居酒屋で愚痴を聞くだけの簡単なお仕事です   作:黒ウサギ

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設定変わってたのは世界が変わったんです(白目)
しかも変更点満載やないですか(困惑)
ぼちぼち直して行きたいと思います。
加点3位いえい


第24話

2月も後半に入り、段々と気温が春に向かって来ているこの頃。風邪も無事に治りいつも通りお店は営業中です。

346プロの方も順調に仕事が舞い降りており、最近ではPも千川も見かける機会が少なくなった。さみしくなんかないんだから!

 

「いらっしゃいませー」

 

なんて考えて来たらお客様である。

常連かな、新規かなと考え入り口に視線を移すと

 

「お邪魔しまーす…」

 

久し振りに、彼女が訪れた。

 

「いらっしゃいませ、おかえり?こんな時はどっちなんだろうね。愛梨ちゃん」

 

本当に、何時以来だろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女が俺の店で働いていた期間は短い。以前にも述べたとおり、直ぐにPにスカウトされたからだ。

こう言うのは失礼かもしれないが、そこまで仲も良かったわけではない。だからこそ、そんな彼女がここに戻って来たことに俺は驚いている。

 

「えと、久し振りですね!」

 

「そうだねー、テレビ越しになら何度も見たけど。実際に顔を合わせるのは久し振りだ」

 

彼女とは事務所で会うことは無かった。原因はわからない、気まぐれな神様のイタズラなのか、それとも避けられていたのか。

 

「まぁ立ち話もなんだし、座りなよ。愛梨ちゃんは確かお酒大丈夫だったよね?どうする?」

 

飲むかと訪ねればこの後に移動が控えているらしく、断られた。初代シンデレラガールに選ばれた彼女故の忙しさだろうか。

 

「じゃあ何か軽く食べて行きなよ。と言ってもおにぎりとかだけどね」

 

「いえいえ、頂けるのでしたら喜んで!」

 

その笑顔がとても綺麗で、可愛くて。出会った頃と何も変わっていなくて、少し嬉しかった。

 

「おにぎりの中身なんだけど、個人的に推してるツナマヨと鮭でいいかな?」

 

ツナマヨ絶対正義である、譲らない。

私も大好きです!なんて言葉を頂いたので早速作り始める。と言っても鮭を焼くだけなのですがね!

只々、鮭が焼けるのを待つ。その間会話はなく無言。

忙しい彼女がここに尋ねて来たのはきっと理由があるはずだ。なら、彼女が話してくれるまで俺は待つだけである。

 

「あ〜、神楽さん風邪はもう大丈夫ですか?」

 

「あー三日すれば流石に治るよ。インフルでも無かったしね。」

 

「周子ちゃん達がお見舞いに行ったって聞いて。心配だったんですよね。それで私もお見舞い行こうと思いまして」

 

「そりゃ申し訳ない事したね。忙しい中わざわざありがとね」

 

「それと、謝りたかったんです」

 

それが彼女の本題なのだろうが、何かされただろうか。俺はむしろその夢の膨らみを見ていることに謝らないといけない。口には出さないけどな!

 

「アルバイトとして雇って頂いたのに、直ぐに辞めることになってしまいすいませんでした!」

 

そのことかー。

此方としては雇った時から、いつかはスカウトされる日が来るのだろうとは思っていたのだ。それがただ早かっただけの問題。彼女は悪くないのだ。

 

「謝らる必要は無いよ。あれはある意味必然だったのかもしれない。」

 

というか必然である。

 

「それでも!…迷惑を掛けたのは事実です。」

 

なんとも責任感溢れる子である。

鮭が焼きあがり、ほぐした身をご飯で包む。

 

「迷惑なんてかかってないよ。それよりも、今更だけどシンデレラおめでとう。随分と遅れたおめでとうだけどね」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「さ、湿った話は終わりにしよう!おにぎりお待たせ。あ、包んだ方が良かったかもなぁ」

 

「ありがとうございます!でも、何で包む必要が?」

 

「まぁそろそろくるよ。……ほら」

 

噂はしていないがPが来た。

 

「愛梨ここにいたのか。すまん神楽、悪いけどそのおにぎり包んでもらっていいか?」

 

「了解。言ったとおり包んだ方が良かったでしょ?」

 

「す、凄いです神楽さん!裕子ちゃんよりよっぽどエスパーです!」

 

「いや、愛梨?それは何でも裕子に失礼じゃ….」

 

エスパー神楽として売り出すのもありかもしれない。

 

「答えは勘だよ、勘。」

 

種明かしも何もない。長年付き添った友人としての勘だ。

 

「ちなみにこれから何の仕事に向かう?」

 

「あぁ、765さんとの仕事だ。向こうはあずささんと四条さんと千早さん。こっちは早苗さんと愛梨と雫」

 

何その爆乳陣営。その中に千早ちゃん混ぜるとか虐めなの?彼女が72をしたっていうのだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事に二人を見送りし、店に戻り煙草に口をつける。

煙草を吸うのも久し振りだ。ここ最近は何故か吸う気分にならずに、このまま禁煙に入るかと思った。

客がいない店内が広く映る。店内で吸うのも如何なものかと思うがそこは一ノ瀬印の消臭剤を設置しているので問題はない。煙草の匂いだけを消してくれるという謎だらけの商品なのが怖いが…

 

「楓さん、いらっしゃい」

 

「いらっしゃいました」

 

笑いながら入ってきた彼女は少し顔が赤かった。何処かで既に飲んで来た後なのだろうか。

 

「今日は何飲みますか?」

 

「いえ、今日は飲みません」

 

はて、珍しい事である。ならば何をしに来たのか訪ねると

 

「なんとなく、です」

 

なんてウインク付きで言われてしまった。その顔はとても美しく、こちらの顔も赤くなってしまった。

 

「ま、まぁそんな日もあるんでしょうね。」

 

そして、先程の愛梨ちゃんと同様会話がなくなってしまう。ただ、こんな空間を悪くないと思っている自分がいる。何故かはわからない。ただ、今はさみしくない。

 

「楓さんは、今の自分が好きですか?」

 

そんな、いきなりの質問にも答えてくれる。

 

「そうですね。いつ迄も答えを出せないままでいるので、少し嫌いですね」

 

「奇遇ですね、俺も嫌いです。」

 

伝えたら、二人して笑い出す。

 

「そう言えば楓さん、今日はコンタクト付けてるんですね」

 

「えぇ、コンタクトを付けるだけでも、大分変装になるんです」

 

「それと帽子でも被れば大丈夫そうですね」

 

人間特徴を隠してしまえば、ばれないものなのである。

 

「……神楽さんは、大学生の頃をはっきりと覚えていますか?」

 

突然の切り出しに僅かに驚きながら、質問に答える

 

「はっきりとは覚えてないですね。」

 

「そうですか…」

 

残念ですと言わんばかりに顔を曇らせる。

本当を言えば、はっきりと覚えている。

あの頃と変わらない笑顔。変わらない性格。大学時代に少しだけ交流があった。楓さんが覚えているかは不明だが。でもそれを伝えて、どうする。喜んでもらえるとは思わない。何処かに話が漏れたら厄介ごとの種となる。俺は一般人で彼女はアイドル。

 

「楓さん、アイドルは楽しいですか?」

 

「えぇ、わからないこともまだあるけど。とても楽しい」

 

「好きですか?」

 

「大好きです。」

 

でも、今だけはその笑顔を独り占め出来ることに。彼女と出会えたことに、喜びたい。




慣れない文書書いたからかグダグダしてると思われる。
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