円堂達は謎のスタジアムのグラウンドへ入って行った。
円堂 「ここが試合会場・・・」
夏未 「決勝当日になって世宇子スタジアムに変更、影山の圧力ね・・・どういうつもりかしら・・・」
円堂 「・・・・!」
円堂が何かを感じ、上を見ると影山が彼らを見下ろしていた。
円堂 「影山・・・」
響木 「・・・・・・」
鬼道 「・・・・・・」
豪炎寺 「・・・・・・」
響木 「・・・・円堂、話がある」
円堂 「はい」
響木 「大介さん、お前のおじいさんの死には影山が関わっているかもしれない」
全員 「!!」
円堂 「じいちゃんが影山に!?」
響木 「ああ」
夏未 「響木監督!!なぜこんな時に!?」
響木 「(決勝の前に選手の心を乱す監督は失格だ・・・しかしこれは今でなければ駄目なんだ。影山の陰謀で大会の決勝に出られなかった俺達はショックから立ち直れず、運命を呪い、恨み、そしてサッカーから離れてしまった。だがそれは間違いだった。恨みに囚われたせいでサッカーという大事なものをを失ってしまったからだ。もし影山への恨みでサッカーをしようと言うのであれば、俺はこの場で監督を辞め、試合を棄権する。大好きなサッカーをお前から奪わないために)」
パニックになりそうな程動揺していた円堂だが、豪炎寺やチームメイトのおかげで上手く立ち直った。
夏未 「円堂君・・・」
秋 「円堂君・・」
円堂 「監督、皆、こんなに俺を思ってくれる仲間、皆に会えたのはサッカーのおかげなんだ。影山は憎い、けどそんな気持ちでプレイしたくない。サッカーは楽しくて、面白くて、ワクワクする・・最高のスポーツなんだ。だからこの試合もいつもの『俺達のサッカー』をする!皆と優勝を目指す!サッカーが好きだから!!」
全員 「・・・・・・」
響木 「さあ試合の準備だ!!」
全員 「はい!!」
レイ 「(円堂大介は彼のおじいさんか・・・)」
数十分後、円堂達がグラウンドに行くと観客席は観客で溢れていた。
実況 「雷門中、四十年ぶりの出場でついにこの決勝戦まで上り詰めた!!果たしてフットボールフロンティアの優勝をもぎとることができるのでしょうか!!」
円堂 「いよいよ始まるんだな、決勝が。 皆とこの場所に立てて信じられないくらい嬉しいよ!」
秋 「円堂君・・」
円堂 「俺、このメンバーでサッカーをしてこれて本当によかった。皆が俺の力なんだ」
夏未 「絶望的な状況なのにあの笑顔・・・スゴイわね」
秋 「ええ」
夏未 「マジン・ザ・ハンドを身につけることができなくても、世宇子中には自分の必殺技が通用しないってわかっていても、全然諦めていない」
秋 「うん、今までと同じ。今自分が出せる全てをぶつけて勝つつもりなの」
円堂 「さあ!まずはアップだ」
全員 「おお!!」
円堂 「(行ってくるぜ、じいちゃん・・)・・・・!!?」
突如、スタジアム内に突風が吹き、世宇子中のメンバーが現れた。
実況 「この大会最も注目を集めている世宇子イレブンだ!!」
円堂 「・・・」
実況 「決勝戦まで圧倒的な強さで勝ち続けてきた大本命!!この決勝でもその力を見せ付けるのか!!」
豪炎寺 「世宇子中・・・」
実況 「さあ、まもなく試合開始です!!」
円堂 「いいか皆!!全力でぶつかればなんとかなる・・・勝とうぜ!!」
全員 「おお!!」
響木 「・・・ん?」
スタジアムの従業員が世宇子中のベンチにドリンクを持ってきた。
アフロディ 「僕達の勝利に」
アフロディの言葉と共に、世宇子イレブンが同時にドリンクを飲み干す。
世宇子スタジアム ???
影山 「決勝へ進んできたのが雷門とは、これも因縁か・・・だが、ある意味理想の相手かもしれん・・プロジェクトZを達成するためのデータを得るためのな」
世宇子スタジアム 雷門ベンチ
響木 「神田、お前はベンチだ」
レイ 「!・・・はい」
鬼道 「!!何故ですか監督!」
一之瀬 「レイなら世宇子の動きについていけます!!」
響木 「・・・ベンチだ」
円堂 「大丈夫、監督には考えがあるんだよ」
レイ 「一哉、鬼道君、まず君達の力を見せてほしい」
鬼道 「・・・・わかった」
一之瀬 「みせてやるよ、レイ」
グラウンド
アフロディ 「警告したはずだ、棄権したほうがいいと」
円堂 「サッカーから、大好きなものから逃げるわけにはいかない」
アフロディ 「君ならそう言うと思っていたよ、円堂君」
実況 「いよいよフットボールフロンティア全国大会決勝、雷門中対世宇子中の試合が始まります!!」
円堂母 「見守っていて、お父さん」
実況 「さあ試合開始だあ!!」