唐突ではあるが、俺は楓と喧嘩をしたことがなかった。
喧嘩の原因となりそうな我儘も、楓のそれは若干アルコール臭いことが多いものの可愛らしいものだし、俺自身余りそういうことを楓に言った記憶は無い。
定番の『仕事と私』という選択肢から始まる言い争いも、二人して似たような仕事をしているため話題にすら上がらない。一番愛しているのはお互いで、それと同じぐらいファンのことも大事なのだと理解している。そもそもお互いにアイドルとしての楓や俳優としての俺のファンでもあるのだからそんなことを尋ねる訳がなかった。
子供っぽい理由で楓が拗ねたりすることはあるがそれは喧嘩とは到底カウント出来ないものばかり。そういう場合は大抵俺が折れるので喧嘩には発展しない。そういうところも可愛いのだ。
だからこれは交際を始めてから四年と数ヵ月、一度も喧嘩をしたことが無かった俺と楓が初めて喧嘩をした話……なんだと思う。
「旭君」
とある日の昼下がり。撮影の時間まで少し体が空いたので事務所内のオープンテラスでコーヒーを飲んでいると、川島さんに声をかけられた。その表情と声は仕事の時と同じぐらい真剣なもので、隣に並ぶ片桐さんも同様だった。
「……どうもこんにちは、川島さん、片桐さん」
「こんにちは。……ご一緒していいかしら?」
「どうぞどうぞ」
周りにはまだ空席は沢山あったが、何となく理由は分かっていたので席を勧める。二人は注文を取りに来た
十二月真っ只中なので最近は完全に冬の装いだが、今日はよく晴れていて外はそれなりに暖かかった。
「……楓ちゃんと喧嘩してるらしいわね」
そう切り出したのは片桐さんだった。
「……やっぱりそれですか」
楓と仲が良い二人がこのタイミングで来たのでそうだろうとは思っていたが、やはり予想していた通りだった。
「そうですね。喧嘩してる……ってことでいいと思います」
「楓ちゃんの怒り方が『プンプン』って感じだから深刻そうじゃないとは思ったけど、それでもアナタたちが喧嘩しているところを初めて見たから心配なのよ」
そう眉尻を下げる川島さん。
「楓は何か言ってましたか?」
「詳しい事情を聞く前に楓ちゃんが仕事に行っちゃったから、なんにも」
「ただ『私は絶対に譲りません』とだけ言ってたわ」
「……そうですか」
はぁ、と思わず溜め息が出る。意外と頑固なところがあるとは知っていたが、ここまでとは思っていなかった。
「……で? 結局何があったのよ」
「相談ぐらい乗るわよ」
お姉さま二人がこちらに身を乗り出しながら尋ねてくる。片桐さんは若干俺を睨みながら、川島さんは変わらず心配そうな表情のまま。二人とも、楓のことを想ってくれているのだなと少し嬉しくなった。
「………………」
ただ、俺の口は少し重かった。果たしてこの喧嘩の内容を二人に話していいものかどうか。
「まさか楓ちゃんの大切にとっておいたお酒を飲んじゃったとかじゃないでしょうね?」
「逆なら度々ありますけど、俺はしたことないですよ」
まぁ俺が買っておくアルコール類は自分のためというよりは楓のためという意味合いの方が大きいので、別に飲まれる分には構わない。構わないのだが……正直、以前ちょっと目を離した隙に赤霧島を空にされたときは流石にイラッとした。
「……もしかして、プライベートなことなの?」
「プライベートと言うほどプライベートではないんですけど……相談しづらいことではあります」
特にこの二人には。
「……もしかしてとは思うんだけど」
「はい?」
「……よ、夜の生活のことじゃないわよね?」
「「ぶっ!?」」
そんな片桐さんの発言に川島さんと揃ってコーヒーを噴いてしまった。
「ごほっ……! か、片桐さん……?」
「さ、早苗ちゃん? アナタ一体何を……?」
二人揃っておしぼりで口元を拭う。
片桐さん本人はというと、顔を赤くしながらワタワタと無意味に手を動かしていた。
「ち、違うのよ!? 旭君が言いづらそうにしてたから相談しづらいことってそういうことなんじゃないかとちょっと思っちゃっただけで別に深い意味とかそういうのは無いのよ本当よ!?」
何が違うのかは全く分からないが、あまりにも必死なのでこれ以上触れないでおいてあげよう。普段の態度や現在の年齢がアレだったとしても、この人も案外乙女な一面があるようだ。
「……で、どうなのよ?」
「そ、そうね。夫婦になるんだから、その辺も重要よね」
「流石にその思春期的反応は遅すぎやしませんかね」
学生組ならともかく、何で既に成人を迎えて何年も経つアンタらが揃って興味深々なんだよ。
「とりあえず、そちらは良好とだけ答えておきます」
「良好なんだ」
「良好なのね」
だから食いつかないで。
「とにかく、それは喧嘩の原因じゃないですよ。ただまぁ、相談するのが若干恥ずかしい的な意味では近いかも知れませんが」
「相談することが恥ずかしい……?」
「大の大人が何を恥ずかしがってるのよ」
「大の大人だからこそ恥ずかしいんですよ」
そういうアンタも恥ずかしがってたでしょうにとは言わない。
「んーそうねぇ……新婚夫婦にありがちな喧嘩の原因で、他人に恥ずかしいことと言えば……」
どうやら意地でも原因を特定したいらしい。
「……分かった、おはようのチューやいってきますのチューを忘れたんでしょ」
「一日一回『愛してる』って言い忘れたとか」
「だから何でさっきからそう無駄に乙女なんですか」
それアンタらがまだ目の前に現れていない恋人にやってもらいたいこと言っているだけじゃなかろうか。
「あぁもう分かりました、話しますよ」
結局俺が根負けすることになった。
「それじゃあ話しますけど……怒らないで下さいよ?」
「……は?」
「怒る……?」
と言ったものの、怒られるんだろうなぁ。
さて、今回の俺と楓の喧嘩は昨日の晩まで遡る。
夕食を終えて一緒にお風呂に入っていた俺と楓なのだが――。
「「ストップ」」
――まぁ、うん。そんな気はしてた。
「何でしょうか」
我ながら白々しいと思いながら初っぱなから話の腰を折ってきた二人に尋ねると、二人は苦虫を噛み締めて味わってしまったような顔をしていた。多分アイドルが見せていい表情ではない。
「えっと、そうね……とりあえず聞きたいことがあるわ」
「アンタたち、いつも一緒にお風呂に入ってるワケ?」
「んなわけないじゃないですか」
俺も楓も割と忙しい身なのでどちらかの帰宅が遅くなることだってある。そうなるとお風呂どころか食事ですら一緒に出来ないことだってあるのだ。
「そ、そうよね、二人とも忙しいものね……」
「精々週に一・二回が限度です」
「「充分だよ!」」
やっぱり怒られた。
「クッソゥ、結局やっぱり惚気じゃないのよ……」
「アイドルがクソとか言っちゃダメですよ」
「そのアイドルと一緒にお風呂に入ってるアナタに言われたくないわ」
正直ぐうの音出ないぐらい正論だった。
だが俺は謝らないし、後悔しないし反省しない。恋人と一緒にバスタイムぐらい普通だろう。
「話を続けていいですか?」
「こうなりゃ毒も皿まで食ってやろうじゃないの」
「毒って」
「独り身には恋人のノロケは劇薬なのよ」
「死因は糖分過多ね」
糖分は劇薬だったのか……。
三人ともコーヒーのお代わりを注文しつつ、今度は途中で口を挟まずに最後まで聞くと決めてからブラックのまま口を付ける二人に対し、サラサラと
「ねぇねぇ、旭君」
お互いの背中と頭を洗い終え、後ろから楓を抱き抱えるように二人で湯船に浸かっていると、楓が後ろにもたれ掛かるように振り向いた。
「私と旭君は夫婦になるわけじゃない?」
「お前の気が変わらない限りはそうだな」
そんなことあり得ないから意地悪な言い方しないで、と笑う楓。
「そんな私の旦那様になる旭君にお願いがあるの」
「お願い?」
多分雰囲気的にアルコールの類いではないだろうが、それ以外で楓のお願いというのも珍しい。
「えっと……あのね」
楓は珍しく恥ずかしそうにしながら両手の人差し指を合わせた。
「これから私は旭君のこと『ダーリン』って呼ぶから、旭君は私のこと『ハニー』って呼んで?」
「……んん?」
「それでダーリン、明日のレストランでのディナーの話なんだけど……」
「待て待て待て」
平然と話を続けようとするんじゃない。
「なぁに? ダーリン」
楓の頬がほんのりと赤いのは湯に浸かっているからなのか自分で言ってて照れているからなのか。
そんな楓も可愛かったが、とりあえず今はそこじゃない。
「とりあえず、そこに至るまでの経緯を教えてくれ」
「はい、ダーリン」
不味い、既に気に入り始めている。
話を聞くに、何でもきっかけは765プロのアイドルである
それを真似して俺のことを考えながら心の中で『ダーリン』って呼んでみたところ、予想以上にツボに入ってしまったとのことだ。
「私たちもあと半年で夫婦になるんだから、そういう新婚さんらしいことをしてもいいんじゃないかしら」
まぁ、楓の言いたいことは分かる。
……しかし、である。
「……俺はあんまり、その呼び方はしたくねーな」
「……え」
俺から『ハニー』と呼ばれることを期待していたと思われる楓の表情が曇る。
楓にそんな表情をさせてしまったことに対する罪悪感が湧いてくるが、俺にも譲れないものがあった。
「悪い。でもそれ以外のことなら――」
「……いや」
プイッとそっぽを向く楓。
「なぁ楓」
「ハニーって呼んでくれなきゃ返事してあげません」
「だから楓って」
「ハニーです」
「楓」
「ハニー」
「――んでそのまま風呂上がっても口を聞いてくれなくて、現在にまで至るわけです」
これが俺と楓の喧嘩に至るまでの経緯である。一方的に楓が拗ねているだけのようにも見えるが、今回ばかりは俺も譲る気がないので喧嘩……というよりは冷戦が近いのかもしれない。
「……けるな」
「え?」
「「「ふざけるなぁぁぁ!?」」」
アイドルとしてのボイストレーニングで底上げされた声量で怒鳴られた。
「喧嘩したからって心配して聞いてみたら、何よそのくだらない理由は!?」
「結局最後まで惚気話とかふざけんじゃないわよ!?」
「ナナたち独り身に喧嘩売ってるんですかぁ!?」
川島さん片桐さんの両名だけでなく、耳をそばだてていた
「それじゃあ、今日はいってきますのキスはして来なかったのかしら?」
「いや、俺も今日はお預けかなって思ったんだが出る前に強引にされた」
襟元を付かんで引っ張られるという(楓が)男前な感じだった。
「あら残念。して来なかったのなら、私が代わりにしてあげようかと思ったのに」
「というか、いつからいた速水」
気が付けばキス魔に背後を取られていた。こいつも聞いてたのか。
まぁオープンテラスでこれだけ堂々と話してりゃ聞こうと思ってなくても自然と耳に入って来ただろうが。
「それで? 貴方はいつ謝りに行くの?」
「俺が謝ること前提かよ」
「そこは男の度量を見せてもらいたいわね」
然り気無く肩に置かれていた速水の手をペシッと軽く叩き落とす。相変わらずボディタッチが過剰な奴である。
しかし残念ながら楓は現在進行形で仕事中、俺もこの後は夜まで仕事なのだ。
俺が謝るにせよ謝らないにせよ、時間が空くのは今日の夜なのだが……先程の回想の中でも少しだけ楓が触れていたが、今日は二人でディナーなのだ。
何度も言うが共に多忙な俳優とアイドルである俺たちは、今月末に控えている恋人たちのビッグイベントたるクリスマスにもしっかりと仕事が入っている。そこで一足早く夜景の見えるレストランでのディナーを予定していた。
「問題は楓が来てくれるかどうか……」
「なら、私が代わりにエスコートされてあげようかしら?」
「城ヶ崎姉ーさっさとコイツ引き取ってくれー」
先程から顔を赤くしてチラチラとこちらを見ながら話に聞き入っていたカリスマギャルを呼び出しつつ、目の前で三杯目のブラックコーヒーを煽る川島さんと片桐さんの姿を見ながら嘆息するのだった。
結論から言うと、楓は来てくれた。
レストランが入っているホテルのロビーで待ち合わせだったので、持っているスーツの中でも一番良いものを着て一足先に待っていると、約束の時間数分前に髪を上げてシックな黒のドレスに着飾った楓がやって来た。
「………………」
しかしいつもの優しい笑みではなく、子供が拗ねたようなツンとした表情のままだった。ほんの少し機嫌が直っていることを期待したが、流石にそれは虫が良すぎたようだ。
当然、レストランのテーブルから見える夜景でも直る様子はなく、内心で再び嘆息する。
(流石にこんな状態で料理やワインを楽しめってのも無理があるよな)
折角のディナーなのだからこんな冷戦状態は俺だって嫌だし、楓だって嫌なはずだ。
「すいません、ちょっとだけ料理待って貰えますか」
食前酒を持ってきてくれたフロアスタッフにそう告げると、改めて対面の楓と向かい合った。
「楓。乾杯をする前に、ちょっと話を聞いてくれるか」
「……何」
いつもの楓とは違う少し冷たい声に胸が痛いが、言葉を続ける。
「俺がお前をハニーって呼びたくない理由」
本当は昨日の時点で話しておけば良かったのだが、変に意地を張ってしまったために口に出来なかった。
けれどそんなちっぽけな意地なんかよりも楓の方が大切なんだと思い直した。
「『そんな下らない理由で』ってお前を余計に怒らせるかもしれないけど、それならそれで今度はしっかりとお前の怒りを受け止める」
そうなった場合、今度こそ俺の全面降伏だ。素直に自分の非を認めることにしよう。
「俺は楓、お前のことを愛してるけど――」
――お前の『楓』っていう名前も大好きなんだよ。
「……えっ?」
それまでずっと拗ねた表情をしていた楓が呆気に取られて表情を変えた。
「五年前……そろそろ六年前になるのか。事務所内のスタジオで、偶然一緒になったんだよな」
それは俺と楓の馴れ初め。
『初めまして、俳優部門所属の神谷旭です』
『はい、初めまして。この度、モデル部門からアイドル部門に移籍しました――』
――高垣楓です。
一目惚れだった。
スラッとしたスタイルだとか、年齢にそぐわぬ童顔だとか、二色の瞳だとか、左目の泣きぼくろだとか、ふわふわとした鶯色の髪だとか、そういう見た目的な要素にも勿論目を引かれたのだが、心を惹かれたのはその名前だった。
楓、つまり紅葉。雅やかで優しく温かいそんな植物の名を持つ女性を、俺は好きになった。
「『高垣楓の何処が好きか?』っていう質問をされたら、俺は迷わず全部って答える。その全部っていうのは、お前の『名前』も含まれてるんだよ」
そのスラッとした身体を強く抱きしめたい。その顔をずっと見ていたい。その瞳で見つめられたい。その泣きぼくろに魅了されたい。その髪を撫でていたい。
そういう楓への想いと同じように、俺は楓を『楓』と呼び続けたいのだ。
「……我儘だって分かってる」
それでも。
「俺はずっと、お前のことを『楓』と呼び続けたいんだ」
俺が愛する女性の、その名前を。
「……私も」
黙って俺の話を聞いてくれていた楓が、ゆっくりと口を開いた。
「私も、貴方の名前が好きよ。文字通り太陽みたいに、傍によれば暖かくて、触れ合うと身も心も融けてしまうように熱い。私という存在を明るく照らしてくれるような名前」
その目にはうっすらと涙が浮かんでいる。
「そんな名前が、私も大好き」
それでも、ようやく楓はいつもの笑顔を俺に見せてくれた。
「ごめんなさい。意地悪なことを言ってしまって」
「いや、俺もごめんな。たまにぐらいだったら、そういう呼び方もいいかもしれない」
それに、と少し身を乗り出してハンカチで楓の涙を拭う。
「もうしばらくしたら、お互いに『パパ』『ママ』って呼び合うことになるかもしれないしな」
「……ええ、そうね」
一瞬キョトンとした楓だったが、すぐにクスクスと先ほど以上の笑顔を見せてくれた。
「よし、それじゃあ改めて乾杯するか」
先ほどから手を付けていなかった食前酒のグラスを持ち上げる。
これが、俺と楓の初めての喧嘩の話。
たった一日のささやかな、それでいてお互いに余すことなく愛し合っていると確認した、そんな甘い喧嘩の話。
「「――乾杯」」
チンッ、とグラスが高い音を立てた。
十二月十四日
昨日は日記を書くことを忘れてしまったため、ここにまとめて書いておこう。
昨日、私と旭君は初めて喧嘩をした。きっかけは私が『お互いにダーリンとハニーと呼び合おう』という提案をして、それを旭君に拒否されてしまったから。……こうして冷静になってみると、酷い理由だった。
そんな理由だがお互いに、というより私が日記を書くことも忘れてしまうぐらいムキになってしまった。
一晩明けて怒りの火は治まっていたもののその熱は冷えておらず、事務所で川島さんや片桐さんに心配させてしまう始末。内心にモヤモヤとしたものを抱えたまま仕事をする羽目になってしまった。
そして運悪く今日は旭君との一足早いクリスマスディナーでもあったのだが、そこで旭君は私の提案を拒否した理由を話してくれた。
私の『楓』という名前が好きだから他の呼び方をしたくない、と。
その瞬間、私の中に残っていた熱は急激に冷えていった。
旭君は、私のことを余すことなく好きでいてくれた。それこそ名前一つを取っても、私を私として愛してくれていたのだ。
私も、彼の暖かい太陽のような名前が大好きだったからその理由に納得してしまった。
今回の喧嘩は、私が意地悪なことを言ってしまったことが原因ではあるものの旭君が意地を張ってしまったことで発展したということで、イーブンということにしてくれた。
きっとこれからもこういう些細な喧嘩というものは増えていくのだろう。
勿論それは考えるだけでも嫌なことだが、多分それが『夫婦になる』ということなのだと思う。
喧嘩をして、仲直りをして、喧嘩をする前以上に仲良くなる。
そんな夫婦に、私たちはなっていきたいと思った。
「ふふ、今日は二度も乾杯しちゃったわね」
「……あぁ、お互いに
「……(ぷくー)」
「膨れるな膨れるな」
今までで一番楓さんの出番が少ないにも関わらず今までで一番甘い気がしますがきっと気のせいです(目そらし)
今回は痴話喧嘩の原因を考えるのが一番大変でした。バカップルが喧嘩する理由なんてわかるはずないでしょ(半ギレ)
というわけで、今回でつい折り返し地点を迎えました。この小説も残り六話です。
これからもどうかよろしくお願いします。
蛇足になりますが、先日友人に作画依頼を出した楓さんの絵を挿絵として追記しました。
十月のページの後書きにありますので、もしよろしければどうぞ。