女王蟻と放出系と女王蜂   作:ちゅーに菌

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どうもちゅーに菌or病魔です。


そうだメイドをふやそう その4

 

 

 

 奇術師姿の青年――"ヒソカ=モロウ"は天空闘技場で割り当てられた自室でトランプタワーを作りながら考え事をしていた。

 

 ヒソカが天空闘技場に来たのはつい先日であり、現在は150階クラスの闘士である。もっとも彼が200階クラスに上がるのはすぐに可能なことであろう。

 

 ヒソカは当初、天空闘技場には"遊び"に来たといっても過言ではなかった。彼にとってはこの施設などその程度の認識である。

 

 しかし、ここ数日で流星の如く現れた"モーガス・ラウラン"という青年により、その認識は変わった。

 

 モーガスはヒソカにとって念能力者になってから初めて現れた明確に己よりも遥か格上の念能力者なのだ。現在、ヒソカにとって何よりも優先して殺り合いたい相手なのである。

 

「先に会っておくべきかな?」

 

 ヒソカは考える。幾ら彼が誰とでも試合を受けるという天空闘技場では奇っ怪なスタンスをしているとはいえ、ヒソカから見ても小粒とたまに掘り出し物がいると考える程度の天空闘技場にあれほどの念能力者が長期間滞在しているとは限らない。数日掛からず、ヒソカは200階クラスに上がれる筈だが、その時に既に彼が居ないとも限らなかった。

 

 とりあえず、顔合わせをしておくことに越したことはないだろう。ヒソカはトランプタワーを崩すと、自室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふわぁい……朝から誰だ?」

 

 ヒソカがモーガス・ラウランの自室の扉をノックすると、出迎えたのは男物のズボンだけ履き、上に一切何も纏っていない姿で出迎えてきたモーガスと全く同じ髪色をした美女に近い年齢に見えるが、まだ若干の幼げが残る大層な美少女であった。

 

「……………………オウフ」

 

 なにやら妙な呟きを上げる少女にヒソカは目を見開いて驚く。少女が出て来たからではない。少女のオーラが昨日からずっと思い描いていたモーガス・ラウランそのものだったからである。

 

「これは失礼」

 

 何故か女性の方から詫びの言葉があったと共にバタンと扉が締まる。朝も早い時間なこともあり静寂が訪れた。そして、約30秒後、再び扉が開く。そこにはどんな速度で身に纏ったのか、キラキラと輝くような滑らかな白と、深く濡れたような黒の二色を基調として作られたヴィクトリアン調のメイド服を身に纏った少女の姿があった。

 

 陽だまりのような屈託の無い笑みを浮かべており、これまでのことがなければヒソカでさえ注視してしまいそうな程の美人である。

 

「おはよう、私はカタリナ・ラウラン。モーガスは双子の兄よ。何か用かしら?」

 

「い、いや……誤魔化せてないよ……?」

 

「……………………初登場からやり直せない?」

 

 オーバーリアクションで自身の体を抱き締めながら、瞳を潤ませつつ、指を唇につけてそう呟くカタリナ・ラウラン――ではなくモーガス・ラウラン。彼はあの早着替えでは装着し切れなかったらしく、ブラジャーをしていないため、動いた拍子にかなり豊満な胸が揺れる。

 

 後にヒソカは知ることになるのだが、実力者の念能力者というものは一様に何かしら破綻していたり、独創的だったり、変態だったりするわけでモーガスも例に漏れずその一員であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君、年齢は?」

 

「17歳だよ。家族構成はツンデレだけど他人想いと家庭的だけどレズっけのある二重人格の妻がひとりと、親代わりの女性と祖母がひとり。それから弟と妹が一人づつ。俺からは全員に血の繋がりはない。後、ペットにコウモリとアリとヘビを飼ってる」

 

「複雑だね……♤」

 

 モーガスはブラジャーをしてから200階クラスにあるレストランに行き、ヒソカとふたりで朝食をとっていた。

 

 ヒソカがモーガスに話を振ればその話題に3倍程情報量を増やして帰って来ることが続いており、モーガスがとてもお喋りな人間だということがよくわかる。また、時折冗談も織り混ぜてくるためお調子者であることもわかった。

 

 年齢はヒソカよりも少しだけ年下のようだが、そこまでの違いはない。にも関わらず、才能という言葉では説明し切れない程に馬鹿げた量と、仙人のような研ぎ澄まされたオーラをしているモーガスへの疑問はまるで尽きない。

 

「どうしてそんな姿をしているんだい……?」

 

「妻の創られた人格の方のにゅうに頼まれてな。妊娠してるから子供を労れるとか言ってたけど、えっちぃだけだぞにゅうはな。あ、性転換しているのはコレのせいね」

 

 モーガスはどこからともなく、1枚のクッキーを取り出し、それをヒソカの目の前に置いた。微弱なオーラがクッキーを覆っており、一目でただのクッキーではないということがわかる。

 

「それは家のアリさんが作ったホルモンクッキーだ。食べると24時間性転換出来るという、一部の人間には夢のような物体だな。正直、ちょっとクセになりつつある」

 

「へ、へぇ……♦」

 

 もう、どこから突っ込んだらいいのかわからず、会話を流し始めるヒソカ。いつもは逆の立場なので、彼を知る者ならば驚くことだろう。

 

「残念だけどこんな姿だから今日は試合を組めないよ」

 

 "明日以降ならいつでも"と続け、こちらに近い話題に戻ったところでヒソカは話を切り出した。自身はまだ200階クラスの闘士ではないが、すぐに上がるので殺り合って欲しいということを。

 

 当然と言うべきか、ヒソカは己の殺気を隠さずに浴びせながらであり、自身のことをモーガスに覚えて貰えれば今日は問題なかった。ヒソカにとっては何も天空闘技場でしか戦えないというわけではないからである。

 

 するとモーガスは、まるで暗いオーラや殺気に当てられるのに慣れ過ぎて、全く感じられなくなったように自然な様子で話を聞き、不思議そうな表情で首を傾げる。

 

「なんだ。それなら今すぐにやろう。俺を殺したいだけなら別にこの体でも問題ないだろう?」

 

 まるでそれは友人に遊びに誘われたようにフランクな返答であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天空闘技場から少し外れた場所にある暗く人通りのない森。そこで道化師の格好をした男――ヒソカ・モロウと、メイドの格好をした女――モーガス・ラウランが対峙していた。

 

「どうしてここを選んだんだい?」

 

 ヒソカはモーガスにそう問い掛ける。彼はメイドの念獣と剣を使うため、木々の密度の濃いこの森では剣が十全に振るえず、メイドの方も全体的な取り回しの悪さが目立つことだろう。

 

 更に彼は知らないであろうが、これだけ立体的に遮蔽物のある場所はヒソカにとって絶好の戦闘場所であった。

 

「んー? そっちの方がフェアだろう?」

 

 モーガスの呟きにヒソカは言葉を失った。

 

「そりゃあ、突然襲って来るような無礼な輩なら、俺だってウザいから何も考えないでとりあえず殺すさ。天空闘技場はルールがあるから、ルール内で出来ることはなんでもする。でも、一対一でわざわざ殺しを挑んでくるような奴にそれは無粋だろ? むしろ少しでもフェアにしてやりたいと俺は思う」

 

 それは彼なりの矜持。捻れ狂い、歪曲し尽くした優しさというものであった。

 

「だから仕込み杖も使わないよ。丸腰の相手に使うのは……なーんかズルいからな」

 

 そう言うとモーガスは地面に持っていた仕込み杖を突き刺し、既に意識は戦闘に向いているとばかりに首を鳴らす。にも関わらず、その様子には手加減でも、嘲りでもなく、純粋にそう考えてこれからの殺し合いを楽しもうとしている様子であった。

 

 それを見たヒソカは凄まじい既視感を覚え、それがなんであるかを即座に知覚した。

 

「いや、ソレは使いなよ。僕にはトランプ(コレ)があるからね」

 

「そうか? ならお言葉に甘えてそうしようかな」

 

(ああ……なんだ……簡単な話じゃないか…… ♡)

 

 ヒソカは取り出したトランプを周で強化し、モーガスに見せた。それを見た彼は地面に突き立った仕込み杖の柄に右手を掛けて、反りの無いジャポントウのような刀身を引き抜く。

 

「じゃあ、この柄が地面に落ちたら始めよう」

 

 そして、彼は周でオーラを纏わせた鞘を空へと放り投げる。鞘はくるくると綺麗に回転しながら一切ブレることなく飛んで行き、やがてそのままの軌道で地面へと落ちる。

 

(僕と同じだ……♦)

 

 そう思い付くと同時にヒソカは森の中へと飛び退き、次の瞬間に彼の居た場所を木々ごと水平に薙がれた様子と、未熟な果実に思いを馳せる自身を鏡で観たときのような表情に変わったモーガスの顔を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(うーん……わかってはいたけどスゴいなぁ♧)

 

 戦闘が始まって数分が経過した頃。ヒソカは森の中で半ば防戦一方――というよりモーガスから逃げ続ける展開になっていた。

 

 モーガスは歩きながらヒソカを追い、近づくと仕込み杖を振るってその一帯の木々ごと薙ぎ払うことを繰り返している。仕込み杖を振るう瞬間に周で纏わされたオーラが不自然に伸び縮みすることでその有り得ないリーチを実現していたが、発を使用しているような様子は一切ないため、純粋なオーラ操作の技量によるモノだとヒソカは理解出来た。

 

 相当卓越した技量だが、オーラ操作ならば出来るかも知れないため、ヒソカはこの戦いが終わった後で自身が生きていたのならば、とても役立ちそうなので修行してみようかと計画を立てる。

 

(やっぱり全く手の内も見せないし……よくできた念能力者だ♠)

 

 ヒソカとしては今は様子見の時間である。というより、これほど格上の相手と馬鹿正直に直接戦闘を行うなど自殺行為もいいところなため、念能力のひとつでも引き出せればいいと考えていたが、モーガスは肩に乗って片手で押さているデフォルメの小さなメイドを具現化したのみでそれ以外の念能力は一切使用していなかった。

 

 更に最初の頃こそ、小さなメイドに小さなオーラを食べさせるように指を動かしているようだったが、今はこれといって小さなメイドに対しては何もしていない。

 

 これでは試合でわかることと何一つ変わらない。収穫と言えばオーラ操作によってリーチを伸ばせることぐらいだが、慰めにもならないだろう。

 

 これらの情報からヒソカが推察できる事と言えば、異常な程卓越した特質系を含む放出系か具現化系の念能力者であることだが、真反対の系統のため、どちらかに決めつけるのはあまりに危険だ。

 

 仮に放出系だと仮定して戦い、具現化系だった場合、モーガスの周囲ならば試合で見せていたような大きなメイドを瞬時に形成できる恐れがある。その場合はインファイトで挑むことそのものが無謀と言えよう。

 

 また、仮に具現化系だとして戦い、放出系だった場合、距離を離し過ぎれば、あれほど卓越した念能力者から繰り出される念弾に狙われることになる。恐らく、一度距離を離せば二度と近付けなくなるような絨毯爆撃よりも恐ろしい面による制圧攻撃が待っている事だろう。まあ、これまでの試合やこの戦いでも一度も念弾を使用していないため、仮に放出系だったのならとんでもない食わせ者である。それこそあの軽いノリの言動さえ全てがフェイクだとでも言うようなものだ。

 

 だからヒソカは付かず離れずの距離でずっとモーガスを観察し続けていたのである。

 

(試合と今見たところ、あの小さなメイドは相手の念能力を持った念獣を具現化する能力。小さなメイドのしている動作を見るに相当な数の制約を設けているようだ♢)

 

 かといってそれを止めれるかと言えばはっきり言って不可能である。何せインファイトに持ち込んだ瞬間に死だ。持ち前の人体破壊技術も合わさり、素手でモーガスと殴り合うことそのものが、死に直結するであろう。尤も死力を尽くせば一撃ぐらいは急所に食らわせられる自信がヒソカにはあるが、それであの馬鹿げたオーラ防御と、仙人のような肉体操作から繰り出される城塞のような守りを突破出来るかと言えば怪しいところだろう。

 

 更に言えばモーガスは小さなメイドを出している間、相当気を張っているらしく、ヒソカの念能力であるガムとゴムの性質を持ち、自由に伸び縮みする"伸縮自在の愛(バンジーガム)"は、例え死角から隠を掛けて放とうともそちらを見ていないにも関わらず、超反応としか言えない速度で切り落とされた。

 

 その上、モーガスの仕込み杖に纏わせた周はオーラ技術によって、目に見えない程微細なチェーンソーの刃を回転させるように超振動をしているらしく、全く剣身にバンジーガムが張り付く気配がない、というより張り付いた瞬間に粉々に接着面から砕け散るのだ。無論、体に張り付こうとも次の瞬間には斬り落とされているため、縮む時間すらない始末だ。また、途中で小さなメイドにバンジーガムを吸われたため、モーガスに対して直接バンジーガムで攻撃を行うのは諦めた。

 

 ここまで己の念能力が暖簾に腕押しだと思った相手はヒソカにとってモーガスが初めてであった。

 

 オーラ技量のみでそこまで自身の念能力が完封されるのかと、ヒソカは関心を越え、恍惚にも近い思いを抱いていたが、それを表情以外に出していないため、ヒソカも超一流の念能力者と言えよう。外見はメイド服を着ている大層な美女であり、中身は紛れもなく男性なのだが、モーガスは異次元の念能力者だったというだけの話であろう。

 

 また、彼が手加減、或いはメイドを増やすためにヒソカを泳がせていると言うのは彼自身なんとなく感じていることであった。

 

「さて、鬼ごっこはこの辺で終わりにしようかな」

 

 次の瞬間、少しヒソカに姿勢を傾けた状態で地に足を着け、特に構えを取っていないモーガスが呟きと共に弾丸のように打ち出された。

 

「な……!?」

 

 それには流石のヒソカも驚く。一切予備動作無しで仕込み杖を構えたメイド服の美女が己に向けて飛んだのだ。嘘みたいな光景であろう。

 

 だが、ヒソカは先々の木々にバンジーガムを貼り付けながら移動していたため、それを反射的に縮めることで間一髪モーガスの仕込み杖を避けた。その時、肩を少し刃が掠り、剣身に血と組織が付着したが、その程度で済んだと言えるだろう。

 

「うーん……今の結構殺す気だったんだけどやるねぇ。その念能力はゴムとガムの性質を持つってところか。性質の変化は変化系の分野、短絡的だが変化系の念能力者かなヒソカは?」

 

 木に上にいるヒソカがモーガスを見下ろす形で互いは対峙する。

 

 当然とも言えるが、モーガスは既にヒソカの系統を見抜いていた。そのまま、彼は仕込み杖に付着したヒソカの血と僅かな体組織を小さなメイドに食わせた。そして、全てが終わったとばかりに肩から小さなメイドを地面に放った。

 

 すると次の瞬間には短めの赤髪をしたやや爪の長い美女がそこにおり、無論メイド服を纏っていた。そのメイドから放出されるオーラすらほぼ完璧にヒソカ自身のモノを再現されており、外見だけでなく、中身すらもかなり精巧な造りであることに気付かされる。いったい、何れ程の生きた屍を積めばここまでの人間の念獣が造れるのかと、ヒソカは感銘から溜め息を漏す。

 

「僕が言うのもなんだけど……君、情熱の向ける方向性が狂ってるね。勿論、僕は嫌いじゃないよ♤」

 

「まあ、人間なんて誰しも何かしら狂ってるもんだ。俺やお前はすこしばかりオープンで人目につくところが狂ってるだけだよ」

 

 その的を射たようにも、人間に対して諦めているようにも思える言葉にヒソカは目を細める。するとモーガスは手元に何かの手帳を具現化し、それを眺めながら呟いた。

 

「"伸縮自在の愛(バンジーガム)"ね。能力は概ね思った通りか……コピーしたメイドたちどころか、攻防一体な上、俺の念能力よりよっぽど応用の効く念能力じゃねーか……こういうのが造れる発想力が俺にもあればなぁ……ありがとう」

 

「ククッ……どういたしまして♥」

 

 ヒソカのメイドは手のオーラをバンジーガムに変え、その辺りの石を引き寄せて見せる。明らかにヒソカのバンジーガムを持っていると言える。また、ヒソカは裏で確認してみるが、特に自身のバンジーガムに異常があった訳ではない。とすると単純に多大な制約を乗り越えた上で、対象の念能力をコピーした念獣を生み出す念能力と見て間違いないだろう。

 

 寧ろヒソカの返答は遥か格上の念能力者の賛辞とも皮肉とも取れる言葉に対しての純粋な感情であった。少なくともモーガスの念能力は利便性という点は度外視している。まあ、他者のメイドをいつでも具現化出来るという規格外の性質を除けばの話だが。

 

「さて……」

 

 モーガスは手帳とヒソカのメイドを消した。するとメイドを形成していたオーラが全て彼へと還って行ったことが見て取れる。そして、モーガスの顕在オーラが今までの戦闘時よりも遥かに巨大なモノへと変わる。いや、元々がその大きさだったのだろう。恐らくはメイドを作製するに当たって己のオーラすら制限するような念能力だったと捉えるべきか。

 

「ちょっと種明かしをすると、さっきの移動はただの浮き手だよ。相手が気にならない程度にオーラを足の一点に集め、それを一気に解放して体を飛ばしただけさ。後、俺は放出系だ」

 

「そうかい。また、フェアじゃないから言ったのかい?」

 

「いいや……どうせバレるから言ったんだ」

 

 その言葉と共にモーガスの顕在オーラが練によって更に跳ね上がり、暴力的なまでに禍々しいオーラが溢れ出す。それと共にモーガスの仕込み杖を持っていない左手の五指の先に念弾のオーラが灯った。

 

「簡単に壊れてくれるな、本気で行くぞ?」

 

 その言葉の直後、五指から最新鋭のガトリング砲のような凄まじい連射性で念弾が放たれた。即座にヒソカは木から別の木へと飛び退いたが、念弾が過ぎ去った場所は、丸々全てが念弾の形で貫通されたかのような有り様になっており、目算でも森そのものを1km以上に渡って縦に抉り取っている。

 

(これは……♠)

 

 念能力者というより大量破壊兵器のようだが、当然これだけで終わる訳もない。モーガスは水平に左手を動かし、薙ぎ払った。それによって森が横から消滅するように掻き消される。最早人間が作り出せる光景ではない。

 

 ヒソカは炙り出すようなモーガスの行動を見て、半ば確信した笑みを浮かべながらトップスピードである場所へと向かった。

 

(なんとか釣れそうだ♦)

 

 内心ほくそ笑みながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだ諦めたのか……?」

 

 若干落胆したような声色でモーガスは、ある場所に移動したヒソカと対峙する。そこはモーガスがメイドを作っている最中に仕込み杖で薙ぎ払った地域であった。隠れる場所を無くすために、木々はかなり低い位置から薙ぎ払われており、遮蔽物がまるでない。念弾を見てからここに移動したのなら自殺といっても過言ではないだろう。

 

 また、ヒソカはモーガスの問いに一切答えなかった。

 

 モーガスは30m程先にいるヒソカを見据えながら近づいていく。その際にくるくるとバトンのように仕込み杖を回しており、どうやら止めは仕込み杖で行うつもりらしい。

 

「なんで君が今、僕を念弾で殺さないのか当ててあげようか?」

 

「んー?」

 

「殺した感触がしないから――だね?」

 

「なんだ、よくわかってんじゃん」

 

「うん、だって僕もそうだもの♢」

 

 そして、ヒソカがモーガスへと他愛もない言葉を投げ掛ける中でも、モーガスは止まらず、25m、20m、15m、10mと距離を詰めて行く。そして、数mの距離に差し掛かった瞬間――ヒソカはトランプを広げながらモーガスへと飛び掛かる。

 

 モーガスは在り来たりな奇襲に落胆しながら剣を振るおうと腰を下げて踏み込みの為に半歩だけ足を下げた。

 

(あ……?)

 

 その刹那、何かによって片足を捕られた感覚を覚える。思うように動かせなかったため、ヒソカを見据えながらも意識がそちらに逸れた。

 

 それは地面にあった窪みに詰まっていたヒソカのバンジーガムに他ならない。そこにいつの間にか己が片足を突っ込んでいたのである。

 

(アレ……? こんなんあったけ? さっき見たときはただの地面だったような……)

 

 モーガスはそう思い返しながらもバンジーガムの周囲に地面と似た配色をした紙のような何かを見つける。それは明らかにオーラ的なものが掛かっており、迷彩の役割をしていたのだろう。

 

 如何に瞬時の対応と言えど、その確認により半ば強制的に意識を裂かれたことによってヒソカへの対応がやや遅れ、このタイミングでモーガスの左手からヒソカに向けて念弾が掃射される。

 

 ヒソカの到着までに発射できる数は精々、50発程度といったところであり、瞬時に形成した威力よりも速さに特化した念弾だが、少なくともマトモに避けれるような軌道のものではない。ヒソカは蜂の巣にされるかに思われた。

 

 その前にヒソカはほぼ全てのトランプを投げ、バンジーガムで張り付けて空中で密集させ、即席の盾とすることで防ぐ。だが、盾の範囲は上半身を防げる程度の広さであり、それ以外に漏れた念弾の数発がヒソカの体に直撃する。

 

 そのまま、既にヒソカは攻撃体勢に入っており、モーガスに届く距離に居た。1枚だけ右腕に持たれた周で強化されたカードをモーガス目掛けて振るう。

 

 当然、残った仕込み杖を振るい、モーガスは胴から入り、トランプを持つ腕ごと掬い上げるように真っ二つにしようとしたが、それは何故か不自然に少しだけ逸れ、ヒソカのトランプを持たない左腕を斬り落とす軌道を描く。

 

(バンジーガムだと……?)

 

 その時、初めてモーガスは自身が仕込み杖を持つ手元に、ヒソカの左手から伸びたバンジーガムが張り付いていたことに気が付く。

 

(あの時か……)

 

 モーガスが思い浮かべたのは足元のバンジーガムに目を移した刹那の時間である。その間にヒソカはこちらに向かい、盾を用意しながら、己の腕を代償にすることで無理矢理仕込み杖を一撃だけ抑え込んだのだ。

 

(…………今さら不粋だよなぁ)

 

 モーガスは全身から念弾を放つことでヒソカを殺すことも考えた。しかし、それをやってしまえばここまで己を投げ捨ててまで殺しに来ている者に対してどうかと思い、そのまま受けることに決める。それにまだモーガスにはこの状況でも全く動じないだけの理由があった。

 

 時は動き出し、ヒソカの左腕が仕込み杖によって飛ぶのと同時にモーガスの肋骨の隙間にヒソカのトランプが入る。

 

「あちゃー、中々やるけど……それじゃ届かないぞ?」

 

 それはモーガスの仙術染みた肉体操作とそれによって、筋組織そのものをオーラで強化する芸当である。其れによって、心臓の少し手前で刃と化したトランプは止まっていた。

 

 モーガスがチラリとヒソカの顔を見れば、やりきったような笑みを浮かべた道化師の姿がそこにあった。二人は最早抱き合うような距離にあり、互いに外見的にはピエロとメイドの美男美女であるため、滑稽だがそれなりに生える光景であろう。

 

 モーガスは全てを終わらせるため、ヒソカの背中へと仕込み杖を振り上げる。

 

 

「僕のか・ち♥」

 

「あ……」

 

 

 ヒソカからその言葉が呟かれた瞬間、モーガスは自身の体の異常に気が付く。それは肉体操作でもっていち早く気づいた体の異常――心臓が刺し貫かれたことを意味していた。

 

(なぜ……?)

 

 モーガスが困惑しながら仕込み杖を落とすと共に、ヒソカの片腕が地面に落ちる音を聞き、死ぬまでの間に少しだけ思考する。

 

(ああ……なんだ……)

 

 考えても見れば答えはとても単純なことであった。それどころか、モーガス自身のせいであると言ってもいい。

 

 薄れる意識の中でモーガスはヒソカに目を合わせると、そっと笑い掛けて最期の言葉を紡ぐ。

 

「いいねぇ……」

 

 それから眠たげな様子で瞳を閉じ、それっきり動きを止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

 己の手の中でモーガスが死亡する光景を見届けたヒソカは、抱き止めていた体をそっと下ろし、胸に刺さるトランプを引き抜く。

 

 それはヒソカが選んだのか、偶々なのか、ジョーカーのカードであった。

 

「はぁ……」

 

 ヒソカは確かに自身がモーガスを殺した余韻に浸りながら、彼の心臓を貫いたトランプを眺める。そして、誰に見せるわけでもなく種明かしを行った。

 

「うん、僕ってやっぱり天才♡」

 

 それはモーガスが前半で行っていた仕込み杖のリーチを伸ばす、オーラ操作そのものであった。それをヒソカは戦闘中に会得していたのである。

 

 尤も彼に比べれば比べ物にならない程に劣るものであるが、たった数cmの距離を伸ばすだけならば十分過ぎる程であった。流石に体内でヒソカの全てのオーラを注ぎ込む程の勢いで放たれたそれを止めるだけの肉体操作はモーガスですら不可能だったのだろう。

 

 勝敗を分けたのは単純なことが幾つも重なった結果だった。

 

 まず前提としてモーガスは狩人だったことだ。それもヒソカと同じタイプであり、結果と工程の両方を楽しむタイプの者である。それ故に簡単にはこの戦いをモーガスから終わらせるつもりはないことはわかり切っていたのである。何故ならヒソカでさえそうなのだから。

 

 次に殺害には必ず仕込み杖を使用してくるであろうということだ。これもヒソカが途中にモーガスに語ったのと同じ理由。自身ならそうすると考えたからである。否定する気は更々ないが、一対一の殺し合いでまで、拳銃で殺したところで何が楽しいのかといったところである。

 

 そして、観察の末、仕込み杖での攻撃の際に必ず半歩下がることをヒソカは見抜いていたのである。だから前半で逃げながらバンジーガムの上に、もうひとつの念能力である"薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)"を重ねたモノを幾つも設置し、ブービートラップを設置していたのだ。はっきり言って初めからヒソカの第二の念能力を知っていなければ看破出来ないような代物だが、モーガスに対しては一撃の起点、それも初見に限るであろうことは目に見えているため、卑怯だと言われる筋合いはないだろう。また、誘導も相当な賭けであった。

 

 結果、残っていたのはヒソカだった。それだけの話だ。どれだけ強かろうと、どれだけ卓越していようと、勝敗は一瞬で決まる。それを手繰り寄せれる者こそが、真の強者と言えるだろう。

 

「君……結構、気が合ったよ♠」

 

 これでまた自身が最強だという証明に繋がる。そう思いながらヒソカは少しだけ殺してしまったことを悔いるような呟きを上げ――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「奇遇だな、俺もそう思うぜ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 呟きに呼応するように起き上がったモーガスの仕込み杖に残った右腕を斬り飛ばされた。

 

 これにはヒソカもポカンとした表情で固まった。まるで死者が蘇ったとしか言えない光景である。そんな表情を見たモーガスは、仕込み杖をまたくるくると回しながら心底楽しそうな様子で口を開いた。

 

「"一度きりの復活(ベルセルク)"。心臓及び大血管に致命傷を受けた場合にのみ発動するカウンター型強化系念能力だ。発動中、一切他の念能力を使えなくなる代わりに細胞とオーラの回復力を爆発的に強化するってだけの単純でつまらない念能力さ」

 

「死んだフリしてたんだ……酷いなぁ……♧」

 

 そう言って笑いながら溜め息を吐くヒソカ。それはどちらかと言えば、言葉通りよりも、モーガスが自身のように第二の念能力を持っていない或いは発動しないという前提で考えていた自身を自嘲するようにも見えた。

 

「いや……ブリオンさんと少しでも長く戦うためだけに盗られてもよくて、強化系の修行になる念能力を少ないメモリで作っただけだったんだが……ただの人間で発動させたのはヒソカが初めてだ」

 

「ククッ……それは光栄だ♦」

 

 モーガスの言っている単語はよくわからないが、それでもヒソカに対しての純粋な賛辞なのは理解出来た。

 

 見れば単純かつ厳し過ぎる制約を設けたため、その性能は凄まじく、現在のモーガスのオーラは元々の更に倍以上に引き上げられており、更に肉体は傷を負った側から瞬時に修復されて行くようなモノへと変貌しているのか、既にトランプを差し込んだ胸の傷すら治癒しきっている有り様だ。

 

 両腕を失った自身に既にここからの勝ちは有り得ない。故にヒソカはありのままを受け入れていた。

 

「じゃあ、行くぞ?」

 

 それに答えるように、モーガスは嬉々とした笑顔で仕込み杖を振りかぶった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ……?」

 

 ヒソカは何故か目を覚まし、そんな第一声を上げた。恐らく自身はモーガスに殺された筈であるためである。ここがあの世なのか、それとも全てが夢だったのか考えた。

 

 しかし、周囲を見れば中途半端に汚れた壁に囲まれ、簡素な医療ベッドに乗せられている事がわかり、あの世にしては偉く世俗的であることに気づく。そして、黒と白のフリフリしたメイド服を着ている女がベッドサイドでニコニコしていることにようやく目が行った。

 

「よっ! 気分はどうだ?」

 

「うーん……臨死体験したみたいな気分かな?」

 

「まあ、半分は間違ってないな。ギリギリ死なないで意識を飛ばすように斬ったし」

 

 とんでもない芸当が行われたことを知ると共に、ヒソカは自身の両腕が斬り飛ばされる前のように繋がっていることに気が付く。医師ならば、かなりの技術によって繋げられたのだろう。

 

「医者に運んでくれたのかい……?」

 

「闇医者だけどな。手術道具を一式と場所だけ借りて俺が手術した」

 

 その言葉にヒソカは目を丸くしたが、モーガスは当然だと言わんばかりに口を尖らせる。

 

「俺は人体破壊のプロで、人間の念獣を作れるような奴だぞ? 手術の技術なんてとっくの昔に下手な外科医よりも遥か上だ。むしろ、手術に念を使える分、普通の医療よりも具合がいい筈だぜ?」

 

 そう言われてみればその通りであろう。その上、確かに繋げた腕も直ぐに存分に動かせそうなレベルだが、流石に暫くは療養しようとヒソカは決めた。

 

「どうして僕を殺さなかったんだい?」

 

 ヒソカはしたかった質問をした。敗者である以上、モーガスの決定に異論を唱えるつもりはないが、聞けるのならば聞いておきたいものである。

 

「だってヒソカ、お前さ――」

 

 モーガスはとても嬉しそうな様子で呟いた。

 

「まだまだ強くなれるだろ? それなのにこんなところで殺すだなんて純粋に惜しいって思ったんだ」

 

「――――――」

 

 奇しくもそれはヒソカが、青い果実と呼ぶそれにそのまま当てはまった。つまりモーガスにとっては誰でもない、ヒソカが青い果実なのである。

 

「それに勝負はお前の勝ちだ」

 

「え……?」

 

 ポリポリと何故か恥ずかしそうに頬を指で掻きながらモーガスは更に呟く。

 

「だってほら、俺一回心臓止まったじゃん? それってつまり一度は死んでるようなものだからな。"殺し合い"ならその時点で俺の負けだ」

 

「いや……それは流石に謙遜が過ぎるよ♢」

 

 殺し合いについての勝者と敗者の定義を二人で語り、ああでもないこうでもないと不毛な押し付け合いが始まる。そして暫くそれが続いていると、思い出したかのようにモーガスの表情が曇った。

 

「あー……忘れてた」

 

「どうしたんだい?」

 

「いやー、闇医者から手術道具と場所借りたって言ったじゃん?」

 

「そうだね♣」

 

「実はその闇医者、俺が手術した様子を見たらなんか俺を手元に置きたくなったらしくてな。最初の話と違って、無茶苦茶吹っ掛けて来るし、なんか脅そうともしてきたからさー、面倒だし殺っちゃったんだわ」

 

 そう言いながら隅にある黒く大きなゴミ袋を指差すモーガス。よく見ればこちらに向いた袋の中から生気のない目玉が覗いている。

 

「いきなりで悪いんだけどさ。天空闘技場の外での殺しは普通に問題になるから、処分するの手伝ってくれない?」

 

「ククッ……本当に面白いね君♣」

 

「いや、ほとんど俺のせいじゃ無いし……あ、そうだ。折角だから携帯電話の番号とかメールアドレスとか交換しようぜ?」

 

 "遂に買っちまったぜ。弟の名義だけどな!"と言いながら、何故か胸の谷間からスマートフォンを取り出して見せるモーガス。その様子になんとも言えない気分になりながらも、ヒソカは連絡先を交換した。

 

 こうして紆余曲折を経て、数少ないモーガスの友人が増えていくのであった。

 

 

 








やったねモーくん! 友達がふえるよ!




一度きりの復活(ベルセルク)
 心臓及び大血管に致命傷を受けた場合にのみ発動するカウンター型強化系念能力。効果としては発動中、一切他の発を使えなくなる代わりに細胞とオーラの回復力を爆発的に強化するという、とんでもなくビーキーな念能力である。ちなみに心臓に攻撃が当たったのなら二度三度と何度でも発動するため、元ネタ通り名前詐欺。



蛇足
 ちなみに結局のところヒソカと戦ったモーガスの一番の敗因は慢心である。後、モーガスが元々女だったのなら結婚していてもおかしくないぐらい気は合う。
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