魔人とソーニャ、そして獣たちが先頭に入る中、アクノロギアは原初の三人を前にしてもまったく動かない。今のアクノロギアは自分を攻撃するかカガリが行っている儀式の邪魔をしなければ動くことはない、しかし三人の目的には儀式の邪魔も入っている、他の者にアクノロギアの相手は無理な以上三人はアクノロギアの相手をするしかなかった
「支配された状態で我等三名を相手にするなんて流石に不可能というものだろう?」
「油断してはだめよ、あの方は私たちよりも格上なのだから」
「では、初めから全力だ!」
「・・・」
三人は全力の魔法を放つ、アクノロギアはそれを避けず自分も魔法を放つ
「求めるは抹消>>>・無狼」
アクノロギアの魔法陣から出た黒い煙が狼の形をして三人の魔法を飲み込むとそのまま消える
「流石はヴェルドラ様の兄君、私たち三人の魔法を無効化するなど冗談みたいなマネをする」
「我を倒したいのならば単純な魔法や能力ではなく自らが編み出し高めた技量を使え、そうせねば〝竜種〟には届かぬ」
「あら、いいのですか?そんな事を自分から言って」
「どうせ言わなくてもお前たちは気づくだろう。気をつけろ、今の我は手加減できんぞ」
アクノロギアは一冊の本を取り出す、誰もがこの場面で何を考えているんだと思う所だが原初の悪魔である三人はその本の脅威を感じ取れた
「何だ?あの本、嫌な感じがするぞ」
『気をつけろ、あの本はお前たちにとっての天敵だ』
それはエルの声だった、三人がアクノロギアの所に行く直前に体の一部を三人に渡していたのだ
「あの本は何なのですか?私たちの天敵とは」
『あれは封印だ。捕まれば最後、自力での脱出は不可能』
これはクレイマンを封印するときにも使ったものだがこれの能力は精神生命体など実態を持たない者でも半永久的に封印することができる、それは原初でも変わらない
本から出た鎖は一直線に原初の三人に向かって伸びるが三人はそれぞれ出した武器で鎖を回避する、アクノロギアは鎖が避けられた事は気にせず魔法を発動し三つの人間位の大きさの氷でできた騎士を出す
「氷魔騎士よ、あの三人を倒せ」
氷の騎士達は主の命令通り原初の三人に襲い掛かるが正面からの攻撃に三人が対処できない訳はなくそれぞれの武器の威力で氷の武器だけには留まらず只の氷でできた騎士達も砕け散ると三人は確信していた。しかし結果は三人の想像の反対だった
「!!」
「へえ」
「あら」
騎士たちは氷の剣で三人の攻撃を受けるが剣には傷一つ入っていない。それはこれがただの氷では無いという事
「この氷はなんですか?知っているのでしょう?」
『それは滅悪の氷、悪魔にとって天敵の滅悪属性の氷だ』
「滅悪属性?聞いたことがないぞ」
それは長い間存在する原初達でも知らない物だった
『滅悪属性はアクノロギアが発見した物だ、実用化できるように滅悪魔法にしても配下以外には教えていないからどこにも知られなかったのだろう』
昔アクノロギアは魔法の実験をしていた、その中である特定の者への影響が強い魔法があった。アクノロギアはその魔法を解析していきその魔法の術式の一部に悪魔や竜の弱点となる物を作る部分が有った、アクノロギアは全ての魔法を解析しその弱点を作る部分を集め魔法にした、それが滅竜魔法や滅悪魔法の誕生である
「つまり僕たちを殺すための魔法か、そんな物を作るとは流石というべきか」
『気をつけろ、いくら原初とはいえまともに食らえば無事じゃすまないぞ』
「これは、今までで一番難しいですね」
自分たちにとって弱点ある魔法を使う格上の敵の相手をしながら儀式の邪魔をしなければならないという生まれてきて初めての難易度にテスタロッサはそう呟いた
滅竜魔法・滅悪魔法
アクノロギアが膨大な数の魔法を解析しその中から竜・悪魔に高いダメージを与える属性を発見しそれを一つの魔法として扱えるようにしたもの。滅竜魔法は娘であるソーニャやソーニャが住んでいた村に伝わったが滅悪魔法はアクノロギアとその配下しか存在を知らなかった
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