季節の変わり目です。風邪には用心してください。
夏の茹だるような暑さが陰り、ようやく秋という季節が見え始める十月。
「……うーん」
そんなとある日の夜のこと。今日も一日特に大きな問題もなく撮影を終えてきた俺はリビングのソファーに座り頭を悩ませていた。
明日の昼に何を食べようかなどという些細な悩みではなく、かと言って今後の俳優としての方向性などという深刻な悩みでもない。
では何を悩んでいるのかというと、結婚式の招待客のリストである。
俺たちは来年の楓の誕生日の挙式を予定しているので、今日で丁度八ヶ月前になる。未だに世間には公表していないものの、そろそろ式について現実的に考えていかなければならない。
しかし招待客と言いつつもあくまでも目安である。具体的な招待客は式場を押さえて席順を決める段階になってからになるが、俺と楓は職業柄友人知人上司その他関係者が大勢いるので、その中での優先順位を決めておかなければならない。
幸いなことに楓とは同じ事務所で仕事上の関係者は共通しているので、その辺りは割と人数が抑えられそうである。
「いっそのことライブ会場レベルの最大規模にしてカメラも入れるか……?」
多分事務所やテレビ局的には喜ばしい企画になるとは思うが……以前そうやって大々的に結婚をした芸能人夫妻が盛大に離婚をしたばかりなので、正直縁起が悪い。
逆に完全身内のみにして最小規模にするのも手だが、それはそれで味気ない。
「どうしたもんか……」
「旭君」
そんな風に頭を悩ませていると、楓に名前を呼ばれた。
振り返ると、先程少し用事があるからと言って自室へ向かった楓がリビングの入り口から顔だけを覗かせていた。
「何やってんの?」
「実は今度ハロウィンのお仕事で仮装をすることになったの」
「へぇ」
ハロウィンと言えば今では冬のクリスマスに匹敵するレベルでメジャーなものになった秋のイベントだ。詳しい由来やらなんやらは取っ払って、とりあえず仮装をしてお菓子を食べるイベントになっている辺り実に日本的である。
「それで、その予行演習を兼ねてちょっと仮装をしてみました」
「ほう」
「つまり
「そーいうのいいから」
一体どんな仮装をしてきたのだろうか。
「じゃーん!」
効果音を自分で発しながらピョコっと入り口から姿を現した楓の格好は、全身黒のフリル付きミニスカワンピースに赤いコサージュが付いた黒の三角帽子という、テンプレート的な魔女の格好だった。
「どう?」
「おお、すっごい似合ってる、んだけど……やけにスカートの丈が短くないか?」
彼女のオッドアイが実に魔女らしく似合っているのだが、楓の真っ白な太ももが半分以上剥き出しになっており、よくよく見ると衣装そのもののサイズが明らかに小さい。
「うーん、やっぱりまゆちゃんと私じゃ身長差があったわねぇ……」
俺が個人的に見る分にはいいがこれを他の男に見せるのはちょっと……などと独占欲的なことを考えていたが、その思考は楓のそんな一言に中断させられる。
「……え、それ佐久間の衣装なのか!?」
「今度のハロウィンイベントで着る予定らしいんだけど、可愛かったから借りてきちゃった」
「何やってんだよ!?」
「ちゃんと本人には許可貰ってるから安心して? 大好きな人に可愛い姿を見せたいって素直に話したら喜んで貸してくれたの」
「……お、おう、そうか……」
その大好きな人っていう下りが地味に嬉しかったりする辺りなんか悔しい。
「というか佐久間と仲良かったんだな」
何というか意外な組み合わせである。確かに『シンデレラガールズ』として一緒のステージに立ったことはあるらしいが、特別に仲が良かったという印象はあまりなかった。
「よく智絵里ちゃんやゆかりちゃんや響子ちゃんとお話しているところにご一緒させてもらうの」
……その組み合わせについては敢えて何も触れないが、楓がそちら方向に行かないことを切に願おう。
「それじゃあ、次の仮装に着替えてくるわね?」
「おう。……って、まだあるのか?」
「ちょっとだけ待っててねー」
「いや待て招待客リストを……」
「あ、その前に魔女らしいことを一つ」
「聞いて」
ミニを超えるミニスカート状態で下着が見えてしまうというのに全く気にする素振りもなくその場でクルリと回った楓は「ちちんぷいぷい」と呟きながら俺の鼻先に人差し指を突き付けた。
「もっと私にメロメロになぁれ」
(……トゥンク)
俺の嫁の可愛さに打ち震えている間に彼女はリビングから去っていった。
「お待たせしましたー」
「待ってましたー」
再びリビングの入り口からひょっこりと顔を出した楓を拍手で迎える。
多分今日の楓はたまに存在する『構って欲しい気分の日』なのだろう。こうなった楓はまるで子供か犬のようにトコトン構ってやらないと気が済まず、無視しようものなら構うまでスリスリとすり寄ってきて作業どころではなくなるので結局構わざるを得ない状況になるのだ。
そんなわけで、別に急ぎじゃないから付き合ってやることにした。キッチンから持ってきた飲み物を片手にソファーに座り、完全に鑑賞モードに入る。
「続いてのテーマは、吸血鬼でーす」
じゃーんと言いながらまた新しい衣装の楓がリビングに入ってきた。
今度の衣装は赤と黒をベースにしたゴスロリ風ワンピース。中は白のブラウスで、胸元のコウモリ風ブローチと蜘蛛の巣柄のタイツが何ともハロウィンチックで――。
「――って、765プロさんの『マイディアヴァンパイア』じゃねーか!?」
何処かで見たことがあると思ったら完全に他事務所の衣装だった。主にフェアリーズが『きゅんっ!ヴァンパイアガール』の際に着るアレである。
「元あった場所に返してきなさい!」
「心配しなくても大丈夫よ。この間雑誌の撮影で一緒になった時に仲良くなった四条さんから直々に借りたの」
「貴音ちゃんに?」
うーん身長は近いのにちょっとだけサイズが合いませんねぇとその場でクルリと回っていた楓が、こちらに背を向けたところでピタリと止まった。
「……
「あ、いや、なんでもないです」
そのままグルリと首だけでこちらを振り返った楓の笑顔が少し怖かった。
以前ドラマで共演した際にほんの少しだけ仲良くなったというだけで他意は全くないのだ。
「衣装の名前なんていうマニアックな知識がサラッと出てくるのね」
「タマタマ知ッテタダケダヨー」
コッソリ貴音ちゃんの写真集を持っていたりその中のコラムで衣装の名前を知ったとかそんなことは全然無い。
「カプッ」
「痛っ……くない」
ささやかな嫉妬の表れか、衣装の通り吸血鬼よろしく首筋に噛みつかれた。しかしハムハムと軽く歯を立てるだけの甘噛みだったのでくすぐったかった。
「というか楓、キスマークとかは付けてくれるなよ? 明日は撮影無いけど、取材とか舞台挨拶とかそういう仕事があるから……」
「……チュー」
「ってコラッ!?」
首筋に吸い付かれる感覚に慌てて楓を引き離し、待機中のスマホの暗い画面の反射を利用して首元を確認する。
「……こ、これぐらいなら虫刺されで通せるか……?」
指摘されなければキスマークとは分からないだろうが、はっきりと赤い跡がついてしまっていた。
流石にこれは明日の仕事に行く際に隠さなければならない。時期的にタートルネックは早いから、絆創膏と襟があるシャツを着ればなんとかなるだろう。
「楓っ! こういう悪戯は止めろって前に……!」
しかしお互いにメディアに出る身として、こうやって交際がバレるようなことはしないと取り決めていたはずだ。流石にこれは俺も怒らざるを得ないのだが。
「………………」
何故か楓は何かを期待するような目でこちらに向かって腕を広げていた。
……ブラウスのボタンを開けて胸元を広げた状態で。
「さ、旭君もどうぞ?」
「……いやいや、百歩譲って首筋にキスマークはまだ分かるがいくらなんでもそこは――」
「――はっ!? 俺は一体何を……!?」
我に返った時には既に二度目のお色直しをするためにリビングを出ていった上機嫌な楓を見送った後だった。
……何処にキスマークを付けてしまったのかは黙秘するが、あそこならバレる心配はないだろうから問題ないと無理矢理自分自身を納得させ、思考を次の楓の仮装に切り替える。
最初がウチの事務所の佐久間の魔女で、次が765プロさんの貴音ちゃん……もとい四条さんの吸血鬼。……まさかこの流れで876プロや1054プロのアイドルの衣装を着てきたりしないだろうな……。
「お待たせしましたー」
そんな俺の不安なんて知る由もない楓は、
「今度のテーマは、小悪魔でーす」
何だかんだ言って結構楽しくなってきた俺は、果たして今度はどんな仮装をしてきたのだろうかと若干期待しながら楓の仮装に目を向ける。
紺色のプリーツスカートに同色の大きな襟、赤色のリボンが白の上着によく合っていて、まるでセーラー服のような――。
「――って、本当にセーラー服じゃねーか!?」
既にハロウィンイベントは一切関係なく、別の意味での
「私はまだまだイケると思ったんだけど……似合ってなかった?」
「似合いすぎてるからマズいんだって」
流石の童顔といったところか。しかし雰囲気はちゃんと大人のそれなのでなんかもう文字通りコスチュームプレイの匂いしかしなかった。
何故だろうか。俺が楓に着てくれと頼んだわけでもないのに何かマズいことをしてしまったような罪悪感を覚える。
「制服が好きな旭君のために頑張ってみました」
「酷い言いがかりなんだが」
どちらかというとブレザー派ゲフンゲフン酷い言いがかりである。
「……この間、カフェテリアで仲良くお話をしていた制服姿のトライアドプリムスとニュージェネレーションズの五人を眺めていたのは何処の誰かしら?」
「何で知ってんの!?」
自爆というか語るに落ちた気がするが、そんなことよりそれを楓が知っていることに驚愕する。
「カフェテリアのテラス席に座ってコーヒー片手に雑誌を読む旦那様の姿をカッコいいなぁって見てたのに、チラチラと移る視線の先を追ってみれば学校帰りに事務所に来た五人がいるんだもの。あぁ、旭君は制服が好きなんだなぁって」
「流石にそれは飛躍しすぎてる気がするし、そもそもアレは妹が楽しそうに話してるのがちょっとだけ気になっただけで……」
「この際だから、旭君にはしっかりとお話しておきたいことがあります」
ここに座ってください、とリビングのカーペットの上に正座をした楓がポンポンと目の前を叩いた。
多分これもう何を言っても無駄なんだろうなぁと諦めて楓の目の前に正座をすると、セーラー服に身を包んだ二十五歳のアイドルと膝を突き合わせるというなんとも珍妙な光景が俺の部屋のリビングに広がることとなった。
「んぐっ……ぷはぁ。まず初めに、旭君の女性の好みについて言及させてもらいます」
「その『まず初めに』を始める前について俺は言及したいんだが」
今こいつ極々自然な動作で何処からともなく日本酒の一升瓶を取り出してグラスに注いで飲んだぞ。余りにも自然な動作すぎて俺でなきゃ見逃してたね。
「というか飲むなら俺も欲しいんだけど」
「あ、どうぞ。お酌するわね」
受け取ったグラスに楓が日本酒を注いでくれたのだが、セーラー服を着た成人女性がお酌をしてくれるとか完全にそういうお店のそういうプレイだった。
……正直悪くないと思ってしまったのは楓が大好きだからであって決して他意は無い。
「それで、女性の好みについてです」
このままの流れで話が逸らせるかと思ったがそう甘くはなかった。
「旭君の部屋の本棚の私専用の段の中に巧妙に隠してあった四条さんと三浦さんの写真集から察するに、そういう女性が好みということでいいのかしら?」
「バレテーラ」
楓なら自分が載ってる雑誌や写真集を手に取らないだろうと逆転の発想で堂々と本棚の中に紛れ込ませておいたのだが、見事にバレていた。
「やっぱり私よりも胸の大きな女性が好き?」
「あれだけヤることヤっておいて今更お前以外の女性が好きなんて言わないって」
「……それじゃあ、次は服ね」
若干顔を赤くしながら露骨に話題を変えてきた。流石に今のは楓も恥ずかしかったらしい。
「結局旭君は制服フェチってことでいいの?」
「ついに言葉を選ばなくなってきたな」
「だって奈緒ちゃんたちのことを食い入るように見てたし……」
「食い入るようには見てねーって」
あくまでも妹の友人たちだからなんとなく気になっただけであり、渋谷凛や島村卯月の制服がいいなぁなどと思っていたわけではない。
「写真集の中に四条さんと三浦さんの制服コレクションのブロマイドが挟まってたのに?」
「そーだよなそっちが見付かってんだからそっちもバレてるよなっ!」
弁解の余地が何処にも無かった。
あーあーそーですよ! どーせ俺は制服フェチですよ!
「それで? 改めて俺の性癖を暴いたところで楓はどうしたいんだよ」
「私の招待客のリストを考え直します」
「……はぁ?」
そこの繋がりが全く分からないというか、今更話がそこに戻るのか。
会話の合間にグビグビと日本酒を呷っていた楓は、ぷはぁと五杯目を飲み干した。相変わらずペース早いなぁ。
「まず残念ですけど私の招待客の中から早苗さんや礼子さんなど胸の大きな方を外させてもらいます」
「おいおい」
そうなると楓と事務所で仲が良いメンバーほとんどいなくなるじゃないか。
「次に申し訳ないけど制服で来る可能性がある学生の子たちも外します」
「確かに礼服としても使えるけど、仮にもアイドルなんだから流石に自分の洋服を着てくるだろ」
いくらなんでも今時の女の子が結婚式に制服は着てこないはずだ。
「そして披露宴や二次会の余興で制服を着そうな瑞樹さんや着させられそうな美優さんも外します」
「……うわすげぇやりそう」
ノリノリな川島さんと真っ赤になって恥ずかしがる三船さんが共にセーラー服を着てステージの上に登る姿が容易に想像出来た。
「というわけで私の招待客は、基本的に友紀ちゃんや留美さんや瞳子さんになります」
「悪意を感じる人選!」
俺に対してじゃなくて名前が上がった三人に対しての悪意である。
「あとちひろさんも招待しましょう」
「流石に喧嘩を売る相手は選ぼうぜ!?」
そのとばっちりはお前らのプロデューサーに行くんだからな!?
しかし話は変わるが、あの人たち毎日バカみたいに栄養ドリンク飲んでるけど胃は大丈夫なのだろうか……?
そもそも、千川さんは趣味がコスプレとか言って事務所に自前の衣装持ち込んでいるという話を聞いたから、余興でセーラー服ぐらい着る可能性があるのでは。
「そして旭君が事務所の男友達ばかりを呼べばオッケーです。これで招待客リストは完成しました。私の勝ちです、お風呂に入ってきます」
「色々と待て」
もう何処から突っ込んでいいものやら。
「別にわざわざ招待客から外す必要は無いだろ。特に川島さんや片桐さんなんてプライベートでもお世話になってるんだから、呼ばないと失礼だ」
いくらなんでも本気で言っているわけではないだろうが、楓は何故こんなことを言い出したのだろうか。
「……だって……」
楓はツンと拗ねるように唇を尖らせながら視線を背けた。
「折角の結婚式に旭君の視線が別の女の人のところに行くなんてヤダもん」
(……あぁもう可愛いなぁ!)
「もん」とか使う歳でも無いだろと言いたい場面ではあるが、セーラー服と相まって摩訶不思議な破壊力をもたらしていた。
可愛らしく拗ねながら日本酒を呷る姿は可愛くないが、よいしょと立ち上がりそのまま楓の後ろに回る。そして後ろから抱き抱えるような形で腰を下ろした。
「そんな人生の大舞台で余所見をするような大根役者のつもりはねーよ」
「でも、瑞樹さんたちがみんな制服着て来たら見ちゃうでしょ?」
「そんな愉快な集団がいたら誰だって見るに決まってるだろ」
しかもその集団、格好は学生でも普通に酒盛りしてるんだろ? そんなもん見ないわけがないじゃん。
「ってそーじゃなくて、そんな下らない心配するなんてバカだなぁ」
「っ! だって……!」
「本当にバ可愛いなぁ。まーだ俺がお前にメロメロだって信じてないのか?」
「……そんなことないけど……」
「安心しろ。っていうか、覚悟しろ」
俯く楓を後ろから抱き締める。
「今から結婚式までの八ヶ月で、俺がどれだけ高垣楓のことを愛しているかを嫌ってぐらいに思い知らせてやるからな」
「……うん」
ついに観念したらしい楓はグラスと一升瓶を机に置くと、もたれかかるように身を預けてくるのだった。
その後、今度は俺が狼男になったとかそういうオチで今回はここで締めくくることにする。楓が制服姿のままだったから本当にご馳走様でした。
十月十四日
今日はお仕事から帰ってくると、旭君の前で一人仮装パーティをした。
まゆちゃんや765プロの四条さんから借りた衣装に着替え、その度に旭君に見せると彼は大変喜んでくれた。その際、旭君の首筋にキスマークを付ける悪戯をしてしまったが、彼からお返しのキスマークを付けてもらえた。
そのついでに昔から取ってあった学生服を着て、彼の趣味嗜好について少々お話をさせてもらった。
旭君の本棚の中から他のアイドルの子の写真集が出てきた時は、やっぱりほんの少しショックだった。他の子を見るぐらいならもっと自分を見てくれと言いたかった。
お酒も入った勢いで色々と言ってしまったが、結局は彼から愛していると言われるだけで許してしまうのは、私の惚れた弱みというやつなのだろう。
しかし制服は今後も着ようと思えばいつでも着れるし、胸に関しても旭君と共に暮らしていくうちにきっと大きくなるだろうから、私一人で彼の趣味嗜好を完備できるようになればいいのだと気付いてしまった。
現にこの日の夜もとても喜んでくれたし……たまにはこういうのもいいかもしれない。
「さて、流石にバレちまったものをいつまでも楓の段に残しておくわけにはいかないから片付けるか……っておいコラ楓っ! 中に挟んでおいたブロマイドを常務の写真に入れ替えたな!?」
作者の性癖や趣味嗜好が漏れ始めた五話目でした。
今更ですが、今作は『高垣楓とオリ主がただひたすらイチャコラする』だけの小説なのでストーリーは有って無いようなものです。正直作者が一人でニヤニヤしながら書いて楽しんでいるだけの作品だということをご了承いただきます。
しかしそんな独りよがりな小説を書いていたおかげで、作者は無事先日のデレフェス限定ガチャにて限定SSRの楓さんを無償石のみでお迎えすることが出来ました。やっぱり書けば出るんですね。
ちなみに調子に乗ってその後の限定ままゆを引こうとして爆死しましたので、今回衣装だけ登場させて気を晴らしたという裏話です。
それでは、今度は十一月にお会いしましょう。
※追記
今回のお話に登場した楓さんを友人に描いてもらいました。
『いかがわしいお店チックなセーラー服の楓さん』と依頼した結果、こうなりました。
【挿絵表示】
……これは色々といけませんわ。
なお無着色なのは仕様です。