艦これ!炎の提督達   作:リキマール(朝潮は俺の嫁)

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さあここからは鬱の時間だ…と言っても書いてる間に作者自身も鬱になってきたので今回は短いです…いやもう嫌ですよ、女の子が泣いているシーンなんて書くたくないし想像したくない…


第4話「この悲しみは…いつまで続くんだ…」

〜鎮守府医務室〜

ガラ空きなベットに雲龍がそこで眠っていた…酸素吸入器をつけられ、隣にはいろんな機器類が置かれている…

その様子を明石を含めた俺たち6人がそこにいた

「雲龍の状態は?」

 

明石「見ての通りです、損傷箇所は完全に修理したんですが…」

 

海「どうした?」

 

「まだ意識がはっきりしていないようなんです…しばらくはこのままかと…」

 

「そうか…」

 

吉島「他の艦娘たちの様子は?」

 

「みんな…怯えています…「次は私なんじゃないか、次の出撃で私がやられるんじゃないか?」って…中には平気そうに見えますが心の中で不安になっている子もいます…昔から鎮守府にいた子達は、慣れているから平気…でもないけど、こういう時の覚悟もしっかりしているけど…」

 

大河「問題は、駆逐艦を中心とした入って間もない艦娘か…」

 

〜同時刻 鎮守府 初等部(駆逐艦)教室〜

教室では暁型を含む殆どの駆逐艦達が教室で静寂を保っていた、中には声を殺しながら泣いている子もいた

「泣かないで…きっと雲龍さんの意識が戻るはずよ…」

 

教室を出ようとしていた暁を響が訪ねる

「どこに行こうとしてるの?」

「どこって…少し訓練しに行こうとね…」

「そう…あまり根を詰めすぎないようにしないでね…」

「わかってるわ、だってレディだもの…」

そう言ってスタスタと早歩きで教室を去る

「司令官…うっ…うう…」

ひたすら机に伏せ涙を流す雷

「暁はすごいのです…あんな事があったのに立ち直って…それに比べて電は…」

「いや、ああ見えて暁も悲しんでるんだ…一番姉である自分が泣いてるとこを見せたら私たちに不安を与えてしまうから、ああでもしないといけないんだ…それが暁のいいとこ…なんだ…」

 

〜鎮守府 射撃・格闘練習場〜

訓練場から砲撃の轟音が響くそれは、必死に過去を振り切ろうとする暁がそこにいた、狙っているのは木製の深海棲艦の的で、そのほとんどが頭がなくなっている。

(もっと…もっと私が頑張らないと!)

今度は格闘用のサンドバックに殴りかかる

ちょうど顔の位置に値するところでは、ヲ級の似顔絵がそこに貼られており、その部分が暁の拳で穴が空いている

(もっと…もっと…あの子達を守れるように…)

1・2パンチの後にすぐさまローキックに移り、トドメと言わんばかりの後ろ蹴りを入れ、サンドバックをはるか遠くに蹴り飛ばす、だが…

(なのになんで!なんでこれは止まらないのよ…)

ガクンとヒザを落としうなだれる暁、溢れ出す涙を拭いながらもサンドバックを再び殴る

その様子を遠くから見つめる一人も艦娘が暁に歩み寄る

「暁さん…」

「雪風…ちゃん…」

「暁さん…取り敢えずサンドバックにデンプシーロールかますのやめようか?ちょっと話したいことあるし…」

 

「こんな事聞くべきじゃないんだろうけど、雪風は…誰かを失った事ってある?」

「私は…まだ艦娘になる前…もっと前だった時の記憶で…何度も見たことがあります…ミッドウェーでは赤城さんが目の前で爆撃されたり…第三次ソロモン海戦では比叡さんの救助に向かったんだけど、途中で敵に遭遇してなんとか追い払って一番に比叡さんと合流したんだけど、私たちが合流する前に何度か敵の攻撃にあって…動けなくて…その後に私に…比叡さんの乗組員を救助の後に雷撃処分をしろって…仕方なかったんです…当時は動けない船は雷撃処分するのがほとんどで…それで私は打とうとしたんですけど…できなくって…だってまだ息があるんですよ!治るかもしれなかったんですよ!それなのに…それなのに打つことなんてできませんよ!だから私…比叡さんが沈んでいくところをただ泣いて見ていることしかできなかったんです…戦いが終わってからは夜な夜な聞こえるんです…」

「聞こえるって何が…」

「比叡さんが私に"なんであの時打たなかったの?なんであの時打ってくれなかったのさ?もう少しで楽になれたのに"って…」

「……」

「でも私はこの世界に生まれ変わってよかったと思うよ、船だった時は手を差し伸べることができなかったけど、人の体になった今なら差し伸べる手ができたんだって…」

「……」

「だから暁ちゃんも誰かが不幸な時には、手を差し伸べてあげて…」

「雪風…うん、わかったわ!だってあの子達を救えるのはレディとして…お姉ちゃんとしての役割だもんね!」

 

〜放課後 鎮守府内初等部 (別教室)〜

夕焼けさす中で不知火は机に伏していたその様子を扉から心配しながら様子見していた陽炎が近寄る

陽炎「不知火…大丈夫…?」

不知火「大丈夫です…ただなんか、落ち着けなくて…」

陽炎「あんた、遠征任務とか出撃から戻ってきたときによく出雲提督から心配されていたからね、「怪我はないかー?」とか「体の具合は大丈夫かー?」ってその度にあんたは「私に落ち度はありませんから心配しないでください」って言って顔を赤くしてたよね」

不知火「そんな事もありましたね、

不知火「私に落ち度など有りません、だから姉さんは先に間宮さんのお店にでも行って体脂肪率でも増やしに行っててください」

陽炎「おま!最近気にしている事をさらっと言うな!!」

不知火「冗談です、体重に気にせずゆっくり食べに行ってください」

陽炎「はぁ…わかった、あんたも早くきなさいよ?」

そう言って陽炎は不知火を残し教室を去っていった

陽炎「馬鹿ね…あんたがそうやって冗談をかますときは…泣きたいときだってのをお姉ちゃんが知らないわけないじゃない…」

陽炎が去っていったのを確認すると不知火はガクンと膝をつき、目から溢れ出すものを誰からもみられないよう、手で隠していた

 

鎮守府内司令室〜

司令室には執務用の机と椅子が縦2列横3列の向かい合わせで6つ置かれていた、そのうちの一つに花瓶が置かれている…

大淀「今回、提督方々にお越しいただいたのは他でもありません、出雲さんを倒した敵の正体についてです。」

河風「どういう事だ?」

大淀「今回の戦闘で残された出雲さんの左腕を見た所、何かに切り裂かれた痕跡が残っていた事です、本来艤装は艦娘の外傷を防ぐために一つのバリヤーとして役割を果たしていました、艤装の許容範囲以上のダメージを受けた場合でも艦娘達が着ている衣類が破れる事でダメージを補っていました。」

海「だから大中小破の時は服が破けるのか…てっきし夜戦に誘うためだと思ったんだが…」

河風「…(無言のアイアンクロー)」

海「アダダダダダダダダダ!秀ちゃん!無言のアイアンクロー痛い!頭蓋骨陥没骨折になる!!」

彩鵞「ちょっと待って、艤装が破ける前にと言うことは…」

「そうです、出雲さんの艤装は艤装が壊れる前に切断されたのです」

河風「つまりは敵の攻撃が艤装の許容範囲どころか衣類の補助すら超える攻撃だったということか?」

吉島「無敵貫通の即死攻撃か…」

「そして一番厄介なのはこれが提督達だけではなく艦娘の場合だとという事です」

「俺たちでさえ切断される攻撃に、艦娘がこれを食らったら切断どころか触れた瞬間木っ端微塵ってか」

「でも普通だとダメージはなかなか通らないんだろ?」

「イ級やタ級の攻撃でもダメージを食らってもわずかながら回復しますですが、大本営や他の鎮守府の情報によると、人型の深海棲艦がいるということです」

大河「人型?タ級とか雷巡のあいつとかじゃなくってか?」

「ええ、しかもその個体は統率力がああり、おまけに知能を持っているということです」

彩鵞「そうなると俺たちがその人型を相手にしなきゃな、艦娘だとワンパンされてしまうからな…」

吉島「艤装の方も強化しないとねキャパシティのアップを中心とした改装にしないと」

海「艦娘達の方ももっと訓練させなきゃな…人型だけじゃなく、他の個体も強化されていると考えた方がいいかもな、とにかく、強敵が出た以上こちらも色々と強化しなくちゃならないな、あいつの死が、無駄じゃないってことを示すためにも」

秀「そうだな…」

吉島「うん…」

 

 

艦娘たちは理解した、この日常が限りなく続く事はなく、強大な力の前では、皆等しく轟沈することを

 

悲しみの連鎖はとどまることを知らず、恐怖を植え付けている

 

 

 

死は誰にでも訪れる、流れ弾に撃たれ血に溺れる者もいれば、頭に喰らい安らかに眠る者もいる。震える恐怖に勝ち続けることで、戦士として立ち続けることができる。

戦わねば生きる権利などない、誰一人として!

 

次回「ブラックウォーリアー」

これが俺の道だ




はい鬱回です、安定のどんより空気です。次回は轟沈から数日経った話となりますのでご容赦ください。
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