転生したらヴェルドラの兄だった件   作:ゴロゴロ鼠

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第36話

「急げ!そろそろアクノロギア様とベルディア様が出発なされる!!」

 

冥界島、その内部で複数の魔人が大量の荷物を大きな箱に詰めていた

 

「魔王リムル様への大事な手土産だ、アクノロギア様の顔に泥を塗ることの無いように丁寧に扱え!」

 

「・・・何だ、あれ?」

 

「魔王リムル様への手土産を準備している」

 

たまたま近くを通りかかったデッドリーポイズンスライムのハンスの疑問にベルディアが答える

 

「手土産?」

 

「私がしばらく世話になるからな、何も持っていかないのは失礼だろうとアクノロギア様が」

 

「だが魔王ギィ様の所に行った時は何も用意してなかったようだが」

 

「間に合わなかったそうだ、後で持っていくと言っていた。それに・・・」

 

「それに?」

 

「ヴェルザード様に何を送ったらいいか悩んでいるらしい」

 

「・・・はい?」

 

「今も何を送ろうか悩んでおられる、女性陣に何を送られたら嬉しいか聞いているしな」

 

 

『決まらん、一体何を送ればいいのだ』

 

『アクノロギア様、大事なのは心が籠もっているかですよ、例えばネックレスなんてどうですか?』

 

『しかし、あいつがアクセサリーを付けてるの見たことが無いんだよな』

 

『では食べ物などはどうでしょうか』

 

『食べ物か、やっぱりそれが一番無難か』

 

『失礼します、アクノロギア様、準備が整いました』

 

『分かった、あとギィの所に持っていく霜降り赤ガニはヴェルザードの分だけでいいから最高級のやつにしてくれ』

 

『分かりました』

 

「そろそろの様だな。私はもう行く、アクノロギア様の事を頼んだぞ」

 

「分かってるって。お前も頑張れよ」

 

「ああ」

 

~~~~

リムルサイド

 

「リムル、私に用って何?」

 

俺は今ラミリスに今日地下迷宮に新しく来る人物の事を話していた

 

「いや、今日ここにアクノロギアの配下が一人来るから伝えておこうと思ってな」

 

「アクノロギアの?誰が来るの?」

 

「えっと、たしかデュラハンの・・・」

 

「ベルディア殿ですな」

 

俺の言葉にラミリスの配下の冬将軍の氷鬼が答える

 

「そうそう、ベルディアだ」

 

「氷鬼、知ってる人なの?」

 

「はい、まだ私がアクノロギア様の所に居た時に何度か一緒に訓練をしたものです」

 

氷鬼は前にアクノロギアの所に居たのでベルディアの事を知っているのだろう、懐かしそうにラミリスの質問に答えている

 

『リムル様、アクノロギア様がお見えになりました』

 

「分かった直ぐに向かう」

 

「どうしたの?」

 

「アクノロギアが来たみたいだ、俺は迎えに行くからベルディアが来たときは頼んだぞ」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ、私も行くわよ一時的にとはいえ私の配下になるんだから!」

 

「はい?」

 

ラミリスは何を言っているのだろうか、どう考えたらアクノロギアの配下がラミリスの配下になるのか

 

「だって暫くの間私の所に居るんでしょ?」

 

「そうだけど」

 

「なら半分私の配下になるようなもんじゃない!いいでしょ?」

 

「・・・まあ、それはアクノロギアに聞いてくれ、俺は知らん」

 

アクノロギアを待たせる訳にも行かないのでラミリスの事はアクノロギアに丸投げすることにした

 

 

 

 

アクノロギアが待っている客室に行くとそこにはアクノロギアとベルディア、そして大量の荷物があった

 

「待たせたな、ラミリスがどうしても来たいっていうから連れてきた」

 

「いや、大丈夫だ。何だラミリス俺に用か?」

 

「そうなのよ!ちょっと聞いてほしい事が」

 

「まあ待て、先にリムルとの話だお前の話はあとでちゃんと聞いてやる」

 

アクノトギアはそういうと俺に向き直り頭を下げる

 

「俺のわがまま聞いてもらってすまないな」

 

「いや、もし『滅竜之王』がここに来たら俺達も危ないしな、逆に一人警戒のために預けてくれて助かるよ」

 

「そうか、こいつが今日から世話になるベルディアだ」

 

「今日からお世話になります」

 

「ああ、だがアクノロギアにも行ったがこの国には〝働かざる者食うべからず〟ってルールがあるから働いてもらうからな」

 

「どうぞ、何なりとお申し付けくださいどんな事でも成し遂げて見せましょう!」

 

「ベルディア、リムルに迷惑を掛けないように頑張るんだぞ」

 

「はい!」

 

「それとリムル、今日はお土産を持ってきた」

 

アクノロギアは荷物の一つを机に置く

 

「悪いな、気を使わせちまったみたいで」

 

「ねえねえ、中身は何なの?」

 

「これだ」

 

アクノロギアが蓋を置けるとそこにはでかい蟹が入っていた

 

「え!?これってまさか霜降り赤ガニ!!?」

 

ラミリスの言葉にアクノロギアが頷くとラミリスは大はしゃぎでアクノロギアの周りを飛び回る

 

「そんなに興奮する程なのか?」

 

「もちろん!前に『魔王達の宴』で出たんだけどそれが凄く美味しくて皆、特にミリム何か皆の倍以上食べてたのよ」

 

魔王全員が夢中になる蟹、食べてみたい

 

「この箱全部が霜降り赤ガニだ」

 

「いいのか?」

 

「ああ、皆で食べてくれ」

 

「・・・なあアクノロギア、今日これから用事とかあるか?」

 

「いや、無いが」

 

「じゃあさ・・・」

 

~~~~

 

『え~、一時的ではあるが新しい仲間に乾杯!』

 

「「「乾杯!」」」

 

その夜、中央都市リムルではベルディアの歓迎会が行われていた

 

「なんすかこれ!?めちゃくちゃおいしいっス!」

 

「これほど美味い蟹は食べたことが無い」

 

「我輩、蟹と言う物を初めて食べたがこんなにも美味いものなのですか」

 

「ベルディア殿、お久しぶりです」

 

「氷鬼殿もお元気そうで」

 

皆が楽しむ様子を見ながらアクノロギアがハクロウが握った寿司を食べていると蟹を乗せたスライム状態のリムルが近づいてくる

 

「楽しんでるか?」

 

「ああやっぱりここの寿司は美味いな」

 

「喜んでもらって何よりだ」

 

「確かハクロウと言ったか?惜しいなあ、誰の配下でもなかったら俺がスカウトするのに」

 

「言っとくけど駄目だからな」

 

「分かってるさ」

 

「アクノロギア、お願いがあるんだけど」

 

「何だ?ラミリス」

 

アクノロギアがリムルと話しているとラミリスがベルディアを引っ張って連れてきた

 

「ベルディアをここに居る間だけ私の配下にしてもいいかなーなんて・・・」

 

アクノロギアがベルディアを見るとベルディアは困ったようにアクノロギアを見返す

 

「・・・ベルディアはそれでいいのか?」

 

「私はアクノロギア様の配下、アクノロギア様の指示に従います」

 

「・・・分かった。ラミリス、流石に配下は駄目だ、ベルディアは俺の配下だからな」

 

「え~、どうしても駄目?」

 

「駄目だ・・・そうだな、代わりに護衛なんてどうだ」

 

「護衛?」

 

「そうだ、何時どんな敵が現れてもベルディアがお前を守ってくれる」

 

「本当?」

 

「はい、どのような敵が来てもラミリス様をお守りします」

 

「・・・おっけー!じゃあベルディアは私の護衛ね」

 

「・・・ラミリスの事を頼むぞ、無いとは思うがもし敵がラミリスと接触したら危険だ」

 

「分かりました、必ずやラミリス様を守って見せます」

 

 

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