キャスと再会をした、とんぺいとぴーやん
なにやら色々ワケあり…っぽい。
全部話せ!キャスよ!
名前…キャス
生業…ドロボー
好きなもの…金
胸…ペチャ
ぴーやん
『…ロット城に居たのもなにか理由があったのか?』
キャス
『…うん。』
とんぺい
『理由って…お前ドロボーしに来てたんだろ?』
キャス
『そうだよ。ドロボーだよ!でも狙ってたのはお金なんかじゃない』
とんぺい
『じゃあなに狙ってたんだよ?』
ぴーやん
『…勇者の証か?』
キャス
『……そう。勇者の証』
とんぺい
『はぁ!?なんで証を狙ってんだよ?』
キャス
『だから~全部話すって言ってるでしょ!?』
とんぺい
『ぎ、逆ギレかてめぇ!』
ぴーやん
『とんぺい!話を聞こう!』
キャス
『…どうしても証が必要なの。それでロット城に乗り込んだ…証の在りかはもう調査済みだったから簡単に忍び込めたけど、そこに…あの兵士長がいたの。』
とんぺい
『…………………。』
キャス
『私さ、足には自信あったから隙を見て証だけ盗ってトンズラしようと思ったんだけど…威圧感ハンパなくて。動けなかった。』
ぴーやん
『…あの兵士長じゃ仕方ないだろうな』
キャス
『結局なにも出来ず逃げるだけ。それで腹いせに金盗んで、またバレて、逃げてる途中にあんたらに出会ったって訳。』
ぴーやん
『なるほど。最初からうさんくさい奴だとは思っていたが…』
キャス
『でも、証は絶対あきらめられないから…そこで、キャスちゃん♪ピンっ!と閃いたの!もし試験に合格した奴がいたら、そいつと仲良くなって、隙みて盗んじゃおー♪てねっ!天才的でしょ?』
とんぺい
『悪魔的だよ』
ぴーやん
『そうか、じゃあこの森でまた出会ったのも偶然ではないって事か。』
キャス
『そゆ事!まさかあんたが合格するとわね~』ジーっ
とんぺい
『…え?なめられてる?』
ぴーやん
『しかし、何故そんなに証を欲しがる?何に使うんだ?』
キャス
『この世界には勇者の証を持ってなきゃ入れない場所ってのがいくつかあるのっ』
とんぺい
『へぇ~』
キャス
『その中の一つ…ボンレス鉱山。私はそこに行かなきゃいけないの。』
ぴーやん
『ボンレス鉱山…?聞いたこともないな。何故その場所へ?』
キャス
『ボンレス鉱山には最深部でしか採れない宝石あるの。その名も…ロースハムクリスタルっ♪』
とんぺい
『やっぱ金じゃねぇか!』
ぴーやん
『ロースハムクリスタル…聞いたことあるぞ!確かその宝石をすり潰した粉末を呑めばどんな難病も治してしまう。というやつではないかっ!?』
キャス
『その通り。よく知ってたね』
ぴーやん
『…て事は、お前の目的はロースハムクリスタルの粉末薬って事か?』
キャス
『うん…。』
とんぺい
『なんでよ?お前なんか病気してるのか?』
キャス
『…私じゃないんだ。呑ませたいのは私の親友。…すごく優しくて腕の利く僧侶なんだよ?』
ぴーやん
『……………。』
キャス
『…ある日突然倒れちゃったの。原因はわからない。薬草も毒消草も効かない。私、どうしたらいいのか分からなくてさ…』
とんぺい
『……………。』
キャス
『そんな時、ロースハムクリスタルの話を聞いたの。私…彼を助けたいの…もう一度あの優しい笑顔を…見たいんだ…』ぐすっ
とんぺい
『……………ぷっ!ぷぷぷ!病気にかかる僧侶?聞いた事ねーよ!w』
ぴーやん
『…………ぷっ!や、やめろ、とんぺいw』
とんぺい
『ぷぷぷっやめろっつてもよ~…そ、僧侶が…w』
ぴーやん
『は、腹が痛い…w』
キャス
『………………』
バキッ!!ドスッ!ぐきっ!!
ぴーやん
『じょ、冗談だ…』
キャス
『本気で殺すよ…』
とんぺい
『あ…歯が1本無い。無いよ。』
ぴーやん
『………………。』
(魔法はイマイチだが腕力は俺と同等くらいか…)
キャス
『もうっ!真面目に聞いてよっ!こっちは困ってるんだから!』
ぴーやん
『あ、ああ、悪かったよ』
とんぺい
『……無いんだよ。1本無いんだよ。』
キャス
『だから、お願い!少しでいいの。その証を私に貸してくれないかな?お願いっっ』ペコ
ぴーやん
『…どーする?とんぺい』
とんぺい
『ああ…無い。歯がね…無いの。1本無いの。探そう?皆で探そう?』
ぴーやん
『脳へのダメージが…大きいな…』
キャス
『…………』
ボコっ!ドスッ!ドスッ!!
とんぺい
『…なるほど、それで証を貸してもらいたいと』
ぴーやん
『…………。』
(ショック治療か…素晴らしい。)
キャス
『そうなの。だからお願いっっ』
とんぺい
『…………貸さねぇ』
キャス
『え…』
ぴーやん
『おい!とんぺい!いくらなんでもそれは酷じゃないか!?』
キャス
『ひ、ひどいよ…』ぐすん
とんぺい
『…これは俺のモノだ!だから、“この証だけは“誰にも貸さねぇ!!』
ぴーやん
『……!?…ふっ。とんぺい。回りくど過ぎて伝わらんぞ?“証だけは“貸さない。じゃあお前の力を借りるのはどうなんだ?』
とんぺい
『それは…別に構わねえよ。』ボソッ
ぴーやん
『本当に…素直になれない奴だ』
キャス
『…!?』
ぴーやん
『キャス、そういう事だ!俺たちも付き合うぞ!ボンレス鉱山』
キャス
『とんぺい…ぴーやん…』
ぴーやん
『お前には、ロット城で情報ももらったからな!』
とんぺい
『それに……面白いもんも見せてもらったしなw』
キャス
『…ん?面白いもん…?』
とんぺい
『くらえ~いぃっっっっ!!! ちゃぼっ!w』
ぴーやん
『…ぷっ!』
とんぺい
『いぃぃくぞぉぉい!ヴェルファイアァァァ!!!w』
ぴーやん
『…く、くく、やめろ…とんぺい。腹が…腹が…w』
キャス
『………死んでしまえ。』
ドスッ!ガツンっ!!……メキっ!!
ぴーやん
『うわぁぁぁぁぁ…』
とんぺい
『おい!鼻っ!鼻曲がったって!』
キャスが仲間になった!
~第六章完~