鬼と骨 オーバーロード   作:たる・とり

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年の瀬でバタバタとしてますがなんとかまとめ・・・まとめきれなかった部分も多いです。
ぐだぐだな部分もあるかと思いますがお暇なときに飛ばし飛ばしお読みください。


第伍話--目覚--

幕間

 

明かりが一切無い暗い中に神楽はいた。

「ここは・・・どこ?」

頭に霞が掛かった様に直前の事が思い出せない。

「たしかブリタ達と飲んで帰ってた途中に・・・っ!」

思い出そうとすると頭が割れんばかりに痛み苦痛に顔を歪める。

背後に気配を感じ振り返ると少し離れたところに明かりが点いている一角があった。

「とりあえずあっちにいってみよう・・」

ゆっくりと足を進め明かりの元に近づいていくと明かりは背の高い燭台に乗った蝋燭であり、足元に人がいるようだ。

「すみませーん、ここってどこで・・・」

後ろから声を掛けながら近づいていくと、明かりの下には赤い長髪ではあるが見慣れた巫女服を着た、見慣れた顔の女性が、人を、血を、肉を食べていた。

そう自分と瓜二つの人物が

はらわたを喰らっていたのだ。

「っ・・・!」

飛び跳ねるように後方に距離を取ると明かりの下に居た自分とそっくりな人物は消えていた。

「どこに・・・?」

依然とはらわたを喰い破られて倒れている人はそのままであったが、目を離していないのに煙の様に掻き消えたもう一人の自分はどこに消えたのか、あれは誰だったのか、ここはどこなのかと思考はぐるぐると纏まらずにいた。

警戒しながらも明かりの元に近寄り倒れたまま動かない人に近寄り顔を覗き込むと・・

「そんな・・・!嘘でしょ!」

それはユグドラシル時代、ギルドに加入する前から仲が良くギルドに誘ってくれて、いろんな冒険も一緒にしていた友人の顔だった。

「なんで!?」

「だってそう選んだのは貴方でしょ?」

不意に背後から囁くような声が・・自分とまったく同じ声がした。

振り返ると自分がいた。違う点は髪が赤色というだけで顔も、服装も、声をまったく同じ自分が笑って立っていた。

「これは貴方が選んだ結果。愛おしくて愛おしくて、だからこそ憎んでもいた。だからこうなったのよ?」

「そんなはずな」

「いいえ、そんなはずだからこうなった。どれだけ取り繕ってもそれは変わらない。」

否定しようと言葉を続けようとしたが、被せる様に言葉を投げ掛けられる。

「・・・貴方は誰なの?」

「貴方は私、私は貴方。」

「意味が分からないわ・・ここは何処なの?」

「此処は貴方の意識の中、貴方が私を受け入れる為の場所。」

「はぁ・・・?さっぱり意味が分からないわ。私は貴方なんて知らないし。」

「知らない何てことはない、だって私は貴方なんですから。ただ思い出さない様にしてるだけ。」

”ねぇ、そうでしょう?全てを壊して(壊されて)烙印を押された私”

その瞬間、このもう一人の私の言っている意味が漸く繋がった。

”ああ、確かにこれは私自身、私の一部であり私の罪其の物だと。”

「そういう・・・ことね。確かに貴方は私自身の一部なんでしょうね。」

「ようやく理解したようね、貴方が忘れて思い出したくない、それが私という存在。こんな事で毎回気を失われたら困るから奥底から出て来た訳だけど。」

やれやれと言った様子で肩を竦めながら何かを探すように袂に手を入れながら近づいてくる。

「はいっこれからはしっかりしてよね、私。」

袂から何かを取り出すと押し付けるように神楽の手に握らせる。

「これは・・・?」

「これからの貴方に必要な物、そして貴方の一部でそして私自身。」

もう一人の私はこちらを抱き締めながら子供をあやすように背中を撫でていく。

「さぁ愛しい子供達が待ってるわ、きっと心配してるから早く目覚めて安心させてあげましょう。」

「そうね・・・あの子達に心配かけていては親失格ですからね。」

意識が薄れれていく感覚と共にもう一人の私も消えていく。

「            」

何かを言っているようだがもう意識が薄れていく神楽の耳には届かない。

泡のように消えていくもう一人の神楽が消えると同時に目の前が白い染め上げられて・・

 

「んっ・・・・ここは・・・?」

目を開くと其処は見慣れた天井に見慣れた布団、そしてへばり付く様にその布団越しに抱き着いて寝ている玉藻がいた。

とりあえず布団から出るために、へばり付いている玉藻を剥がそうとすると玉藻の目元は真っ赤に腫らし、頬には涙の跡が見て取れた。

「どうやら・・随分と心配させてしまったみたいね・・・」

玉藻の頭を撫でながら、むりやり剥がすのも可哀想かと悩んでいると襖が空けられ水の入った桶と手拭を持った宵月が部屋に入ってきた。

「・・っ!神楽様!」

目を覚ました主人に驚き手に持っていた桶を落とすほど動揺する宵月、その様子を見て神楽は深く反省する。

(あらあら・・・これはかなりやばいかも・・・)

いつも冷静沈着で失敗などとは程遠いと思っていた宵月がこれ程取り乱すという事は、他の子供達も凄まじい勢いで取り乱している可能性があると考えているとその場で宵月が座り込み、泣き出してしまっていた。

「ふっぐ・・・がぐらざまー・・・」

「あー・・・よしよしこっちに来て、ごめんなさいね心配かけて。ほら泣き止んで、綺麗な顔が台無しよ?」

あやす様に宵月を涙で服が濡れる事も構わず抱き留める神楽。

しばらくしてようやく落ち着いた宵月は自分の行いは恥じて顔を赤らめた後、いそいそと落とした桶と床に零れた水を拭き取るついでに寝ている玉藻を引きはがしてそのまま連れて行った。

「ふぅ・・・ここからまた騒がしくなりそうね」

ぽつりと溜息と一緒に愚痴が零れる。

「まぁ心配させたのは私だから仕方ないけど、あとこれどうしよう・・」

宵月の涙でしっとりと濡れた巫女服を着替えようか悩んでいると懐に何か入ってることに気が付く。

「これは・・・あぁ、これを渡してくれたのね」

懐に入っていたのは女の、角の生えた白塗りの鬼の面だった。

元々そのお面は特殊条件の達成した際に運営から送られたものの一つでずっとアイテムボックスの奥底に眠っていた代物だった。

(もう一人の私、たしかにあんなことがなければ思い出そうともしなかったわね・・)

お面を眺めていると宵月を先頭に6人全員が揃って部屋に入ってくる。

最初こそ6人は倒れた神楽を心配していたがなんとも無いと説明すると・・・

宵月はくどくどと説教を始め、玉藻は弾丸のように飛付き永遠と泣きつかれ、咲夜と時乃には両側から小言を交互にに言われ、天目と烏丸には無言でじっと見られた。

(さすがにこれは勘弁してほしいわ・・)

子供達になんと説明していいかと悩む暇もなく、落ち着いて話ができる様になるまでの1時間各々からの行動に頭を悩ませる神楽であった。

 

「それで貴方達には心配を掛けたけれども、私はもう大丈夫よ?」

「まだなんでお倒れになったか聞いておりません。」

納得いく回答を得られるまで部屋から出さないという意思がありありと見える宵月は神楽に対して冷たく答える。

「ええと・・・なんというか、そのあれよあれ。」

「そんなあれと言われてもわかりません、ちゃんと説明してください。」

「まぁその・・・私自身の変化に気が付いてなかったせいで心の中でいろいろと葛藤があったのよ」

宵月の非難めいた視線にたじたじになりながら答える神楽ではあったが、子供達が心の底から心配してくれている様子に感動していた。

(現実の家族は私の事なんて結婚させて人脈作りの道具としか見てなかったのに、この子達はなんて良い子なんだろう・・・何があっても私が守って見せる・・!でも何て説明したらいいのかしら・・)

自分の親がいきなり人食い鬼になってその現実を受け入れず失神してあまつさえ精神世界?でもう一人の私と話して解決しましたーなんて聞かされたらまず間違いなく精神を心配されて最後は隔離される未来しかないだろう。

「それでは納得しかねます!神楽様にもしものことがあれば私達は・・・!」

「ごめんね・・・でも今はまだ何て伝えれば良いのかわからないの、時期が来たら全部話すから。でももう大丈夫、同じことは起きないわ宵月。これだけは嘘偽りのない本当の事だから。」

「宵月、そこまでにしなさい。神楽様も困っておいてです。」

「しかし・・・烏丸!」

「うむむ・・たしかに神楽様を困らせるのは妾達の本意ではないからのう。」

「私達としては」「心配だけど」「それが」「神楽様の御意思なら」

「玉藻に咲夜、時乃まで!」

しぶしぶといった様子で認める玉藻に咲夜と時乃。天目ならと思いそちらを見るが・・・

「然り」

ただ一言憮然として言い切りまた沈黙してしまった。

「宵月、心配してくれるのは凄く嬉しいわ。でも私ってそんなに頼りない・・・?」

「っ・・!そう言う訳ではないのですが・・・」

押し切るのはここしないと思い宵月に畳み掛ける神楽、食い下がりたいが孤立無援な上に主人を信頼していないのかと直接問われてしまえばもう何もいう事が出来ない宵月。恨めしそうに神楽を見る宵月であったが、鴉丸が耳打ちをするとようやく引き下がっていった。

「ちなみに私はどの位気を失っていたの?」

そう神楽が問うと代表して鴉丸が答えた。

「約10時間程になります。すぐに神楽様が気を失われてから<<転移門(ゲート)>>にて直ぐこちらにお連れ致しました。」

「現場の後処理は?」

「緊急事態の為、口封じも兼ねてすべて燃やしました。痕跡から辿られることはないかと。」

「そう・・よくやってくれたわ。他に何かあるかしら?」

「神楽様、宝物殿から」「御報告したい事が」

咲夜と時乃のがずいっと前に出ながら報告をしてくる。

「何かしら二人とも。」

「先日依頼頂いてました翻訳用のアイテムが発見致しました。」「全部で3個、お納め下さい。」

「あら早かったわね、ありがとう助かるわ。」

「感謝など」「勿体無い限りです。」

「一個は私、もう一つは宵月に渡して、残り一つは予備で宝物殿に補完しておいて頂戴。」

「それともう一つ」「こちらの箱が」

「これはっ・・・!」

差し出された箱は課金ガチャの外れで出てくる箱だった。最低ランクの外れではないのだが出てくるのが多少のユグドラシル金貨か換金用のアイテムしか出てこないので、爆死箱とも言われてる代物だった。

---しかし

今お金が絶望的に足りない状況でこれは朗報であった。外れアイテムであったのでガチャした先から適当に宝物殿に放り込んでいたので箱の存在をすっかり忘れていたがこれが10個くらいあれば1月分位の拠点維持費用になる。

「咲夜、時乃。この箱宝物殿に幾つ・・あったかしら?」

「42個」「同じ箱がありました。」

(やった!多少出てくる量はランダムにはなるけどそれでも最低でも3か月くらい維持費用が賄える!)

「じゃあ全部宝物殿から出して開封しちゃって。中にはユグドラシル金貨か換金アイテムが入ってるはずだから」

「「御心のままに」」

(あっ分割せずにはもって答える場合も有るんだ。)

「他になにかある?なければ今日は解散で。」

「はっ!」

鴉丸達が全員出ると一息つきながら神楽は布団に倒れこむ。

「はぁ・・・なんだか疲れた」

このまま二度寝に洒落込もうかと思ったがあまり眠気が湧かない。

それに昨日の夜から宿舎に帰ってない為、周囲から不審に思われるかもしれないという不安もある。

「一度エ・ランテルに戻って、顔見せついでに組合にいってこようかな?」

 

エ・ランテルの宿舎に一人戻ると戦士団の一人が呼び止めてきた。

どうやら冒険者組合の使いが先程来て、昇格試験の為、一度組合に来て欲しいとの事だった。

(一日しか冒険者として活動してないのに昇格試験?随分と早いけど、まさか昨日の一件がバレた?いやでもそうならば王国の治安維持を担っている戦士団が動くだろうし・・・)

急な話で怪しくも思ったが現状脅威になる人物や魔物もいない為、市場へ寄り道をしながら組合に向かう。

何か面白いものはないかと物色していると店の前でうんうん唸っているブリタが見えた。

(あれはポーションのお店?にしては色がどれも青色ばっかりだけど・・)

「こんにちわブリタさん。」

「あ!カグラじゃないどうしたのこんなところで。」

「ちょっと組合に呼ばれたのでそのついでに、何を見ていたのですか?」

「ああうん、ポーションが欲しくてちょっとずつ貯金してるんだけどあとちょっとで手が届くのよね。ただ物によっては買えるからどうしようかと思ってね」

「そうなのですか、ポーションってそんなに種類あるのですか?」

「そうね、大まかに分けて3種類。薬草だけで作ったポーション、これは効果も一番低いけど一番安価ね。次に魔法だけで作ったポーション。高価だけど効果も即効性も高いわね。最後に薬草と魔法のポーションを混ぜ合わせたポーションの三種類あるわ。」

「なるほど、どのポーションも青いものばかりなんですね。他の色のポーションもあるのですか?」

「うーん聞いたことないわね、魔法だけで作られた高価なポーションだと混ざり物がないってのは聞くけど。あとはバレアレ商店のポーションも効果は他より高いらしいけど色は一緒って話だし。」

「バレアレ商店?有名なお店なんですか?」

「あーカグラは知らないのね、エ・ランテルで一番の有名店で最高のポーション作成の腕をもってるわ。バレアレ商店のポーションは他のポーションより効き目が良いって冒険者の中でも有名よ。」

「へーそうなんですね。一度行ってみたいですね。」

「あーでもあそこは他の店よりちょっと割高だからね、物は良いけど私じゃあちょっと手がでないわね。」

(こっちのポーションは青色って効果が気になる・・それになんで同じような物なのに箱によって付いてる値札が違うのかしら?)

「こっちの箱とそっちの箱で付いてる値札が違うのは一体?」

「そっちは期限が近いから値段安くしてるんだよ、嬢ちゃん。」

店主であろうすこし髪が後退し始めている男が掃除道具を持ちながら扉を開けて話かけてくる。

「期限切れちまったら大損だからな、売れ残りは赤字覚悟の大安売りだ。おいブリタいつまで店の外で粘ってもこれ以上値下げはしねえぞ。」

「わかってるわよ!でもこのお金は私が必死に酒を控え、節約に節約を重ねて貯めたお金なのよ。ちょっとくらい残して贅沢したいじゃない!」

ぎゃあぎゃあと店主とブリタが騒ぐ横で神楽はポーションに魔法無詠唱化した道具上位鑑定を掛けてこっそりと調べる。

(回復量は低位回復ポーションより低い上に、即効性も低い。こんなものが重宝されているってことはやっぱり平均的にユグドラシルよりも低いって考えた方が良さそうね。下手にユグドラシルのアイテム、ポーションやエリクサーなんて持ち出した日には上へ下への大騒ぎになるからアイテムを売るのは余程のことがない限り無しね。)

後ろでブリタと店主の騒ぎが収まったので神楽はブリタに別れを告げて組合に足を進める。

 

組合に到着して受付に向かうと昇格試験の内容の説明を別室の応接間で行うということなので受付嬢と一緒に奥の応接間まですぐに通された。

「今回の昇格試験は(カッパー)から(アイアン)への昇格試験となります。内容はゴブリンを15体の討伐、期限は5日間となります。パーティーでの討伐の場合は先に申告してください。その場合は人数とメンバーによって変化します。何か質問は御座いますか?」

「ゴブリン30体以上っていうのはオーガやほかのモンスターでは駄目なのですか?」

「オーガなどの他のモンスターでも大丈夫ですよ、オーガならゴブリン10体分として換算しますので討伐された際には必ず証拠部位をお持ちくだされば。」

「分かりました、あともう一点。この間登録したばかりなのに昇格試験ってかなり早いと思うのですけど?」

「ああ、その点ですか。今回カグラ様は第三位階魔法を使えると申告頂いたのとその確認が取れたので白銀(プラチナ)クラスまでは保障されております。その為、随時形式にはなりますが試験を受けて頂いてます。」

「なるほど、ちなみに確認っていうのは?」

「先日同行された冒険者の方々からの証言となります。雷撃(ライトニング)火球(ファイヤーボール)の使用が確認が取れていると報告が上がっております。」

(ブリタさんの所からの報告かな、監視されている感じはなかったし)

細々とした注意や規則を説明を受け、ようやく解放され応接間を出た神楽の目に飛び込んできたのは凄まじい不満を顔に露わにした宵月だった。

「えっと・・・宵月?その、ごめんね?」

「・・・・」

じっと言葉を一切発さずに宵月に睨まれとりあえず謝る神楽であったが、取ってつけたような謝罪は逆効果だったようだ。

「宵月さん・・?あのーそのー・・・」

「・・・・」

無言の威圧感に押されしどろもどろになる神楽。それでも一向に態度を変えない宵月に周囲も揉め事かとざわつき始めた。見かねた受付嬢が声を掛けてきた。

「あの何か問題でもありましたか?」

「いえ、ちょっと色々ありまして・・・」

「・・・・はぁ。神楽様、後でたっぷりとお話しがありますので御覚悟してくださいね?」

「・・・はい」

「そうでしたか、なるべく問題を起こさないでくださいね?」

「分かりました、よーーく神楽様には言って聞かせておきますので。お騒がせいたしました。」

そういって冷ややかな笑みを浮かべ有無を言わさない態度の宵月は神楽を引き摺るようにして組合を出て行った。

 

(なんだか最近怒られてばっかりだなー・・・)

宿舎の個室で正座をしながら宵月にかれこれ1時間程怒られている神楽は心の中でぼやいていた。

昇格試験があるから途中で切り上げようとしたが、宵月が拠点で警護に当たっていた天目に近隣のゴブリン討伐を指示。その結果お説教タイムと宵月の怒りが過去最高に達していた。

「大体ですね、神楽様が自ら危険の伴う行動をすることが大問題です。外にはどんな危険が潜んでいるかも分からないと言った張本人が倒れた翌日に護衛の一人も連れずに街に繰り出すなんてっ・・!聞いておりますか!」

「はい・・・仰るとおりです。」

自分の事を思って怒っているので全く頭が上がらない。でもさすがに1時間も怒らないでも・・と考えていると扉をノックする音が聞こえた。宵月も静寂を解除してしぶしぶと扉の前まで行き応対を始める。

どうやら訪ねてきたのは王国戦士団の副長であった。どうやら戦士長含む本隊から早馬が届いたので迎えに行くのでしばらくここをしばらく離れるとの事だった。

「宿舎は使っていただいて大丈夫ですので。もし出られる場合は管理を任せているドリィに言っていただければ。」

「何から何まで有難うございます、お言葉に甘えて使わせて頂きますね。」

「副長さん、お気をつけて。」

「お二人もお気をつけて。昨夜不審火などもあったそうなので。」

「へ、へー・・・そんなことがあったのですねー・・・」

「それでは私はこれで。」

「私もこれで・・・」

「神楽様?ま だ お 話 は 終 わ っ て ま せ ん よ ?」

「はい・・・」

そうして宵月の説教は日付が変わるまで続いた。

 

一方その頃、宵月にゴブリン等の討伐を指示された天目は数や時間を知らされていなかった。

その為、翌日宵月が進捗確認するまで永遠とゴブリンやオーガを狩り続けていた・・・。

 

 

その頃アインズ一行は・・・

「アルベド、妻というのは家にいて夫の帰りを待つのが・・・」

「まぁ!そうなのデミウルゴス!」

「えっ・・!?」

退路を絶たれていた。

 

 




大掃除が終わり次第休みの間に次の話を書けたら・・いいな!
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