その後、響木監督の友人で元雷門中OBのメンバー達も合宿に参加した。
円堂 「マジン・ザ・ハンド養成マシン?」
レイ 「そんなものがあったんだ・・」
会田 「”マジン・ザ・ハンド”で大切なのは、へそと尻の使い方。それを習得するのに皆で作ってみたんだ」
マスター 「思い出すなあ、合宿だって毎晩会田の家に集まって・・」
半田 「で、完成したんですか?」
備流田 「イヤ、駄目だった」
半田 「駄目・・だったんですか」
マスター 「おしいとこまではいったんだがな~」
秋 「ってことは、このマシンを使えばもしかしたら・・」
円堂 「!!」
一之瀬 「円堂!」
円堂 「ああ、早速やってみようぜ」
響木 「これを使っても完成させる保証はないぞ」
円堂 「はい」
響木 「・・・・・・・いいだろう」
円堂 「おっと」
響木 「もっとへそに力をいれるんだ!」
円堂 「はい!・・・うわ!!」
響木 「もう一度!!」
数十分後、円堂はようやくマシンを攻略できた。
秋 「やった!!」
響木 「よし、次のステップだ!」
円堂達は修練場内のグラウンドへ移動した。
響木 「いいな円堂、さっきの感じを忘れるな」
円堂 「はい!」
鬼道 「いくぞ!!」
「”イナズマブレイク”!!」
円堂 「”マジン・ザ・ハンド”!!(なんなんだ?このパワーは・・体が燃えるみたいだぜ)」
一之瀬 「やったか?」
しかし、円堂はシュートを止めきれず、吹き飛ばされてしまう。
土門 「おしい!もうちょっとだったのによ」
響木 「もう一度!!」
円堂 「はい!」
鬼道 「”イナズマブレイク”!!」
円堂 「”マジン・ザ・ハンド”!」
しかしまた失敗し、吹き飛ばされてしまう。
響木 「もう一度!!」
円堂 「はい!」
それから数回挑戦するが全て失敗だった。
染岡 「くっ、やっぱり駄目か・・」
円堂 「くそっ、何でできないんだよ!」
鬼道 「・・・監督」
響木 「んんん、何かが欠けている。何かはわからないが、根本的な何かが・・・」
鬼道 「根本的な何か?」
響木 「やはり”マジン・ザ・ハンド”は大介さんにしかできない幻の必殺技なのか・・」
円堂 「えっ?」
染岡 「ってことはいくら特訓しても・・・」
一之瀬 「”マジン・ザ・ハンド”は完成しない・・・」
円堂 「爺ちゃんにしかできない・・幻の必殺技・・」
夏未 「・・・・」
秋 「ちょっと皆どうしたのよ、負けちゃったみたいな顔して。まだ試合は始まってもないのよ?」
壁山 「でも、相手のシュートが止められないんじゃ・・・」
秋 「だったら点を取ればいいでしょ?」
染岡 「点を取る?」
秋 「10点取られれば11点、100点取られれば101点。そうすれば勝てるじゃない!」
レイ 「秋の言うとおり、点を取ればいいんだよ!」
染岡 「鬼道」
鬼道 「ああ、取ってやろうじゃないか101点!」
風丸 「俺達もやるぞ。奴らにシュートは打たせない!」
壁山 「俺もやるっすよ!」
栗松 「意地でも守ってみせるでやんす!」
土門 「ああ!」
風丸 「やろうぜ円堂!」
円堂 「皆・・」
レイ 「僕も力を貸すよ!」
円堂 「レイ・・・よし!俺達の底力、あいつらに見せてやろうぜ!!」
全員 「おお~~!!」
円堂 「(戦える。皆と一緒なら・・)」
一之瀬 「お~い、レイ~!」
レイ 「どうしたの?一哉」
一之瀬 「久しぶりに勝負しないか?」
レイ 「え?」
鬼道 「俺も神田の実力を知りたいな」
豪炎寺 「俺もだ」
レイ 「二人まで・・」
一之瀬 「やろうぜレイ」
レイ 「・・・・わかったよ」
一之瀬 「いくよ!!」
レイ 「いつでもいいよ」
一之瀬がドリブルでレイに近づく。
一之瀬 「(ここだ!!)」
一之瀬がレイをかわそうとするが・・・
レイ 「(・・・・・遅い)」
一之瀬 「なにっ!!」
レイは一之瀬以上の素早い動きでボールを奪い取った。
一之瀬 「また捕られちゃったな」
レイ 「でも一哉の動き、前より良くなってる。」
一之瀬 「本当に?」
レイ 「うん」
鬼道 「・・・・・・豪炎寺、見えたか?」
豪炎寺 「イヤ・・・・見えなかった」
円堂 「ん?お前ら何してるんだ?」
鬼道 「円堂・・・今、レイと一之瀬が勝負してたんだが・・」
円堂 「一之瀬とレイが?」
豪炎寺 「ああ」
円堂 「ふーん・・で、どうなったんだ?」
一之瀬 「レイの勝ちだよ」
円堂 「へ~、やっぱレイってすごいんだな!」
鬼道 「円堂こそ何でここに?」
円堂 「えっ?・・ああ、ちょっとレイと勝負したくてさ」
レイ 「僕と?」
円堂 「ああ、お前のシュートを俺に見せてほしいんだ」
レイ 「・・・・別にいいけど、怪我しても知らないよ?」
円堂 「大丈夫だって、一回だけだからさ、な?」
レイ 「わかった」
円堂 「よし!来い!!」
レイ 「行くよ!」
レイは少し深呼吸した後、空中に飛び上がった。
円堂 「!!」
レイ 「行くよ・・・”天叢雲剣”!!」
円堂 「!!”ゴッドハンド”!」
レイの放ったシュートは円堂の技を一瞬で貫き、ゴールに突き刺さった。
鬼道 「・・・・・!!」
豪炎寺 「・・・・・!!」
一之瀬 「・・・・・・完成してたんだ・・・」
円堂 「・・・・すげえ・・・すげえよレイ!!お前、こんなすごいシュート打てるんだな!!」
レイ 「あ、ありがとう」
鬼道 「豪炎寺、どう思う?」
豪炎寺 「あいつを中心にして攻めれば、世宇子から点を取れるかもしれない」
鬼道 「そうだな」
円堂 「なあ一之瀬、お前もあのシュート知らなかったのか?」
一之瀬 「うん、あの時はまだ完成してなかったんだ」
鬼道 「おい神田、今までどこでプレイしてたんだ?俺はお前のような選手は聞いたことがない」
レイ 「それは・・・・・・一哉、話した方がいいかな?」
一之瀬 「うん」
円堂 「どうしたんだ?」
レイ 「僕は、最近まである国でプレイしてたんだ」
鬼道 「ある国とは?」
レイ 「コトアール共和国っていうアフリカにある国だよ」
一之瀬 「レイはアメリカで俺達と一緒に暮らしてた時に、俺より前に事故に遭ってさ」
円堂 「そうだったのか」
レイ 「ちょっと訳ありでね。その時死んだことにしてコトアールに移動したんだ」
円堂 「訳って?」
レイ 「ごめん、今は言えない」
円堂 「そっか」
鬼道 「それで?」
レイ 「ゆっくり確実に回復させるために家族で引っ越ししたんだよ」
豪炎寺 「じゃあその身体能力は・・」
レイ 「うん、コトアールで強くなるために色々な練習法を自分で考えたんだ。これはその結果」
円堂 「すげえ・・・」
レイ 「とにかく明日の決勝戦、僕も本気で戦うからよろしく」
円堂 「ああ、よろしくな!」
次の日
円堂 「これは・・・」
決勝が行われるはずのフロンティアスタジアムが閉鎖されていた。
一之瀬 「誰もいないぞ」
円堂 「どうなってるんだ?」
その時、夏未の持っている携帯が鳴った。
夏未 「はい、そうです・・・・え?どういうことですか?・・・・でも今更そんな・・・・はい・・はい、わかりました」
円堂 「誰からだ?」
夏未 「大会本部から、急遽決勝戦の会場が変わったって・・・」
円堂 「変わった?変わったってどこに?」
夏未 「それが・・・・」
土門 「何だあれ!?」
夏未が説明する前に、フロンティアスタジアムの上空からそれ以上に大きなスタジアムがあらわれた。
鬼道 「まさか・・決勝戦のスタジアムというのは・・・」
夏未 「ええ」
円堂 「あそこが!!?」