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冬華「なんか普通のコメントだね」
……そうですね。
何か気の利いた事書けたら良いのですが……。
とりあえず2話をどうぞ!
巡ヶ丘中学校から歩いて10分程度の所にある住宅街。
そこは同じ様な家々が連なっており、その統一性からか、隣との敷地距離の近さからか、今時珍しくご近所同士の繋がりの強い事が特徴な所だ。
その住宅街の真ん中にまっすぐ伸びる道路を歩く1つの影。
その影の持ち主は、艶のある黒髪に、健康的で華奢な体型、そして少し幼いながらも整っている顔立ち。
それらは、男性から見たら魅力的に映るためか、さっきからすれ違う男性はみな、その顔をよく見ようと振り返り、不躾な視線を送っていた。
しかし残念ながら、彼、
その証拠に、今冬華が着ているのは、近くにある中学校の男子用の制服だ。
そのため、周りで冬華を不躾な視線で見ている男性達は、自分と同じ男に不躾な視線を送っている事になる。
いつもならそんな視線を送る相手には、絶対零度の視線を送り返す冬華なのだが、今日は同学年の元野球部のエース(♂)から告白され、精神的に疲れている為、そんな元気はなかった。
道路を歩いている冬華は不意に立ち止まり、並んでいる家々の中の1つの玄関の戸を開ける。
そこの表札には“上白”と書いてあった。
ーー第2話 ただいまーー
「ただいまー」
「おかえり、トー君!」
「うわぁ!」
玄関の戸を開けた瞬間冬華に、女の子が飛びついた。
突然の事で驚き、思わず大きな声を出しながらも、冬華は飛びついてきた女の子をなんとか落とさずに優しく受け止める。
飛びついてきた女の子の名前は
ピンクでショートの髪の、ちょっと子供っぽいのが特徴の女の子だ。
由紀と冬華は同い年で、幼稚園の頃から一緒であり、家が隣同士という事と、互いの両親が共働きで仕事の関係上なかなか家に帰れない事、そして由紀が一人っ子で、家にひとりぼっちになってしまう事から、由紀はほぼ毎日この上白家に泊まりに来ている。
「もー、ユキ。それ危ないからやめてって言ったじゃん」
「えへへへ、ごみん」
冬華は由紀の頭を撫でながら注意するも、悪びれる様子のないユキは、いつものように無邪気な笑顔を見せて、いつものように軽く謝る。
きっと治す気は無いのだろう。
それを知っていながらも、由紀の頭を撫でる冬華の表情はまるで、妹に振り回される兄のように、呆れながらも優しいものだった。
「じゃあ居間で待ってるね〜」
「はーい」
居間に行く由紀を見送った後、冬華は学校鞄を置くために一度2階に行き、自身の部屋の戸を開ける。
冬華の部屋は、あまり物のないシンプルな部屋で、置いてある家具も青を基調とした色合いの男の子らしい雰囲気のものだが、部屋の中心にある折りたたみ式のテーブルの上には、ピンク色のいかにも女の子らしい鞄が1つ置いてあった。
この鞄は由紀の持ち物で、中には彼女のお泊まりセットが入っている。
自分の部屋に入った冬華は、学校鞄を勉強机の横にあるフックに掛け、クローゼットの引き出しから青いラインの入った黒色のスウェットの上下を取り出し、それに着替える。
その後1階に降り、脱衣所で手洗いうがいを終えた冬華は、居間の戸を開けた。
その瞬間、由紀とは別の女の子が冬華に飛びついてきた。
「うわぁ!」
再び大きな声を上げた冬華は、今度も飛びついてきた女の子を優しく受け止めた。
「お帰り、トウカ♪」
「……ただいま、姉さん」
冬華は飛びついてきた女の子に挨拶する。
彼女の名前は
冬華と由紀より3つ年上で、冬華の姉である。
姉弟という事もあり、一姫は冬華と同じ黒髪で、ストレートな髪質も同じだ。
ただ、女の子である一姫は冬華と違い、髪を伸ばしていて、腰まであるその髪は、一姫のこまめな性格と手入れの上手さから枝毛は1本もない。
そんな一姫は年齢の割に落ち着いていて、幼い頃から冬華と由紀の面倒を見ている為、周りの面倒見もよく、成績も優秀で、整った顔立ちと女性らしい体つき、そして男女関係なく接するその性格から、通っている高校ではファンクラブも存在している。
……しかし、それは学校での話。
本来の一姫はこのようにイタズラ大好きな女の子なのだ。
「……姉さん、さっきユキにも言ったけど、それ危ないからやめてよ。」
「あら、ごめんなさいね♪」
冬華が注意するが、一姫はどこ吹く風でしばらく冬華に抱き着いた後、冬華から降り、由紀の隣に座った。
「とりあえず、晩御飯の支度するね。何が良い?」
解放された冬華は、一姫と由紀にそう聞きながら、部屋を仕切るように置いてあるカウンターテーブルを回ってキッチンに入る。
そして棚から、料理の時にいつも身に付ける空色のエプロンを身に付けた。
ちなみに一姫と由紀が居間から一歩も動かないのは、2人とも料理が全くと言っていい程出来ないからである。
「そうだね……」「そうね……」
由紀と一姫が考える素振りする。
その間やる事がない冬華は手際良く、食洗機の中にある食器を戸棚にしまって行く。
居間の方では由紀と一姫が何やら話をしていたが、食器の重なる音で冬華には届かない。
「そうだ!」「そうだわ!」
少しして聞こえてきたその声に冬華が顔を上げると、2人は新しく買ってもらったオモチャを見る子供のように、目をキラキラさせ、満面の笑みを浮かべて冬華を見つめていた。
その2人の顔に得も知れない悪い予感を冬華は抱く。
「トー君の告白された話が良いな」「トウカの告白された話が良いわ」
「え!?」
その予感は見事的中して、2人の発言に、冬華が戸惑いの声を出したのと、持っていたお皿を1つ落としたのは、ほぼ同時だった。
落としたお皿は、材質が良かったおかげで割れずに済んだが、2人の顔を見た冬華は、
(あ、これ危険なパターンの奴だ。)
と、素早く自身の危険を察知し、逃れられない事を悟った冬華は、今日の放課後に男子生徒から受けた告白の話を渋々2人に説明し始めるのだった。
2話終了です。
以降から人物紹介。
冬華の3つ年上の姉。
高校3年生。
身長は156cm位。
黒髪のストレートロングヘア。
美人で抜群のプロポーションであり、通っている高校ではファンクラブも存在している。
成績優秀だが、料理は出来ない。
少しブラコン気質あり。
かなりの頻度でトウカに構ったりイタズラをしてくる。今回は効果があったが、効果がない事の方が多い。
効果がないとしばらくふてる。
構ったりイタズラをするのは、弟の冬華への姉としての愛情表現。
外見はグリザイアシリーズに登場する風見 一姫の髪を黒くした感じです。
冬華と同い年の、冬華と一姫の幼馴染。
中学3年生。
ピンクの髪に子どもっぽい顔つき。
身長は150cm位。
幼い頃から冬華や一姫と兄妹姉妹のように一緒に育ってきた為か、冬華の事を“トー君”と呼び、一姫の事を“かずねえ”と呼ぶ。
がっこうぐらしに登場する丈槍 由紀。
ただし帽子は被っておらず、服装もまだ中学生なので、高校のあの制服ではない。
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あとがき
今回がっこうぐらしの由紀を登場させたとは言え、まだまだオリジナルストーリーを突っ走っているこの小説。
次回、ごちうさキャラのあの人物登場させます!
お楽しみに!