トリステイン魔法学院
夜の宝物庫前の外
月が2つ夜空に輝いて静かな風が吹き静かな時を刻んでいるときローブを纏った人が宝物庫前にいた。その人は宝物庫の壁を確認するかのように叩いたり押してみたりしている。
「ふーん・・・さすがは学院本塔の壁ね。物理攻撃が弱点とわかっていても・・・・こんなに厚かったらちょっとやそっとの魔法じゃどうしようもないじゃないの!まったく手間ばかり掛かるわ」
ローブを纏った人は杖をとりだそうとするが突如声が響いた。
「ゲルマニアの色ボケに言われたくないわよ!」
「何ですって!?」
「(あ・・・あれは例の使い魔の・・・)」
ローブを纏った人は窓から中を覗く。するとそこにはルイズとキュルケとタバサがいて、ルイズとキュルケが何やら言い争いをしていた。
「(そういえば例の使い魔は・・・)」
ローブを纏った人はその部屋にマダラさんが見当たらないのでどこにいるのかと考えていた。
「俺ならここにいるぞ。ロングビル」
「Σヒッ!?」
突如ローブを纏った人(もうロングビルにします。)の後ろから例の使い魔のマダラさんが現れてビックリしてしまった。
「驚くことはないだろ。俺はここに最初からいたんだからな」
ロングビルはその言葉を聞いて警戒心を強めた。
「最初からというのはいつからいたのですか?」
ロングビルは自然に丁寧に質問した。その間にもルイズとキュルケの討論は続いていた。
「お前が宝物庫の壁を確認するところだよロングビル・・・いや、土くれのフーケ」
マダラさんがその言葉を言った瞬間とっさに距離をとるロングビル。ロングビルはより一層警戒心を強める。
「どこでその名を?」
ロングビル(フーケ)はフーケの名前をどこで知ったか気になった。まぁマダラさんの手にかかればそんくらいの情報収集は余裕だが
「暁・・・聞いたことがあるはずだ。」
ロングビル(フーケ)はその名を聞いて少し反応する。
「暁・・・突然王都トリスタニアに現れた何でも屋のギルドのことかい。表向きには何でも屋だが裏向きには何をしているのかわからないね。でっあんたはそこのメンバーだっていいたいのかい?」
ロングビル(フーケ)は自分の持ってる情報とてらしあわせて確認する。
「さすがだなフーケ、いや、本当の名はマチルダ・オブ・サウスゴータだったな。」
「Σ!?何であんたがその名前を知っているんだい!暁・・・ますますうさんくさくなってきだしたよ。」
最早マダラさんに知らない情報なんてほとんどないんじゃないか?ってぐらいいろんなこと知りすぎだよww
「確かに暁は表向き人もいて何でも屋をやっている。だがマチルダの思っている通り裏の活動をしている。裏は表と違って人員は2人だけだ」
ロングビル(フーケ)はなんで裏の情報を自分に話してくるのかを考えた。
「その人員はあんたともう一人って訳かい」
ロングビルはその人員の一人がマダラさんだと裏の話をする限り思っていた。そしておそらくそのどちらかが表のリーダーでもあるとも思っていた。
「そうだな、紹介しておこう。出てこい・・・・ゼツ」
するとマダラさんの横の地面から何か白いのと黒いのが出てきた。白い方は夜だからはっきり見えるが黒い方は夜だからほとんど見えていなかった。だが月明かりのおかげで黒い方はうっすら見える。
「こんばんわ、僕は白ゼツ」
「コンバンワ、ボクハクロゼツダヨ」
そしてゼツはよろしくとロングビル(フーケ)に挨拶した。その姿を見てロングビルは驚く。それもそのはず、ゼツを初見だと人間か人間ではないかの区別もつかないだろう。
「あんた人間かい!?地面から出てくるなんて先住魔法でもなさそうなんだけど、このタイミングでこいつを紹介するってことはこの私を暁の裏のメンツに勧誘ってわけかい?」
ロングビル(フーケ)は裏のメンツを紹介するあたりからそうではないかと大体予想していた。ちなみに何故ゼツがこの世界にいるのかというと実はこの魔法学院には秘密の地下があり、その地下からさらに地下にいったところにマダラさんが空間を作ったのである。簡単にいうと学院に元からある地下が深さ的にB3階だとするとマダラさんが作った地下の床がB15階にあたり、天井はB5階にあたる。一応B3とB5の間は階段を除きコンクリートより固いものでコーティングしたので学院が沈むことはない。オスマンはもとからあるB3は知ってるがB5からは一切知らないし、遠見でもみることはできない。普段は結界と封印が施されていて入るには暁の証拠である文字が書かれた指輪をはめなければいけない。
実はその最下層にマダラが口寄せした外道魔像が置いてあり、外道魔像には千手の細胞があるからそこからゼツを作ったのである。
「そういうことだ。この宝物庫に少し気になるものがあってな手伝ってやってもいい。だが、狙うものが同じならそれは俺がもらう。」
マダラさんがそう言うとすごい迫力がするよー。ロングビルビビってるじゃん!
「ちなみに表のリーダーである俺の顔は仮面をつけてるからわからない。」
「そうかい、まっあたいのゴーレムが一瞬で灰になった実力からいって勝てるわけもないし、なにしろあんたの考えてる計画が気になって仕方ないから仲間になるよ!」
「そうか、ではこれを渡そう。これは暁のメンツがつけなければいけない特殊な指輪だ。別に裏切ったら即死とかそういうものではないから安心しろ。裏切ればどうなるかは知らないがな!」
マダラさんはロングビル(フーケ)、いや、マチルダに指輪を渡した。
「ルイズトキュルケトタバサガクルヨ」
ゼツはそう言って地面の中に消えていった。そしてマダラさんはマチルダにこのままフーケとしてやってあることをしてくれと頼んだ。マチルダはそれを聞いて驚いた顔をしたが初任務として了承した。そしてマチルダが隠れにいってちょっとするとルイズ達がきた。
「あっマダラ様こんなところにいたのですか?」
「ハーイ、ダーリン。」
「どうも」
上からルイズ、キュルケ、タバサである。相変わらずルイズはマダラ様々である。
「何の用だ?」
マダラさんは何の用で来たのか気になり聞いた。
「あのー、大変申し訳ありませんが的になっていただけませんか?」
マダラさんはそれを聞いて全ての事情をタバサから聞いた。内容はこうである。マダラさんに食べさせる料理のことで喧嘩になり、先に的を落とした方が勝者の料理をマダラさんが食べるというものだった。マダラさんモッテモテー\(^o^)/
そしてマダラさんはポーチから手裏剣1枚を取り出してそれにロープを巻き付けて宝物庫に吊るした。マダラさんはこれで宝物庫の固さを確認するのが目的だった。そして勝負が始まった。まずはルイズからである。
「私からいくわ!!」
ボカーーン ピキッピキッ ピキッピキッ ピキッピキッ
「ハズレた!!」
ルイズは外して宝物庫の壁にあてた。そして壁にヒビが入った。それに気づかないのはルイズとキュルケだけだった。
「(なっ・・・・・・!?何なのあの魔法。私でも手に負えない頑丈な宝物庫の壁にヒビを入れるなんて。何はともあれこれはチャンスね。ヒビが入った状態なら何とかなるかも・・・・)」
今度こそマチルダは杖をとりだして呪文をとなえる。するとキュルケが魔法を当てたのか喜ぶ声が聞こえる。しかし、もう呪文は唱えたので地面から巨大なゴーレムが出現する。そして宝物庫の壁を破壊しマチルダがローブに身を包み顔を隠してこう言った。
「あははは!まさかこんな形で手に入れられるとは思ってなかったわ。あなた達が壁にヒビを入れてくれたおかげよ。どうもありがと」
そしてゴーレムはドゴゴゴゴゴゴゴという音とともに学院から離れていく。
「破壊の杖は確かにいただいたわ!!」
そしてゴーレムは消えていった。そこに残されたルイズ達は呆然と見ることしかできなかったのであった。
今回はここまでだー!次回はフーケとの戦闘です。お楽しみに