「貴方は誰?」
「俺を知らないのか?」
「うん」
「アクノロギアって知ってるか?」
「うん」
「俺だよ」
「嘘、アクノロギアはヴェルドラよりも狂暴な竜種って聞いたよ、貴方みたいに優しいはずがない。それに貴方は人間よ」
「人間に見える魔法を使ったのさ。それにヴェルドラより狂暴ってのは傷つくなあ、俺はあいつの暴走を抑えていた側なのに」
「・・・本当にアクノロギアなの?」
「ああ」
「何歳なの?」
「・・・如何だったかな、忘れたね」
「何故ずっとここに居るの?」
「帰る場所も無いからな、好きな所に好きなだけいて気がすんだらまた何処かに行くのさ」
「ふーん、それ食べていい?」
「話し聞いてた?まあ良いけど」
「それ見せて」
「良いよ」
「竜の姿見せて」
「良いよ」
「魔法を見せて」
「良いよ」
「魔法を教えて」
「何で?」
「流れで行けると思ったのに」
「何で魔法が知りたいの」
「ここら辺は狂暴な魔物が沢山住んでるの、本当はここも来ちゃいけないところなの」
「でもそんな魔物は見たことが無いけど」
「貴方が居るから、だから貴方がいる間に魔法を教えてほしいの」
「ふーん」
「駄目?」
「良いよ、暇だし。でも何年も時間がかかるよ?」
「良いよ、じゃあ明日私の村の広場に来てね」
「え?」
「じゃあまた明日!」
「嵌められた」
「如何したの?」
「君一人に教えるんじゃないの?」
「そんな訳ないじゃん、私一人が魔法を使えた所で限界がある、この村全体で魔法を覚えて行かなくちゃ」
「・・・人間ってのは恐ろしいなあ」
「何言ってるの、あなたの方が恐ろしいじゃない」
「君今何歳?」
「10歳」
「・・・恐ろしいなあ」
アクノロギアが魔法を教え始めて8年後
「火竜の鉄拳!」
8年前アクノロギアに最初に魔法を教えてもらった少女は大人になり村一番の魔法の使い手に成長していた
「どうですか?アクノロギア様」
「ああ、完璧に滅竜魔法をマスターしたな。あの幼かった娘がここまで成長するとは、少し前まで魔法の使い過ぎで直ぐ倒れていたのに」
「何時の話をしているんですか、それは魔法を教えてもらったばかりの時でしょう」
「そうだったか?」
「そうですよ」
二人して笑い合っていると、一人の男が近づいてくる
「やあソーニャ、こんな所で何をしているんだい?」
「・・・レオ」
男はソーニャの近くに居たアクノロギアを一瞬睨みつけると直ぐにソーニャの方に向き直る
「ソーニャ、魔法の練習をしていたのかい?それなら僕に話してくれればいくらでも相手になるのに」
「結構よ、貴方では相手にもならないし」
「それじゃあこいつなら君の相手に相応しいと?」
「ええ」
「フ、ハハハハ!ソーニャ、この男が僕より君に相応しい?この魔力も全然感じない雑魚が?こんな雑魚より僕の方が君に相応しいさ!」
「そう思ってなさい、間抜けなレオ」
ソーニャがそう言いアクノロギアとその場を離れようとすると、レオは剣を手に持ちアクノロギアに背後から切りかかる、しかし
「な!?」
剣はアクノロギアの皮膚に止められその光景を見たレオは化け物を見るようにアクノロギアを見ながら後ずさる
「あまり人を見かけで判断しない方が良い、いつか後悔するぞ」
そう言うとアクノロギアはソーニャと一緒にその場を離れる
「・・・ックソが!」
アクノロギアが離れた後、レオは怒りに震えながら地団駄を踏み叫ぶ
「俺が下手に出てりゃあいい気に成りやがって俺はあんな奴よりも強い!この世界に来て俺は最強になったんだ」
彼、サイジョウ・レオは元々の性格と手に入れたユニークスキルの力に溺れていた
「今に見てろ、泣きながら命乞いさせてやる」
レオは竜王がすむと言われる山を見ながらそう言う
後に自分が歴史に残る大事件の引き金を引く事になるとは知りもしないで
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