祝勝会の後、エルはラミリスに頼み作ってもらった作業部屋でギアルと共にアクノロギアを助ける術の開発を行っていた
「・・・出かける」
「どちらへ?」
「リムルの所だ、私と会いたいという者が居るらしい」
一刻も早く術を完成させなければならない今、普通はそんなものは断るが相手は自分の主と深い関係の者。断ることができなかった
部屋に入るとギィ達の他にトラフザーも居た。あの事を直接話した訳ではないので詳しく聞くために付いてきたのだろう
「来たな、彼が先ほど言ったアクノロギアの究極能力だ」
正確には違うが、まあいいだろう
「こうやって話すのは初めてだな、魔王ギィにヴェルザード殿」
「本当に究極能力が自立して動いてんのか。それにその体」
「私には体が無いのでな、一時的私の体になってもらっている」
我が主とギィは長い関係だ覇龍を見たことも何度かあるのですぐに分かったのだろう
「お前に早速聞きたい、アクノロギアは本当に帝国に支配されたんだな」
「ああ、滅竜之王と戦い傷ついたときに不意打ちで、我が主はヴェルグリンド様を助けに向かったのにあの男は・・・!」
「・・・分かった、アクノロギアを助ける方法は」
「無論ある、今支配を無効化する術の作成中だ」
「ならいい、アクノロギアが敵に回ったらオレに勝ち目は無くなる。一刻も早く完成させろ」
「分かっている」
「一つ、聞いてもいいかしら」
「何ですか、ヴェルザード殿」
「お兄様が支配される時、ヴェルグリンドは傍に?」
「・・・ええ、ルドラを殺そうとした我が主の前に立ちふさがりルドラを守っていましたよ」
「そうですか、次に会ったらじっくりお話する必要がありそうね」
笑顔で言っているが目が笑っていない、我が主が自分でヴェルグリンド殿の味方になったならばともかく兄を支配して道具のように扱おうとしている事に怒っているのだろう
「できる限り穏便にお願いします、あなた方に何かあれば悲しむのは我が主、アクノロギア様なのですから」
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アクノロギアはヴェルグリンドに指示されルドラの居る部屋に連れてこられた。
ルドラに支配されているアクノロギアは勿論ルドラに手は出さないがルドラを睨みつける
「さすがは竜種の次男と言った所か、支配されてなお余に敵意を向けるとは、余の支配対策に自身の体に何重もの刻印魔法を掛けるとは」
「大丈夫なの?」
「ああ、例え意思が完全に支配出来ずとも体のほうは完全に余の支配下だ、それにお前からの命令には抵抗する素振りがない、余への対策で精一杯だったのだろう」
「そう、じゃあ聞かせてもらえる?この前言っていた近藤の計画というのを」
「ああ、達也の計画は・・・」
ルドラから近藤の計画を聞いたヴェルグリンドはある部分を指摘した
「私とお兄様であの子の相手をするという所、私一人にできないかしら」
「何故だ?」
「お兄様は私たち妹弟が傷つくのを嫌がっている、今の不安定な状態のお兄様にあの子を攻撃させるとどうなるか分からないわよ」
「確かに、それで正気に戻らずとも余の制御を離れる可能性があるか、ならばお前の『分身体』がする予定の一つをやってもらう、良いな?」
それはヴェルグリンドではなくアクノロギア、そしてもう一人への問いかけである
「・・・良いでしょう主に弟様を傷つけさせるよりは」
その者は甲冑と竜の頭を模した兜をつけ、遠くから見ると龍人族に見える格好をしていた。その者は話が終わると退室するヴェルグリンド、アクノロギと一緒に部屋を出る
「・・・しかしアクノロギアは敵に回すと本当に厄介だな、達也でも勝てるかわからぬ者を一瞬で生み出すとは」
誰もいなくなるとルドラは一言そう呟いた
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