居酒屋で愚痴を聞くだけの簡単なお仕事です   作:黒ウサギ

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台詞が多いかなーって
あと相変わらず短い上に締めくくりがしょぼいですはい













第13話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「にゃ~♪やっぱりみくの曲は素晴らしいにゃ!神楽さんもそう思うでしょ?」

 

「ふふふ、この僕の曲こそが一番だという事をみくさんは知らないんですか?いえ、曲だけではなくアイドルとして一番なのもこの僕です!なんていったって可愛いですからね!」

 

「我が鎮魂歌が世界を覆いつくす!(私の歌だって負けてないですよ!)」

 

 姦しい・・・・・・

 女三人寄れば姦しいというが、この事務所には三人ではなく三桁のアイドルが所属している。そんな状況をどう言葉で表せばいいのだろうか?

 今俺は前川と幸子、蘭子を車に乗せて事務所に向かって車を走らせている。何故俺が?と疑問に思う人もいるかもしれない、答えは単純だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――Pが過労で倒れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その事を聞いたとき「やっとか」と思った。常識的に考えて、いや常識的に考えなくても一人のプロデューサーが三桁を越えるアイドルのプロデュースなど無理があるのだ。常日頃スタドリエナドリを飲み続けて自分を誤魔化していたのだろうが、あんな合法化どうかも怪しいものだけでは誤魔化し続けるのは無理だというわけだ。

 Pが倒れたことにより事務所は大混乱。まず仕事ができない、P一人が営業やアイドル達の送迎をしていたのだから当然だろう。まぁそんなことよりもPの家がやばい。以前ままゆと渋凛がPの家に乗り込むという事があったのだが、今回Pが倒れた事により二人がお見舞いと言う名の抜け駆けをしようと行動を起こしたのだが

 

「プロデューサーの家ね?わかるわ」

 

 アンチエイジングさんが二人の後をつける

 

「川島さんどこかにでかけるんですか?え、プロデューサーの家?私も行きます!」

 

 ゆるふわ藍子ちゃんも同行し

 

「全く、こんな大人数で病人の家に押しかけるなんて皆さんは社会人としての自覚が・・・・・・、待ってください私も行きます。行かないなんて行ってないじゃないですか。あぁ待ってください!私は家の場所知らないんですから置いて行こうとしないでください!なんですか皆して笑って!ありすちゃんは可愛いとか言わないでください、名前で呼ばないでください!」

 

 ちょろいんだけではなくアイドル全員が押しかけんとする勢いだった

 まぁPは今俺の家に避難しているので大丈夫だろう、多分

 話を戻そう、現在俺は三人の送り迎えの最中である。『この音楽 どうでしょう!』

というTV番組、通称CDTV。Kではなく何故Cなのか疑問だったが確かにCの方が良いのがわかった。だからなんだと言うのだが

 何を伝えたいかというと今は俺がPの仕事を手伝っている。居酒屋?あぁうん最近まともに営業してない気がするだろ?俺もそんな気がしてきた・・・・・・。おかしいな、本当につい最近まではPと千川の愚痴を居酒屋で聞くだけだったのに今じゃプロデューサーの仕事をしてるなんて・・・・・・。千川が俺にこの話を持ってきたときは事情を相手側に説明して仕事を休ませてもらえと言ったのだが奴が持っていたファイルが駄目だった。Pのロッカーに保管されていたそのファイル。以前蘭子ちゃんから聞いたのだがPがいつでも俺に仕事を押し付けれるように何をすればいいのかを記していたらしい。それが載っているのがこのファイル、ドヤ顔で見せられたときは思わず油の中に放り投げたくなった。良いこの皆は放り投げちゃ駄目だぞ!

 一日だけ、一日だけでいいから!と千川に頭を下げられ。Pからも電話を受けて渋々請け負ったわけだがまじで辛い。プロデューサー増やせよと言ったのだがアイドル達がPにプロデュースされるのが良いとか抜かすので新人が入ってこないらしい。まぁ中には自分で営業して仕事を取ってくる人とかもいるのだが・・・・・・。わくわくさんとか木場さんとか・・・・・・

 

「あ、神楽さん!僕は疲れたので喉が渇きました!そこのコンビニで飲み物を買ってきてくれてもいいんですよ!僕は可愛いのでそれくらい喜んで」

 

――バンッ!

 

「ヒッ!」

 

 ハンドルを叩き幸子を黙らせる。幸子だけではなく前川と蘭子も黙ってしまったが静かになったのでよしとする。鞄から飲み物を三本取り出し後部座席に座っている三人に渡す。ミラー越しに驚いた顔が見えたがそんなに意外だったかおい・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戻ったぞ千川ー」

 

「お疲れ様です、次は書類仕事ですよ!」

 

「らめぇえええええええええ、神楽の腕腱鞘炎おこしちゃうのぉぉおおおおおおお」

 

「子供もいるんですから変な声出さないでください!」

 

 三人組を事務所に送り届け今日の仕事は終わりだと思っていた俺に届いたのは悲報だった。こんなの絶対おかしいよ・・・・・・

 

「お疲れ様です神楽さん。お茶をどうぞ」

 

「私からは作ってきたモンブランです」

 

 肇ちゃんとかな子の二人が俺にねぎらいの言葉をくれる。ありがとう肇ちゃん。後かな子、そのお腹触らせてください。さすがにそれは声には出さないけどありがとうとだけ言っておく

 疲れた体に糖分が染み渡る。最高にHighってやつなんだけど、チラリとPのデスクの上に乗っている書類を見る。テンションが下がった

 

「P絶対人間じゃない。人の皮を被ったのあさんだって言われても納得できる」

 

「それってのあさんを人外だって言ってるようなものですよね?」

 

 そうとも言う

 

「だってよお前冷静に考えろ?こんなに書類仕事あんのにあいつ他にも営業とか送迎もしてんだろ?何処に休む時間あんのよ。つーか俺これ帰れんの?一応明日の仕込みとかあるんですけど」

 

「それを言われるとーってところですけどなんだかんだで終わらせれるんですよねPさん。元社会人組も手伝ってくれるときがありますし。噂をすればほら・・・」

 

「・・・・・・神楽さんお疲れのご様子ですか?」

 

「楓さん、チェンジで」

 

「楓を変えて・・・・・・ふふふ」

 

 25歳児が来たのだが、駄目だこの人は。絶対合間合間に駄洒落挟んでくるから仕事に集中できる気がしない。今も自分の言った駄洒落がつぼに入ったのかお腹を抱えて笑っている

 

「そんでどうした楓さん。酒のお誘いならお断りだ、見ろこの書類の山を。悪魔の所業・・・・・・悪魔だったな」

 

「おい神楽私の何処が悪魔なのか言ってみろ」

 

「ブリュンヒルデが最終形態になっても勝てないくらいやばそうじゃんお前」

 

「基準のブリュンヒルデがまずわかんないんですけど・・・・・・」

 

 知らんのか、蘭子のスケブに書かれたあの表情がなんとも言えない絵を。あれブリュンヒルデでいいんだっけ?あかん度忘れした

 まぁいっかと話を打ち切り仕事に取り掛かる。どれどれ、この書類に判子を押すだけ・・・・・・判子?

 

「おい千川これ本当に俺がしていい仕事なの?判子押したりしないといけないんだけど」

 

「大丈夫です。判子さえ合っていれば誰が押したかなんてわかりませんから!だから帰ろうとしないでくださいね?その書類が終われば今日の仕事は終わりなんですから」

 

 チッ、ばれたか。しかし判子を押すだけでいいとなれば案外楽なのかもしれない。相手が書類となれば神楽の秘奥を使わざるをえない

 事務所に残っていたアイドルを呼び寄せる。肇ちゃんにかな子に・・・あやめちゃんいるじゃん!これでかつる!

 

「よし、君達を呼び出したのには重要な理由がある。」

 

「「「重要な理由?」」」

 

「そうだ。これから俺は書類に判子を押す作業に入るのだがいかんせん量が多い。だから申し訳ないが諸君らにはこれを手伝ってほしい。簡単な仕事だ、ニンジャサンは散乱するであろう書類を拾い上げて欲しい。肇ちゃんとかな子はその書類を纏めあげていってくれ」

 

「神楽さん質問があるのですけど」

 

「はい、肇ちゃん」

 

「手伝うのは構いませんが書類は区別する必要はないのですか?」

 

「無問題だ。後で千川がきっちり分けてくれる予定だ」

 

「その予定は未定でお願いします!」

 

「お次は拙者の質問です!何故私が拾い上げる役目なのでしょうか!」

 

「答えは単純だ。君がニンジャだからだよアヤメ=サン。ニンジャなら素早い動きができると期待しているぞ」

 

「任されました!忍!」

 

「かな子は質問あるか?」

 

「私は特にありませんね」

 

「よぉーしそれじゃ、ミッションスタートだ!」

 

「「「おー!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いよっしラスト!」

 

――ポンッと音を立てて最後の書類に判子を押す。手伝ってくれた三人の方も無事に終わったようだ。時計を見ると18時、送っていこうかと聞くと寮まではそんなに時間がかからないとのことなのでと言われた。せめてもの感謝の気持ちとして居酒屋のクーポン券を渡しておく事に

 

「このクーポンで何ができるんですか?」

 

「Niceな質問だ肇ちゃん。そのクーポンを使う事によって俺の店の品物一点が無料になる」

 

「えぇと、本当にそんなのもらってもいいんですか?」

 

「Don`t worryだかな子。なんならデザートでも作ってやろう」

 

「ならば拙者は是非とも兵糧丸を!」

 

「それならあるぞ」

 

 バッグの中から噂の兵糧丸を取り出しあやめちゃんに手渡す。何であるんですかと大変驚かれたが忍び足るもの素直に情報を開示するわけないだろと告げると物凄く納得してくれた。ちょろい

 

「神楽さん私にも何かご褒美をください!」

 

「うるせぇ柿の種ぶつけるぞ」

 

「扱いが酷すぎる!」

 

 千川が図々しく褒美を強請ってきたので柿の種を袋ごと渡してあげた。文句を言いながらもポリポリ食べ始めているのだからやはりちょrゲフンゲフン

 

「つーわけで俺達は帰る。後は任せたぞ千川!」

 

「任されました、今度生一杯奢ってもらいますからね!」

 

 そう言われて取りあえず頷き帰路に着く。だが思ったのだが今回手伝ったのは俺であって、千川にお礼として奢るのはおかしいのではと思う。まぁ来たときに適当にはぐらかして終わらせようそうしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてこうなった」

 

 そう呟かざるを得なかった。目の前に広がるのは手錠をクルクルと回しながら酒を浴びるように飲んでいるちっちゃい婦警、先ほど自分の駄洒落に抱腹絶倒していた25歳児。そして床には俺の記憶が確かなら過労で眠っているはずのPが横たわっていた。おいそこの婦警サーバーから直接飲もうとすんな。おい25歳児Pを抱き枕代わりにして寝ようとすんな!

 

「どうしてこうなったぁ!!」

 

 もう一度言おう、叫ばないわけにはいかなかった!あ、さっきは呟いたのか。

 一応は営業終了の札をかけてはいるが騒いでいる声が外に漏れるのは簡便してもらいたいので二人を部屋に放り投げることに決めた。

 

「おいお前らPを連れて部屋に戻れ、早くしないと余計なやつらに感づかれる」

 

「まったく早苗さんも楓さんも早く寮に戻りなよ。こんなになるまでお酒飲んじゃってまったくもう・・・・・」

 

「ふ、ふひ・・・・・・。親友が・・・地面に寝てる、ふひ。きのこ・・・置いておこう・・・・・ふひひ」

 

「ここにでっかいメロンがあると聞いて私はやってきたよ!さぁどこにあるのかな乙女のメロンは・・・・・・げぇ!早苗さん!」

 

「例え酔っ払ってても仕事はちゃんとするわよ~。というわけで愛美ちゃん、お縄につきなさい!」

 

 すっごい増えてきた。お前らはきのこかといいたいくらいわらわらと沸いてきた。あぁ一人きのこっぽい人いるけどさ。エリンギをPのpのところに置いてんじゃねぇよ!

 

「よしお前ら帰れ」

 

「そんなこと言わないでよ神楽さん!今日はここでキャッツの試合を見るんだから!」

 

「帰れよ!聞いてねーからそんな話!」

 

「今話したからね!」

 

 ふぁっきゅーゆっき

 

「33-4」

 

「キャッツは関係ないだろ!」

 

「関係大有りだろ!」

 

「・・・・・・・・・」

 

「おいそこの猫耳サイボーグちょっと待て」

 

「・・・・・・にゃん」

 

「にゃんじゃねぇよくそ可愛いなおい。Pを無言で連れ出そうとするんじゃねぇ。藍子ちゃんも一緒になって運び出そうとするんじゃねぇよ。ゆるふわってなんだよ、どこにいったんだよ!」

 

「わ、私は別に運びだそうなんてしてないですよ!」

 

「・・・・・・私はただ共に帰るべきところに向かおうとしただけよ」

 

「のあにゃんはPと住んでるところが違うだろ!」

 

「せんせぇは今日は薫の家で遊ぶのー!」

 

「今日は千佳と一緒にアニメを見るんだよ!」

 

「二人とも喧嘩しちゃだめよー。今日はウサ子ちゃんと一緒に寝る約束をしているのよ、プロデューサーは」

 

 どんどんどんどん混沌化していく我が居酒屋。どうしてこうなった、どうしてこうなった!

 

「お前ら帰れぇええええええええええええええ!!」

 

 今日も我が居酒屋は賑やかです

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