転生したらヴェルドラの兄だった件   作:ゴロゴロ鼠

60 / 64
試験終わり!課題とりあえず一段落!!

お久しぶりです!約半年ぶりの更新にヤバいと思うと同時にまだ見てもらえていてうれしいと思っているゴロゴロ鼠です。少し遅れましたが祝!転スラ2期!!まだ見れてないからまとめて見る!

活動報告にて質問などを募集中です。ちょっとした疑問でもなんでもお待ちしております。


第59話

 

「まさかこいつと戦う事になるとは」

 

竜種アクノロギアヴェルドラ達曰く長男であるヴェルダナーヴァとどちらが強いか分からない強さを持つ。ヴェルダナーヴァがどのくらい強いか知らないからあまりピンと来ないが一つと費えることはヴェルドラ達下の三人よりも強いということ

 

「魔王リムル様」

 

「マルド・ギール、手伝いはいらない。悪いがお前だと足手まといだ」

 

「分かっております、エルからの伝言を伝えに来ました」

 

「エルの?」

 

エルは一番長い間アクノロギアを見てきた存在だ、何かアドバイスがあるのだろうか

 

「時間を稼いでほしいそうです、そうすればアクノロギア様に隙ができますので、その時にアクノロギア様を拘束するのを手伝ってほしいそうで。その後は任せてほしいと」

 

「拘束か、そうすればアクノロギアを元に戻せるんだな?」

 

「我ら配下全ての命を懸けて」

 

「分かった、お前は安全な場所まで離れていろ」

マルド・ギールはリムルの邪魔にならないように離れていく

 

「さあ、かかってこい」

 

そう言うリムルにアクノロギアは大量の魔法を放つ、しかしただ大量に放っただけの魔法がリムルに当たるはずもなくすべて避けられてしまう

 

「この程度なら避ける必要もないんだが」

 

いくら正気では無くてもアクノロギアは長い年月を生き抜いた〝竜種〟遠距離攻撃の効果が薄いと分かると体に魔法を纏い弾丸のように突進してくる

 

「そんな攻撃ッ!?」

 

先ほどのヴェルグリンドと同じようにアクノロギアを『捕食』しようとするが『捕食』する直前、嫌な予感がして回避しようと行動する、しかし間に合わずアクノロギアの攻撃を受けてしまった

 

「ガッ!!」

 

痛い、腕で咄嗟にガードできたが腕はアクノロギアの攻撃を受けた所を中心に黒く変色しており動かせない

 

《主様!》

 

流石のシエルも驚いたようだ、先ほどヴェルグリンドには通じた手段が全くに役に立たなかったのだから

 

「シエル、分かるか?」

 

《当たる直前、アクノロギアからの干渉を確認、防ぐ前に『暴食之王』を停止させられました》

 

シエルの制御化に有る究極能力に干渉する、前に聞いた『支配之王』か。想像以上に厄介だな

 

《次からは防げます。しかし何かが邪魔をしているようでアクノロギアに対しての解析が不可能です》

 

それも究極能力の影響か、厄介すぎる。

 

《腕の再生が不可能です、『暴食之王』で『捕食』、解析をします》

 

シエルがそう言うと両腕が無くなり、新しい腕が生える、スライムで良かった。

 

《解析完了しました。主様、アクノロギアの攻撃を受けないでください》

 

え、シエルからそんな事聞くの初めてなんだけど

 

『リムルよ、〝竜種〟に進化したのは良いが兄上相手には少し不味いかもしれんぞ』

 

「どういうことだ?」

 

『あの魔法は兄上が前暴走したときに竜が憎いと思ったときに生まれた魔法でな、竜に対しての高い攻撃力がある』

 

《魔法の方は解析した結果、耐性を得られました。しかしもう一つの究極能力のものと思われる物は耐性、そもそもそんな物は作れません》

 

はあ!?シエルが解析しても耐性を獲得できない?何なんだそれ

 

《言葉にするなら死、または終わり。これに触れたあらゆる者は活動を停止します。触れた瞬間に相手が格上でも触れた部位は死ぬので耐性など関係がありません》

 

マジか、足止めだけでも結構難易度が高いぞ

 

『幸い、今の兄上はリムルしか狙わんはずだ。吾輩と姉上がリムルに食われたのを見ていたからな』

 

それ、幸いなのか?

 

『他の物が殺されるのに比べたら幸いだろう?』

 

・・・確かに

 

「・・・滅竜奥義プラス『世界崩壊』」

 

アクノロギアはもう次の攻撃に入り先ほどよりも強力な魔法を放とうとしていた

 

「終之炎刃」

 

凄まじい熱量の炎がこちらに向かってくるが今度は無事『暴食之王』で『捕食』できた。

 

アクノロギアももうこちらの究極能力を支配出来ないと分かったようで金属の塊を出す。それは徐々に形を変え拳に纏わり更にその上から先ほど『世界崩壊』と呼んだ黒い物体が纏わり拳のいたるところに鋭い刺を生やす

 

《危険です、あれには決して触れないでください》

 

そうは言ってもアクノロギアは狂ったように自分の防御を捨て攻撃してくる。それに一度も当たらずと言うのは至難の業だ。今は只の大振りな攻撃なので対処できているが今のアクノロギアは何をするか分からないのでシエルの予想を上回る事をするかもしれない。

 

『元々兄上は自分の作った魔法を主に使って戦う。直接攻撃の技術は恐らく素人とはいかないまでもハクロウより圧倒的に下だろう。気を抜かなければ攻撃を当てられることは無いだろう』

 

確かにハクロウよりも剣術の腕は下の様だがアクノロギアにはそれを補って余りある戦闘知識と手札がある。アクノロギアの攻撃をかわしていると遠くから何かが高速で近づいてきていた

 

「お兄様!」

 

近づいてきたものの正体はヴェルザードさんだった。突然妹が現れたのに驚いたのかアクノロギアは明らかに動きを止めてしまった

 

「今だ!」

 

エルの合図で今までこちらの邪魔にならない所で見ていたアクノロギアの配下たちはアクノロギアを中心に円になり魔法の詠唱に入る

 

『『『我ら・契約文を捧げ・偉大なる御方を縛る狂獣を放つ』』』

 

そうすると生きた蛇のように動く魔力の鎖が一人に付き数十本ずつ出現し鎖は一斉にアクノロギアに向かう、当然アクノロギアは対処するが初動が遅れ鎖の数が多く十数本は壊したが残りの数十本はアクノロギアに絡みつきアクノロギアが動けないようにする

 

「ギアル!」

 

「了解!」

 

他の者より鎖の本数が少ないギアルは片方は鎖の維持に力を使いもう片方で自作のクロスボウに弓に形を変えたエルをセットする

 

「勝負は一度、外すなよ」

 

「緊張するようなこと言わないでください・・・よ!」

 

エルはそのままアクノロギアに向かって飛ぶとアクノロギアの鎖に絡みつかれていない部分に刺さる

 

「第一段階成功!お前ら、エルが戻ってくるまで絶対にこの鎖を消すんじゃないぞ!!」

 

「分かってるよ!」

 

「でもきついから出来るだけ早く戻って来いよ!エル!!」

 

~~~~

 

妹が殺される映像、娘が殺される映像、弟妹を殺しかける映像それらが目の前のテレビに繰り返し流れている。それをアクノロギアは退屈そうに眺めながらエルに声を掛ける

 

「よく入ってこれたな、あいつ暴れてなかった?」

 

「暴れてたに決まっているだろう。切り札でなんとかここまで来た」

 

「そうか」

 

「・・・なぜ戻ってこない?ルドラ達はもういない。お前ならもう自力で戻ってこられるだろう」

 

「そうだけど・・・んー、なんか面倒になって」

 

「・・・は?」

 

「これまで数回、俺は血を分けた妹弟を殺しかけた、血は繋がっていないが本当の娘のように可愛がった子を守れなかった・・・妹が愛した姿の者に目の前で妹を殺された。もう面倒くさい、こんな事がこれからも起きるのなら世界を一度滅ぼすのもありかな~って」

 

軽くおどけて言うがアクノロギアの目は本気と言っているしアクノロギアにはそれをするだけの力がある。

 

 

エルは考える。どういえば正解なのか、『大丈夫、これからはそんなことは起きない』と言えばいいのか・・・いや、そんな事は言えない、いままで一番近くでアクノロギアを見てきたエルだけはそれを言ってはいけない。少し考えるがその答えはすんなりと見つかった

 

 

 

 

 

・・・ああ、そんな難しいこと考えることじゃないな

 

 

エルはアクノロギアに近づく、アクノロギアに触れられる距離まで近づくとエルは優しくアクノロギアの頭にふれ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ずに頭をハリセンで思いっきり叩いた。

 




『終之炎刃』
紅蓮爆炎刃と『世界崩壊』を合わせた技。もはや滅竜魔法から完全に数段上の魔法になっている

活動報告で質問などに答える場所は

  • いる
  • いらない

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。