鬼と鬼がかった新婚生活   作:そーだー

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もう一人の騎士

「やっぱり何回見ても湖とは思えないな」

 

「都市が一つすっぽり入る程ですから、どんな生物が住んでいるかもほとんど分かっていないそうですよ?」

 

「それを聞いたら腰が引けてきた……」

 

「大丈夫ですよ、だいびんぐ、には護衛も付いてくれるそうですし」

 

卓球を終えた二人は、次の予定を実行するため、島の沿岸部に来ていた。

 

いわゆるダイビングをやりたいというのが希望の一つだった。

 

 

「護衛が来るまで暇だな」

 

「一足先に浅瀬で遊びますか?」

 

「そうだな、レムの水着姿を始めに見るのは俺がいい」

 

「結婚したら思いの外旦那様が独占欲強いです……そんなスバルくんも好きですよ。じゃあ向こうで適当に着替えてきますね」

 

「わかった、もし何かあったら声出せよレム」

 

「はい!スバルくんもですよ!」

 

 

 

 

 

二人は一時的に別れ、着替えてもう一度集合した。

 

沿岸部には幾つも衣装室がコンテナとして置かれている。

 

スバルは密かに二人がこの旅行を終えたら、この島はプリステラの一つの観光地にするつもりでいる。

 

勿論それはロズワールにも伝わっているので、こういったところに抜け目が無いことを確認して安心する。

 

当然、いずれ来るかも知れない観光客ではなく、ほとんどがレムと二人で問題無く楽しむための配慮だが。

 

 

「えっと……なんかエロ可愛いな」

 

「スバルくん、デリカシー無さすぎです!水着は初めて着たんですけど、こんな格好スバルくん以外に見られたら恥ずかしさで死にたくなります……」

 

「その場合はそいつを消す事で解決しようなレム」

 

レムが身につけている水着は、普段身につけているメイド服よりも大きく肌が出ているビキニで、少しでも肌を隠すためか、パレオを着けているが何故かやたらと短いパレオの性で余計に気になってしまう構図になっていた。

 

色は鮮やかな薄い青と透明感のある白で統一されている。

爽やかさの感じられる色合いなのに、パレオからチラチラと見える太腿や、必死に隠そうとしている胸元と恥ずかしがるレムの表情も相まって、何一つとして爽やかさを感じられない、というよりかは

 

 

「なんか艶かしいな」

 

「言い直さなくていいです!スバルくんの変態!」

 

「まぁ、こんなレムを見れるのは俺だけだから」

 

「この流れで名乗り出なければならないのが不満でならないのだけれど、もうそろそろいい?バルス、レム」

 

二人が周りを見回すと、知らない間にラムがすぐそばまで来ていた。

 

さぞ名乗りづらい会話が繰り広げられていたのだろう。

 

 

「どしたのお義姉様?」

 

「ユリウス様から聞いてない?もう一人騎士がこっちに来るって」

 

「いや、聞いてない」

 

「バルス達が王都を出た次の日にはロズワール様にお願いして、エミリア様に許可をもらって王都を出たわ」

 

「じゃあお姉様は今日ここに着いたんですね」

 

「着いたのは今朝だけどね」

 

「じゃあお義姉様も着替えてこいよ。俺とレムは早く湖に入りたくてウズウズしてるんだ」

 

「れ、レムは早くこの服から開放されたいです……」

 

「仕方ないわね、少し待ってなさい」

 

こころなしか楽しそうな足取りで近場の更衣室に入っていくラムの後ろ姿は、護衛として来た騎士というよりかは、一緒に遊びたくて付いてきてしまった子供のようだった。

 

 

 

 

 

浜辺ですることも無くレムと会話をしていると、更衣室から全体を黒で統一した胸元にワンポイントが入った水着を身につけたラムが出てきた。

 

胸元のワンポイントがラムの慎ましやかな胸を余計に強調していて水着の選択に悪意すら感じる構図だった。

 

 

「バルス、女性は胸が全てでは無いのよ」

 

「待て、俺は何も言ってないぞラム」

 

「は、早く湖に入りませんか?恥ずかしさで死にそうです」

 

「そんなレムも可愛いから大丈夫だ」

 

「それにはラムも同意するしかないわ」

 

「姉様もスバルくんも揃って酷いです!」

 

レムが涙目で訴え始めた為、妹にあまあまな姉と嫁にあまあまな夫は湖に視線を投げる。

 

 

「そろそろ湖入るか、騎士様はちゃんと引率してくれるの?」

 

「当たり前じゃない。湖の中でのバルスたちの安全を確保するために来たのよ。精精感謝することね」

 

そういいながらラムは腕にかけていたネックレスのような物をスバルとレムに渡す。

 

ちょうど首の手前に何かが刻まれた石が来るようにつける。

 

 

「この魔法器をつけておけば水中でも地上と同じ様に過ごすことが出来るらしいわ。念のため余り深くまで潜って戻れなくなることが無いようにと注意があったことも頭に入れておくことね」

 

「了解。思ってたより用意周到で感動してるぐらいだ」

「ロズワール様が提供する旅行なんだからこれぐらいは当然。バルスはもう少しロズワール様が凄い人なんだと理解するべきね」

 

「ロズっちが凄いのは知ってる。まあ、そんなことより早く湖に飛び込もうぜ。荒ぶる冒険心をもう抑えられそうにねぇ」

 

「まぁいいわ、危険はラムが担当するから二人は楽しみなさい」

 

よし行くぞ、とスバルがレムの手を引いて湖へ走っていく。

 

バシャバシャと音を立てながら水を切っていき、ある程度の深さになった所でその姿が湖面に消えた。




レムのビキニ、見たいですね。
大人になって女性と言われる様になったレムの姿がとても気になる次第です。
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