体と戦っている時に白眼の全周囲に及ぶ視界から観察していた。

 そして輪墓イズナと直接戦闘している間に、輪墓イズナに出来る事出来ない事を更に分析。そして、予測した。次にどう動くか、どう攻撃してくるか、その攻撃を躱せばどう追撃してくるか、その全てをそれまでの情報から予測したのだ。

 

 十を超える生を歩み、千を超える年を武に費やし、万を超える戦いを制してきた。その経験から来る予測は未来予知に匹敵する。

 本来ならば相手の視線や筋肉の動き、習得している武術、戦意や殺気などの意から予測をするのだが、それらは輪墓イズナからは見取れない。

 それ故に情報を集めるのに時間が掛かったが、集まりさえすれば問題はなかった。

 

 避ける、避ける、避ける、避ける。今までとは打って変わって、アカネは全ての攻撃を避ける。

 そして、輪墓イズナの攻撃を大きく跳躍する事で躱し、今まで閉じていた瞳を開いた。もはや瞳を閉じて神経を集中する必要もなくなったのだ。

 

「この、バケモノがァァッ!!」

 

 アカネが開いた瞳を見て、イズナは己の全てを見透かされた様な気分になり、怒りと羞恥、そして恐怖から絶叫する。

 そして様々な感情をないまぜにしながら、全ての分身と共にアカネへと攻撃を仕掛けた。

 

――仙法・隠遁雷派!――

 

 イズナの両手から無数の雷が飛び交う。鋭く速い雷がアカネを襲うが、見える攻撃に今更当たるアカネではない。

 当然それを避けるが、そこに輪墓イズナが攻撃を仕掛けてくる。だが、アカネはそれすら当然の如くに避けた。

 

「なぜだ! なぜ当たらん!」

「お前なら、そう動くと思っているからな」

 

 ある意味で、アカネはこの世で誰よりもイズナを理解しているのかもしれない。そう、イズナ以上に。

 最早アカネの目には輪墓イズナの動きが映っていた。それは本当に見えているのではなく、予測と現実が寸分たがわぬ動きをしているが故に、見えているのと同然になっているのだ。

 

「これならばどうだ!」

 

――地爆天星!――

――万象天引!――

 

 イズナは天高く飛翔し、地爆天星にて大地から大量の巨石を浮かばせて雨あられの如く降らせ、そして次に万象天引にて天より巨大な隕石を呼び落とす。そしてそれらの落下地点、そこは多くの忍が神樹に囚われている地点だった。

 

「奴らは無限月読で眠りに就いているが、死んでいる訳でない! 見捨てれば確実に死ぬぞ!」

 

 アカネが巨石や隕石を無視すれば、それらは多くの死者を生み出すだろう。そして、アカネがそれを防ごうとすればその隙に輪墓イズナの攻撃に晒される。

 日向アカネが仲間を見捨てる事が出来ないと知っているからこその外道の戦術だ。その戦術に対して、アカネは何もせずにただ輪墓イズナの攻撃を避ける事に専念した。

 

「仲間を見捨てただと!?」

 

 このままでは本当に無限月読にて眠りに就く忍の幾百人かは巻き込まれてしまうだろう。

 アカネがその選択を選ぶとは思ってもいなかったイズナは僅かに動揺する。だが、それがアカネの選択ならば止むなしと、イズナはそのまま巨石と隕石を落とし続ける。

 だが、イズナを更に驚愕させる出来事が起こった。アカネは仲間たちを見捨てたのではない。助ける必要がなかったから、輪墓イズナの攻撃を避ける事に専念したのだ。

 

――尾獣玉螺旋手裏剣!――

――仙術須佐能乎!――

 

 突如として放たれた巨大な螺旋丸が巨石を全て破壊し、そしてマダラの完成体須佐能乎に劣らぬ仙術須佐能乎が巨大隕石を破壊する。

 

「次から次へと……!! 次はなんだ!? 何故貴様らが生きている!!」

 

 次から次に起こる現象に、イズナの理解は追いつかない。

 巨石と隕石、その二つを破壊した存在。それは九喇嘛を抜かれた事で死んだはずのナルトと、イズナに急所を貫かれた事で死んだはずのサスケだったのだ。

 

 

 

 

 

 

 時はナルトとサスケが倒れた時間まで遡る。

 九喇嘛を抜かれたナルトは死に瀕し、我愛羅によってミナトの元へと運ばれた。

 そこで我愛羅はミナトに対し、ミナトの中に眠る陰の九喇嘛をナルトの中に入れるように願った。それが、十尾に封印される前に九喇嘛が我愛羅に頼んだ事だった。

 陰の九喇嘛は陽の九喇嘛の半身だ。その九喇嘛がナルトの中に入れば、ナルトは助かるだろう。

 

 我愛羅のその願いに、当然ミナトは賛同する。だが、そこに待ったの声が掛かった。

 

「ちょっと待った!」

 

 突如として現れたオビトがミナトを止める。

 

「ここは敵地だ先生! いつどこで九尾を狙っているか分かったもんじゃねー! オレと一緒に神威空間に来てくれ。そこなら安全にナルトを助ける事が出来る!」

「それは……確かにそうだね。分かったよ……オビト、あのキミが冷静になったもんだね。師として嬉しいよ」

 

 師として弟子の成長を嬉しく思いつつ、その成長を見届ける事が出来なかった事をミナトは悔いる。だが、それでもこうして成長した姿を見れた事により、嬉しさが勝る想いだった。

 一方オビトとしては尊敬する師に褒められた事を恥ずかしがりつつも、あまり褒められた事がなかった故にそれを嬉しく思っていた。

 

「ちょっと待って! 私も連れて行って欲しいってばね!」

 

 神威空間に移動しようとしていた二人を止めて、クシナも同行を願い出た。

 何も出来ないかもしれないが、それでも息子が死の淵に瀕しているというのに、何もせずに黙って待つ事は出来なかったのだ。

 

 そうして神威空間にナルト含む四人が連れられる。そこにはナルトと同じく死に掛けているサスケと、それを治療するサクラと大蛇丸も存在していた。

 大蛇丸はサスケが瀕死の重傷を負ったのを仙人モードで感知し、そしてすぐにその場へと駆けつけ、サスケを治療するサクラに協力を申し出たのだ。

 サクラの医療忍術と、大蛇丸が研究し尽くした柱間細胞。その二つによりサスケは一命を取りとめようとしていた。

 

 そしてナルトもミナトから陰の九喇嘛を託され、その命を取りとめようとする。

 だが、ナルトもサスケもすぐには目覚める事はなかった。

 

 

 

 ナルトとサスケが目覚めない理由。それはナルトとサスケの精神世界にあった。

 ナルトとサスケは様々な条件をクリアした事により、六道仙人との対面を果たしていたのだ。

 六道仙人。安寧秩序を成す者。その名を大筒木ハゴロモ。彼は死した後もそのチャクラと意思はこの世に留まり、常に世界を見守り続けてきたのだ。

 そして待った。己の想いと力を託す事が出来る者が現れるのを、千年もの間待ち続けたのだ。それが、ナルトとサスケであった。

 

 何故、この二人が選ばれたのか。それは二人がハゴロモの息子であるインドラとアシュラの転生体だからだ。

 インドラとアシュラ。二人は六道仙人の息子でありながら、大きな違いがあった。それは才能だ。

 優秀な兄であるインドラと、落ちこぼれの弟であるアシュラ。親が優秀だとしても、必ずしも子がその才を引き継ぐとは限らない。その典型的な例と言えよう。

 

 才能の差は、そのまま二人の歩む道を真逆とした。

 インドラは何でも一人の力でやりぬき、己の力が他人とは違う特別なものだと知る。そして力こそが全てを可能にすると悟った。

 一方アシュラは何をするにも上手くいかず、一人では何も出来なかった。だからこそ努力し、他人と協力し、修行の苦しみの中で肉体のチャクラの力が開花し、インドラに並ぶ力を得た。そして強くなれたのは一人の力ではなく、皆の協力や助けがあったからこそだと理解したのだ。そこには他人を想いやる愛があることを知り、愛こそが全てを可能にすると悟ったのだ。

 

 ハゴロモはアシュラのその生き方の中に可能性を感じ、アシュラを皆を導く忍宗の後見人とした。だが、それが悲劇の始まりでもあった。

 兄であるインドラは、弟のアシュラと協力してくれるだろうとハゴロモは信じていた。だが、インドラはアシュラが忍宗の後見人となる事を認めなかった。

 そして、その時よりインドラとアシュラの長きに渡る争いが始まったのだ。

 

 インドラとアシュラの肉体が滅んでも、二人が作り上げたチャクラは消える事なく、時をおいて転生した。

 そして幾度とない転生を経て、インドラはサスケに、アシュラはナルトへと転生したのだ。

 

 

 

「ワシの目にはハッキリとアシュラのチャクラがお前に寄り添うのが見える」

「……」

 

 ハゴロモの言葉にナルトも思い当たる節があった。今までにも幾度か自分の中にアシュラの存在を感じた事があったのだ。

 そして同時に、インドラの転生体が誰であるかも理解していた。

 そこでナルトは自分達の前の転生者がどうなったかが気になった。その問いに、ハゴロモはどこか悲しそうに語り出した。

 

「一世代前の転生者は千手柱間とうちはマダラだった……。ワシは二人を見守っていた時、この二人こそがワシの想いを継ぐ者達だと感じていた……だが」

 

 あそこまで共にあり、仲良く笑いあうインドラとアシュラの転生体を見た事はハゴロモにもなかった。かつて失った息子達の笑顔が戻って来たと、精神体の身で喜びを噛み締めていたものだ。だが、それもイズナによって妨げられてしまった。

 

 

「それもあのヒヨリという不思議な者のおかげか。今はアカネと名乗っておるな。ハムラの、ワシの弟の血を継ぐ者が、ワシの息子たちの転生体の間を取り持つ。縁とは異なものよ」

「そうだ! なあ六道の大じいちゃん! アカネもずっと転生してんのか!?」

 

 アカネもまた誰かの転生体であり、かつては六道仙人の関係者だったのかとナルトは問い掛ける。それは間違っているのだが、ある意味ではアカネの根幹を言い当てていたナルトであった。

 

「いや、あの者はそうではない。日向ヒヨリの前のあの者をワシは知らぬ。だからこそ、アカネの存在はワシの理解の及ぶ範疇にないのだが」

「……? どういうことだってばよ?」

 

 ハゴロモの言葉の意味はナルトには理解出来なかった。六道仙人をして理解の及ばぬ存在とは、どういう意味なのか。

 

「あの者の存在は在り得ないのだ。人の身で十尾に迫ろうかというチャクラを内包するなど。いくらワシの弟であり、転生眼を開眼したハムラの血を継ぐ一族と言えど、あり得る事ではないはずなのだ……。むしろ母の転生体であると言われた方が納得する」

 

 神樹の実を喰らい、全てを超越した存在を比較対象にされるアカネ。当人が聞けば不満を口にするだろうが、他の者が聞けばハゴロモに同意するだろう。

 

「うーん。まあ、アカネは超スゲーって事でいいんじゃない? 六道の大じいちゃんだって世界の全部を知ってるってわけじゃないんだろうしさ」

「……それはその通りだ。ワシとて神の身ではない。森羅万象をこの身に収めるなど出来はせん。……そういう細かい事を気にせん所も、お前の魅力なのだろう。九喇嘛が気にいるのも理解出来る」

 

 そうしてナルトとハゴロモが会話をしている時、現実世界の神威空間では新たな動きが起こっていた。

 

 

 

 

 

「ナルトを救う為に、一尾と八尾のチャクラが必要だ。出来るなクシナ」

 

 ナルトの身体に入り込んだ陰の九喇嘛が、クシナに対して一尾と八尾のチャクラをイズナから奪って来いと言ったのだ。

 

「分かったわ」

 

 それに対し、クシナは理由も問わずに一片の迷いもなく承諾した。

 母として息子のために出来る事がある。そう思った時、十尾の人柱力と化したイズナと向きあう恐怖など、欠片も生まれなかったのだ。

 

「クシナ……」

「ええ、大丈夫よ」

 

 ミナトもまた、クシナの覚悟を知って反対はしなかった。命を懸けてでも子どもを守る。生前にそれを発揮した自分達が、穢土転生となって今更子どもの為に命を懸ける事を躊躇うわけがないのだ。

 

「タイミングはオレが計ります。イズナが隙を見せた時がチャンスです!」

「だが、そう上手くイズナが隙を見せるのか?」

 

 神威空間から唯一外の世界を確認出来るオビトが、クシナがイズナから尾獣のチャクラを奪い取るタイミングを計ろうとする。

 だが、カカシはそれに疑問を抱いた。いくら神威からの奇襲とは言え、幾度となく同じ様な奇襲を仕掛けているのだ。イズナがそれに警戒しない訳はなく、今回の奇襲もまた防がれてしまうのではと懸念したのだ。

 

「いや、多分大丈夫だ。今、アカネちゃんがイズナと戦っている。アカネちゃんなら、きっとイズナに隙を作り出してくれるはずだ……!」

「……そうだな。アカネならきっとやってくれるだろう。もしかしたらそのままイズナを倒してしまったりするかもな」

「ヒヨリ様ならきっとそうだってばね」

「確かにね」

 

 カカシの半分は冗談で、半分は本気の言葉に皆が笑う。我愛羅のみはこの状況で笑える木ノ葉の忍達をある意味で尊敬していたが。

 

 そしてイズナに大きな隙が出来た瞬間に、オビトはクシナを現実世界へと移動させ、そして一尾と八尾のチャクラを奪ったのを見届けてから、再び神威空間へと移動させた。

 

「よし。そのチャクラを早くナルトの中に入れろ。それで全ての尾獣のチャクラが揃う」

 

 二尾から七尾の尾獣に預けられたチャクラ。イズナから奪った一尾と八尾のチャクラ。そして九喇嘛のチャクラ。

 ここに、全ての尾獣のチャクラがナルトの中に集結した。そしてナルトは、ハゴロモに己の信じる答えを示し、ハゴロモより想いと六道の陽の力を託されてここに目覚めた。

 

 

 

 一方サスケもまた精神世界にてハゴロモから想いと六道の陰の力を託されていた。

 サスケの傷は大蛇丸に柱間細胞を移植された事により塞がれ、それと同時に輪廻眼に開眼する条件を満たす事になる。

 そして現実世界では、治療を終えたサクラがカカシから頼まれごとをされていた。

 

「え!?」

「な、何を言っているカカシ!?」

 

 サクラもオビトも、カカシの言葉の意味が一瞬理解出来なかった。だが、そんな二人に対し、カカシは再び同じ事を説明する。

 

「サクラ、オレの写輪眼をオビトに移植してくれ」

「バカ野郎! そんな事をすればお前の左目が!」

 

 カカシの提案をオビトは却下しようとする。己に詰め寄ろうとするオビトをカカシは制止し、そして諭すように語り出した。

 

「オビト、オレの写輪眼は元々お前のだ。そして、写輪眼とは本来両目が揃って初めて真価を発揮するものだ。違うか?」

「だ、だから、オレとお前が協力すればいいんだろ! 今までだってそうだったし、これからだって!」

「今まで通りじゃ駄目だから、そうしようってんだろ。……この左目はもう碌に見えなくなった。チャクラも尽き掛けている。だから、お前に託すのが一番なんだ……! 無限月読は発動してしまった! イズナを倒しても無限月読は解除出来るか分からない。だがな! 倒さなくちゃ可能性はなくなる! だったらその可能性をわずかでも上げるしかない!」

 

 それこそが、オビトの両目に写輪眼を揃える事だ。カカシはオビトにそう言った。

 

「だ、だけどよ――」

 

 それでもまだ否定の色を見せるオビトの胸倉をカカシは掴み、そして叫んだ。

 

「お前はその写輪眼で里の皆を守るんだろ!? 火影になって、仲間を守るんだろ!? だったら、守ってみせろ! 里の皆を、連合軍の仲間を、世界中の人々を、リンを!」

「!!」

「お前が火影になる姿を、オレの残った右目で見せてくれ」

 

 そう言って、カカシは笑顔で左目の写輪眼を抉り取った。そしてそれをサクラに手渡す。

 

「さあ、放置すれば腐るだけだぞオビト」

「……サクラちゃん、頼む!」

「はい!」

 

 オビトの左目に、二十年という年月を経て写輪眼が戻る。両目の写輪眼が揃った今、オビトはついに己の真価を発揮出来る様になったのであった。

 

 




 ボス属性「無限月読ごとき、オレの敵ではないな」
 ただしチャクラは減る。原作での描写で無限月読の光が収まる時間はそんなに長くはなさそうだったので、アカネのチャクラも持ちました。

 アカネの能力に関して説明。
 能力名【天使のヴェール】・アカネがHUNTER×HUNTER世界に生きていた頃に開発した念能力。効果は、オーラを垂れ流し状態にしか見えない様に隠蔽するというもの。これを発動している最中に、纏をしようとも練をしようとも硬をしようとも、相手はそのオーラに気付く事が出来ず、ただの垂れ流し状態にしか見えない。ただし、術者の体から離れたオーラは能力の範囲外となり、そして能力を発動中のオーラ消費量は十倍になる。これがNARUTO世界に対応して、オーラとチャクラを置き換えた効果に変化している。強すぎる能力の為に滅多に使用しない禁じ手。







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