結婚式前にやらなければならないことは多い。これは意外でも何でもなく、結婚と縁遠い人でも何となく予想出来るだろう。
例えば式場の下見、費用の見積もり、結婚指輪の購入、衣装選び、招待客リストの作成と、今の半年以上前の現段階でもこれだけある。
これに加えて招待状の作成、披露宴の司会依頼及びプログラム作成、料理や引き出物の選択等、まだまだやるべきことがありすぎて正直本当に六月までに全て間に合うのかどうか不安になってくるレベルである。
特に俺と楓は共に多忙な身。二人の時間が合う時に少しずつ決めていかなければ間違いなく間に合わないのだ。
だから何処かで式場の下見ぐらいは出来たらいいなぁ……などと考えていたところ、今月のお話である。
「ただいまー」
「お帰りなさい」
その日も仕事を終え帰宅すると、今日は俺よりも早く帰ってきていた楓が部屋の奥からパタパタと出迎えに来てくれた。
プロポーズをしてから楓が俺の部屋に来ることや泊まっていくことが増え、今ではほとんど同棲のようになっていた。週刊誌が怖いところではあるが、互いに大きな仕事の目処が付き世間へのカミングアウトも秒読みなのでそれほど大きな問題でもないだろう。
「お疲れ様。いつも通り、先にご飯よね?」
「あぁ、ありがと」
既に若奥様な楓がニコニコと俺のコートを受け取ってくれる。
こういう時の定番である「食事にする? お風呂にする? それとも……」は以前の一件でやってくれなくなってしまったので少々残念だが、自業自得なので諦める。
「ん?」
荷物を置くためリビングに入ると、机の上に式場のパンフレットが置いてあった。最近出来たばかりの新しい式場のものだった。
「なんだ、楓も貰ってきたのか」
鞄を開けて全く同じパンフレットを中から取り出す。実は俺も貰ってきていた。
独身の俳優がこんなものを貰ってきたら色々と勘繰られそうではあるが、これは我が妹に頼んで貰ってきてもらった。346のプロジェクトクローネを代表するユニットの一員である奈緒だが、流石に俺や楓ほど世間での認知度は高くないのだ。
ちなみに顔を真っ赤にしながら「あ、あたしじゃなくて、兄貴が! 兄貴が結婚するので!」と何も言われていないのに式場のスタッフに言い訳をしながらパンフレットを貰っている姿を凛ちゃんと加蓮ちゃんが動画に撮って送ってきてくれたので、後で楓にも見せてやろう。
「えぇ、プロデューサーさんが持ってきてくれたの」
「へぇ」
反対はされなかったもののあまりいい顔はしなかったあのプロデューサーさんがこうして楓にパンフレットを渡してくれるとは、それだけ俺たちのことを認めてくれたということか。
「それじゃあ今度行ってみるか」
パンフレットを見た限りではなかなか良さそうな式場に感じたので、今度の休みに二人で下見に行ってもいいだろう。若干身バレが怖いが、そんなことを言っていては式の準備は遅々として進まないのだ。
「少し早めにウエディングドレスを着れるらしいから、楽しみだわ」
「へぇ、そんなのもあるのか」
パンフレットにはウエディングドレスの試着は無かったと思ったが、そんなサービスがあるのか。もしかしたら式の体験とかそういうのかもしれない。
「まゆちゃんも将来のための予行練習だって楽しみにしてたわ」
「え、佐久間も来るの?」
そんな楓の言葉に呆気に取られる。
「勿論、一緒に仕事をするんだから。……何か都合が悪かった?」
「いや、悪いわけじゃないけど……」
一緒に仕事をする仲間とはいえ式場選びにまで同行するのは流石に予想外だった。……まぁ先程楓が言ったように、多分予行練習としてウエディングドレスを着てみたかったのだろう。
あの子、担当プロデューサーのこと大好きだからなぁ。プロデューサーが帰宅しようと車に乗ったらいつの間にか後部座席に佐久間が座っていたという話は346の人間で知らない奴はいない。いじらしいという感想の前に恐怖が来る辺り少々アレだが。
「桃華ちゃんもいるし、一番お姉さんの私が頑張らないと」
「櫻井まで!?」
そう言うと、楓は少し困ったように首を傾げた。
「でも、桃華ちゃんのプロデューサーからもよろしく頼まれちゃったし……」
「ダメだ日本にはロリコンが多すぎる……」
プライベートで女子小学生にウエディングドレスを着せようとしている辺り割と事案なのではなかろうか。
しかしこれじゃあまるで式場の下見というよりは、同じ仕事現場の引率役――。
「――ん?」
あれ、これってもしかして……。
「なぁ楓、このパンフレットどうしてプロデューサーがくれたんだ?」
「? お仕事の前に少し予習をしておいてくれって」
「……そういうことか」
道理で話が微妙に噛み合ってないと思った。俺は『プライベート』の、楓は『仕事』の話をしていたわけだ。
つまり楓はこの新しく出来た式場での仕事をすることになり、その参考資料としてプロデューサーはこのパンフレットを渡したのだ。そして佐久間と櫻井も一緒にその仕事をする、と。
……いやまぁ、それでも櫻井にウエディングドレスの仕事を持ってくるのはどうかと思うことには変わらないが。
「旭君もそういう理由でパンフレットを貰ってきたんでしょ?」
「違う違う、俺のは個人的に奈緒に貰ってきてもらったやつだよ。俺は式場の仕事なんて入ってないしな」
「えっ」
「え?」
何その反応。
「でもプロデューサーさん、旭君も一緒の仕事だって言ってたわよ?」
「おいコラマネージャー聞いてないぞ」
マネージャーに電話をして確認を取ると「今日決まったことだったので明日説明するつもりでした」とのこと。すぐに言わんかい!
「ったく」
「ふふっ。でも久しぶりに一緒のお仕事ね」
「確かにそうだが……」
正式に交際が始まる前、楓がアイドルではなくモデル時代に一度雑誌の撮影でたまたま一緒になった時以来になる。
「けど、何で上は俺にまでこんな仕事を寄越してきたんだ?」
別に式場の仕事に対して不満があるわけではない。問題は
世間には公表していないとはいえ事務所の上の人間は全員俺と楓のことを知っているはずだ。そんな俺たちに何故こんな世間にバレるのが早まりそうな仕事を持ってきたのだろうか。
「逆にここで堂々と一緒にそういうお仕事をすることで『まさか』と思わせたいんじゃないかしら」
「……まぁ、誰もそんなこと考えんわな」
逆転の発想、とでも言えばいいのだろうか。確かにまさか本当に結婚するなんて考える奴はいないだろう。
もしくは『あの時の二人が本当に結婚!』という話題作りのためという線もあるが、その場合得するのは事務所ではなくどちらかというと式場側だろう。
何にせよ、受けてしまった以上、仕事を断るほど三流でも仕事を必要以上に選ぶほど一流でもないので腹を括る。寧ろ仕事をしつつ楓と式場の下見が出来ると考えれば一石二鳥である。
とりあえず公表前にバレないように気を付けることにしよう。
「……折角作った料理が
「ご、ごめんって! 冷めても美味しいって!」
あの後マネージャーから改めて仕事の内容を確認すると、どうやら式場のPRイベントで、主な内容としてはその宣伝写真と囲み取材らしい。346プロダクションのアイドル部門から楓と佐久間と櫻井が女性モデルとして、俳優部門から俺が男性モデルとして参加するとのこと。
……まぁ、ウエディング関係のイベントは基本的に女性メインだから男が俺一人でも別におかしくないが、なんかこう誰かの思惑めいたものを感じざるを得ない。
そんなわけで写真撮影当日である。
「「今日はよろしくお願いします」」
「こちらこそよろしく」
実際今日の楓は未成年二人の保護者兼引率役らしく、プロデューサーは来ていないとのこと。写真撮影だけとはいえ、我が事務所ながら放任主義すぎやしないだろうか。……まぁ、基本的にウチのアイドル部門は万年プロデューサー不足というか、プロデューサーが増える前にアイドルが増える事務所だからなぁ……。
「佐久間はこの間の『あいくるしい』の撮影以来だな」
「はい。あの時はお世話になりましたぁ」
ついこの間クランクアップを迎えた特別ドラマ『あいくるしい』。346は元々映画部門で成功を納めた事務所なので、時たま事務所所属タレントのみのドラマや映画の撮影を行うのだ。今回はアイドル部門の佐久間・小早川・水本・三村・速水の五人がメインのドラマで、俺は端役として撮影に加わらせてもらった。
妹と同年代のアイドルだらけの撮影現場で、基本的に『いい子』な彼女たちは休憩中のお茶に呼んでくれたりしたのだが、なんというかこう妹の友達が集まっているところに何故か一人紛れ込んだ兄みたいで若干居心地が悪かった。
さらに速水の奴は此方が年上だとか先輩だとかそういうの関係無くキスを持ちかけてからかってくるのであしらうのが大変だった。
……まぁそんな中で何が一番大変だったかというと、そんな話をポロっと楓に漏らしてしまったことなのだが、今は置いておこう。
「櫻井はこうして顔を合わせるのは初めてだな。神谷旭、俳優部門所属の……って言うよりは、お前たちの場合は神谷奈緒の兄って言った方が分かりやすいか」
「はい。改めまして、櫻井桃華ですわ。お噂はかねがね」
へぇ、例えば?
「奈緒さんからは意地悪だけどたまにいいことをする兄貴と、友紀さんからは三枚目と呼ばれる優秀な俳優さんだとお伺いしておりますわ!」
奈緒はともかく姫川てめぇ。
「? チームの四番に繋ぐための大切な存在という意味だと仰っておりましたが、誉め言葉ではないんですの?」
「今度橘辺りに正しい意味を教えておいてもらってくれ」
流石に自分で三枚目の説明はしたくなかったので、苺タブレット娘に丸投げる。あいつならきっと颯爽と調べて教えてくれるから。
「はい。それじゃあ二人とも、そろそろ時間だから準備しに行きましょう?」
「「はい!」」
一通り挨拶を終えたところで楓が二人を準備に促した。仕事前に「私が一番お姉さんだから」と言った時には内心で「そのメンバーの中で一番子供っぽいのは楓だろなぁ」などと少々失礼なことを考えたが、成程こうしてみるとしっかりとお姉さんをしていると楓の新たな一面を見た気がする。
……いやまぁ二十五を十六や十二と並べれば当然というか、寧ろ周りの二十八や三十も含めて普段はともかくアルコールが入ったときが酷いというか……。
「それじゃあ神谷君、また後でね」
「おう………………ん?」
失礼しますとこれまた礼儀正しく一礼した二人を連れて退出する楓の背中を見送り、数瞬置いてから首を傾げる。
先程の「神谷君」は、楓が普段外で使う呼び名だ。一応は隠れて交際している身故、流石に外でも「楓」「旭君」呼びは不味いので「高垣」「神谷君」とそれぞれ呼んでいるだが……今部屋の外に式場スタッフでもいたのか?
「……まぁいいか」
流石に女性陣よりは時間はかからないだろうが、準備に時間がかかりそうなのは俺も同じなのでそろそろ準備に取りかかるのだった。
「流石俳優さん! ビシッと決まってますね!」
「どーも」
式場スタッフのお世辞を軽く流しつつ、姿見で全身を確認する。
今回俺が着ることになったのはジャケットが膝まであるフロックコート、それよりやや丈が短いのでショートフロックと呼ばれるタキシードだった。色はシンプルに白で、どうやら新婦側のドレスに合わせたチョイスらしい。多分新婦側が着るドレスはスレンダーなドレスなのだろう。この辺りは仕事なので予習は済ませてきており、そもそも撮影の現場で何度も着たことがあるのである程度の知識はある。
その新婦側についての補足が。先程スタッフから撮影は基本的にソロなのだが、俺と楓だけはペアでの撮影があるらしい。果たして事務所側からなのか式場側からなのか分からない要望ではあるが、正直交際云々を抜きにしても佐久間や櫻井とのペア撮影が無くてホッしている。流石にウエディングドレス着た高校生や小学生とペア撮影は洒落になってないって。
「お待たせしましたぁ」
「お待たせいたしましたわ」
などと考えていると、そんな声が俺の耳に届く。どうやら佐久間と櫻井の準備は終わったらしい。
「うふふ、これをいつかあの人の隣で……」
元々薄かった目のハイライトが更に消えてトリップしている佐久間のドレスは純白のAラインで、肩がむき出しのベアトップ。まさに正統派といった印象で、色々と一途な佐久間にはピッタリである。
「どうです? これでわたくしも大人のレディーですわっ」
手の甲を頬に当てながらしなを作ってポーズを取る櫻井のドレスは薄いピンクのプリンセスラインで、こちらもベアトップ。薔薇のコサージュが全体的にあしらわれており、彼女の曲である『ラヴィアンローズ』のイメージに合わせたドレスだった。
「二人ともよく似合ってるぞ」
流石我が事務所で一番勢いのあるアイドル部門のアイドルだけあって、まさか未成年かつ一人はランドセルを背負っている身でここまでウエディングドレスを着こなすとは思いもよらなかった。
(………………)
この二人がここまでウエディングドレスを着こなすのだから、元モデルで現トップアイドルな楓はどれほどのものなのだろうかと期待に胸が膨らんでくる。やべぇ超楽しみ。
「うふふ。神谷さん、楓さんのことがそんなに気になります?」
「えっ」
どうやら目に見えてソワソワしていたらしく、気付いた佐久間にクスクスと笑われてしまった。
「ふふ、そんなに気にしてますと、楓さんのことが好きなんだと誤解をされてしまいますわよ?」
「えっ」
「「え?」」
「……あぁいや、やっぱり高垣は美人さんだから期待せざるを得ないんだって」
そう笑いながらヒラヒラと手を振って返すが、正直上手く演技出来ていた気がしない。多分プロが見たら口元がひくついていたことに気付かれただろう。
「あら、そうでしたの」
「楓さん、お綺麗ですものねぇ」
しかし目の前の少女二人は誤魔化せたようだ。まだまだ演技の分野に関しては少々甘いようだった。
……それにしても。
(この二人、俺と楓のことを知らなかったのか……!)
今や事務所内で俺達のことを知る人間は少なくない。しかし逆に言えばまだ知らない人間がいるのは当たり前のことなのだ。
櫻井はともかく、先月の楓のコスプレ云々の話をしたときに佐久間の名前が出てきたので、彼女はてっきり知っているものだとばかり考えていた。
いや、別に彼女たちにカミングアウトすること自体は問題ないのだが、周りに外部のスタッフがいる状態でのそれは不味いので咄嗟に誤魔化してしまった。
(さっきの『神谷君』はそれだったのかよ……)
せめて一言欲しかったと思わないでもないが、今回は俺の注意不足なので自省することにする。最近では既に知っている人間の方が多かったので油断していた。今後は気を付けなければ。
「お待たせしました」
「っ!」
自省するといった舌の根の乾かぬ内に目に見えて反応をしてしまい、また二人にクスクスと笑われるが、そんなことを気にしている暇はなかった。
正直楽しみというか期待が強すぎてヤバい。周りのスタッフから感嘆の声が上がっているところから察するに、相当凄いことになっているのだろう。
早く見たい、しかしそんな逸る気持ちとは裏腹に体は何故かすぐに振り返ることができなかった。
「神谷君、是非貴方の感想も聞かせて欲しいです」
そんな楓の声を聞き、俺はようやく振り返ることが出来た。
「……どうかしら?」
こういう時『まるで女神のような美しさだった』とか『この世のものとは思えないぐらい美しかった』とか、そういう表現をするべきなんだろう。
しかし、何故かそういう表現は頭に浮かばなかった。
そこにいたのは紛れもなく高垣楓で、純白でアメリカンスリーブのマーメイドラインに身を包んでミディアムのマリアベールを被った高垣楓で、俺が愛した高垣楓だった。
そんな楓を見て俺は、喜ぶでもなく、幸せを噛みしめるのでもなく、彼女を褒めちぎるわけでもなく――。
「……え?」
――気が付けば、涙が流れていた。
感激して涙が出てきたとかそういうわけではなく、本当にただただ涙が出てきたのだ。
紛いなりにも俳優部門で若手最有力などと称される俺がここまで感情を揺さぶられて涙腺を制御できない事態になるとは思いもよらず、自分でも困惑してしまった。
何だどうしたと周りのスタッフも俺の異変に気付いてざわつき始めるが、真っ先に動いたのは真正面から向かい合っていた楓だった。
彼女は何も言わずに近づいてくるとポケットからハンカチを取り出して(最近のウエディングドレスにはポケットがついているものも多い)そっと俺の目元を拭った。
「……よろしくね、旭君」
そしてただ一言、そう言いながら楓は微笑んだのだ。
そこで俺の思考はようやく正常に戻った。
――そうか、俺はこんな素敵な女性と結婚できるのか。
イベントの準備を進めていく過程でそれに対する意欲が加速度的に増していく経験が一度はあることだろう。きっとこれは、そういうことだった。
こんな素敵な姿を見せられて、楓への想いが俺の心から溢れかえり、涙となって表に出てきたのだろう。
「……こちらこそよろしく、楓」
――本当に、俺は幸せ者だな。
十一月十四日
今回、旭君・まゆちゃん・桃華ちゃんと一緒に結婚式場のPRイベントのお仕事をすることになり、今日はその写真撮影があった。久しぶりに旭君と一緒に出来るお仕事だったので思わず張り切ってしまった。
旭君はアイドル部門の子たちに『気さくなお兄さんのような俳優さん』として慕われていることが多いので、ほんのちょっぴり嫉妬の心が鎌首をもたげかけたが、流石にプロデューサー一筋のまゆちゃんと小学生の桃華ちゃんはないだろうと自制することが出来た。
そして今回、旭君との結婚が決まってから初めてウエディングドレスを着ることが出来た。今まで忙しくて式場の下見やドレス選びが全く出来ていないので、今回のお仕事はそういう点でも本当に受けてよかった仕事だった。
まゆちゃんがベアトップのAライン、桃華ちゃんがベアトップのプリンセスラインのドレスを着る中、私が着たのはアメリカンスリーブのマーメイドライン。正直、体型の起伏に自信がない私にはうってつけのドレスだった。
そんな私のドレス姿の感想を旭君に貰おうとしたのだが、なんと彼は私の姿を見るなり涙を流し始めてしまった。
本当は彼のタキシード姿に見惚れそうになったのに彼が泣いているのを見てこっちが呆気に取られてしまったが、その反応を見ることが出来ただけでも私は満足だった。
他のスタッフやまゆちゃんたちはそんな旭君に不思議に思っていた様子だったが、撮影自体は問題なく終わった。
願わくば、今日のような素敵なドレスを着て式に臨めますように。
「………………」
「ふふふ、カメラマンさんって凄いのね。まさかあの瞬間を撮ってたなんて」
「……何が悲しくて花嫁にハンカチで涙を拭かれる新郎の姿を全国に曝さにゃならんのだ……」
・主人公裏設定
俳優陣の中では比較的年が若く実力もあるため上からのお達しでアイドル部門のドラマに度々出演しており、奈緒の兄ということもありアイドルたちからは気さくなお兄さんとして慕われている。
中には初恋だったりしなかったりするが、本作は楓さんの小説なので取り扱わない。
今回のお話を書くために色々とウエディングドレスのことを調べた結果、自分が個人的に楓さんに来てもらいたいドレスをチョイスしてみました。楓さんは背が高くてスレンダーなのでふんわりとしたドレスよりもこちらの方が似合うと思いました。
てなわけで友人に作画依頼出してきます。前回のコスプレ楓さんも依頼を出しており、もうそろそろ納品なので近々挿絵としてアップしたいと思います。
それではまた来月。