ラ・ヴァリエール公爵家外
前回のラストでマダラさんはカリーヌのスクエア級エアハンマーを受けて物理法則に逆らえず吹き飛ばされたが、スサノオ一部展開でそれを防ぐ。ルイズの注意によりカリーヌは距離をとり、第2回戦が始まろうとしていた。
「遊びは終わりだ。」
マダラさんがそう言うとマダラさんを中心にものすごいオーラみたいのが空高く幅広く広がっていく。それは折れかけた周りの木々や、残骸を消し飛ばして展開される。カリーヌもそれに巻き込まれまいと距離をとる。エレオノールはそれを見て
「あれがあいつの本気なの!?勝てっこないじゃない!!あんなのに!?」
エレオノールはもう戦わなくていいんじゃないか?ってぐらいメンタルがやられている。カリーヌが、お母様が死んじゃうと心の中で思っているのである。カトレアも見てるのがつらくなっていった。もともと病気にかかっているカトレアはストレスがたまりやすいため不安をかかえるとどんどん弱っていくのである。だが、ルイズは
「いえ、エレオノール姉様、あれはまだ巨人型!私も完全体は見たことはないんですが、あれでもかなりヤバイです。」
ルイズが言う通り、マダラさんは巨人スサノオを展開する。完全体を出すとその攻撃だけでここら一体の土地がなくなってしまうからである。もしそうなればカトレアを暁に入れにくくなるからである。まぁここまでカリーヌと戦ってたら同じような感じかも知れないが
「さぁスサノオ相手にどう戦う!この俺にいかなる策も通用しない、神の力特と見るがいい!」
マダラさんは印を組む。すると巨人スサノオの手の中に勾玉型の青い炎が沢山形成されていく。
「やさかにの勾玉」
それらが同時に放たれるとカリーヌに向かってものすごいスピードでしかも追尾で向かっていく。それだけにとどまらずマダラさんは火遁豪火滅却でカリーヌの逃げる位置に吹いたり、同時にスサノオの両手剣で切ったりともぐらたたきみたいな図が出来上がっていたww
カリーヌはフライを使って空中で逃げており、そのために他の魔法が一切使えず、反撃が出来ない状態で逃げ回っている。さすがは烈風のカリンと言われるほどなのか無駄のない動きでそれらを避けていく。だが、限界がやってくる。ずっと避けていたカリーヌだがついに攻撃をくらってしまう。
「マズイ!?」
追尾してたやさかにの勾玉がスサノオの剣を避けたところに現れて全て命中したのだ。それを受けたカリーヌはフライの呪文が解けて地面にものすごいスピードで落下していく。
「「「お母様!!」」」
エレオノールはフライをカリーヌにかけて落下スピードを抑えていく。操作するにはスピードが速すぎるのだ!カトレアは土魔法で地面を柔らかい泥に変えていく。少しでも衝撃をなくすために魔法を行使する。その中でルイズは魔法が使えないためにそれをただ見ていることしかできなかった。ラ・ヴァリエール専属水メイジ達は地面とカリーヌの間に水のクッションを作る。これで落ちても大丈夫になった。マダラさんはそれを見て気にすることなく、カリーヌが勾玉をくらって生きているのかの方が気になっていた。
そしてカリーヌはクッションの水を貫いたが水の中でかなりスピードがおち、地面のクッションのおかげもあり、軽い落下ですんだのだった。エレオノールはフライをとき、カトレア、ルイズはカリーヌのところへいく。
「「「お母様!?」」」
ルイズ達がついて見たものは意識はあるが身体中が焼けて立てるのかってぐらい重症だった。だがカリーヌは身体を起こして手を後ろにつき、座った形になる。そして、マダラさんを見る。カリーヌはすでに息があがっており、焼けていることもあり、呼吸がつらそうだ。たけどひとつわかることがあった。それは、カリーヌが震えている。筋肉が使いすぎて震えているのではなく、純粋な恐怖からくるものだった。
そう、カリーヌはあんなに必死になって避けている最中に見てしまったのだ。マダラさんが余裕の笑みでいたことを!そう、カリーヌは悟ったのだ。あぁ、なんて無謀だったのかと!あれだけやってまだ遊んでいるのだと悟ってしまったのだ。それからカリーヌはマダラさんの強さを考えているうちに恐怖に支配されていったのだ。
ということはカリーヌの精神はもう折れかけているのである。月読なんて使ったらもう目をさまさないだろう。マダラさんはそんなカリーヌを見て声をかける。
「この俺によくここまでくいついたものだ。恐怖・・・それは間違いではない。それを知ったお前はさらに強くなるだろう。だがまだお前は本当の絶望をしらぬようだ。いい機会だ、本当の絶望を現実で味わってもらおう。」
マダラさんはそう言うと巨人スサノオを完全体スサノオに変化させる。それを初めて見た一同はその大きすぎるスサノオにもう何も言えなかった。その大きさは遠く離れたロマリアからでも普通に見えていた。そしてマダラさんはついにやってしまう。
「万象天引」
ルイズ達は空が突然暗くなったので見上げる。するとそこにはあまりにも巨大な隕石が落下してくるところだった。しかもヴァリエール公爵家のところに!トリステイン、アルビオン、ゲルマニア、ロマリアはかなり慌てる。ガリアも慌てていたが王だけは楽しんでいた。
「これが・・・神の力!?」
カリーヌは自分の起こした戦いがこんなになるなんて思っていなかったのである。ルイズとエレオノールとカリーヌは絶望する。カトレアだけはマダラさんの目を見て持ち前の直感で感じとる。マダラさんが抱えている闇を、だがこれは本気でやっているのではないと。そう、マダラさんは孤独だった。一族の長ではあったが仲間からも裏切られ、里からも裏切られ、単身で挑んだ里に、千手柱間にもやぶれ、孤独に死んでいった。そしてマダラさんは復讐という闇を抱えたまま今にいたる。カトレアが感じたのはまさにそのどす黒い感情だった。カトレアは涙を流す。マダラさんが可哀想だと。だが、隕石は止まることを知らない。着実と落ちていく。カリーヌが絶望しているのを確認するとマダラさんは修羅道を発動して手を兵器にかえる。それを隕石に狙いを定める。そして放とうとしたとき、別の場所から光が隕石を貫き、木端微塵にしてしまったのである。
「なに!?」
これには流石にマダラさんも驚く。観察してたゼツも驚く。ゼツが驚くということは各地に散らばってるゼツの監視を抜けてやったことになる。しかもあの巨大な隕石を光線が破壊した。それができる人物を一瞬で特定する。
「この世界であれを破壊できるのは六道仙人か!まさか、ゼツの監視を抜けていたとは、さすがは神と呼ばれることはあるな」
マダラさんはすぐにゼツに合図を送る。って言っても目線だけだが、そしてこの勝負はマダラさんの勝ちとなりマダラさんの罰は消えたのだった。カリーヌは水メイジに運ばれてエレオノールとルイズはそれについていく。カトレアはマダラさんを待っていた。
今回はここまでです。次回をお楽しみに。