遥か彼方から少女の悲鳴が聞こえる、遠くからだが恐怖で叫んでるようなものではなく…例えるなら絶叫マシーンで高いところから落ちる時のアレだと思われる…
それ…意味同じじゃね?
「ぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいやあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」
まるでずっと加速しまくるジェットコースターに乗ってるような感覚、吹雪はとにかく叫んでいた
「あー…あー…聞こえるかーいお嬢ちゃん達?ちゃんと回避運動しないと死んじゃうよー?ギャハハ!」
吹雪の叫びの中、平然と艦娘たちの前を飛んでる提督がそこにいた
「何のんきに言ってるんですか!あとどうしてそんなにうごけるんですか!?」
平然と回避運動しながら飛ぶ俺に突っ込みを入れる吹雪
そうしている間に大淀から通信が入った
(前方に新たな敵艦発見!その先に味方がいます!)
「んじゃあちょっと突き抜けようか?」
「え?今なんて?なんていいました!?」と聞きそびれた睦月
「もうこれ以上何も起きないでほしい…」と祈る吹雪
「回避運動してねー、でないと木っ端微塵になっちゃうからさ〜ギャハハ!」
そう言って向かってくる砲撃をスルスルとかわしていく海
「敵影捕捉!駆逐艦イ級です!直ちに迎撃を…」
そう言って霧島は艤装をイ級に向けたが…
「無理無理これで撃てるわけないもんw」
そう、最高速度で音速に近い速さを出すVOBに弾を当てることなど、夜戦時の川内に戦いを挑むくらいである
「敵部隊を通り過ぎた!?」
「今…通り過ぎたの?一瞬だから何がなんやら…」
そう言って頭を抱える出雲
「戦艦たちは大丈夫そうだけど、駆逐艦は…」
とチラッと後ろを振り向くと…
「いいわ、認めてあげる…私より早いことを…おぅ!」
自分より早いことをライバル視したが慣れていないせいで顔が真っ青な島風
「……(白目泡を吹いてる)」
あまりの速さについに気絶した吹雪
「軽い…まだまだ速さが足りないな…」
さすがソロモンの悪夢、どこかのアナベルなんとかさんになってる(いやガトーレーズンでも言わないって…)
「提督!吹雪ちゃんが白目を!」
吹雪が気絶していることに気づいた睦月はすぐに報告した
「寝させておけ!どうせ起きても気絶するだろうさ!」
となんともまあ優しさで言ってるのか意地悪で言ったのやら…
(間も無く例の敵部隊と接触!味方が包囲されつつあります!)
大淀から最悪な通信が入った
「へ〜…で?それがなんの問題?」
その返事は、自信からなのか、「それがどうしたんだ?」と言った返事であった、その返事を聞き大淀は
(…失礼しました、このまま敵を殲滅してください)
「わかってるじゃーん、んじゃいっちょ行きますか」
猛スピードで突っ込んでくる何かに、さすがの深海棲艦達もこちら注視する
「ナンダ…アレ…は?」
「あれは一体…」
「大淀から連絡!提督達が救出のために艦隊を派遣しただって!」
「んじゃあ、あれがそうなのか?!」
「さーていくぞー?伸びてるやつをさっさと起こせ、腹を決めたなら打つ準備を、いい気分になってる嫌な奴を、鉛玉と灼熱で歪ませてやれ!」
「攻撃開始!」
「VOBパージ!ちょいとばかし早いクリスマスプレゼントをくれてやれ」
「ナ…コッチ二トンデ!」
外されたVOBが高速とともに敵にへとまっすぐ向かうそして海面についたと同時に大きな爆発が起きる
VOBを外し次々に着地した後、戦いの火蓋は切って落とされた
まず彩鵞が艦載機の発艦し制空権を確保するために弓を構え、発艦する、発艦させている彩鵞に近寄る敵を砲撃で次々に撃破する五月雨
「五月雨、後ろは任せた!」
「はい!提督の身は私が守ります!」
「さーていっちょ突っ込むか!」
「おう!ワクワクすんなぁ!」
次に正面から刀を装備した天竜が突撃をし、大鎌を手にしている大河がその後ろから斬りかかる
秀が砲撃と雷撃をしながらアクロバティックな動きで遊撃&撹乱を始める、高速で動き回り、混乱している深海棲艦、そして二人をとらえたと同時に背中に刺さった魚雷が爆発を起こす
「おっそーい!」
「そうだね…遅いね…遅すぎて…話にならないよ…」
「提督…」
「な…なに?雲龍さん?」
「提督は提督なりに必死に戦って…後は全部私が引き受けるから…」
「わかったよ、でも君だけに負担をかけたくない…だから僕が君の盾となって守る!」
出雲と雲龍は互いの背中を預け、砲撃と艦載機で確実に敵をなぎ倒していく
その様子を見てる熊野は
「全く…誰も彼も品がなくってよ…」
「そうだね、戦いとは…」と吉島は錨(の形をしたレイピア)で熊野の後ろにいた敵を叩き切り
「エレガントに行かなくってはですわ!」と熊野は吉島の後ろにいた敵に砲撃をぶつける互いの後ろを守りながら戦う二人の様子はまるでダンスをしているようだ…
「提督…私達も…」
「そうだな…ああ…いいね、この昂ぶる気持ち!衝動が抑えられない…突っ込もう、面白おかしく、派手に行こうじゃないか!」
「全く指令は…ですがその気持ち、わからなくもないですよ♪」
締めに俺と霧島の馬火力でヲ級に徹甲弾を食わせるといった格闘戦が始まった…
(なんだろ…スーツのせいなのか…いつもとだいぶ性格が変わってるような…)
出撃前の様子と大きく違ってる所を見て吹雪は思った
「さーてそろそろ行きますかね?」
「北上さんがでるまでもありません、ここは私に任せてください!」
「え?いいの?」
「はい!それでは少し待っててください!」
と言った直後に猛スピードで敵陣へと突っ込む大井
(沈め…)
砲撃をしながら肉薄し、一体、また一体と至近距離で魚雷を打ち込む、周りの敵は大井に砲撃を浴びせる、が当たったのは死んだイ級で大井にはなに一つ傷が無かった、用済みになった盾を捨てたと同時に大井は
「それではみなさんごきげんよう」
とお辞儀をしてスカートを少し上げた、同時に腰や腕に装備されている魚雷の全てが四方八方へと発射された、敵は回避運動を始めるが、既に魚雷は目の前に…そして巨大な水柱が立ち、その様子を眺めてた北上さんは賞賛した
「おー…さすが大井っち!」
(巡洋艦ってあんなことができるんだ…夕立ちゃんは?)
その様子を見て関心した吹雪は夕立にへと目線を送る、そこには…
「みんなまとめて沈めてあげるわ…」
回避運動をしながら砲撃を繰り返す夕立がそこにいた、元々実戦経験があった為、よく動きができている、しかも砲撃と回避運動の合間に雷撃を加えるといったこともしている、ああやっぱり悪夢ですねこれは…
そう思ってた矢先に夕立ちゃんは敵に囲まれてしまった…まずい…あれじゃあ夕立ちゃんが!?
「夕立ちゃん!!」
名前を呼んだそのあと、敵の砲弾が一斉に発射された…間に合わなかったのか…
「甘い甘い♡これじゃあただのエサっぽい♡」
と声が聞こえたと同時に周りの敵が一斉に水柱を立てた
水柱の間からは夕立ちゃんが見えた、けどなんだろう…目が赤いような…とにかく私も…私も頑張らなきゃ!
「はあああああ!!」
半円に動きながら砲撃を交わして間合いを詰め、砲撃を加える、背後からくる敵には雷撃で牽制し、正面にいる敵を蹴り飛ばす、そして後ろで怯んだ敵に砲撃をしつつ格闘戦にもつれ込みそして魚雷を打ち込む
「ヒュー!教えたことちゃんとやってるねぇ♪」
「お前何も教えてないだろ…ほとんど秀ちゃんが教えたんじゃないか…」
「まだまだ回避運動ができてないな…今度からはきりもみ回転運動とか…」
「一層の事ニンジャとして特訓させたらどうだよw」
「ニンジャ…3回行動…経験値泥棒…うっ頭が…」
「「そいつは作品崩壊するからやめい!!」」
「彩鵞!敵さんはまだくるか?」
「今偵察機を飛ばした!増援は出てこなさそうだとよ!」
「どう思う?」
「敵さんも諦めたと思う…多分…もっとやつらの情報を集めないとな…」
「っとぉ!これであらかた終わった!」
最後の敵に砲撃(弾をヲ級のでかい口に詰め込み)を食らわした
敵が殲滅したところで大淀から新しい情報が届く
(敵の全滅とともに新たな海域が見えました!)
「あれが新しい海域…」
「なんかこうしてると本当に来ちまったんだなって思うよ…」
「何はともあれどうやって戻るか考えないとな…」
「ハァ…ハァ…もう終わった?」
「おっ、おつかれ〜出雲〜初陣にしちゃ結構動いてたじゃん♪」
「それ…お前らもだろ…」
あたりまえのように出雲肩に腕を組もうとする海、それを払うかのようにする出雲
「まあ生き残ったことに感謝しなきゃな、これであいつらが出てこない訳でもなさそうだし…」
「まあまずは祝勝会だ!さっさと戻ろうぜ!」
そうして僕らは被弾した偵察隊を引き連れて鎮守府へと戻った…
そこに新たな敵が見ているのを知らずに…
それは…天使と言うべきなのだろうか…金色で人の形をしていた、それはまさに巨人とも言えるものだった…
それはただじっと見つめていた、まるで俺たちを監視するかのように、そしてそれは…静かに景色と同化し消えていった
次回(第4話)予告
それは…永遠となる別れ…それは、愛するものとの決別…悲しみが悲しみを呼び、不安は連鎖する…降り止まない雨となって、戻って来やがれよ馬鹿野郎が…
次回…「この悲しみは…いつまで続くんだ…」
というわけで今回はForgotten story(忘れられた話)として第2話後編を投稿しました!いや〜まさかこっちが上がっていなかったとは〜…投稿にはもう少し慎重にいかないとダメですね!
今更ですが、この回から新しい敵として、フェストゥムの存在を少し出していく感じで出すつもりだったんです
では作者はこれより第4話の製作の続きを〜…