『今の所以上は確認できません』
「・・・取り越し苦労だったか」
アクノロギアはマルド・ギールから送られてきた手紙を見終わると少し安心したように呟いた
(ルべりオスに行ってもらって数ヶ月が経つが、何も無い様ならそろそろ戻らせるか)
「アクノロギア様」
「ん?おおガエイ戻ったか」
前に憲兵団達の訓練を見た後修行をしたいといっていたので好きに修行をして来ていいと言ったら元牙狼族のメンバーを連れて何処かに修行をしにいったガエイだが、戻ってきたか
「修行はもういいのか?」
「はい、私に修行の期間を与えて下さりありがとうございました。それでそのう・・・」
「?どうした」
「実は、修行の場で新しい仲間、が出来まして、どうかその者達を此処に連れてきてもいいでしょうか」
アクノロギアは驚いた、リムルに殺された時、〝全にして個″を信じ切れていなかったガエイが仲間を作りここに呼んでも良いかと聞いた
「もちろんだ、お前が新たに得た仲間を紹介してくれ」
ガエイはそれを聞くと廊下に待たせていたのであろう者たちを呼ぶ
「お初にお目にかかります魔王アクノロギア様、私はこの
死霊狼は一体でB+ランクで死霊系モンスターに入るので聖属武器や魔法武器でない限り、物理的ダメージを受けない
「私は堅狼のボスをしている者です、同じく我ら守護狼の忠誠もお受け取りください」
堅狼は同じくB+ランクで体を堅くしてダメージを受けにくくし全属性に対しての高い耐性を持っている
「これから宜しく頼む」
「「ハッ!」」
その後は二匹のボス、堅狼にガーハ、死霊狼にガーゴスと名前を付けた。どうやら二体はそれぞれ同胞への完全支配を出来ている様で二匹に名前を付けたら後日見てみると堅狼が
守護狼は堅狼の能力を伸ばした感じで呪狼は名前から分かるとおり呪いに特化した性能になっている
「取り敢えずあいつらの事は大体皆に伝え終わったかな」
何も知らないエゼル等に見つかれば殺されていたかもしれない
『アクノロギア様』
「ん、マルド・ギールか、どうした」
『実はルベリオスが・・・』
「アクノロギア様!ルベリオスを監視していたギアル様から報告でルベリオスが・・・」
『「襲われています」』
「・・・マジか」
~~~~
マルド・ギールサイド
私は今、ルベリオスに居る、観光などでは無くアクノロギア様からのある命令の為である。しかし、私が来てからもうずいぶん経つ、そろそろ戻って来ていいとアクノロギア様から言われたので何かお土産でも買って帰ろうと歩いていると
「ん?お前は確か」
「アクノロギア様に仕えるマルド・ギールと申します魔王リムル様、こんな所で会うとは奇遇ですね」
「ああ、ルミナスに演奏会の為に呼ばれてね」
「成程」
「よかったらお前も演奏を聴きに来いよ」
「申し訳ありません、明日にはもうルベリオスを離れる予定でして」
そう言うとリムル様の後ろにずっと立っていた確かディアブロ、という名前の悪魔が
「リムル様が誘ってくださったのにそれを断るとは」
「やめろディアブロ、相手にも予定があるんだ」
「失礼しました」
「悪かったな」
「いえ、では私はこれで」
魔王ルミナス様が魔王リムル様を呼んでまで聞く演奏。少し興味が有りますがまた機会はあるでしょう。
マルド・ギールは自分でも気付かない位にがっかりし、冥界島に戻る準備をした後、朝になるのを待ち、ここを出るとルミナスに挨拶しに行くと
「・・・襲われていますね」
「その様じゃ」
「私は侵入者を捕まえてきますが、宜しいですか?」
「構わぬ、むしろ頼む」
「では行ってきますが、どうかアレに影響が出ないようにお願いします」
「分かっておる」
『・・・と言う訳です』
マルド・ギールは荊で器用に敵を拘束していきながらアクノロギアに報告する
「分かった、直ぐに応援を向かわせる、それまで頑張ってくれ」
『かしこまりました』
マルド・ギールからの思念伝達が終わるとアクノロギアはルベリオスに向かわせる者を考える
(憲兵団やオル達は避けたい、俺の魔素溜りから生まれた者達はあいつに刺激を与える可能性が高い)
ならばとアクノロギアは
(彼女に行って貰うか)
~~~~
「面倒ですね、もうすぐ誰か来ると思うのですが」
「アクノロギアは来ないのか?」
近くで聞いていたリムルが聞くがマルド・ギールは首を横に振る
「いえ、アクノロギア様は来ません。来れないといってもいい」
二人が話していると後ろから侵入者の〝異世界人〟5人が二人を狙うが
「何やってんのよ」
二人が後ろを見ると一人の女が〝異世界人〟を拘束していた
「あなたが来ましたか、シルビア」
「ええ、お初にお目にかかります魔王リムル様、私は魔王アクノロギア様に仕えるシルビアと申します」
リムルに自己紹介をするシルビアだが、異世界人達は構わず三人に攻撃を仕掛ける
「まずはこいつらを片付けた方が良いみたいですね」
シルビアはそういうとすぐさま近くにいた異世界人から魔法で拘束していく。リムルも異世界人たちを無力化させていく
(アクノロギアがここに来れない?何で来れないんだ?)
リムルはそう考えるが今は目の前の敵に集中しようとその考えを脇に置く
~~~~
「これが聖櫃か」
ユウキは玄室に一人になると氷の棺に眠る〝勇者〟を持ってその場を後にしようとすると
「ん?何だあれグランベルはこれの事は何も言っていなかったけど」
ユウキは部屋の隅に隠されていた黒い宝玉を見て言う
「!!」
宝玉に触ろうとすると宝玉、正確には宝玉に巻き付いていた物体から高い殺傷力を持つ魔法が飛んでくるが
「さすがに突然はビックリするな」
「あれ?消えた、取られそうになると何処かに転移する仕掛けなのかな?まあ・・・」
「宝玉は手に入れたけど」
ユウキの手には宝玉を縛っていたマナタイトの鎖が消え、黒い宝玉だけがあった
「ついでにこれも持っていくか。でもこれ本当になんだろう?」
勇者と宝玉、この二つが後にどのような事態を引き起こすのか、ユウキはこの時点で想像もしていなかったのだった
~~~~
ルミナスは混乱した。ギュンターが賊を取り逃がしたと報告するがその声が途中で止まった、異変に気付いたルミナスがギュンターの視線の先を見ると玄室の奥に大切に保管されていた聖霊力の棺と宝玉が消えていた
「ギュンターーーッ!!」
「ハッ、ここに!」
「探せ。侵入者共を、必ず探し出せ!」
「承知!」
ルミナスの意を察し、ギュンターは速やかに行動に移す。ギュンターはルミナスが激怒していると感じこの任務を失敗すればルベリオスが滅ぶかもしれないと感じた。
もちろんルミナスは怒っている、しかしその中に僅かに焦りが入っていた事をギュンターは気付かなかった
活動報告で質問などに答える場所は
-
いる
-
いらない