765シアターは今日もにぎやか! ~三十路女Pとアイドルたちと事務員さん、ときどき先輩と社長~   作:葉月の百合

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処女作&拙い文章ですがよろしくお願いします。





プロローグ

 

 最低限の明かりが照らす舞台袖。そこから見えるのは、私がこれから見送る彼女たちが立つ舞台と、始まる瞬間を今か今かと待ちわびる観客たちで埋めつくされた席。

ここも含め会場全体に満ちる開演間近の独特の空気に、自分は出演者でないにも関わらず、私はつい必要以上に緊張してしまっていた。

 

そんな私に、すぐ後ろから声がかかる。

 

「スー…ハー…ん、よし。それじゃあプロデューサーさん! いってくるね!」

そう言いながら腰ほどまであるストレートの髪を揺らし、私に向けてはじけるような笑顔を見せる少女。

 

「うぅ…なんだか緊張してきました…。私、ちゃんとやれるんでしょうか…」

笑顔を見せた少女の隣で身を縮めながら不安気に呟くのは、肩までの髪でワンポイントとして右サイドに一房の編み込みをしている少女。

 

「ほらほら、そんな事言わないの! 心配しなくても大丈夫。あなたも含めて、私たちなら絶対できる。一緒にやってきたお姉さんが保障するわ♪」 

優しい笑顔で緊張している少女を励ますのは、一房のゆったりとした長い三つ編みの小柄な人物。安心させる為か、少女の肩にそっと手を置いている。

そしてそのまま私に視線を向けると、後半部分は悪戯っぽくウィンクしながらこう言った。

「それに、プロデューサーだってきっとそう思ってるはずよ。ね? プロデューサー♪」

 

私はそんな様子の彼女たちをしっかりと見つめ返しながら笑顔でその問いに答える。

「ええ、勿論です!」

 

 

 声を出した事で先程までの緊張が幾分か和らいだ。

おそらく、問いかけた彼女には私も緊張しているという事がお見通しだったのだろう。今回に限らず、彼女の気配りにはいつも助けられている。

 

おかげで少し気分を落ち着ける事が出来た私は、彼女たちに激励の言葉をかける。

「皆さんなら必ず素敵なステージを見せてくれると、確信しています。この特等席から応援しているので、思いっきりやってきてください!」

 

「うん! ビビッと盛り上げてくるからっ♪」

「は、はいっ! 私やります! プロデューサーさんがそばにいてくれるなら百人力、いえ、千人力です!!」

「フフ、期待されてるならオトナとしてそれに応えなきゃよね!」

三人は私の言葉にそれぞれ気合十分、といった感じで返すとステージへ向かっていった。

 

 開演のベルが鳴り、音の広がりとともにステージに光が差す。

待望のものが始まった事によって湧き起った歓声は、彼女たちの登場によってさらに盛り上がりを見せる。

 

 そして、彼女たちの輝きを表す為の舞台(ステージ)が始まった。

 

 

 

 私は舞台袖でその様子を見届けながら、この世界に入るきっかけに思いを馳せていた。

 

(うん、あの様子なら心配なさそうだ。それにしても、私がアイドルをプロデュースする仕事に就くとは、ね…。あの時はまさかこうなるなんて、想像もしなかったよ…)

 

 

 

 ―私の名は栗井。平均的身長より少々背は高いが、それ以外は特に何のとりえもない普通な三十路のOL…だった。ほんの数か月前までは。

何の因果か、現在の私はアイドルのプロデューサーなるものをしている。

 

 いやはや、本当に人生というのはどうなるかわからないものだ…―

 

 

 

 

 




なお、劇中に出てきた3人は作者のリアルプレイ時のユニットであり、ミリオンライブの中での個人的スリートップ(TOP3にあらず)です。
もし3人が誰かわかった方がいらしたら、お友達になりませんか?w

この続きは遅くても来月中には投稿できるよう頑張ります…。


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