あっ、自分は美雲さん好きですよ。ヒロインにしたいけどなぁ…まあ色々なルートは考えてるんですけどデルタのストーリーが今後どう転ぶかわからないので……
ーーー惑星ラグナ
「これがマクロスエリシオン……」
「大きさはパッと見る限りヴォイジャーと同じね。正確な大きさはわからないけどマクロス級やバトル級と同クラスの艦ってところかしら?」
ツバサ、エクレールのベルリオー姉弟及びクォータークルーは派遣任務の為このケイオスラグナ支部へと駐留する事となった。
これもレディMなる人物とジェインウェイ司令が交渉した結果なのだが。もちろん交渉にはツバサの乗機についての話も上がった。結局ツバサの乗機はYF-29 デュランダルなのであるが……もちろん通常の護衛に加えパフォーマンスを行うための工夫も少々施されているがデュランダルが一機のみという点をワルキューレの美雲が逆手に取りパフォーマンスの幅を利かせたことにより先の工夫と合わせこの問題は解決した。ちなみに工夫を施すのに技術班はフルタイムという重労働を強いられていたそうだ。今頃は死んだように自室で寝ていることだろう。この際いうがこのS.E.Sという企業…身内の扱いは非常に手厚いがブラックである……そのことを改めてS.E.S職員は実感したのだった。
「あの時……」
ツバサが左手の掌を見ながらそう吐くのを聞きエクレールが声をかける
「何か感じたの?」
「ああ……今思えばあの戦い……姉さん以外にも俺の中に入った奴がいた……」
「敵?」
「いや、わからない。でも中に入っただけで覗かれたわけじゃない……例えるなら吹き抜ける風……そういう印象だった……」
ツバサはグッと左手を握りしめる。
「だが……不快ではなかった。あとはあの黒い機体……次は必ず落とす。奴は」
「あのunknownの事?解析してもジャミングがかけられてたって……」
「ああ……正体も目的もわからないが、奴らはヴァールに確実に関係している。だからまた奴らはやって来る」
「確かにヴァールシンドロームに関係はしていそうだけど…」
ツバサはエクレールの方に向き直り顳かみを指す
「鳴り響くんだよ……ここに……いつものあれだ…あの囁きが…ん?」
ツバサはなにかに気づくように視線を向ける。
「ここにいたか……」
「アラド・メルダース少佐……それと……」
「ああ、ハヤテ・インメルマンだ。ナイトメアで踊ってた奴だよ」
「なるほど……ミラージュ・ファリーナ・ジーナス少尉の殴られた奴か」
「なっ!?テメェっ!」
そんな覚えられ方をしていたのかとハヤテは今にも殴りかかりそうな勢いだ。
「おいおい、あんまり煽るようなことを言うな。というか見ていたのか」
「ああ、気に触ったのなら謝罪しよう。俺はツバサ・ベルリオーズだ」
素っ気なく挨拶を交わす。
「あ、エクレールさんはカナメさんがさっき呼んでましたので、多分オーディションに形式だけでも受けておけということではないでしょうか?」
「わかりました。じゃあツバサしっかりね」
「ああ……」
エクレールは去りアラド、ハヤテ、ツバサと歩きながら滑走路へと向かう。
「メッサー・イーレフェルト中尉」
メッサーはファイルを持ち滑走路にて待っていた。
「ハヤテ・インメルマンにツバサ・ベルリオーズ少尉……」
「それで?話ってのは?」
ハヤテがアラドとメッサーに問う。それをツバサは端に避け腕を組みながら聞く
「なに、操縦技術を買いたいと思ってな」
「速攻で落とされましたけど?飛行機なんて操縦するなんてことなかったんで」
「だが、あのバトロイド形態での舞は見事なものだ」
「あれは仕事でワークロイドを使って操縦にはなれてたから」
「なるほどな……」
「ずいぶんと転々としているようだな……」
アラドの隣に立つメッサーが調査書に書いてある内容、主に滞在した惑星を上げていく。
「仕事の内容もばらつきがあるな……」
この一言にハヤテは強く反応した。
「隊長、やはり無駄です。ベルリオーズ少尉はともかくこんな民間「待てよ!そっちから呼び出してきたんだろ?」
メッサーのセリフにかぶせるようハヤテは声を荒らげる。
「さっきから…俺はアンタらの勝手な評価をつけられるためにここに来たんじゃない!」
「貴様っ!」
「まて、メッサー。いやぁその気があればうちで飛んでもらうかと思ってね。ほんと冗談抜きで……さっきのは本気だ。で?どうだった?初めて空を飛んで見て?」
さっきまで目を瞑っていたツバサも目を開けアラドの言葉に耳を傾ける
「堕ちれば死ぬ。命懸けだ。だがそれでも飛び立つ。お前も風を感じちまったんだろ?お前には……命をかける覚悟があるか?……俺のいや俺達パイロットの飛ぶ理由なんて単純、風を、空を飛ぶそのスリルと快感を知ってしまった。ならあとは簡単さ飛ぶだけ。俺達風を感じちまった者の宿命さ。あとはお前次第、飛ぶも飛ばないも……」
ハヤテは滑走路の端を歩き始める。落ちれば確実に命を落とすであろうこの高さ。
ツバサは予感した。
その瞬間、ハヤテは飛んだ。
滑走路から飛び上がり弧を描くようにまた滑走路へと戻った。
「なっ!?コイツ…」
「風に…乗った…だと!?」
「フッ…」
2人が驚愕する中、ツバサだけが静かに笑っていた。
「いい感じだ…」
ハヤテはえんじ色のVF-31に歩み寄り触れる
「軍隊とかそういうのは嫌いだ」
「ここにいる殆どがそうだよ」
「人に指図されるのも…だから、俺の飛びたいように好きにやらせてもらう」
「ご自由に」
「アラド隊長っ!」
「そうやっているところ悪いが……」
ツバサが目をやるとそこにはつい先日ハヤテを殴った女性ミラージュが立っていた
「私の機体に触れるなっ!」
怒鳴りながらミラージュが歩み寄ってくる
「ミラージュ・ファリーナ・ジーナス…………ジーナス…か……」
ツバサが静かにつぶやく。
「アラド隊長っ!本当にこんなやつを!?戦場を舐めるなと言っているはずよ」
「ドンパチしたいわけじゃない。おれは唯、空を飛びたいだけだ」
「空を……へぇ、それじゃあ」
ミラージュの顔が何が悪いことを考えているように歪む
「アラド・メルダース少佐……止めなくていいのか?」
「ん?ああ、あれか。アレはあれでいいんじゃないか?あとアラドだけで言いぞ。こっちもツバサと呼ぶからな。お前に関してはエクレールさんがいるからな。ベルリオーズだと色々面倒だしな。あっでも、隊長ぐらいはつけてくれよな。ほかの奴の目もあるからな」
「了解した」
そんな会話をするアラド、メッサー、ツバサのはるか上空ではえんじ色のVF-31が強烈な曲芸飛行をしていた。
通信越しにはハヤテへ与えられるgへの苦悶の声が微かに聞こえた。そしてミラージュもハヤテも互いに煽るよう、まさに売り言葉に買い言葉とはこれのことかと互いに挑発するのだった。
「うっぷ……」
VF-31から降りたハヤテは真っ青な顔つきでかがみ込んでいた。
そんな様子のハヤテを他は呆れたように眺める。
「これでわかったでしょ?どちらが戦「という訳でミラージュ。お前をハヤテ・インメルマン候補生。あぁ、そこの奴の訓練教官を命じる」
アラドがミラージュの言葉を遮る。
「ひと月で使えるようにしておけよ?話は以上だ」
「待ってくださいアラド隊長!」
アラドとメッサーはもう要はないのでその場を去る。ツバサも嫌な予感がしたので二人に続いた。
後ろではミラージュの悲鳴と壮絶な耳を塞ぎたくなるような音が聴こえたのだった。
まあ安い挑発に乗ったしっぺ返しというヤツであろうとツバサは振り向かずただ前を見て歩いた。
「ああ、あとアラド隊長。これは俺個人の頼みなんですがベルリオーズ少尉と模擬戦をしてみたいと。これからあのunknownのような隊列の取れた部隊との戦闘が出てくると思います。ですからある程度互いに技量を知っておいた方が何かとフォーメーションを組みやすいかと。正直なところデュランダルはカタログスペックは見ましたがやはり体感でなければ……それにハヤテ・インメルマン候補生はパイロットとしては新人です。ですから…」
「まあそうだな。ハヤテ候補生が入ってくればそっちの方に訓練とかを割くだろう。今のうちにメッサーあたりとはやっておいていいんじゃないか?」
「了解。まあこちらも新装備というよりも例のアレを試してはないので試させてもらう」
「了解した。二番デッキからの発進でいいな?」
アラドの言葉にすぐに更衣室へ向かいパイロットスーツへと着替え各自、自身の機体へと乗り込む。
ツバサは紅と黒、そして金で装飾された自身の愛機デュランダルへと向かう。
コックピットモニターにはreadyの表示が映され各部のチェックを始める。
「エンジンチェック。正常、アクティブカモフラージュプロジェクター起動」
デュランダルの両翼が一瞬、光り見る見るうちにデュランダルの姿はジークフリードのフォルムへと変化していく。
もちろんこれはハリボテのようなものであるためエンジン音はジークフリードの期待から見ては不自然な場所から聞こえる。
『さて、お2人さん。ああは言ったがあんま時間ないんだわ。だから5分で決めてくれ』
『了解』
「了解」
先にメッサーが離陸し次にツバサが離陸し始める。
その様子をワルキューレの面々は興味があるようにモニタリングしていた。
『では、始める』
アラドの通信と共に両者一気に加速する。
純粋に考えてみれば「最新鋭機」という単語ではメッサーに軍配が上がるだろう。もちろんメッサーのジークフリードは最新鋭機としてもだがその上を行くようそれもドッグファイト用にチューンナップされている機体だ。だが、ツバサのデュランダルも唯のYF-29ではない。何故なら中身は本当に別物、幾度となくヴォイジャーの研究グループにいじくり回され原型が残っているのはそのフォルムとフォールドクォーツぐらいであろうか。エンジンも機体を構成する素材もすべて最新鋭機に劣らない。何よりも研究者が注目したのは4基のエンジンである。改造なしでも加速度は凄まじいものであるがそれを改修し4基すべてをフル活用することでEXギアを通してでも感じる負荷は本当にパイロットの事を、人が乗っていると考えて作られているのかとなるほどの殺人的加速を生み出すことの出来るモンスターマシンへと変貌を遂げたのである。もちろんツバサにはその加速に耐えられるよう特別な調整も行っている。周りはメッサーを応援するがその化け物の一部を覗いた整備班は何故か青ざめていた。
グルグルと回転しながら紙一重でメッサーのペイント弾を避け一瞬にして背後をとる。だが負けじとメッサーも己の技量のすべてを注ぎ込みツバサの猛攻を避け続け背後をとる。
正にこれぞエースパイロットの戦いと言うものかと誰もが感じた。
デュランダルは急降下しさらに限界近くまで加速し始める。するとプロジェクタの映像に次第にノイズが走り始める。そしてカモフラージュは風化するように消え中からデュランダルが飛び出てくる。これを見た美雲はこれは使えると吐いたそうだ。
どちらの機体にもペイント弾は付かず五分が過ぎようとしていた。そこでメッサーが動いた。
メッサーはツバサの機体へ真正面からペイント弾を放つ。誰もがメッサーの勝利を確信して疑わなかった。だがそのペイント弾をツバサはデュランダルの2基のエンジンを扱いそれを避けた。そしてお返しとばかりにメッサーのコックピット真正面に緑色のペイントを放つ。自らも勝利を確信し油断したメッサーのコックピットにはべチャリと緑色のペイントが付いたのだった。
『状況終了。両機帰投せよ』
アラドの通信により二人はエリシオンへと戻る。
そこではメッサーが己の頭の中にあるカタログスペックに囚われたのと最後の油断が敗因であると自覚した。
「いい、腕だ。だが機体に負荷が掛かるような無茶な機動をよくしている。ガタはいつ来るかわからないから気をつけたほうがいい」
客観的にみたメッサーの感想をツバサに述べた。
ツバサも彼の腕を認めたらしく素直に受け止めた。
まあ二人は握手をするというような人間ではないのでその会話だけで十分だろう。
ツバサは真正面からの攻撃を事前に視ておかなければ避けられなかったと後でエクレールに語るのだった。
サブタイが中二くさいけどまあデュランダルのあのプロジェクターにちなんでということで。まあ久しぶりの投稿でしたが確実に駆け足になってるような……次回は多分落ち着いて書いてます。日常編とかすごく苦手…艦隊戦とか書きたい……というか艦長に言わせたいセリフ集ってのが自分の中にあるんですよねぇ
ちなみに元はアレです。シェリルとかのライブの時に着替えるシーンからで衣装がすべて映像ということでこれバルキリーにも使えるんじゃね?ということであとは光学迷彩などを合わせてそれ用に作り替えたのがデュランダルに搭載されてるやつです。ちなみにその映像が消えるのが視覚的に綺麗に見える?設定です。