遊戯王ARC-V 風纏いの振り子   作:瑞田高光

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こちらも更新が滞ってしまっており、大変申し訳ありません……とりあえず、書き溜め分でなんとか行けそうだったのでこちらも更新します!

時間は少し経ち3戦目からとなります!








え、1試合目と2試合目も書けたんじゃないかって?


……げ、原作と同じですしおすし(震え声)


第6話-1

 デュエルの方は現在2戦が終了して1勝1敗。1戦目は遊矢が勝利、2戦目は(遊矢に負けていられないから次は自分が出たいと意気込んでいた)柚子を出したけど真澄に敗北。内容としてはどちらも原作とほとんど変わらなかったかな。強いて言うならば、遊矢のエンタメデュエルを止める発言はなかったくらいかな?

 

 次は3戦目……なんだが、問題は次。相手は……

 

「さぁ、次は俺がいくぜ。そっちは誰なんだ?」

 

 相手は刀堂刃、シンクロコースのエース。そう……権ちゃんを投入できないのだ。別に俺が相手でも良いんだけど……ただ、俺の使っているデッキはどちらもあまり相性がよいとは言えない……ハンデスされても墓地リソースを活用しやすいデッキ使い……となると、衣音とコナミさん、杏子の3名は除外。光一や火無菊もあまり相性がよいとは言えないし、教師組もイマイチ相性が微妙……と、なれば選択肢は2択…………

 

「なぁ、遊牙の兄貴」

 

「……ん、どうした? 暁……」

 

「俺、出たいんだ。兄貴が出れないの、仕方無いけどさ。俺だって権現坂家の一員だ。それと、遊勝塾の塾生でもある。俺にこの試合……任せてくれないか?」

 

 ふむ、暁のデッキは確かに墓地リソースを利用するタイプだし……そこまで相性も悪くない……アイツに任せようと思っていたのだが、暁の言い分も分かる……よし。

 

「オーケー、暁。お前に任せるぞ」

 

「うっす!」

 

 暁は気合いを入れるために赤い鉢巻きを頭に巻く。すると、風貌はやっぱり権ちゃんに似てるんだよなぁ。流石は兄弟、ってとこかな?

 

「漢、権現坂暁! 第3戦を任された! 宜しく頼もう!」

 

「はぁ? 権現坂ってあの権現坂道場の人間じゃねぇのか?!」

 

「否! 俺は遊勝塾に正式に所属している。兄貴の不動のデュエルも素晴らしい。しかし、俺は兄貴の信頼する遊矢の兄貴のデュエルに惚れ込んだ……俺はいずれは不動のエンタメデュエルの境地を見出だすために遊勝塾にいる!」

 

「……おもしれぇ、だったらお前のデュエルを見せてみろ!」

 

 

 

 

 

 

 遊牙の兄貴が任せてくれたこのデュエル……絶対に落とせない!!

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが!!」

 

「モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!」

 

『『『『『見よ、これぞ、デュエルの最強進化形! アクショーン……』』』』』

 

「「デュエル!!」」

 

AKATSUKI LP4000 vs YAIBA LP4000

 

「先攻は俺! 俺のターン!」

 

 先攻は取れた。手札も上々!

 

「自分フィールド上に存在するモンスターが存在しない場合、このモンスターは特殊召喚できる。来てくれ、“フォトン・スラッシャー”!」

 

フォトン・スラッシャーATK2100

 

「なっ……いきなり攻撃力2100だと!?」

 

「このモンスターは自軍にモンスターが存在すると攻撃は出来ない。しかし、最初のターンであればそのデメリットも無意味! そして俺はモンスターを裏側守備表示でセット! これでターンエンド!!」

 

 

暁LP4000

手札3

フォトン・スラッシャーATK2100

???

 

 

「伏せカードも無しか……俺のターン、ドロー!」

 

 さぁ、どう来る……!

 

「チィ、手札がわりぃ……俺は魔法カード“手札抹殺”を発動! 互いに手札をすべて捨てて捨てた枚数分ドロー!」

 

 手札交換……だが、それは好機!

 

捨てたカード

・コドモドラゴン

・エクリプスワイバーン

・カーボネドン

 

「今捨てた“コドモドラゴン”と“エクリプスワイバーン”のモンスター効果! エクリプスワイバーンの効果により“レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン”をゲームから除外。そしてコドモドラゴンの効果により手札より現れよ! “ダークフレア・ドラゴン”!」

 

ダークフレア・ドラゴンATK2400

 

 ちなみにレッドアイズ・ダークネスメタルは火無菊の兄(あに)さんがこのカードが制限カードになったからと言うことで分けてくれたものだ。

 

「っ……だが、止めれる物なら止めてみろ! 俺はっ、“XX-セイバー ボガーナイト”を召喚!」

 

XX-セイバー ボガーナイトATK1900

 

 攻撃力の高いモンスター……だけど、俺の場の攻撃力には及ばない……!

 

「ボガーナイトの効果! 手札からレベル4以下のX-セイバーモンスターを特殊召喚できる! 俺は手札からチューナーモンスター、“X-セイバー パシウル”を特殊召喚!」

 

X-セイバー パシウルATK100

 

 チューナー……モンスター!?

 

「レベルの合計は……6、まさか、シンクロ召喚をもう……!?」

 

「生憎と、そう簡単にはしねぇよ! 魔法カード“ワン・フォー・ワン”を発動! 手札の“XX-セイバー フォルトロール”を墓地に送って“XX-セイバー レイジグラ”を特殊召喚! レイジグラの効果でさっき墓地に送ったフォルトロールを手札に!」

 

XX-セイバー レイジグラDEF1000

 

 ……ここは一度通してみるか。別に困るわけじゃねーし。

 

「そして、俺の場にX-セイバーモンスターが2体いる! だからこいつを特殊召喚できる! こい! フォルトロール!!」

 

XX-セイバー フォルトロールATK2200

 

「フォルトロールのモンスター効果!墓地のX-セイバーモンスターを1体蘇生する! 蘇れ、チューナーモンスター“XX-セイバー フラムナイト”!!」

 

XX-セイバー フラムナイトATK1300

 

 ま、またチューナーモンスター……しかも、これでフィールドは埋まった…………!

 

「さぁ、お待ちかねのヤツ……行くぞ!! 俺はレベル6のフォルトロールとレベル1のレイジグラにレベル2のチューナーモンスターのパシウルをチューニング!!

 

白銀の鎧輝かせ刃向かう者の希望を砕け!!

 

シンクロ召喚! 出でよ! レベル9! “XX-セイバー ガトムズ”!」

 

XX-セイバー ガトムズATK3100

 

 シンクロモンスターが来た……! しかも攻撃力は3000超え……!

 

「手札から2体目のフォルトロールを特殊召喚! そしてフォルトロールのモンスター効果でレイジグラを守備表示で特殊召喚し、レイジグラの効果でシンクロ召喚素材となったフォルトロールを手札に! ガトムズのモンスター効果! 自分フィールドの「X-セイバー」モンスター1体をリリースして発動でき、相手の手札をランダムに1枚選んで捨てる! 俺はこの効果でレイジグラをリリース! まずはテメェの手札を1枚墓地に送らせてもらうぞ!」

 

「っ……!」

 

 手札を墓地に……!? だ、だったら!

 

「そ、その効果の前に手札の“DDクロウ”の効果! コイツを手札から捨てることで相手墓地のカードを1枚除外する! 俺は墓地の……“超電磁タートル”を除外!!」

 

「なっ……!」

 

「生憎と、俺は手札抹殺で墓地に送られたカードはしっかり見ておく人間だ! 超電磁タートルの他に墓地に送ったのは“セイバー・スラッシュ”、“ガトムズの緊急指令”、“セイバー・リフレクト”、“X-セイバー エアベルン”、だろ?」

 

「……なるほどなぁ、なら、本気で行かせてもらうぜ! まずはガトムズの効果処理だ! 残った手札を墓地に送らせてもらう!」

 

墓地に送られた手札

・BF-精鋭のゼピュロス

 

「そして! 手札のフォルトロールを特殊召喚! そしてレベル6の効果を使用済みのフォルトロールにレベル3のチューナーモンスター、フラムナイトでチューニング!!

 

白銀の鎧輝かせ刃向かう者の再び希望を砕け!!

 

シンクロ召喚! 再び出でよ! XX-セイバー ガトムズ!」

 

XX-セイバー ガトムズATK3100

 

 2、2体目……!

 

「フォルトロールのモンスター効果! 墓地から甦れ、チューナーモンスター……X-セイバー エアベルン!!」

 

X-セイバー エアベルンATK1600

 

 さっきと、レベルが同じチューナーモンスター……!

 

「バトル! ガトムズ2体でフォトン・スラッシャーとダークフレア・ドラゴンを攻撃!」

 

 攻撃が迫ってくる……でも、俺は……

 

「っ……!」

 

LP4000→3000→2300

 

 ここから動くことはしない!

 

「……アクションカードを取らねぇ、だと……!?」

 

「所属するデュエル塾は違えど、俺は権現坂の人間! 不動のデュエルは引き継ぐつもりだ!!」

 

 俺は驚く相手を余所にそう高らかに宣言した。

 

 

 

「暁……! お前……」

 

 権ちゃんが暁の宣言に驚いていた。それもそのはず……アイツはいつもは魔法・罠の入っているタイプのデッキを使用している。しかし、アレは違う。アクションデュエルでも当然ながらアクションマジックを使用しない。そして……今回の暁のデッキは軸が【カオスドラゴン】であることに変わりはないのだが……いわゆる【ほぼフルモンカオドラ】と呼ばれる構築だ。デッキの内容は数枚の魔法カード……これ以外は全てモンスターだ。ほぼ、というのはどうしてもドローソースがないと欲しいときにカードがなかなか引けず、その点数枚でもあると引けたときにとても嬉しいらしい。後、展開の補助の為にも入れているらしいな

 まぁ、デッキの軸自体はモンスターの絡みが殆どだし……他のカードがなくても機能はするからね……一応、その分手札誘発のモンスターも多目だけど、そこはそれほど気にはならないかな?

 

「権現坂……良い弟を持ったな?」

 

「嗚呼、俺の自慢の弟よ」

 

 自慢なのはよくわかった。だが、遊矢には劣るがな!

 

 

 

「……そうかよ、だったらこのまま終わるだろうな! ボガーナイトでセットモンスターを攻撃! そしてアクションマジック“エクストリームソード”を発動! ボガーナイトの攻撃力を1000アップさせる!」

 

XX-セイバー ボガーナイトATK1900→2900

 

???→ライトロード・ハンター ライコウ(破壊)

 

「生憎と、終わらねぇ! セットモンスターの“ライトロード・ハンター ライコウ”のリバース効果! 相手の場のカードを1枚破壊する! エアベルンを破壊!」

 

 とりあえず、チューナーをどうにかすれば相手はこれ以上動けない筈!

 

「そして、デッキトップ3枚を墓地に送る!」

 

 ……よし、ネクロ・ガードナーが落ちた! これならばこのターンは凌げる!

 

「なっ……! フォ……フォルトロールの直接攻撃!」

 

「墓地に眠る“ネクロ・ガードナー”の効果! それぞれの相手モンスターの攻撃を無効に!」

 

「なっ……! まさか、ライコウの効果で……」

 

「嗚呼。それで、どうする?」

 

「くっ……ターンエンド!」

 

 

刃LP4000

手札0

XX-セイバー ボガーナイトATK1900

XX-セイバー ガトムズATK3100

XX-セイバー ガトムズATK3100

XX-セイバー フォルトロールATK2200




続きは2日後28日に投稿を予約しておきます!

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