日間八位いえい
賛否両論あるかもですが続編
目を開けるとニヤニヤ顔の昌葉ちゃんがこちらを見ていた。その後ろでは何名か肩を震わせている。
「スライムにやられたの…?」
ぶはっ!
誰だ吹き出したの。表出ろ。
最後の記憶はスライムに包まれた所で終わっている、
見事のスライムに負けたらしい。何処が悪いスライムじゃないよだ、思いっきり悪じゃねぇか…。
「神楽さんは何か誤解しているようだが、スライムはそもそも弱くないぞ?」
「だってスライムだよ!?定番のスライムがあんな殺傷力持ってるとか思わないよ!?」
「いやでも、蘭子ちゃん一撃でしたよ?」
いいかい、島村さん。蘭子ちゃんは堕天使なんだ、第二形態なんだ…
「よく考えてもみるんだ、Level1とはいえ勇者を5発近くの体当たりで沈めるんだぞ?弱いわけがない。」
ぐうの音も出ない。確かにそれを考えるとスライム強い。選ばれし勇者を5発近くで沈める存在が弱いわけない。それでも俺に至っては即死ですよ。ニフラム唱えたらむしろ俺が消える感じする。
「まぁ実際は神楽さんのステータスが低すぎるのが原因だがな」
「昌葉ぁ!」
キャーキャー言って逃げる昌葉ちゃんを捕まえてアイアンクロー。俺、いつの間にかたまねぇより年上になってたんだな…。
タップしてくるがヤメナイ。大人をからかった罪は重いのだ(物理)
「神楽さん、落ち着くんだ。ただの悪ふざけでそこまで反応するなんて大人気無いよ」
「あいさんも笑ってましたよね。」
肩震わせてましたよね!
「気の所為さ」
「いや、肩を」
「気の所為さ」
うん、これ以上はいけない。後ろで鞭握ってる時子さんが怖いなんて思ってない。
握り締めすぎて反応がなくなってしまった昌葉ちゃんを解放し、再びヘッドギアを被る。
見てろよスライム!てめぇなんかぶっ殺ぉすぞ!
「……」
「……」
「神楽さん…、大丈夫ですか?」
「もぅむり…。
ログアウトしよ…。」
スライム相手にまた負けかけていた所をやみのまされて助けられるとか…テラワロス。
「大丈夫だよ蘭子、神楽さんはその程度でへこたれるわけないから」
「いや、でも…スライムに負けて…」
「負けてないし」
「え」
「負けてないし!」
泣いてもいないし!中学生にガチで心配されたからって泣いてないし!
「てか、渋凛さ。その格好何よ」
なんかどっかで見たことあるんだけど…。何処でだ?
「あぁこの格好ね?以前コラボしたグランブルーファンタジーの衣装なんだ」
メタい。
詳しく知らない人は調べて見てくれ。
「じゃあ何か、お前も何か使えるのか」
「私は剣技が使えるね。おっと、いい所に敵が出てきたし、見てて」
ゴブリンがあらわれた!
『アオイライト・ブルー』
蒼い軌跡を描きながらの斬撃。
綺麗であるが、明らかにオーバーキルである。
「こんなもんかな、でもやっぱり少し恥ずかしいね」
手に持ってる武器もなんか蒼いし、スペック差がありすぎる。おじさん泣きたい。
「いやまて、スライムが強すぎるだけかもしれない。ゴブリンなら倒せるかもしれない!」
逆転の発想である。そうと決まれば早速逝ってみよう。
「オラァ!」
ガン!とパリィされる。
「え?」
「グギッ!」
棍棒で腹部を殴られ再び意識を失った。
「自分を鍛え直してくるわ」
「落ち着け神楽さん、所詮ゲームだ!現実で鍛え直してもゴブリンもスライムも出てこない!」
知ってるよ!
このなんとも言えない空気から逃げ出すための方便だよ!
「うん、ゲームだもんね。現実の俺はミカンだって握り潰せるし、強いし」
「……あ、あぁ!神楽さんは強いとも!」
やめろ、ギャグだからそんな可哀想な物を見るような瞳すんな。
落ち着きを取り戻し、昌葉ちゃんが見ていたゲーム内の監視モニターで皆の動きを見ることにした。
『あらー。なんか凄そうな物出てきましたねー』
茄子ちゃんの手元には神々しい弓が握られていた。
茄子ちゃん何倒したの?魔王?
「スライムだ」
「スライムからドロップしていいアイテムじゃないよなアレ。」
試し撃ちして茄子ちゃんの背後の空間がゆらめき、幾重もの矢が射出さらている。誰がどう見てもあれオーバーキル。
「昌葉ちゃん?」
「いや本来こんな序盤で出ていい武器ではないんだが…、バグか?しかしこの私がそんなミスをするなんて…」
原因は茄子ちゃんのリアルラックだと思う。まじ女神。
次は…、アーニャちゃんかな。
『Зайдите когда(時よ止まれ)』
そう呟くと、数体でアーニャちゃんを囲んでいたゴブリンが氷漬けになり
『и спать, в мире(眠れ、安らかに)』
砕け散った。
何これ……。
「固有魔法だな」
「固有魔法か」
固有魔法ってすげー!
もうこのゲームに存在するであろう魔王が不憫でしょうがない。
『ほぅむらん!』
金属バットでフルスイングしたらゴブリンの頭が吹き飛んだ。モザイク処理はばっちりだと言われたがダメだろ、これ。
しばらく時間が経ち、外は夕陽が差し込んでいる。
結構いい時間遊んでたなー、童心に帰りすぎた。あとメンタルが削れすぎた。
皆強いんだもん、俺だけ死にまくってたもん。
「さて、そろそろ俺は帰るとするよ」
「ん、あぁお疲れ様だ。しかしもうこんな時間……ん?」
言葉の途中で動きが止まった。
何があったし
「どどどどうしよう神楽さん!プロデューサーが来る!」
「ん?そりゃ来るだろ?」
「違うんだ!あぁもう、こうしてる時間も惜しい!」
そう言うや否や彼女は走り出して
「お前らぁ!レッスンサボるとはいい度胸だなぁ!」
「げぇっ!プロデューサー!?」
成る程、つまり遊びに夢中でレッスンを忘れていたと。
「いいからトレーナーさんに謝りにいくぞ!電話越しに俺が怒られたんだぞ‼︎」
ドンマイ☆
取り敢えず今日学んだことは
『ゲームは1日1時間まで』
ってことだな!俺との約束だ☆