仮面ライダーデュークMAGI 黄金の果実争奪戦   作:カズミン

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第2作目を始めました。
誤字脱字等があるかもしれないので、もしあった場合は教えてくれると助かります。


プロローグ

天を()

 

世界を、己の色に染める

 

その栄光を君は求めるか?

 

その重荷を君は背負えるか?

 

人は、己一人の命すら 思うがままにはならない

 

誰もが逃げられず、逆らえず、運命という名の荒波に押し流されていく

 

だが、もしもその運命が君にこう命じたとしたら…?

 

『世界を変えろ』と、

 

『未来をその手で選べ』 と、

 

君は運命に抗えない

 

 

 

 

だが…

 

 

 

世界は君に託される

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あるところに英雄とある王国の王女がいた。

 

悪の魔法使いや秘密結社が存在した。

 

欲に(まみ)れた政治家がいた。

 

英雄はお王女を悪の魔法使い達から救い出すものの、欲に塗れた政治家は女王を謂れ無き罪で捕らえ、その命を奪おうと企んだ。

 

だが、英雄は仲間と共に再び王女を救い出し、王女と結ばれた。

 

争いこそは続いてはいたものの、王女はイギリス・ウェールズにある小さな村に於いて双子の赤子を産み落とした。

 

然れど直ぐに英雄と共に王女も行方知れずとなってしまう。

 

双子の赤子を遺して。

 

それから三年が経った............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1996年冬

 

イギリス・ウェールズにある小さな村は燃えていた。

 

 

 

 

村人の多くは物言わぬ石となり、生き残った村人達も村に蠢く魔物達によって一人ずつ石にされていった。

 

黒髪の少年も生き残った村人の一人だった。

 

 

 

 

~SIDE黒髪の少年~

「はぁはぁ、はぁはぁ......。」

僕は走っていた。

「リョーマッ!早く来いっ!!」

「大丈夫だ!俺たちがついてる!」

僕と同じように石にならなかった大人たちに連れられて。

 

 

 

~黒髪の少年(リョーマ)回想~

それは突然だった。

僕や村のみんなは何時ものように平穏な一日を過ごしていた。

僕は父に会うために危険な真似を繰り返す双子の兄ネギを探して何時ものよう大人たちに連れられて村から出かける準備を家でしていた。

 

 

僕は兄と違い、父や魔法には興味がなかった。

父は英雄と言われているらしいが、僕や僕のお祖父ちゃん、スタンお爺さんからすればただの人殺し、大量殺人者だ。

スタンお爺さんに当時の映像を見せてもらったことがある。笑いながら広域殲滅魔法を放っているそれを見て、僕の中で父=快楽殺人者という公式が生まれた。

魔法も僕からすれば進化することのないつまらない存在だ。

アレンジはできてもただそれだけ。魔法をその身に取り込む闇の魔法とやらも存在するらしいが、昔作られたものただ使っているだけで面白みのないと思っている。

まあ、年齢詐称薬や転移魔法には利便性もあって使えると思うが...。

それと違い、科学には無限の可能性がある。

何れは魔法を凌駕することができると僕は思っている。

そう思ったのには理由がある。

僕はお祖父ちゃんに連れられてウィーンにまでにオーケストラを鑑賞しに旅行に行ったことがある。その時に車、飛行機、信号機、電車などたくさんの物を見た。

そして、その時に参加した科学実験教室に参加して楽しいと感じた。

それから僕は科学にのめり込み、お祖父ちゃんに強請って科学に関する色々な本を買ってもらった。

そして、本から多くの知識を吸収していき、村の子供たちや一部の大人たちからは気味悪がられていた。

 

僕は何れ、科学が魔法を淘汰し、魔法は衰退して行くと感じた。

こういった考え方の違いから兄とは反りが合わなかった。

喧嘩することも多いが大抵は兄が一方的に僕の考えは間違っていると言って捲し立て、僕が右から左へ聞き流すといったことだが。

 

 

準備が整い、兄を探しに行こうと家の外に出たその時、ある民家が燃え上がった。

その直後に村の至る所から火の気が上がり、魔物たちが現れ、村のみんなを石に変えていった。

 

~回想終了~

 

 

僕は魔物に石に変えられそうになったが、一緒に兄を探しに行くはずだった村の大人に助けられて逃げ出した後、同じように生き残った3人のおじさんと共に何とか村を脱出し、森の中に逃げ込んだ。

 

「ここまでくれば安全だろう。」

「ああ。」

「しかし、これから如何する。」

「此処が見つかるのも時間の問題だからな。」

おじさんたちはこれからどうするか話し合っていた。

 

 

「おい......。ありゃあなんだ?」

おじさんの一人が何かに気付き指を刺した。

「どうした.......、何だあれっ!」

「魔法陣......、じゃねえなぁ。」

他のおじさんのびっくりした声に驚き、僕はそこを見た。

 

そこにあったのは、

 

 

 

 

 

「・・・・・・チャック(・・・・)?」

 

 

SIDEOUT

 

 

「なんだこれ。」

「知るか。」

三人の村人とリョーマは空中に開いているチャックに近づいていった。

4人がチャックの前までたどり着き、チャックの中をのぞき込むと、今いる森とは違う道の植物が生い茂る森が広がっていた。

「とりあえず、この中に入って身を隠そう。」

「だけど、」

「そうだな。ここにいても見つかっちまう。」

「むぅ...。それもそうだな。リョーマ、俺たちの後に続くんだぞ!」

「分かった。」

4人はチャックの中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

それが運命の分かれ道になるとも知らずに......。

 

 

 

 

 

SIDEリョーマ

チャック?の中に入ると森が広がり、不思議な果実が実った木々が生い茂っていた。

おじさんたちと不思議な森の中を探索する中で僕は木に実っていた果実を一つ千切ってみた。

すると何故か食べてみたいという衝動にかられた。

「っ!」

僕は咄嗟に果実を放り捨てた。

「なにこれ......。」

僕は放り捨てた果実を見つめ、言い表せない恐怖を感じた。

 

「なんだこれ...、すごく......、うまそうだ...。」

その声を聞いて振り向くとそこには......。

 

 

 

 

 

 

 

果実を口にしている三人のおじさんがいた。

「「「ウッッ!グァァァァッ!!!」」」

次の瞬間、おじさん達は植物に覆われていき、怪物に変わってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

気づいた時には走り出していた。

後ろを振り向かず、ただひたすら走っていた。

チャックが目前につくと、僕は息を整えるために歩き始めた。

そして村から逃げ出した時から背負っていたリュックを開き、森の植物と果実を採取してリュックの中に入るだけを締まっていた。

それがいけなかったのか、気づいた時にはチャックは閉じてしまっていた。

僕は落胆し、その場に座り込んでしまった。

それから少し経った後、視線を感じて後ろに振り向くとそこには黒い蛇がいた。

 

 

 

 

それからのことはあまり覚えていない。

気づいた時には病院のベットの上にいた。

隣にはお祖父ちゃんとお祖父ちゃんの秘書のドネットお姉ちゃんがいた。

お祖父ちゃんの話では、森の中で倒れているところを保護され入院し、三日間も眠っていたらしい。、

僕はお祖父ちゃんとドネットお姉ちゃんに何があったかを話した。

魔物に襲われたこと、チャックのこと、チャックの向こう側にあった森のこと、森の果実のこと、果実を食べたおじさんたちが怪物に変貌したことを。

 

最初はお祖父ちゃんとドネットお姉ちゃんも恐怖から見た幻覚だろうと思っていたが、僕が背負っていたリュックの中に入っていた植物と果実を見たことで現実に起こったことだと理解してくれた。

 

1か月療養した後、お祖父ちゃんにメルディアナへの入学を薦められたが、僕は拒否し、マサチューセッツ工科大学に飛び級入学し、それと同時に森と果実に関する研究を始めた。

 

そして事件から半年が経った頃には既に僕の心には森への恐怖心は無く、代わりに森への好奇心が多く占めていた。

 

SIDEOUT

 

 

2002年7月

 

日本・東京 羽田空港

 

一人の青年が飛行機の昇降口から出てきた。

「兄さんは卒業式の真っ最中かな。」

青年は空港から出ると青年の前にビートルという古い車種の車が停車した。

車から眼鏡をかけた男性が顔を出した。

「お久しぶりです。ドクター真木。」

青年がそういった直後、車から眼鏡をかけた男性が顔を出した。

「ええ。久しぶりですね。香川君や榎田君達も迎えに来たがっていましたよ。」

「そうですか。」

「まあそれはともかく、乗ってください。会長から貴方を送るように言われているので。」

「そうですか。では。」

青年が助手席に乗り込むと、真木は安全確認をしつつ話しかけた。

「ヘルヘイムの植物が単体で成長し、樹齢を重ねた通称・世界樹の研究のために麻帆良に滞在する。そうでしたね。」

「ええ。」

「では、行きましょう。」

そう言うと同時に真木が運転する車は空港を離れていった。

 

 

 

ビートル車内

 

空港を離れ、人通りの少ない道を走っていると、車内は急に煙に包まれた。

キキィッッ――――!!

「いつも車の中でソレ(・・)をやるのはやめてください。危険です。」

真木は助手席に文句を言いながら顔を向けると、そこには先ほどの青年の姿はなく、少年の姿があった。

「――――――――――――――プロフェッサーリョーマ(・・・・)

 

 




世界観と今話に登場若しくは名前が出た登場人物の補足説明です。



世界観
「魔法先生ネギま!」の世界の「仮面ライダー鎧武」のヘルヘイムの森の植物に理由のない悪意により、侵略されている世界。
「ネギま」の世界が主軸となっているため、ユグドラシル・コーポレーションは存在しておらず、ヘルヘイムの森の存在は魔法使いには認知されていない。鎧武の世界同様2023年頃には完全にヘルヘイムの森に飲み込まれる。


登場人物
リョーマ(フルネームはリョーマ・スプリングフィールド)
今作の主人公。
1996年当時から天才児であり、村の子供たちと一部の大人からは気味悪がられて嫌われていた。

ネギ
リョーマの双子の兄。
トラブルメーカー。

お祖父ちゃん(メルディアナ魔法学校校長)
スプリングフィールド兄弟の祖父。
メルディアナ魔法学校の校長で、リョーマがマサチューセッツ工科大学に飛び級で進学することを望んだため、コネを使い、入学試験を受けられるように取り計らった(※裏口入学ではありません!!!)。

スタンお爺さん
スプリングフィールド兄弟の家の近くに住む老人。


ドネットお姉ちゃん(フルネームはドネット・マクギネス)

真木(フルネームは真木清人)
リョーマと共に森の研究に携わる研究者。とある大企業に身を寄せながらほかの研究者と連携しながらヘルヘイムの研究を行っている。
森に「ヘルヘイムの森」と名付けた張本人。
リョーマとはマサチューセッツ工科大学に特別講師として教鞭を執ったときに出会い、研究している。

香川
真木同様にリョーマと共に森の研究に携わる研究者。
麻帆良学園大学部で勤務している。

榎田
真木同様にリョーマと共に森の研究に携わる研究者。
子持ちの未亡人だが、現在は麻帆良学園大学部で勤務するフランス人考古学者と交際中。

黒い蛇
ヘルヘイムの森でリョーマに視線を向けていた蛇。

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