Re:Assassination Classroom   作:氷結cool

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初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。氷結coolです。就活も終わり、ゼミも終わったので久しぶりに書かせていただきました。他の方の作品も有りますがそちらの方はまた時間ができ次第投下していきたいと思っています。
それと、他作品と同様趣味で行っているので批判等はご遠慮ください。
それではRe:Assassination Classroom のプロローグをどうぞ


プロローグ:一周目の終わり

「あれから、いろんなことがあったね」

 

嬉しかったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと、愛し合ったこと、困り果てたこと、他にも多くのことを経験した。どれもかけがえのない僕の思い出。

 

君に恋して、喧嘩もたくさんして、それでも君と共に歩いてきた。君に告白したときの君の涙と嬉しそうに笑った顔を今でも鮮明に思い出せる。お互い、仕事に打ち込みすぎてギクシャクしたときもあったっけ。君から子供ができたって聞かされたときは本当に嬉しかったし、子供が生まれたときは看護師の人がいる目の前で号泣しちゃったっけ。君は苦笑いを浮かべてたけどそれだけ嬉しかったんだよ、君との間に子供が出来るってことは。

 

子供がすくすくと大きくなっているのを見るのはやっぱり嬉しくもあったし、少し寂しくもあった。教師をやってるからそう言うことも多く経験してきたつもりだったけどやっぱり自分達の子供だとなおさらそう思ったよ。あの子が恋人を連れてきたときの君の顔ったらなかった。僕の顔も酷かったって君は言っていたけど。まぁ、どっちも親バカなんだろうね。

 

君と二人、半世紀以上共に過ごした。君はもう、僕の隣にはいないけれど、寂しくはなかったよ。だって僕の周りにはたくさんの縁があるのだから。

 

「なぎさ。あんたに教えて貰えたことが私にとって最高の幸運だったよ。ありがとう」

すっかり歳をとって、それにみあった皺を顔に刻んだ僕の最初の教え子、サクラちゃん。君のお陰で僕はあの人みたいな教師を目指そうってそう思えたんだよ、こちらの方こそありがとう。

 

「おい、渚。テメェの役目はもう終わったんだよ。これからはおれらの時代だ、テメェはさっさと会いにいってやれ」

僕が教育実習で教えたある意味では教師としての最初の教え子。君も変わらないね、総理大臣にまで上り詰めたんだからもう少しマシな言葉遣いになってると思ってたんだけど。

 

それからもたくさんの言葉をもらった。ほとんどが僕の教え子達。皆、自分の長所を伸ばして欠点を克服し、僕が、僕達が教わったように第二の刃を磨いてきた僕の自慢の生徒達。皆仕事があるだろうに態々足を運んでくれた。これほど嬉しいことはない。あの人も最後はこんな気持ちだったのかな。

 

皆が僕の回りを取り囲んで話しかけてくれる。全てが感謝の言葉。一人一人に言葉を返していくけど、そろそろ僕も眠たくなってきた。今日ここへ来てくれた教え子達が後ろに下がって僕の隣に来てくれたのは僕の大切な何よりも大切な家族達。

 

「父さん。母さんに元気でやってるって伝えてくれるか。俺たちは大丈夫、二人から大事なことをたくさん学んだんだ。父さんの教え子の人たちよりも、さ。そして、育ててくれたことに心からのありがとうを」

うん、もちろん伝えるよ。彼女も君たちのことを気にしてるだろうし、いい報告をたくさんもって会いにいってくるよ。だから、家族のことをしっかり守ってあげてほしい。ありがとう、僕たちの自慢の息子。

 

「お義父さん、ありがとう。お義父さん、ううん。先生が私のこと見捨てないでくれたから、好きな人と結ばれて幸せな家庭を、私が望んでも得られなかったものを手に入れられたんだよ。本当にありがとう。」

いつも君たちに言っているだろう。僕は教師だ。決して僕は生徒を見捨てない。それが僕があの人から教わった教師と言うものなのだから。これからも息子を支えてあげて。君が息子のお嫁さんで良かったよ、ありがとう。

 

「お祖父ちゃん、ありがとう。戦争が起こっているところで医者がしたいって行ったとき、お祖父ちゃんだけが反対しないで笑顔で送り出してくれたよね。嬉しかったんだよ。私の思いを汲み取ってくれたこと。」

本当は僕も反対はしたかったんだよ。でもね、君の思いも尊重してあげたかった。信頼して送り出してくれることがどんなに心を軽くするのか、それを僕は知っているからね。だから、無事に帰ってくることを条件に許したんだ。無事に帰って来てくれてありがとう。

 

「ひい祖父ちゃん。僕も、ひい祖父ちゃんみたいな先生になるよ。絶対に生徒を見捨てないで生徒と一緒に成長していく先生に・・だから・・だから・・」

ああ、君に合ってる。僕と同じ才能に恵まれた君なら絶対にいい先生になれる。僕が保証するよ、だから精一杯自分の夢に向かって焦らずゆっくりと歩いていってね。

 

ああ、そろそろ限界のようだ。瞼が重たくなってきた。

瞼を閉じれば瞼の裏側に映るのは何十年も昔の事なのに今でも鮮明に思い出せるあの校舎での皆との暗殺教室。彼処から僕の一周目が始まったんだ。

あの時、共に暗殺をした彼らはもういない。親友のカルマも、杉野も、奥田さんも、神崎さんも、磯貝君も、前原君も、片岡さんも、岡野さんも、木村君も、倉橋さんも、菅谷君も、竹林君も、千葉君も、中村さんも、寺坂君も、狭間さんも、速水さんも、原さんも、不破さんも、三村君も、村松君も、矢田さんも、吉田君も、律も、イトナ君も、烏間さんも、イリーナさんも皆、僕をおいて先に逝ってしまった。

 

僕も今からそこに向かう。たくさんの出会いが会ったけど、彼等ほど僕の人生に影響を与えた人たちはいなかった。本当にあの校舎で多くのことを学んだんだ。皆には最大のありがとうを。

 

そして、あかり。僕と一緒に居てくれてありがとう、愛してる。今、君に会いに行くよ。

 

意識が少しずつ薄れてきた。最後の力を振り絞って目を開ければ涙を流す家族と教え子達。

ああ、こんなにも多くの人に見守られながら眠りにつけるなんて家族冥利、教師冥利に尽きるよ。

 

最後に、

 

「ねえ、殺せんせー。僕は先生みたいな..先生に..なれ..たで..しょう....か......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ええ、もちろん。貴方は立派な先生ですよ。

 

 

 

そんな言葉が聞こえた気がした。

 

 

こうして、僕の長かった人生が幕を下ろした。

 

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