遊戯王ARC-V 風纏いの振り子   作:瑞田高光

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第8話-2

「俺のターン! ドロー!」

 

 遊輔はデッキより新たにカードを手札に引き入れ、その直後にアクションカードを入手する。そして、手札を見て思案を始めつつ、手に入れたアクションマジックを発動した。

 

「(流石にこれ勝たないと、次の試合が危うそうという事もあるし、さっさとケリをつけたいが……アルカナは面倒だな。手札も少ないし、今のうちにアルカナの処理を考えないと……)アクションマジック、“帝の一喝”! 相手の場のモンスター1体を対象に取り、攻撃力を半分にする!」

 

「……させません、ナイトジョーカーの効果! 手札の“ギャラクシー・サイクロン”を墓地に送り、アクションマジックを無効に!!」

 

 遊輔の発動したカードを見た保はここで初めて表情をゆがめ、相手のカードの阻害を宣言した。それを見て遊輔は少し驚くように目を見張る。

 

「(こいつは意外……アクションマジックはまだ手に入れてなかったか……それに、ここでナイトジョーカーの効果を切ってきた、という事はあの伏せカードはコンバットトリック関連ではない……か?どちらにしても、好都合……)墓地に眠るエイドスのモンスター効果、自身を除外しこのターン、エクストラデッキからの特殊召喚を封じる事により、墓地から攻撃力800守備力1000のモンスターを特殊召喚する。俺は天帝従騎イデアを墓地から特殊召喚! そしてイデアの効果でデッキから2体目のエイドスを特殊召喚!」

 

天帝従騎イデアDEF1000

冥帝従騎エイドスDEF1000

 

「そして、墓地に眠る汎神の帝王の効果! 再び自身を除外し、3枚見せる……さぁ、今度は何を選ぶ?」

 

公開したカード

・帝王の深怨

・帝王の深怨

・進撃の帝王

 

「……“進撃の帝王”を選択しますよ」

 

「では、手札に加える。そして、進撃の帝王を発動し……エイドスの効果で追加された召喚権を行使し、エイドスとイデアをリリース! 怨念や邪念を持ちし帝王よ、今こそその念を敵にぶつけよ! 怨邪帝ガイウスをアドバンス召喚!」

 

怨邪帝ガイウスATK2800

 

「ガイウスの効果対象をナイトジョーカーとその伏せカードを対象にし発動!」

 

「させぬ! リバースカード“ブレイクスルー・スキル”! ガイウスを対象に発動!」

 

「っ……でも、イデアの効果と開岩の効果をチェーン! ……効果を処理しても?」

 

「……どうぞ」

 

「では……開岩の効果により…………(この状況、メビウスとグランマーグはありえないし、ライザーはピン差しだから墓地にいる。ここは……出来る限りこのターンでケリをつける……!)デッキから“轟雷帝ザボルグ”を手札に! そして、イデアの効果により汎神の帝王を除外ゾーンから手札に」

 

手札2→3→4(内2枚轟雷帝、汎神)

 

「リバースカード、オープン! トラップ・モンスター、始源の帝王!! 守備表示でフィールドに特殊召喚する!」

 

始源の帝王DEF2400

 

「始源の帝王の効果で手札を1枚墓地に送り、こいつの属性を光に!」

 

始源の帝王

属性:闇→光

 

「始源の帝王がフィールドに存在する限り、俺は始源の帝王と同じ属性のモンスターしか特殊召喚できない。しかし、それはもはや不要。こいつは自身と同じ属性のモンスターのアドバンス召喚のダブルコストモンスターとなる!」

 

「っ!!」

 

「始源の帝王をリリース。稲妻轟かせ、現れ出でよ! 轟雷帝ザボルグをアドバンス召喚!!」

 

轟雷帝ザボルグATK2800

 

「轟雷帝のアドバンス召喚時効果!フィールド上のモンスターを1対選択肢破壊できる!この効果で破壊するのは……当然、ナイトジョーカー!!」

 

「っ……!」

 

 ザボルグの放った雷はナイトジョーカーめがけて降り注ぐ。保はアクションカードを探して走り回る。そして、巨大な雷がナイトジョーカーへと落ちる……

 

 

 

「っく……!」

 

 ナイトジョーカーが破壊されたのを見ると遊輔はさらなる効果の説明を始めた。

 

「破壊したモンスターが光属性だった場合、その元々のレベルまたはランクの数だけ、お互いはそれぞれ自分のエクストラデッキからカードを選んで墓地へ送る……が、光属性モンスターをリリースして轟雷帝のアドバンス召喚に成功した場合、墓地へ送る相手のカードは俺が選ぶ事になる!」

 

「なっ……!?」

 

「俺のデッキのエクストラにはこの3枚だけ……よって“神竜騎士フェルグラント”を墓地へ。そしてそちらのエクストラは……っと、ちょうど8枚以下か。なら全て墓地へ送ってもらおうか」

 

「クゥ……!」

 

「バトルだ! エレボスで直接攻撃! 冥王掌底撃(ハーデスバームストライク)!」

 

「っぐぅ……!」

 

保LP6000→3200

 

「続け! ガイウスで直接攻撃! 邪封撃!」

 

「っ……! アクションマジック“鉄壁の王令”! この攻撃によるダメージを0に!」

 

「させるか! 手札より速攻魔法“帝王の轟毅(ごうき)”をフィールドのレベル5以上の通常召喚された表側表示モンスター……攻撃の終了しているエレボスをリリースし鉄壁の王令を対象に発動! その効果を無効に!」

 

「なっ……何ッ!?」

 

「そして、1枚ドロー」

 

手札

1→2

 

保LP3200→400

 

「さて、ラストバトルだ……ザボルグで直接攻撃! 雷掌波!!」

 

 遊輔の攻撃宣言にザボルグが自身の掌に集めた雷を保に向けて放つ。保もライフを0にしてはならない、そう考え動くも時すでに遅し、ガイウスの攻撃で足止めを受けていた保はどこにあるか探すその途中で攻撃を受け、そのライフポイントは0を刻んだ。

 

保LP400→0

 

win 星野 遊輔

 

 

遊牙視点

 

「勝ってきた。これで大丈夫かい?」

 

「……えぇ、文句はないですね。確かに」

 

 ……まさか、本当に勝ちを拾ってくるとは…………しかもライフ差が2倍の状況からたった1ターンで……確かに、デッキの質といいプレイングといい……凄いものがある。多分、俺が戦っても、勝てるか怪しい……

 

「……遊牙さん」

 

 っと、光一か。多分、次の試合の事か……一応、こっちから出さずにあっちに先に聞いてみるか。光一の反応で決める。

 

「……6戦目に関してはそちらから、メンバーを選出していただけますか?」

 

「ずいぶんと余裕ですのね……まぁ、仕方ありません。いいでしょう。こちらからは総合コース主席……黄瀬常人(おうせ つねひと)で行きますわ」

 

 次なる対戦相手として出てきたのは、栗色の髪と黄色い瞳の中学生。一応チラリと隣の光一を見てみると……

 

「っ……!」

 

 この表情……間違いなく当たり、だな。だったら……

 

「こっちからは……今日そちらのLDSから完全移籍をした宝良光一で行きましょう。光一、頼むぞ」

 

「……分かりました」

 

 光一が一歩前に出ると、案の定というか、少しザワついていた。対戦相手も驚いた表情してるけど……

 

「光一!? なんで光一がソッチにいるのよ!!」

 

 ……一番戸惑っていたのはまさかの光津真澄だった。まさかすぎんでしょ…………

 

「……真澄さんには関係ないです。俺の成長のためです」

 

「……そう、分かったわ」

 

「でも、親は関係ないですからね?」

 

「分かってるわよ。別にお父様に言う事はしないわ」

 

 ……うん、どういった関係なんだろうか?

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