転生したらヴェルドラの兄だった件   作:ゴロゴロ鼠

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第56話

エルが見つめる先、そこには帝国のルドラやアクノロギア達が乗る船があるがヴェルグリンドの〝八門堅陣〟によってエル達はアクノロギアに手が出せなくなっていた

 

「全員の同時攻撃で穴をあけ中に侵入するぞ」

 

「待て、マルド・ギール」

 

「何か?」

 

「あれは魔王リムルの配下たちに任せれば良い、私たちがするのはあの結界が破られた瞬間にアクノロギアを解呪の矢で貫くことだ」

 

「それは」

 

「それは・・・」

 

「心配はいらん、只の矢に見えるがこれは膨大な魔力と術式を圧縮した物、肉体は気づけない。しかし膨大な魔力と術式に体を貫かれればアクノロギアも気を失う可能性がある、そうなったらアクノロギアは無防備だ、またルドラに支配されないよう準備するぞ」

 

「了解」

 

 

エルの読み通り〝八門堅陣〟はリムル達により破壊されアクノロギア達に手が出せるようになった

 

 

カレラがルドラに攻撃をするのと同時にエゼル本気の斬撃モードになりルドラに切りかかる

 

ヴェルグリンドはルドラの前に立ちルドラを守ろうとする、そしてヴェルグリンドの前に支配されたアクノロギアが二人を守るように立ちさらにアクノロギアを守ろうとゴーレムが立ちはだかる

 

エゼルの攻撃はゴーレムに防がれカレラの弾丸はアクノロギアの腕から血を流させて終わる、しかしエル達の攻撃はまだだった

 

「!!?」

 

アクノロギアの脇腹に一本の矢が刺さっていた

 

その矢はアクノロギアに刺さると水のように実態が無くなり、アクノロギアの体に侵入して術式の効果を発動する

 

「グアアアア!!」

 

その術式は痛覚無効の効果がない激痛と引き換えにアクノロギアに掛けられた究極能力の支配を消し去っていく

 

激痛の中アクノロギアは自分が幻覚を見たのかと疑った、ヴェルグリンドの安否を確認しようと後ろを振り向くとヴェルグリンドがルドラに胸を貫かれていた

 

目の前で何が起こっているのかアクノロギアは理解ができなかった、(認めたくは無いが)二人は両思いで硬い絆で以上の物で結ばれていると思っていた。しかしルドラは自分の命を懸けて自らを守ってくれたヴェルグリンドの胸を貫き何かの能力を使うとヴェルグリンドは更に苦しみだす助けに動こうとするアクノロギアだが体が動かない、ルドラの支配による影響か術式の影響か、アクノロギアが動けずに見ているとルドラの近くに一人の男が出現した、男はヴェルグリンドを攻撃した、ヴェルグリンドは抵抗できずに攻撃はヴェルグリンドに直撃した。

 

この少しの間に起きた出来事は長き時を生き多数の能力を持つアクノロギアでも理解に時間がかかった。

 

何が起こったと頭の中で考えるアクノロギアの思考はその最悪の言葉で何をするか決まった

 

『ヴェルグリンドはこの世界から消滅した』

 

その言葉はアクノロギアがブチ切れるには十分すぎる言葉だった

 




この前友達とこの小説の話をしていたのですが自分が「感想が欲しい!感想で小説の分からない所を聞かれて答えたい!」と言ったら独特だね、みたいな事を言われました。
でも本当に自分の小説を見て疑問がある所を言ってもらえるはというのはそれだけ見てもらえているってことですし自分としては疑問に答えるのは楽しいです。

なので・・・

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