仮面ライダーデュークMAGI 黄金の果実争奪戦   作:カズミン

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閑話 プロフェッサーのとある一日 PART4

PM13:30

麻帆良大学 香川研究室

「ふぅ。次は時空間転移システムの調整か。」

僕は午前中に戦極ドライバーの量産化に関する資料をまとめ終え、素晴らしき青空の会から提供されたマシンに時空間転移システムを組み込むためにシステムの調整を行うために僕専用のデスクを離れ、提供されたマシン イクサリオン が置かれた次世代システム開発室へと向かった。

 

 

「戦極くん。」

開発室へ向かうため廊下を歩いていると後ろから香川教授から声をかけられた。

「何ですか。香川先生。」

後ろを振り返ると香川先生の隣には暗い雰囲気の学生がいた。

「最近碌に休んでいないだろう、今日はもう帰りなさい。」

「待ってください!今日中に時空間転移システムの調整を終えなければっ!!」

「安心したまえ。そっちの方は私とこの高見士郎くんがやろう。私たちの専門だからね。」

「・・・・・・・分かりました。」

「帰って寝るといい。気を付けて帰るように。」

 

 

 

PM19:00

僕は香川先生に言われたとおりに家に帰ろうとした(・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

そう、帰ろうとした。

 

 

つまり、僕は今現在家にいない。

 

 

 

それでは今、僕がどこにいるかというと、

 

 

 

 

 

ヘルヘイムの森にいた。

 

 

なぜ僕がヘルヘイムにいるかというと、自宅近くの路地裏でクラックを発見したため、クラックが閉じ始めるまでインベスがクラックから出て暴れないようにヘルヘイム側からインベスの流出を防いでいた。

 

 

『ハァァァ!』

僕はインベスの攻撃を受け流しつつ、武器のフルーレで斬りつけ、インベスを蹴り飛ばした。

<レモンスカッシュ>

僕はレモーレでカミキリインベスの体を貫いた。

インベスの体を貫いているフルーレを引き抜くとそのインベスを下級インベスが密集しているところへ放り投げると同時に、そのインベスは爆発し、下級インベス達もその爆発に巻き込まれ、連鎖的に爆発していった。

「はぁ......、はぁ......。」

僕はインベスの連鎖爆発を見届けると右膝をついた。

 

最初のインベスを倒してから約5時間。さすがにきつい。

しかしそれでも僕を取り囲むようにたくさんのインベスがいた。

 

<キウイ>

僕はキウイの錠前を取り出すと解錠するが、

「ムンッ!!」

ヤギインベスに角で錠前を持った右腕を攻撃され、僕は錠前を落としてしまった。

それと同時に周囲のインベスが一斉に襲い掛かってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

<イ・ク・サ・ナ・ッ・ク・ル、ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ!>

その音声が流れた後、僕を襲い掛かってきたインベスの一部が強い衝撃破を喰らって爆散した。

それに警戒したインベス達が動きを止めた隙に僕はすかさずスイカの錠前を取り出して解錠し、僕の頭上からとても大きな鋼鉄のスイカが降ってきた。

<スイカ>

<スイカアームズ!大玉!ビッグバン!!>

僕はスイカアームズに身を包むとそのままゴロゴロと転がり、残りのインベスをプチプチと潰していった。

 

 

 

 

僕は変身を解除すると崩れ落ちた。

 

 

「さすがにきついな。」

僕は、傷付き疲れ果てた体を無理に起こし、衝撃波が飛んできた方向に目を向けた。

 

そこには聖職者の法衣のような白い鎧を身に纏った戦士がいた。

 

 

仮面ライダーイクサ セーブモード

それがアーマードライダーシステム、通称ARシステムの原点となった青空の会が開発したライダーシステムであり、僕の窮地を救った戦士の名だった。

 

 

イクサがこちらに向かって歩き始めると変身が解除され、腰のイクサベルトが消えていった。

 

イクサに変身していた人物の顔には見覚えがあった。

「大丈夫か、リョーマ。」

渋い声でそう言ったのは青空の会の戦士である次狼さんだった。

「ほら、しっかりしろ!」

僕を乱暴に、無理やり立たせながらも、次狼さんは肩を貸してくれた。

「そろそろクラックが閉じる。」

次狼さんは僕にそう言ってクラックの方に目を向けた。

そこには閉じ始めたクラックがあった。

「僕を置いて早く出てください!」

僕は次狼さんにそう進言したが、次狼さんはそれを無視してクラックとは反対方向に僕を連れて向かった。

「フッ、安心しろ。」

次狼さんは不敵な笑みを浮かべながらそう言い、それから少し歩き続けた。

 

次狼さんにつれられた僕の眼前には一台の白いマシンが停まっていた。

「これは...、」

「香川達が急ピッチ時空間転移システムの調整を終わらせて組み込んだんだ。」

「イクサリオン!」

それが僕の眼前にある、そして本来は僕が改造するはずだったマシンの名前だった。

「それは前の名前だ。今の名はネオイクサリオンだ。」

 

 

 

次狼さんの話はこうだ。

香川教授に完成したばかりのネオイクサリオンの試運転を頼まれたらしい。

そして時空間転移システムを起動させてヘルヘイムへの転移が成功すると、森の中を調査しており、1時間ほど前に僕がインベスと戦っているのを発見し先ほどの衝撃波・・・・・・ブロウクンファングを放つまでは他のインベスが僕のところに向かうのを阻止していてくれたらしい。

 

 

「さて、帰るぞ。ゆりも待ってるしな。」

「このお礼は必ずしますよ。」

「フッ、そうか。だったら、マスターのコーヒーでも奢ってもらおうかな。」

そういうと次狼さんはネオイクサリオンに跨り、僕は次狼さんの後ろに抱き着く形で座った。

 

 

その後は時空間転移システムでヘルヘイムから出た後、次狼さんによってカフェ・マル・ダムールに連れてこられ、結局その日はマル・ダムールで眠ることになった。

 

これが僕の今までで一番ハードな一日だ。

 

 

P.S

ネオイクサリオンで帰ってくるとき、目が回って酔ってしまった。

正規のロックビークルを完成させるときは改善しよう......。

 

 




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